ティエリア・アーデ

2018年8月26日 (日) 06:05時点における180.145.163.87 (トーク)による版 (セリフを修正しました。「ロックオン…すまなかった」→「ロックオン…悪かった」)

ティエリア・アーデ(Tieria Erde)

ガンダムヴァーチェセラヴィーガンダムラファエルガンダムガンダムマイスター。中性的な美貌を持つ戦闘タイプのイノベイドだが、メンバー中では当初過去の出自が不明であった。ソレスタルビーイングの行動の垣根を成す量子演算型コンピュータ「ヴェーダ」の示すプランを忠実に実行する存在であると共に、ヴェーダへのアクセス権も所有していた。ゆえに人間性の希薄な冷徹な人形のような存在であったが、やがて人間の感情を得るようになり、クールでありながらも仲間達の私情を認めて率先してサポートする、ソレスタルビーイングの行動を支える存在へと成長した。やがて彼の過去も明らかとなり、「イノベイター」を自称する面々と同じく、ヴェーダの作り出した人造人間・イノベイドであることが判明する。

一人称は当初は「俺」だったが、心中の動揺によって人格の根幹がぶれる事により「僕」→「私」と変化していく。2ndシーズン以降では完全に「僕」で統一された。本編終了後に「俺」は強いマイスターであろうとするティエリアが意識して使用していた人称であること、初期設定では巨大ガンダムに搭乗する男装の麗人であり「私」が女性設定時代の名残でもある等の解説がされている。

小説版にはトライアルシステムを持つ審判機体ナドレを与えられていることが「人間には任せられないために敢えて人間ではない専用パイロットの自分が造られた」という事実認識と共にティエリアのアイデンティティを支えるものであった事が語られている。またリンク切れする前のナドレは肉体を使わずにリンクのみで動かしており、長時間戦闘で疲労するヒトの肉体を疎ましく思う一面も登場する。

2ndシーズンでは、壊滅したCBにおいて仲間の生存を信じており、最も早く組織建て直しに動いた人物である。各ガンダム及び艦船の開発に従事したとされる。(セラヴィーの背中に背負わせたガンダムフェイスはCBの象徴であり、2ndのティエリアに背負わせた事が黒田氏のインタビューで語られている)2ndで散見する仲間への労りの行動について「人間は弱さを助け合って生きていける種族」「ロックオンの示した人間の良さを自分が正しいと証明したい」との認識による行動だと解説されている。またイベント映像では過去の自分を受け止めており「一緒に戦う人を仲間と呼んでいる」と語るシーンが登場している。計画と自身の立場に悩む事もあったが、メメントモリによるスイール消滅において非道なリボンズ達のやりかたに生理的に付いていけない事を確信。自分の信じた道を歩み人間側に立つことを宣言した。最終決戦ではヴェーダの前で対峙したリボンズに射殺されてしまうが、同位体であるリジェネ・レジェッタの協力で、意識体となって自身の脳量子波でヴェーダの奪還に成功。ヴェーダと一体化した。

その後はイオリア計画の第三段階となる外宇宙への進出を見据え人類を見守っていたが、劇場版では新たな自分用のガンダムであるラファエルガンダムを自ら開発し、戦列に参加する事となる。ELSとの交戦中にイノベイターである刹那を救出するために自らの脳量子波を囮にし、自身と共にラファエルガンダム・セラヴィーガンダムIIを自爆させる事で退路を開き仲間を逃がした。再び肉体を失った以降はヴェーダからサポートを行い、終盤はクアンタの腹部に増設されたターミナルに意識体を移動、ELSとの対話に望むイノベイター刹那を最後までサポートした。 50年後に刹那と共に地球圏へ帰還したとされ、第三段階に到達した人類の発展を見守る姿が一瞬だけ登場している旨が水島監督により解説されている。

