ネバーランド
ネバーランド 編集
木星帝国の隠し鉱山である小惑星。かつては地球から訪れたトゥインク・ステラ・ラベラドゥの両親が開拓した星で、父親から「ネバーランド」と呼ばれていたが、ある時、木星軍により占拠され、地球と木星を行き来する木星船が立ち寄れるように、高速で楕円軌道を描きながら太陽を公転する軌道へと強制移動させられた。
以降、木星軍が立ち寄って鉱物を回収する以外は誰も訪れる事のない星となり、やがてトゥインクの両親は他界。木星軍から食料と鉱物を交換しなければ生活が成り立たないため、ただ1人取り残された娘のトゥインクはひたすら採掘作業を続けている。
木星軍による占拠から10年後の宇宙世紀0133年には、地球侵攻作戦のため地球へ向かった木星艦隊を追撃する宇宙海賊クロスボーン・バンガードに対し、木星軍が待ち伏せ作戦を展開。長距離航行のため疲弊していた海賊軍が補給のため立ち寄る事を見越してその進路上に小惑星を移動させ、読み通り小惑星に接近した海賊軍を襲撃した。
その時点で小惑星の鉱物はあらかた採掘しきっていたため、木星軍は小惑星の爆破による敵母艦マザー・バンガードの撃沈を画策。しかし、海賊軍の活躍により木星軍が壊滅したため爆破は未遂に終わり、丸一日掛かった戦闘もようやく収束した。
登場作品 編集
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
- 初登場作品。「星の王女様」の舞台であり、墜落したトビアがトゥインクに保護されるところから話が始まる。トゥインクは木星軍から星を取り戻そうと、トビアを騙して捕虜として引き渡そうとするも、木星軍は既に鉱山としての価値が無くなった小惑星を爆破すると暴露しトビアを始末しようとする。しかしすんでのところでキンケドゥが駆けつけトビア達を救出。直後に現れたノーティラス2機を撃破し、木星軍から小惑星を解放する事にも成功した。戦闘後、海賊軍から複数の本を貰ったトゥインクは教養を身につけてから外の世界に出るため、海賊軍に同行せず小惑星に残留する事を希望。戦争が終わってから迎えに来てほしいとトビアと約束を交わし、マザー・バンガードの出航を見送った。
関連人物 編集
- トゥインク・ステラ・ラベラドゥ
- ネバーランド唯一の住人。かつて両親がいたが、それぞれ7年前と8年前に他界。母親が持ってきた「星の王子様」と「ピーターパン」の2冊の絵本が唯一の娯楽であるため、教養が無い自身を「アンバランス」と自覚している。いつか両親の故郷である地球へ行く事を夢見ている。戦後はブラックロー運送の社員となり、トビア達と行動を共にする。
- トビア・アロナクス
- 海賊軍のメンバー。ネバーランド周辺での戦闘中に被弾しネバーランドへ墜落。そこでトゥインクに保護され「ピーターパン」の主人公である「ピーター」と思われる。トゥインクの境遇を知ってからは両親の故郷である地球へ連れて行くと約束し、後年になってその約束を果たした。
施設 編集
- 居住区
- トゥインクが住んでいるドーム状の居住区。採掘工場との行き来には運搬車両が用いられる。
- 墓
- 居住区の近くにあるトゥインクの両親の墓。
- 採掘工場
- 居住区から離れた所にある鉱物の採掘場。付近で海賊軍と木星軍が戦闘している間、ここで木星帝国兵達が小惑星の爆破作業を進めていた。