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他のMSとは異なり専用母艦である[[ミネルバ]]での運用を前提としており、専用カタパルトから分離状態で発進後、戦闘時に合体を行う<ref>この為、[[ナスカ級]]でテスト運用を行った際には合体状態で発進している。</ref>。各フライヤーやシルエットはミネルバに複数搭載されており、戦闘中に破損しても即座に換装する事ができ、損傷した部位をパージし、母艦から射出されたパーツに交換しながら戦う事も出来た。 | 他のMSとは異なり専用母艦である[[ミネルバ]]での運用を前提としており、専用カタパルトから分離状態で発進後、戦闘時に合体を行う<ref>この為、[[ナスカ級]]でテスト運用を行った際には合体状態で発進している。</ref>。各フライヤーやシルエットはミネルバに複数搭載されており、戦闘中に破損しても即座に換装する事ができ、損傷した部位をパージし、母艦から射出されたパーツに交換しながら戦う事も出来た。 | ||
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:デスティニーインパルスで起きた諸処の問題を解決するために新規建造された後継機。 | :デスティニーインパルスで起きた諸処の問題を解決するために新規建造された後継機。 | ||
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:『[[ガンダムブレイカーモバイル]]』に登場する本機と[[ウイングガンダム]]をミキシングしたガンプラ。 | :『[[ガンダムブレイカーモバイル]]』に登場する本機と[[ウイングガンダム]]をミキシングしたガンプラ。 |
2024年6月11日 (火) 21:53時点における最新版
インパルスガンダム | |
---|---|
外国語表記 | Impulse Gundam |
作中名称 | インパルス |
登場作品 | |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
---|---|
分類 | 汎用試作型モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | ZGMF-X56S |
全高 | 17.76m |
重量 | 63.54t |
主動力 | バッテリー |
装甲材質 | ヴァリアブルフェイズシフト装甲 |
開発組織 | ザフト軍 |
所属組織 | ザフト軍 |
所属部隊 | ミネルバ |
主なパイロット |
概要編集
ユニウス条約において制定された軍縮規定の下で充分な戦力を保有する為にザフト軍が開発した次世代モビルスーツシリーズ「セカンドステージシリーズ」の1機。旧大戦時に開発されたリジェネレイト、テスタメントの設計思想を受け継ぐ機体であり、建造にはオーブ連合首長国からプラントに流出した技術も用いられている為、ストライクにも通じるコンセプトを見る事ができる。
ユニウス条約でニュートロンジャマーキャンセラーの使用が禁じられたザフト設計陣は、核動力搭載型MSの量産を前提としたこれまでの開発プランの変更を余儀なくされた。これに対し、インパルスには核動力に代わるエネルギー供給システムである「デュートリオンビーム送電システム」を採用。これは、電力を指向性ビームに変換して機体に送電するシステムであり、母艦に帰投する事なく戦闘の継続が可能となった。
最大の特徴として、機体の合体・分離機構とシルエットシステムの採用があり、コアスプレンダーを中心にチェストフライヤー、レッグフライヤーの3機が合体・分離する事で、パイロットの生存率と機体の被弾時におけるパーツ換装が容易となり、運用性が向上した。また、シルエットシステムはニューミレニアムシリーズに採用されたウィザードシステムを発展させた物であり、3タイプのシルエットを換装する事で戦局の変化に対応する。こうしたシステムの採用により、単機で複数機の特性を獲得したインパルスは、ユニウス条約の制約をクリアすると同時に、極めて高い性能を獲得するに至った。
装甲材にはフェイズシフト装甲の改良型であるヴァリアブルフェイズシフト装甲が用いられ、装着された装備に合わせて装甲に使用される消費パワーを調整することで、稼働時間の延長が可能となった他、副次的な効果として、シルエットを換装するごとに装甲表面の反射率が変化し、機体色が大きく変化することになった。
他のMSとは異なり専用母艦であるミネルバでの運用を前提としており、専用カタパルトから分離状態で発進後、戦闘時に合体を行う[1]。各フライヤーやシルエットはミネルバに複数搭載されており、戦闘中に破損しても即座に換装する事ができ、損傷した部位をパージし、母艦から射出されたパーツに交換しながら戦う事も出来た。
