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+ | ボディ及びヘッドユニットはグフの各種機能や構造を更に向上させ、各種センサーの精度や空中戦に対応したデバイス、軽量高出力ジェネレーターなどを備える。特にヘッドユニットは空間把握能力に優れていたと言われ、高所より俯瞰した際の索敵能力は偵察機並みだったとさえ噂される。また、ボディユニットは各パーツの品質向上と歩留まりの安定による性能強化を達成している<ref>一説には、ドム系の技術導入を良しとしないジオニック社技官により同社の純正品のみで建造されていると言われている。</ref>。 | ||
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+ | グフでは軽量化とノンオプションでの戦闘力を大幅に向上させる手段として腕部に固定武装を装備しており、使いこなせれば手持ちオプションより使い勝手が良い場合もあったが、汎用性に問題ありとされ、B3型では改善策が講じられている。一方、脚部は多少跳躍高度が改善された程度であり、グフが完成した段階で歩行脚としてのMSの脚部も完成していた事を物語っている。 | ||
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+ | :第3話で一般機が登場。[[陸戦強襲型ガンタンク]]に接近を試みるが、[[陸戦型ジム]]との十字砲火の前に倒れこんでしまい、そのままガンタンクに止めを刺された。 | ||
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+ | :[[ナランソロンゴ・ボルドバヤル]]の搭乗機として登場。独自に改造されており右腕部にヒート・ナックルを内蔵、ヒート金剛棒を装備している。 | ||
+ | ;[[機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム]] | ||
+ | :主に[[ミッドナイターズ]]の機体として運用されている。主役機がザクということもあり、やられ役、引き立て役としての活躍が主だが、オデッサでの戦闘では『IGLOO2』の意趣返しとばかりに[[陸戦強襲型ガンタンクB型]]を駆逐している。 | ||
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;3連装35mmガトリング砲 | ;3連装35mmガトリング砲 | ||
− | : | + | :07B系の標準武装として新たに開発されたガトリング機関砲。フィンガー・バルカンは火力としては強力であっても、弾倉が腕部にあるため装弾数が少なく、戦闘中の給弾も不可能であるという欠点が指摘された結果、B3型で通常のマニピュレーターに戻される事となり、代替として本装備を拡張兵装とする事になった。リスト部分に装着する着脱式とする事でMS本来の汎用性を損なうことなく、装弾数の改善も果たしている。 |
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− | : | + | :発熱させる事で敵機の装甲の切断も可能となる近接格闘兵装。発熱させずとも単純に巨大な刀や鉈のような切削にも使用可能。グフのものとは異なり瞬時にブレードを形成するタイプではなく、繰り返し使用出来る。 |
− | ; | + | ;シールド |
− | : | + | :腕部に装着するシールド。近接戦闘時の実体弾や打蹴、斬撃を減免するための機能を重視した構造となっており、ガトリング・シールドのシステムに対応している。裏面にはヒート・サーベルを装着可能。 |
+ | :;ガトリング・シールド(6銃身75mmガトリング砲) | ||
+ | ::中~近距離で威力を発揮する口径75mmの機関砲とシールドを組み合わせた武装。[[地球連邦軍 (UC)|連邦]]製MSが標準装備する[[ビーム・サーベル]]はビーム兵器の実用化に難航していたジオン製MSにとって大きな脅威であり、MS同士における近接戦闘は、パイロットの技量によって大きく左右される戦闘形態であり、単純に火力が大きければ良いというものではなかった。特に直接切り結ぶなどというのは格闘においても最終局面であって、その状況においてビーム・サーベルとヒート・サーベルではスペックに差がありすぎた<ref>ガンダムの投入当初こそ、形成タイプのヒート・サーベルの組成によってリミッターが作動した「切り結び」も起こり得たが、そのデータが回収された結果、旧式のヒート・サーベルはジムにすら紙のように切り裂かれてしまう。</ref>ため、格闘、白兵戦などを前提に開発されたグフとはいえ、安易に近接戦闘を行う訳にはいかなくなった。<br/>ガトリング・シールドは、近接戦闘時の「間合い」の主導権を確保するために開発された武装であり、装弾数も多く、的確に斉射できれば対象に大ダメージを与える事ができた。更に格闘戦に移行した場合の投棄も容易で、デッドウェイトになることもなく、速やかに3連装ガトリング砲、あるいはヒート・サーベルへと武装を換装でき、グフにオールラウンドの戦闘特性を与える武器となった。 | ||
