ドラゴンガンダム
ドラゴンガンダム | |
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外国語表記 | Dragon Gundam |
登場作品 | 機動武闘伝Gガンダム |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 第13回ガンダムファイト大会用モビルファイター |
生産形態 | ワンオフ機 |
登録番号 | GF13-011NC |
頭頂高 | 16.4m |
本体重量 | 7.4t |
全備重量 | 17.0t |
装甲材質 |
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開発組織 | ネオチャイナ |
所属 |
ネオチャイナ シャッフル同盟 |
ガンダムファイター | サイ・サイシー |
概要編集
第13回ガンダムファイトのネオチャイナ代表モビルファイター。戦う場所を選ばない適応能力の高さと高速無音で活動する事が可能な運動性能が大きな特徴で、かつて地上最強と称された少林寺拳法の動きを忠実にトレースする事が可能となっている。
地盤や地形の悪さなどは逆に利用した攻めを得意とし、敵の動きを封じるフェイロンフラッグや伸縮自在の両腕から繰り出されるドラゴンクローなど変幻自在な攻撃で対戦相手を翻弄する他、ガンダムファイターであるサイ・サイシーの拳法を活かした俊敏かつ多彩な攻撃も特徴の一つである。
ドラゴンクローや頭部の弁髪刀など多重関節構造を備えているのも特徴で、独特の挙動を実現しているが、対して脚部はシンプルな構造を有している。
登場作品と操縦者編集
- 機動武闘伝Gガンダム
- 初登場作品。サイ・サイシーの搭乗機として第3話から登場する。当初、地球降下時の事故で誤ってサイ・サイシーとは別の所へ降下してしまい、盗賊「黒龍団」の首領、飛竜の手に渡ってしまうものの、サイ・サイシーは偶然会ったドモンを利用する事で奪還に成功。直後のドモンとのファイトは接戦の末、引き分けに終わった。その後もドモンら他のガンダムファイターと共に修行を重ねていき、新宿での戦いではシャッフル同盟からクラブ・エースの称号を継承。ギアナ高地での戦いも経て、ガンダムファイト決勝大会に勝ち進む。ドモンとの対決では互角の死闘を繰り広げる中で、最終奥義の真・流星胡蝶剣で勝負を決めようとするも左手のゴッドフィンガーを受け敗北。ランタオ島での最終バトルロイヤルではガンダムヘブンズソードとの死闘の末、ボルトガンダムと協力して相討ちに持ち込んだ。そしてガンダムファイト終了後に出現したデビルガンダムによる世界の危機を救うべくドモン達と共にデビルコロニーへと突入。協力してグランドマスターガンダムを打ち破り、デビルガンダム事件の収拾に大きく貢献した。
- 新香港的武闘戯曲
- 作中劇である「世界高達骨牌拳」ではオリジナル設定によりネオチャイナ代表となったレイン・ミカムラがガンダムファイターを務めている。なお呼び出す時の掛け声は「来来(ライライ)!ドラゴンガンダァーーーム!!」。
- 超級!機動武闘伝Gガンダム
- 機動武闘伝Gガンダム外伝 天地天愕
- 『Gガン』第25話直後のダーク・シャッフルとの戦いが描かれた。決勝大会開会式に突如として現れたダーク・シャッフルの一員である創始のガンダムリアルカンフーと一騎打ちするも相手にモビルトレースシステムを介して人体の点穴を突かれ体の自由を奪われてしまい、一方的な戦いになってしまう。しかし、シュバルツ達の活躍により決勝大会用の切り札である真・流星胡蝶剣が使用可能になる。ただ、命と引き換えに技を繰り出そうとするサイ・サイシーを前に敗北を悟った創始が負けを認め消滅したため、新必殺技はゴッドガンダム戦までお預けとなった。
装備・機能編集
特殊機能編集
- モビルトレースシステム
- モビルファイターの標準装備としてバーチャルコクピットシステムと共に搭載が義務付けられている操縦システム。ガンダムファイトの理念である「人機一体」を体現するシステムであり、搭乗者の挙動を正確に反映し、逆に機体が受けるダメージを搭乗者に伝える機能が存在する。
- コアランダー
- バックパックとコクピットシステムが一体化した搭乗/脱出兼用のホバー型車両で、ガンダムファイターの移動手段としても使用される。搭載が義務付けられている訳ではないが、各国の工業力やセンスが発揮されるユニットでもある。
- ハイパーモード
- サイ・サイシーの精神状態が極限まで高まった際に発動するパワーアップ形態。サイ・サイシーの気迫に呼応するように機体が黄金に輝き、機体性能が格段に上昇する。
- フェニックスモード
- 『超級!』にて新宿で大破し修復された際に、シャイニングガンダムのスーパーモードを参考に追加された機能。
武装・必殺攻撃編集
- バルカン砲
- 腹部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