開発段階では同時期に開発されたカオス、ガイア、アビスの特性を持ったチェストフライヤーとレッグフライヤーも考案されており、インパルス1機で様々な局面に対応できるようにして最終的にはドラグーンシステムによりすべてのパーツをリンクし、母艦に頼る事なくパーツの換装やエネルギー補給を行う事を可能にしてインパルス1機で局地制圧を可能とした「究極の万能機」の構想が練られていたが、結果として構想のみで終わり、実現する事は無かった。
額には「X56S SEI」(SEI=イタリア語で数字の6)と刻印されている。これはインパルスを含むセカンドステージシリーズの型式番号が「X i j S(i は開発コンセプトナンバー、j は開発順序)」という形式で定められており、X56Sのインパルスは開発順序において6番目の機体だからである[2]。
コアスプレンダー 編集
インパルスのコクピットとなる小型戦闘機。元々人口が少なく、前大戦で有能なパイロットを多く失ったザフトにとってパイロットの生存性の向上は急務であり、しかし通常の脱出カプセルでは戦場において高い生存率を成し得ないと判断した技術陣が、脱出したパーツがそのまま戦闘機へと変形するシステムを考案し、これを発展させる形でコアスプレンダーが開発された。小型機ながらも、航空ミサイルランチャーや20mm機関砲など、通常の戦闘機にも引けを取らない武装を搭載している。
シルエットフライヤー 編集
シルエットを母艦から運搬する為の無人機。通常は艦船や基地でしか行えない武装交換を戦場で実戦展開中に可能とする。シルエット換装後は、自動で母艦に帰還する。
チェストフライヤー 編集
インパルスの上半身を構成するパーツ。MA-BAR72 高エネルギーライフルとMMI-RG59V 機動防盾を装備した状態で射出される。複雑な構造を持つ腕と、センサー系を内蔵する頭部を有する為、ランディング・ギアによる着艦・着陸時には、フライヤーではなくそれに付随するシールドの一部を変形させる事で対応している。
レッグフライヤー 編集
インパルスの下半身を構成するパーツ。脚部は膝を鳥足のように曲げる形で縮まっており、合体時に展開。また、脛、股関節ブロックにランディング・ギアを内蔵している。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 初登場作品。当初はシン・アスカが専属パイロットを務めていたが、彼がデスティニーガンダムに乗り換えてからは、ルナマリア・ホークが搭乗した。劇中では基本的に各種シルエット装備で戦闘を行うため、このシルエット未装着の状態で戦闘を行ったのは第18話の地球連合軍ガルナハン基地のローエングリンゲート攻略作戦の時のみとなっている。この時、ローエングリン砲台を破壊するなどの戦果を挙げた。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
- 『DESTINY』から時系列を遡る形でカオスガンダム、アビスガンダム、ガイアガンダムと共に運用試験の様子が描かれている。
装備・機能編集
特殊機能編集
- ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で、装備に応じて装甲の色が変化するようになった。
- デュートリオンビーム送電システム
- 電力を指向性のビームに返還し、機体へ照射する事でワイヤレスでエネルギーを供給するシステム。これにより、母艦が存在する限り帰艦する事なく戦闘を継続ける事が可能となった。
- シルエットシステム
- 機体の背部装備を換装し、様々な運用用途に対応する。ユニウス条約によるMSの保有数が制限される中で、一機のMSで複数の用途に対応する目的で採用された。インパルスはミネルバからシルエットフライヤーを用いて射出、前線で装備を換装する。
武装・必殺攻撃編集
- MMI-GAU25A 20mmCIWS
- 胸部に2門内蔵された機関砲。ミサイル迎撃などの防御や牽制、対人戦や対ソフトスキン目標への攻撃を目的としている。連射性能に優れ、至近距離ではMSの装甲を破壊したケースも確認されているが、搭載部位の関係上、有効射界が限定されるという欠点がある。
- M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
- ストライクの装備するアーマーシュナイダーのデータをベースに開発された格闘兵装。両腰部に1本ずつ、計2本を装備する。高硬度のブレードと振動波を併用し、一般的なMSの装甲であれば切断するほどの攻撃力を発揮する他、使用時に電力を消費しない。