+ | === その他 === | ||
+ | ;フィンガーバルカン | ||
+ | :ガンプラ旧キット「HG MS-07B3 グフカスタム」に付属する左手用の交換パーツ。原型機[[グフ]]の固定装備であり、交換して装備する事が可能。 | ||
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
− | + | === 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 === | |
− | + | ;対 [[第08MS小隊]] | |
− | : | + | :第10話より。量産型ガンタンク3機の護衛についた08小隊に対し、市街地で単独で奇襲をかける。感知されづらい地下エレベーターを使用して急速接近するとともに高所を取り相手の配置をスキャン。この時点で08小隊側は護衛対象と自隊の布陣を把握されてしまう。 |
+ | :ビルの吹き抜けを利用してタンクに上から襲い掛かるグフ・カスタムに対し[[テリー・サンダースJr.]]が予測射撃を行うも、[[ノリス・パッカード]]は落下タイミングをずらして回避、1機目の量産型ガンタンクを撃破。 | ||
+ | :次にガトリング砲を乱射して作った土煙の煙幕に紛れ[[カレン・ジョシュワ]]機に接近、護衛対象があるため自由に動けないカレン機の横を突いて襲撃。ビーム・ライフルを破壊する。ちなみになぜ横からなのかというと、射撃武器を無力化したいノリスにとって構えたビーム・ライフルの「横」から見たときが一番面積が広くなり、狙いやすくなるため。姿勢を崩したカレン機には目もくれず目標の量産型ガンタンクの背後に回り込み、コクピットを一撃。2機目を撃破。このときノリスのグフカスタムは真後ろにいるため、タンクはグフが引っかかって胴体を旋回させることができず、さらにキャタピラの上に乗っかっているため移動も封じられている。一瞬しか映っていないので無抵抗にやられたように見えるが、実は左腕の4連装ガンランチャーを必死に発砲しており、それすら押さえつけられたため抵抗できなかったのである。 | ||
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+ | ;対 [[ガンダムEz-8]] | ||
+ | :上記の続き。最後の1機を守る[[シロー・アマダ]]機は地形と建築物を利用したノリスのグフカスタムに翻弄されつつもどうにか食らいついていく。しかしパイロットの技量差と遠近を巧みに切り替える猛攻に晒され、ヒート・ワイヤーの高圧電流で機体がショート。しかしあえてとどめは刺さず、シロー機を盾に利用してサンダース機、カレン機とにらみ合いになる。 | ||
+ | :その間に機体の再起動に成功したシロー機の反撃を受け、お互い満身創痍となりながらも決死の一撃へと挑む。果たして、[[ノリス・パッカード]]のグフが胴をがら空きに飛び込んだところを[[シロー・アマダ]]の[[ガンダムEz-8]]のビーム・サーベルがコクピットを両断する。しかし、グフカスタムは交錯の瞬間に肩越しに量産型ガンタンクを3連装35mmガトリング砲で撃破。八面六臂の奮闘を見せた挙句、命と引き換えに勝利するという戦いざまに、グフの評価は高いものとなった。 | ||
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+ | ;対 [[陸戦強襲型ガンタンク]] | ||