- フェイロン・フラッグ
- バックパックに4基、両肩部に4基ずつの計12基装備されている格闘武器。旗状のビームを発生させる事ができ、ビームによる結界を展開したり、撹乱用のホログラムで敵を幻惑させるといった運用も可能。先端部からビーム・サーベルを形成して武器とする事もでき、デバイスは連結・伸縮が可能で、棒術にも使用された。
- ドラゴン・クロー
- 両腕部に装備されている伸縮自在の龍頭型格闘用クロー。伸長状態の腕部自体が殴打したMFを吹き飛ばすほどのパワーを有しており、それに加えて鋭い爪で敵を砕く他、高温の炎を吐き出すといった攻撃も可能。
- ドラゴン・ファイヤー
- ドラゴン・クローに内装された火炎放射器。放射される超高温の炎はMFの装甲にダメージを与える事も可能で、ドラゴン・クローを伸長した状態でも使用できる。
- 弁髪刀
- 後頭部に装備されている弁髪型パーツの先端部に仕込まれている超硬度カッター。多関節のフレキシブルアームで接続されており、鞭のように柔軟に可動するため、敵機の死角からピンポイントで頭部を狙う隠し武器となっている。
技・必殺技編集
- 無影脚
- 少林寺拳法による高速蹴撃。生身のサイ・サイシーも用いる技で、相手に無数の蹴撃を浴びせる。
- 宝華教典・十絶陣 (ほうかきょうてん・じゅうぜつじん)
- フェイロン・フラッグを用いた技。数本のフェイロンフラッグを相手の周りに張り巡らせビームバリアを形成。動きを止めた後にドラゴンファイヤーで巨大な火柱を発生させ焼き尽くす。
なお、ドラゴンファイヤーを放つ時にサイ・サイシーが叫ぶ「走れ!パオペイ!」の「パオペイ(宝貝)」は、中国の小説『封神演義』に登場する敵を包み込んで炎で焼き尽くす武具に由来する。
ちなみに「宝華教典」の元ネタは香港映画『スウォーズマン・シリーズ』に登場する強大なパワーを会得出来る秘術が記された巻物「葵花宝典(きかほうてん)」に由来する(厳密にはその大元のネタである武俠小説『秘曲 笑傲江湖』に登場する技)。本来であればこの「葵花宝典」を技名に用いる予定だったが今川監督が名称を忘れたため代用として「宝華教典」が用いられた[1]。 - 宝華教典・五火七令羽旗 (ほうかきょうてん・ごかしちれいき)
- フェイロン・フラッグを用いた技。数本のフェイロンフラッグを相手の周りに張り巡らせて動きを封じ、手持ちのフラッグで頭上から止めの一撃を撃ち込む技。ギアナ高地でのボルトガンダム戦で使用した。
- 真・流星胡蝶剣
- 少林寺再興のための覚悟を決めたサイ・サイシーが修行の末に体得した少林寺最高奥義。今や失われた技と伝えられている技であり、気を高め、背中に蝶の羽を形成して相手へと突貫する。その威力はゴッドガンダムの必殺技「爆熱ゴッドフィンガー」を真正面から打ち砕くほど。『G』第49話のグランドマスターガンダムとの戦闘では突撃技ではなく無数のエネルギー弾を飛ばす技として用いている他、『天地天愕』では両肩が外れて機体正面で輪を作り回転、太極図を浮かび上がらせて技の発動の準備を行う工程が描かれており、ガンプラ「HG 1/144 ドラゴンガンダム」に今川監督考案のオリジナルギミックとして盛り込まれている。伝承では「命と引き換えに打たれる」捨て身の技として伝えられているが、作中終盤では割と使用する場面が多くかつ特に体調を崩す描写も無いため、その辺は曖昧となっている。伝承を上回る程サイ・サイシーの技量が高まったと見るべきだろうか。
合体技編集
- シャッフル同盟拳
- シャッフル同盟5人の力を合わせて放つ合体技。各ガンダムファイターの気を最大限に高め、エネルギーの弾を撃ち込む。『G』第48話でグランドマスターガンダムに一度トドメを刺した。
対決・名場面編集
関連機体編集
- ドラゴンガンダム (夜間戦仕様)
- ドラゴンガンダムのカラーバリエーション。黒を基調としたカラーリングに変更されており、闇夜に紛れて敵を討つことを得意とする。
- ガンダムダブルドラゴン
- 『超級!』で用意された決勝大会用の後継機。
- ドラゴンガンダム (DG細胞侵食)
- 『超級!』で登場。本機がDG細胞に侵食され変貌した姿。
- フェイロンガンダム
- 第4回ガンダムファイト大会用のネオチャイナのモビルファイター。
- コウガガンダム
- 第7回ガンダムファイト大会用のネオチャイナのモビルファイター。
- デスドラゴン
- 本機に擬態したデスアーミー。
- アストレイ レッドフレーム焔
- アプリゲーム『ガンダムブレイカーモバイル』のオリジナル機体。本機とガンダムアストレイ レッドフレームのミキシングガンプラであり、両腕に本機の腕部が用いられている。
商品情報編集
ガンプラ編集
資料リンク編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ 『Gガン』レーザーディスク Vol.2付属の今川監督のロングインタビュー(第2回)より。