ヒート・ホーク

ヒートホークから転送)
ヒート・ホーク
外国語表記 Heat Hawk
登場作品
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スペック
分類 モビルスーツ用近接白兵武装
型式番号 バリエーションの項を参照
運用組織
主な使用機体
  • ザクI
  • ザクII
  • グフ
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    概要 編集

    ジオン軍ザクIIに代表されるモビルスーツの白兵戦用の武器。手斧型のヒート兵器であり、機体本体から供給されるエネルギーによってセラミック系高分子化合物のブレード部分を赤熱化させ、敵の装甲を溶断する。また、ヒート・ホークを含むヒート兵器は使用する際に大量の電力を使用するため刀身がプラズマ化しており、刀身を形成するために用いるIフィールドから斥力が発生しているビーム・サーベルに対し、打ち合い・斬り結びが可能となっている。

    当初、対MS戦は想定しておらず、あくまで軍事施設や艦艇、敵機への攻撃牽制を目的とした武器だったが、地球連邦軍がMSを実戦投入するようになってからは対MS用としても使用されるようになった。

    登場作品 編集

    機動戦士ガンダム
    初登場作品。主にザクIIの装備として用いられ、第22話ではマ・クベ麾下のグフ部隊も使用している。ルナ・チタニウム合金製の装甲に対して有効な武装の1つであり、作中ではガンダムの装甲やシールドにダメージを与える場面も見られる。以降のシリーズでもザクモチーフの機体や同じポジションの量産機は大抵がザクに倣って、斧型の武器を使用している。なおヒート・ホークの各仕様については後年の資料やガンプラなどで設定されている。
    ∀ガンダム
    ボルジャーノンの装備として登場。射撃武器の名称が「ボルジャーノン・〇〇〇」となっている中、ヒート・ホークやクラッカーについては原典と同一の名称となっている。
    機動戦士ガンダム THE ORIGIN
    『THE ORIGIN』の世界観ではザク以前にヴァッフブグ (THE ORIGIN)の時点から本装備が使用されている。

    型式・仕様一覧編集

    各仕様 編集

    Type3
    主にザクI等が用いるヒート・ホーク。
    Type5
    主にザクII等のMS-06シリーズが用いるヒート・ホーク。一年戦争開戦前のザクIIA型のロールアウト時点では開発が完了せず、以降の機種で装備されるようになった。
    Type-L2
    ドズル・ザビ専用ザクIIなど一部の機体に技術試験用に配備された大型のヒート・ホーク。通常モデルとは異なる構造をしており、大型の刃とグリップを有し、先端部にはスピアが装備されている。ドズルの専用リック・ドムには彼の専用ザクから転用した物が装備されているが、設定画などで比較するとデザイン自体は別物となっている。

    改造品など 編集

    ヒート・トマホーク
    ディザート・ザクなどが用いる改造品。通常のブレード部分の反対側にブレードを追加する事で、両刃型に改造している。
    ヒートカッター
    フルバレットザクの頭部に、アンテナに代わって固定装備されているヒート・ホーク。頭突きの要領で使用される。
    2連ヒート・ホーク
    ルシアン・ベント専用ジム・キャノンII及びホワイトコーラルの左腕に装備されているヒート・ホーク。過剰在庫品のリサイクル武器であり、2つのブレードをジョイントを介して左腕に装備している。ジョイント部分の強度の関係から使用回数に限度はあるが、近接戦闘用の打突兵器の他、敵の攻撃を受け止める篭手として使用される。また、ビーム・サーベルと比較してエネルギー消費量が少ない為、ジェネレーター出力をビーム兵器に回せるという利点がある。
    ヒート・ブレード
    OVA版『サンダーボルト』に登場する、ヒート・ホークの刃を流用した武装。アッガイ機動型Aが使用するために柄を廃し、代わりに刃の裏にグリップを追加している。

    その他・派生モデルなど編集

    ヒート・ホーク (ガルマ専用ザク用)
    ガルマ・ザビ専用ザクIIが用いる独自形状のヒート・ホーク。ブレード部分は大型化しており、装飾や形状など全体的にカスタマイズされている。
    フォールディング・ホーク
    ムサイ級メイルメルに所属するザクIIF型の内、リベット・アッカー機が用いる折り畳み式のヒート・ホーク。柄に伸縮するワイヤーが内蔵されており、真っ直ぐ伸ばす事で長柄のヒート・ホークとなる。ワイヤーの使い方次第では多節棍のように相手を巻き込みながら攻撃する事も可能。
    専用ヒート・ホーク
    アクト・ザクが用いる独自形状のヒート・ホーク。サイズも通常モデルから大型化している。
    ヒート・ホーク (ハイザック用)
    ハイザック等が用いるヒート・ホーク。腕部を介して供給できるエネルギーの容量が増えたため、ブレード部分が大型化しているのが特徴。
    大型ヒート・ホーク
    ザクIVが用いる超大型のヒート・ホーク。初期のヒート系武装に比べプラズマ出力が大幅に向上したタイプで、エネルギー効率も高く長時間戦闘に耐えられる他、二連ビーム・サーベルが内蔵されている。
    ジャイアント・ヒート・ホーク
    『THE ORIGIN』で登場するヒート・ホークの一種。全長は通常モデルのヒート・ホークの4倍ほどに達し、刃の部分は10mを超える。赤熱化した刃は振り下ろす運動エネルギーと合わさると恐るべき破壊力を生み出すものの、規格外のサイズ故に取扱いは難しい。そのため僚機とのフォーメーションがあってこその武装と言える。
    デッドエンドG(ジャイアント)ヒート・ホーク
    スーパーカスタムザクF2000が用いる長柄の大型ヒート・ホーク。長柄によるリーチの長さから格闘戦では敵の攻撃が届かない距離から攻撃する事ができる。
    トメノスケ・ヒート・ホーク
    『ジークアクス』で登場するヒート・ホークの一種。民間系サプライヤーが本来のヒート・ホークを模して製造した模造品となっている。

    関連武器 編集

    ヒート・サーベル (ヒート剣)
    ジオン軍で運用されているその他の代表的なヒート兵器。主にグフドムなどの機体で使用された。
    ヒートトマホーク
    マグアナックが装備している武器の1つ。ブレード部分などがヒート・ホークに類似した形状となっている。
    ヒートアックス (ヒートホーク)
    ザクIIのオマージュ機であるジェニスなどが装備しているヒート兵器。
    MA-M8 ビームトマホーク
    ザクIIのオマージュ機であるザクウォーリアなどが装備しているトマホーク型のビーム兵器。

    商品情報編集

    リンク編集