+ | :第3話より。現れるや否や[[ザクIIJ型|ザクII]]1機を墜とし、戦車隊を蹴散らしながら疾走する3機の陸戦強襲型ガンタンクに対し、3連装35mmガトリング砲を撃ちながら接近戦を試みる。しかし、ガンタンクの厚い装甲に弾は弾かれ、逆に3機からのボップガンの集中攻撃に阻まれ身動きが取れなくなってしまう。さらに横合いから[[陸戦型ジム]]が現れ攻撃。十字砲火を受けたグフカスタムは脇腹に一撃を食らい、その場に倒れこんでしまう。そこへガンタンクは間髪を入れずに滑腔砲を発射。その一撃でコックピットを破壊されたグフカスタムは遂に大地に崩れ落ちてしまった。戦場がガンタンクには好条件の見晴らしが良い平地で、かつグフには大口径のガトリング・シールドが無かったなど、グフにとって悪条件な状況であったことはさる事ながら、初登場の『08』で一方的に屠ったガンタンク相手に逆に屠られるという皮肉なシーンである(時系列的にはこちらが先ではあるものの)。 | ||
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2024年10月19日 (土) 08:13時点における最新版
グフカスタム | |
---|---|
外国語表記 | Gouf Custom |
登場作品 | |
デザイン | カトキハジメ |
スペック | |
---|---|
分類 | 地上用量産型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 / 再設計機 |
型式番号 | MS-07B-3 |
頭頂高 | 18.2m |
全高 | 18.7m |
本体重量 | 58.5t |
全備重量 | 77.6t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,034kW |
スラスター総推力 | 40,700kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 3,800m |
開発組織 | ジオン公国軍 |
所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット |
概要編集
MS-07グフ系列の機体の内、一年戦争中最も後期に生産されたバージョンの一つであり、型式番号末尾からB3型とも呼称される。
グフ系の機体はザクIIJ型に次ぐ陸戦用モビルスーツとして、その実戦投入で得られたデータをもとに、設計段階から機体の軽量化とともに装甲を強化した機体であると同時に、地球環境に徹底的に適応し、更に地上におけるMSの移動能力の向上を模索するためのテストヘッドでもあった[1]。YMS-07による実働試験を経て、固定武装の内装化などを施した仕様で量産が決定し、グラナダやキャリフォルニアベースにおいてザクIIJ型の生産ラインを更新する形でMS-07Bとして量産された。その内のB3型は、ジオン本国で飛行タイプ試作のために再設計及び生産された機体パーツが多用されていると言われ、運動性、機動性共にキャリフォルニアベース純正の機体とは一線を画している。
ボディ及びヘッドユニットはグフの各種機能や構造を更に向上させ、各種センサーの精度や空中戦に対応したデバイス、軽量高出力ジェネレーターなどを備える。特にヘッドユニットは空間把握能力に優れていたと言われ、高所より俯瞰した際の索敵能力は偵察機並みだったとさえ噂される。また、ボディユニットは各パーツの品質向上と歩留まりの安定による性能強化を達成している[2]。
グフでは軽量化とノンオプションでの戦闘力を大幅に向上させる手段として腕部に固定武装を装備しており、使いこなせれば手持ちオプションより使い勝手が良い場合もあったが、汎用性に問題ありとされ、B3型では改善策が講じられている。一方、脚部は多少跳躍高度が改善された程度であり、グフが完成した段階で歩行脚としてのMSの脚部も完成していた事を物語っている。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- 初登場作品。第10話にてノリス・パッカード大佐の搭乗機として登場した。戦局が悪化する中で、ザンジバル級ケルゲレンの脱出を援護するためにノリスが単騎で出撃。陸戦型ガンダム2機とガンダムEz8を相手に鬼神の如き戦いで圧倒し、相手が護衛していた量産型ガンタンク部隊を道連れにする形で最期はEz8に胴体を両断された。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
- 第3話で一般機が登場。陸戦強襲型ガンタンクに接近を試みるが、陸戦型ジムとの十字砲火の前に倒れこんでしまい、そのままガンタンクに止めを刺された。
- 機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画
- ランス・ガーフィールドの搭乗機として登場。ズム・シティの首都防衛大隊が蜂起した際に戦力として投入された。
- 機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-