- MA-BAR72 高エネルギービームライフル
- フリーダムやジャスティスに装備されたルプス・ビームライフルの改良型。マティウスアーセナリーMA製の最新モデルで、デュートリオンビーム送電システムによるエネルギー供給を前提として設計されている。連射性能や攻撃力などのバランスに優れる事から、主にフォースインパルスの主兵装として使用される。
セイバーやカオス、ガイアのビームライフルも外観こそ違うが、基本設計は同一である。 - MMI-RG59V 機動防盾
- 左腕部に装備されている装甲板式のシールド。伸縮機能を有しており、非使用時には縮小させ、使用時に装甲を伸長させる事で防御面積を拡大させるなど、機体の状態に合わせて使い分けられる。主にフォースインパルスでは展開した状態、ブラストやソードでは縮めた状態で使用される。
対決・名場面編集
- ローエングリンを討て
- 『DESTINY』第18話より。ガルナハン基地のローエングリン砲台は広範囲をカバーしており、また、駐留部隊の中には陽電子リフレクターを持つモビルアーマー「ゲルズゲー」もいたため、ザフト軍マハムール基地のラドル隊は攻めあぐねていた。
グラディス隊がラドル隊を支援するにあたって、地元レジスタンスの少女コニール・アルメタによってもたらされたデータを元に、シンのインパルスが分離状態で砲台のすぐそばに繋がる洞窟を抜け、ローエングリンを破壊するという作戦が実行されることとなる。
シンは見事洞窟を抜け、ビームライフルの弾切れにも動じることなく、向かってきたダガーLをフォールディングレイザーで刺し、そのダガーLを砲台の方に投げつけてCIWSを使って誘爆させる。
ガルナハン基地は火に包まれ、作戦は成功に終わった。
関連機体編集
各種シルエット 編集
- フォースインパルスガンダム
- 高機動戦闘用装備「フォースシルエット」を装着した形態。
- ソードインパルスガンダム
- 近接格闘戦用装備「ソードシルエット」を装着した形態。
- ブラストインパルスガンダム
- 砲撃戦闘用装備「ブラストシルエット」を装着した形態。
- デスティニーインパルスガンダム
- フォース、ソード、ブラストの三種の武装を統合した形態。
- デスティニーインパルスガンダムR
- デスティニーインパルスの開発を引き継いだ民間企業が開発した独自仕様の機体。
系列機・派生機 編集
- インパルスガンダムSpecII
- バッテリーを最新型に換装した改良型。VPS装甲のカラーリングが変化し、ややくすんだ色合いになった。
- デスティニーガンダム
- デスティニーインパルスで起きた諸処の問題を解決するために新規建造された後継機。
- ストライクガンダム
- 背部ユニットの換装によって機体特性を大幅に変化させる機体の元祖。
- テスタメントガンダム
- 本機と同様、バックパックの換装による形態変更を可能とするザフト製ガンダム。
- リジェネレイトガンダム
- 単独での分離合体機構を有するザフト製ガンダム。コアスプレンダー、フライヤーシステムの元になる。
- ザクスプレンダー
- コアスプレンダー及びフライヤーシステムの実験機。
- カオスガンダム / アビスガンダム / ガイアガンダム / セイバーガンダム
- セカンドシリーズの他の兄弟機。
- フリーダムガンダム / ジャスティスガンダム
- 初期のザフト製ガンダム。本機の武装に改良型が用いられている。
支援機など 編集
- ミネルバ
- 専用運用艦。各フライヤーの射出用カタパルトや、デュートリオンビーム送電システムを有する。
その他 編集
- 忍パルスガンダム
- 『GMの逆襲』に登場する本機ベースのガンプラ。忍者がモチーフとなっている。
- インパルスジム
- 『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』に登場する本機ベースのガンプラ。
- インパルスガンダムアルク / インパルスガンダムランシエ
- 『ガンダムビルドダイバーズ』に登場する本機ベースのガンプラ。それぞれ異なる特性が付与された兄弟機である。
- ガンダムエクスインパルス
- 『GBD Genius Head Line』に登場する本機ベースのガンプラ。空戦に特化した機体となっている。
- エンツィアン
- 『ガンダムブレイカーモバイル』に登場する本機とウイングガンダムをミキシングしたガンプラ。
余談 編集
- インパルスガンダムの名称は、過去に模型誌「月刊モデルグラフィックス (1989年4月号)」掲載のガンダム・センチネル読者コンテスト「オペレーション・スペリオル」のC部門に「MSZ-117 インパルス・ガンダム」という形で登場している。
商品情報編集
ガンプラ編集
フィギュア 編集