メタスX-2

メタスX-2
外国語表記 METHUSS X-2
登場作品 アナハイム・ラボラトリー・ログ
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スペック
分類 可変モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 MSA-005X-2
頭頂高 22.5m
全高 30.5m
本体重量 25.0t
全備重量 58.6t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,070kw
スラスター総推力 90,000kg
装甲材質 ガンダリウム合金
フレーム メタス・フレーム
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
開発拠点 AE社グラナダ支部
所属
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概要編集

アナハイム・エレクトロニクス社(以下、AE社)による可変MS開発計画「Ζプロジェクト」に付随する、MSの可変機構の検証を行った「メタス・プロジェクト」において開発された試作機「メタス」の派生機。

1G下での運用を重視していたX-1とは別コンセプトで、AE社の月面グラナダ支部にて開発された試作機となっている。1G環境と0G(宇宙空間)での両状況での運用、対空(対宙)戦闘能力、長距離移動能力、そしてMS形態での戦闘性能を併せ持つ可変MSとして求めうる総合性能を求めた機体というコンセプトのもと設計・試作が行われた。開発はAE社のメインスタッフだけでなく、ジオン公国軍の下で兵器開発を行っていたMIP社から引き抜かれたスタッフが加わった混成チームが中心となって行われている。

MS形態では本体は大幅な軽量化によって機動性を向上させ、両肩の大型スラスターと一体化している大型メガ粒子砲を駆使した砲撃を行うヒット&アウェイでの運用を目的としている。ギリギリまで装甲を排除した結果、ムーバブルフレームが剥き出しとなったスリムなスタイルが特徴であり、脚部はランディングギア的な役割しか持たない形状となっている。固定武装として膝アーマー部にビーム・サーベルを装備しているが、装甲は薄く防御性能が低いため、近接戦闘能力は高くない。

MA形態では大型スラスターの恩威によって高速移動性能を実現しており、基部で可動する方式を採用した事で航宙・航空戦闘機としての機動性も決して低くはなかった。また、追加装備として大型ブースターを取り付ける事を前提としており、大気圏内と宇宙空間での長距離の移動や、目的地到達後の高速移動を行いながらの大型メガ粒子砲による大火力攻撃を可能としている。

提出された機体デザインやコンセプトは、地球連邦軍オーガスタのニュータイプ研究所で開発し、実戦投入した可変モビルアーマーギャプランに酷似しており、長距離ブースターを備えている点まで一致していた事から開発スタッフに顰蹙ひんしゅくと眉をひそめる者が続出した。ライバル視していたはずのニュータイプ研究所発の可変機ではあるものの、既に実機が確認されており、交戦記録もあった事から実現性が高いプランとして開発が承認され、機体名称とプランは「X-2」と呼称された。

X-1とは違い、試作機は最初の時点で変形機構を含めた形で開発されており、運用試験においては大きな事故などを起こす事はなかった。ただ、コンパクトな本体に大型メガ粒子砲を持つというアンバランスな機体設計と対MS戦闘での機体の脆弱性など、可変MSとしては改良すべき課題が多い機体となってしまった。これを受けて開発チームはオークランドとオーガスタのニュータイプ研究所の実力を再認識し、後にギャプラン研究対策チームに抜擢される事になる。

そして本機と同時並行的に研究開発を進めていた「X-3」のチームは本機の担当チームと一部データの互換性を確保しX-3を開発。X-2とX-3は共に月面のMS実験場において連動運用が行われ、本機はSFSに搭載したMSとの模擬戦闘、付近の宙域での対艦戦闘を模した運用実験を実施した。

データ収集終了後はX-3と共に実戦運用できる形に再調整が施され、カラバに引き渡された本機はその後も研究材料として活用された。結果的にはメタス・フレーム自体の評価はカラバの方が大きかったようであり、やがてフレームを流用したガンキャノン・ディテクターメタス・マリナーなどの派生機が誕生している。

登場作品と操縦者編集

アナハイム・ラボラトリー・ログ
出典元。第6回第3話で解説が行われた。設定画には薄水色、カーキ色、白色、ピンクの計4種類のカラーパターンが掲載されている。

装備・機能編集

特殊機能編集

可変機能
MA形態またはMS形態への変形が可能。

武装・必殺攻撃編集

大型メガ粒子砲
機体側面(MS形態時には両肩)の大型スラスターの先端部に内蔵されている大型メガ粒子砲。可動式でMA形態、MS形態のどちらの形態でも使用可能。
ビーム・サーベル
膝アーマー部に搭載されているビーム・サーベル。マウント部とグリップはガンダムMk-IIの物と形状が酷似している。

オプション装備 編集

大型ブースター
長距離移動用の追加ブースター。機体背部と腰部に接続して使用する。パブリク[1]と別形状のより大型なブースターの2種類が存在する。

対決・名場面編集

関連機体編集

メタスX-1 / メタスX-3
本機とは別コンセプトで開発された試作機。それぞれ「1G環境下(大気圏内)での制空性能を持つ可変MS」「拠点攻略用の敵防空(防宙)網制圧」をコンセプトとしている。
メタス
メタス・プロジェクトにおいて開発された試作機。同プロジェクトにおいて開発されたプラットフォーム「メタス・フレーム」を採用している。
ガンキャノン・ディテクター / メタス・マリナー
メタス・フレームを流用した系列機。
ギャプラン
本機と機体構成、コンセプトが酷似した機体。

リンク編集

脚注編集

  1. 形状を見るに『センチネル0079』版パブリクのミサイルがベースか。