ロード・ジブリール

ロード・ジブリール(Lord Djibril)

ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルの後任。軍需産業などで世界を影から操るロゴスのメンバーの一人で、その代表を務める。
初登場は複数のモニターで覆われた部屋に、猫(ノルウェージャンフォレストキャット)を抱きかかえてその中心部に居座っているという某スパイ映画の悪人を彷彿させるシーンから。独裁者を嫌う、ブレイク・ザ・ワールドを契機にザフト軍に攻勢を強めた。

性格は冷静沈着を装うが、その内面は非常に残虐で自分本位。また、自分が不利になると逸早く逃亡するという往生際の悪さも。プラント代表のデュランダルとは対立関係にあったが、デストロイを投入したベルリン攻撃が失敗に終わり、デュランダルにロゴスの実体を暴露されると逃亡先を次々と変えながらその都度周囲を巻き込んでいく。ヘブンズベースから、オーブ連合首長国ダイダロス基地へと逃げ延び、ダイダロス基地に設営されたレクイエムでプラントに反撃。だが、逆にザフトの総攻撃に再び追いつめられ、最後はガーティ・ルーで逃亡しようとしているところにレジェンドガンダムのドラグーン攻撃を受け戦死した。

まるで某スパイ映画に登場する悪人の末路をそのまま描いたようなキャラクターであった。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

人間関係

ジョゼフ・コープランド
ネオ・ロアノーク
ギルバート・デュランダル

名台詞

「この責任はどうあっても取らせなければなりますまい、誰に!?当然、あんなものをドカドカ宇宙に作り上げたコーディネイター共にです。違いますか!?!?」
ユニウスセブン落下に伴ったロゴス緊急会議にて、他のメンバーに語った自分の方針。「あんなものを……」と言っているが、それらを作らせた原因が自分達のせいでもあるという事は語っていない。気付いていないのか、それとも知ってて言わなかったのかは不明である。
「世界はね、システムなんです。だから「作り上げる者」と「それを管理する者」が必要だ……人が管理しなければ庭とて荒れる。誰だって自分の庭には好きな樹を植え、芝を生やし、綺麗な花を咲かせたがるものでしょう?雑草は抜いて……!」
フォックスノット・ノベンバー作戦時に、コープランド大統領との私的会話の中で言ったセリフ。分かりやすい例えではあるが、ロゴスの顔役に近い彼にとって、世界は自分の為の『庭』であり、コーディネイターもナチュラルも好き勝手に出来る消耗品のようなものだった。その後の敗退時に他のメンバーから責任を追及された時も、逆に強い態度とゴリ押しの詭弁で見事に正当化してしまっている。
「其処にザフトがいる限り、何処までも、ですよ」
「変に慣れ合う連中にはハッキリと思い知らせないといけません。我等ナチュラルとコーディネイターは違うのだという事を。それを裏切る様な真似をすれば――――地獄に墜ちるのだという事をね!!!」
ベルリンの町を蹂躙し、破壊と殺戮を繰り返すデストロイ。数多くのザフト軍や民衆が無差別に焼かれていく様子を見て、当のジブリールは愉しげに笑いながらこう言い放っていた。
「我々を討てば戦争は終わり平和な世界になる!?ハッ!!!確かに民衆は愚かです、そんな言葉に易々と騙されるほどに!でも、だからこそ、何としても我々がを討たねばならない!本当に取り返しのつかない事になる前に……この世界が、奴とコーディネイター共の物になる前にです!!」
ヘブンズベースに逃げ込んだ時に豪語した言葉。徹底抗戦どころかこちらから打って出ようとさせるなど、ザフトやデュランダルに対する尋常ならざる憎悪を感じさせる。しかし結果的に、その危惧自体は間違いではなかった……が、やがて彼はそれを知る由も無く斃れていく事になる。

搭乗機体・関連機体

デストロイガンダム
ジブリールが全世界のザフト、コーディネイター、及び自分に逆らう者全てを抹殺するために投入した超大型MS。
ガーティ・ルー
宇宙に上がってからの座乗艦。第45話でレクイエムからの脱出を図るものの、レジェンドに捕捉され、艦と陥落を共にした。

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話題まとめ

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