- ナランソロンゴ・ボルドバヤルの搭乗機として登場。独自に改造されており右腕部にヒート・ナックルを内蔵、ヒート金剛棒を装備している。
- 機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム
- 主にミッドナイターズの機体として運用されている。主役機がザクということもあり、やられ役、引き立て役としての活躍が主だが、オデッサでの戦闘では『IGLOO2』の意趣返しとばかりに陸戦強襲型ガンタンクB型を駆逐している。
装備・機能編集
武装・必殺攻撃編集
- ヒート・ロッド
- B3型の固定武装として採用された電磁鞭のバリエーション。アンカータイプとも呼ばれ、アンカーヘッドを装着する事でロッドの軌道やロック機構をコントロールしやすくしている。更にロッドそのものを小径化する事で有効射程も延長され、扱いやすくなったと言われ、耐荷重についても、自機を懸架するほど向上している。
グフの装備していたヒート・ロッドは高分子重合物によって構成されていたが、初期の予想ほどコストが下がらず、メンテナンスに関しても前線では対応しきれないとの報告もあったため、仕様が変更された。
それまでのヒート・ロッドが電磁加熱による乗員へのダメージを想定していたのに対し、こちらはショックパルスによる敵機の電装の無効化を優先している。 - 3連装35mmガトリング砲
- 07B系の標準武装として新たに開発されたガトリング機関砲。フィンガー・バルカンは火力としては強力であっても、弾倉が腕部にあるため装弾数が少なく、戦闘中の給弾も不可能であるという欠点が指摘された結果、B3型で通常のマニピュレーターに戻される事となり、代替として本装備を拡張兵装とする事になった。リスト部分に装着する着脱式とする事でMS本来の汎用性を損なうことなく、装弾数の改善も果たしている。
- ヒート・サーベル Type-DIII
- 発熱させる事で敵機の装甲の切断も可能となる近接格闘兵装。発熱させずとも単純に巨大な刀や鉈のような切削にも使用可能。グフのものとは異なり瞬時にブレードを形成するタイプではなく、繰り返し使用出来る。
- シールド
- 腕部に装着するシールド。近接戦闘時の実体弾や打蹴、斬撃を減免するための機能を重視した構造となっており、ガトリング・シールドのシステムに対応している。裏面にはヒート・サーベルを装着可能。
- ガトリング・シールド(6銃身75mmガトリング砲)
- 中~近距離で威力を発揮する口径75mmの機関砲とシールドを組み合わせた武装。連邦製MSが標準装備するビーム・サーベルはビーム兵器の実用化に難航していたジオン製MSにとって大きな脅威であり、MS同士における近接戦闘は、パイロットの技量によって大きく左右される戦闘形態であり、単純に火力が大きければ良いというものではなかった。特に直接切り結ぶなどというのは格闘においても最終局面であって、その状況においてビーム・サーベルとヒート・サーベルではスペックに差がありすぎた[3]ため、格闘、白兵戦などを前提に開発されたグフとはいえ、安易に近接戦闘を行う訳にはいかなくなった。
ガトリング・シールドは、近接戦闘時の「間合い」の主導権を確保するために開発された武装であり、装弾数も多く、的確に斉射できれば対象に大ダメージを与える事ができた。更に格闘戦に移行した場合の投棄も容易で、デッドウェイトになることもなく、速やかに3連装ガトリング砲、あるいはヒート・サーベルへと武装を換装でき、グフにオールラウンドの戦闘特性を与える武器となった。
その他 編集
- フィンガーバルカン
- ガンプラ旧キット「HG MS-07B3 グフカスタム」に付属する左手用の交換パーツ。原型機グフの固定装備であり、交換して装備する事が可能。
対決・名場面編集
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 編集
- 対 第08MS小隊
- 第10話より。量産型ガンタンク3機の護衛についた08小隊に対し、市街地で単独で奇襲をかける。感知されづらい地下エレベーターを使用して急速接近するとともに高所を取り相手の配置をスキャン。この時点で08小隊側は護衛対象と自隊の布陣を把握されてしまう。
- ビルの吹き抜けを利用してタンクに上から襲い掛かるグフ・カスタムに対しテリー・サンダースJr.が予測射撃を行うも、ノリス・パッカードは落下タイミングをずらして回避、1機目の量産型ガンタンクを撃破。
