アマクサ
外国語表記 Amakusa
登場作品
デザイン
  • 長谷川裕一
  • 大河広行(デザイン原案)[1]
  • テンプレートを表示
    スペック
    別名 ジュピター・ガンダム
    頭頂高 18m級
    主動力 熱核融合炉
    開発組織 木星帝国
    所属 木星帝国
    主なパイロット

    バイオ脳 (無人機仕様)

    木星帝国兵 (有人機仕様)
    テンプレートを表示

    概要 編集

    木星帝国木星戦役時に入手したクロスボーン・ガンダムX2のデータを基に、その再現を試みようと秘密裏に開発した試作型モビルスーツ。「ジュピター・ガンダム」とも呼ばれ、頭部にはTの字型のモノアイレールが設けられており、戦闘時にバイザーを下ろす事でガンダムタイプに類似した頭部形状となる。

    クロスボーン・ガンダムの高い機動力を全身に大型スラスターを内蔵することで再現したが、木星軍の技術力の低さが災いし、逆に機体が大型化してこの当時としては18m級の大型モビルスーツクラスとなった。クロスボーン・ガンダムと比較した場合、背部スラスターが2本減少し、代わりに大腿部へのスラスターの集中配置が行われている。しかし、反応速度や機動力は小型のクロスボーン・ガンダムを上回り、その総合スペックの高さから新たに開発されたバイオ脳用の試験機として採用された。

    アムロ・レイの戦闘データを複数のバイオ脳に学習させ、その内、戦闘パターンの習得に成功したバイオ脳の一つを本機に接続することで、最強のニュータイプパイロットであるアムロの反応速度を再現しており、その戦闘力は海賊軍のベテランパイロットですら一瞬で撃墜される程である。しかし、本機はトビア・アロナクスクロスボーン・ガンダムにより撃墜。この際の戦闘でバイオ脳は失われたが、アマクサ自体は機体の基本性能の良さから一般兵士用に量産されている。

    機体名は日本の徳川時代における代表的なキリシタン「天草四郎」の名から取られていると思われる。しかし製作者が本機にこの名を冠した真意については不明のままとなっている。

    登場作品と操縦者 編集

    機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
    初登場作品。「最終兵士」の前後編で登場し、グレイ・ストークの依頼を受けて帝国基地へと潜入してきたトビア達の前に突如として現れ、17秒でフリントを3機撃墜しただけでなくスカルハートの手持ち武器も一瞬で破壊した。驚異的な反応速度はトビアを苦戦させるも、起動後のシミュレーション用にバタラを敵として設定したまま実戦投入した事が災いし、増援のバタラ部隊に突如攻撃を開始。同士討ちにより基地内部は混戦状態となり、基地の崩壊を招く原因となった。そして混乱に乗じて脱出を試みるトビア達を追跡するも、ハイパー・ハンマーを投げ返すというトビアの機転により上半身を破壊されたためバイオ脳を射出。バイオ脳は外壁の亀裂から脱出するも既に損傷した状態だったため、トビア達を崩壊する基地から脱出できるよう導いた後、機能停止に陥った。
    機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
    第2話から有人機が登場。影のカリスト直属の部隊として20機ほどが配備されたが、一般兵士ではその性能を引き出すことはできずにレコードブレイカーの機動力に翻弄された。

    装備・機能 編集

    特殊機能 編集

    分離
    上半身と下半身を分離して胴体に格納されたバイオ脳のみを脱出させる事が可能。一般兵士用の機体にもこの機構が採用されているかは不明。

    武装・必殺攻撃 編集

    ビーム・ライフル
    機体サイズに合わせて開発された専用の大型ビームライフル。
    ビーム・サーベル
    近接戦闘用のビーム兵器。
    シールド
    バイオ脳搭載機が装備。実体式の武器シールドで、クローとハンマーを搭載した事による特異な形状が特徴。
    シールド・クロー
    シールドの先端部に装備されているスパイク付きのクロー。接近戦において敵機を挟み潰して破壊する。
    ハイパー・ハンマー
    シールドに搭載されているスパイク付きの鉄球。通常はシールドに半々に割れた状態で搭載されている。使用時にはシールドが左右に分割・合体し、拘束を解かれた鉄球が基部を中心にして球状に変形。シールドとチェーンで繋がれた鉄球を射出し、敵機を粉砕する。アムロ・レイのパイロットデータに合わせた武装とも言われているが詳細は不明。
    ビーム・シールド
    前腕部に装備されているビーム・シールド。一般兵士用の機体にハンマーは不必要であり、一般的なビーム・シールドに変更されている。

    その他 編集

    グレネード・ランチャー
    ゲーム『バトオペ2』で実装された装備。ビーム・ライフルの銃身下部にあるパーツをグレネード・ランチャーとして解釈したものと思われる。

    対決・名場面など 編集

    クロスボーン・ガンダムX1改・改ガンプ
    『スカルハート』より。木星帝国残党の最終兵士開発を阻止するべく小惑星基地へと侵入するトビア達だったが時既に遅く、起動したアマクサがトビア達に牙を剥く。一瞬にして2機のフリントが撃墜したアマクサはスカルハートが放ったピーコック・スマッシャーのランダムシュートをも回避。トビアの反応速度を遥かに上回る力を発揮し、トビア達を絶体絶命の危機に陥れる。
    しかし、この強敵が木星帝国残党の手に渡る事態を危惧するトビアと、かつて憧れていたアムロの記録が利用されることを放っておけないグレイ・ストークは、「どんなニュータイプでも初めて見た武器は反応が遅れる」というトビアの推察に賭けた作戦に出る。
    アマクサが左腕のハンマーでガンプ目掛けて攻撃を仕掛けると、トビアはスカルハートのシザー・アンカーでハンマーのチェーンに絡ませてその機動を反転。想定外の攻撃に対応が一瞬遅れたアマクサはハンマーの直撃で上半身を失った。バイオ脳は脱出し宇宙へと逃れるが、損傷が激しくやがて機能を停止する。
    その直後、トビア達は崩壊した木星帝国基地に閉じ込められるが、バイオ脳が道標を示して、辛くもトビア達は窮地を逃れた。

    関連機体 編集

    クロスボーン・ガンダムX2
    ベース機。この機体の性能を再現のためにアマクサが開発された。
    コルニグス
    アマクサの発展機。開発の際に本機の運用データが用いられており、それを積極的に発展・アレンジさせている。
    ファントム
    本機とレコードブレイカーの設計データを掛け合わせたサウザンド・カスタム2番機。
    ジュピターヴガンダム
    本機と同様、「木星」の名を冠するガンダム。

    商品情報 編集

    書籍  編集

    リンク 編集

    脚注 編集