- 次にガトリング砲を乱射して作った土煙の煙幕に紛れカレン・ジョシュワ機に接近、護衛対象があるため自由に動けないカレン機の横を突いて襲撃。ビーム・ライフルを破壊する。ちなみになぜ横からなのかというと、射撃武器を無力化したいノリスにとって構えたビーム・ライフルの「横」から見たときが一番面積が広くなり、狙いやすくなるため。姿勢を崩したカレン機には目もくれず目標の量産型ガンタンクの背後に回り込み、コクピットを一撃。2機目を撃破。このときノリスのグフカスタムは真後ろにいるため、タンクはグフが引っかかって胴体を旋回させることができず、さらにキャタピラの上に乗っかっているため移動も封じられている。一瞬しか映っていないので無抵抗にやられたように見えるが、実は左腕の4連装ガンランチャーを必死に発砲しており、それすら押さえつけられたため抵抗できなかったのである。
- 対 ガンダムEz-8
- 上記の続き。最後の1機を守るシロー・アマダ機は地形と建築物を利用したノリスのグフカスタムに翻弄されつつもどうにか食らいついていく。しかしパイロットの技量差と遠近を巧みに切り替える猛攻に晒され、ヒート・ワイヤーの高圧電流で機体がショート。しかしあえてとどめは刺さず、シロー機を盾に利用してサンダース機、カレン機とにらみ合いになる。
- その間に機体の再起動に成功したシロー機の反撃を受け、お互い満身創痍となりながらも決死の一撃へと挑む。果たして、ノリス・パッカードのグフが胴をがら空きに飛び込んだところをシロー・アマダのガンダムEz-8のビーム・サーベルがコクピットを両断する。しかし、グフカスタムは交錯の瞬間に肩越しに量産型ガンタンクを3連装35mmガトリング砲で撃破。八面六臂の奮闘を見せた挙句、命と引き換えに勝利するという戦いざまに、グフの評価は高いものとなった。
機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線 編集
- 対 陸戦強襲型ガンタンク
- 第3話より。現れるや否やザクII1機を墜とし、戦車隊を蹴散らしながら疾走する3機の陸戦強襲型ガンタンクに対し、3連装35mmガトリング砲を撃ちながら接近戦を試みる。しかし、ガンタンクの厚い装甲に弾は弾かれ、逆に3機からのボップガンの集中攻撃に阻まれ身動きが取れなくなってしまう。さらに横合いから陸戦型ジムが現れ攻撃。十字砲火を受けたグフカスタムは脇腹に一撃を食らい、その場に倒れこんでしまう。そこへガンタンクは間髪を入れずに滑腔砲を発射。その一撃でコックピットを破壊されたグフカスタムは遂に大地に崩れ落ちてしまった。戦場がガンタンクには好条件の見晴らしが良い平地で、かつグフには大口径のガトリング・シールドが無かったなど、グフにとって悪条件な状況であったことはさる事ながら、初登場の『08』で一方的に屠ったガンタンク相手に逆に屠られるという皮肉なシーンである(時系列的にはこちらが先ではあるものの)。
関連機体編集
系列機・派生機 編集
- グフ
- 再設計前の機体。量産機の一部には本機の武装を使用する機体も存在する(本機のヒート・ロッド、3連装35mmガトリング砲を装備したヴィッシュ・ドナヒュー機など)。
- グフ・フライトタイプ
- 本機とパーツを共通化しているとされる。
- グフ・ホバータイプ
- 本機をベースに、ツィマット社から提供された熱核ジェット・エンジンを搭載した機体。
その他 編集
- グフ (サンダーボルト版)
- 『サンダーボルト』の世界観におけるグフ。本機と同様、バルカン砲がオプション形式の装備となっている。
- グフクリムゾンカスタム
- 『ガンダムブレイカー バトローグ』に登場する赤いグフカスタム。
- スーパーグフカスタムB3000
- 『模型戦士ガンプラビルダーズD』に登場する本機をベースとしたガンプラ。
商品情報編集
ガンプラ編集
フィギュア 編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ 開発当初からド・ダイYSとの連携をオプションとして想定した通信機能の強化が施されていた他、飛行試験タイプのバリエーションも多く開発されていたが、これはMSの飛行こそがグフ系が持つもう一つの目的であったためであり、一年戦争期間中に航空機レベルで飛行を実現したMSはこれら飛行試験機を除いてほとんど存在しない。
- ↑ 一説には、ドム系の技術導入を良しとしないジオニック社技官により同社の純正品のみで建造されていると言われている。
- ↑ ガンダムの投入当初こそ、形成タイプのヒート・サーベルの組成によってリミッターが作動した「切り結び」も起こり得たが、そのデータが回収された結果、旧式のヒート・サーベルはジムにすら紙のように切り裂かれてしまう。