ティエリアは永遠に老いることはなくまた基本的に死ぬことはない存在であると水島監督から語られている。一方で自身にも一定の生死観を持ち得ているとされ、脚本家黒田氏によるノベライズではヴェーダと同化後に「最後にこれだけは言わせて欲しい」との書き出しで以下の独白が公開されている。亡きロックオン(ニール)へ向け、あなたを失った悲しみが癒えることはないが、それでも未来を目指すとし「あなたのもとに行くのは、もう少し時間がかかるが、あまり早くに行くと怒られるだろうから、これでいいのだと思う」と自身の心中を語っている。最後に「あなたへの想いを形容する言葉が見つからない」とし、そんな想いが自身を人間にさせてくれると述べ、「ありがとう」「いつか、どこかで」と結ばれた。

アニメージュ・インタビューの水島監督によると、ガンダム00のヒロインの定義において必要な要素が「物語の軸(キー)となる女性」であるので、その意味ではティエリアも(性別不詳であるため)ヒロインと呼びたければ呼んでもらっても構わないとのことである。完結後には作中ある意味もっとも重要なキャラだったとも言えると語られた。

正体と性別について

ティエリアはTVシリーズ開始前より「表向きを少年と装い活動する性別不明」という設定を持ち、後に戦闘型イノベイドである正体が判明する。声優が男性である事や、男性的な形容については「サンライズとしては実際の性別を明かしているものでは無い」「性別を男性とする媒体が合った場合それはチェック漏れであり公式内容ではない」また「今後もティエリアの性別が公式で男性になる事は絶対に無い」と監督コメントが出された経緯を持つ。

ティエリアには男女に偏った性別を持たない設定要素の他に、自身が(恋愛を含む)人間的感情に左右されない「人間以外の人間」にナドレを預けるために造られた事、造られた存在であるため兄弟がどういうものか判らない等の「人間ではない認識のモノローグ」が存在している。

また「肌を見せるのが大嫌い」「下着の必要性を感じないかもしれない」「人称は性別を断定するものではない」「(体が)男性か女性かと聞かれるなら答えられない」「(意識が)男性目線、女性目線、そこからして分からない」などのスタッフコメントがキャラクター個人の解説として出されている。

環境としてはトレミーは情報漏洩を押さえるために乗艦は少数固定制、守秘義務によりお互いの身分を詮索しない事、必要外は他者と接触せずにすむ個人生活環境が施されていた事、乗艦医JB・モレノが本編の数年前より人ならざる物の医療に関わっていた情報などが開示されている。

2期終了後からは劇場版を含むほぼ全ての関連書籍の個人プロフィールでティエリアは中性型イノベイドと同じ性別表記と解説となっている。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム00
劇場版 機動戦士ガンダム00
ガンダムEXA
ex-の行動によりELSが現れていない時期にもかかわらず復活。CBと合流した。

人間関係

刹那・F・セイエイ
当初は険悪な関係だったが、トリニティという共通の敵の登場と、刹那の過去を知った事により互いを認め合う良き戦友に。幾度となく刹那の生存を信じるなど彼に信頼を寄せている。脚本家黒田氏によると2期1話で再会して以降は言葉を必要としない間柄で、ノベライズでは刹那の側で彼という存在が革新していく事を間近に見て来たとされる。刹那はヴェーダと一体になり仲間が救えたから僕はこれで良いと言ったティエリアの気持ちが自分には判ると考えていると同時に、もう同じ姿で再会できないかもしれない事に一抹の寂しさも感じていた。
ニール・ディランディ
ティエリアが「イノベイター」から「人間」となるきっかけを与えた人物。大人だったスメラギ同様に当初より内面的な脆さを見抜いていたようだ。またティエリアは彼に対してのみマイスターとしての力量自体は認めていたが、刹那達同様に関係は芳しくなかった。彼に命を救われると同時に「存在」を肯定された事が孤独なティエリアを劇的に変えていく。ノベライズではリボンズに撃たれ意識データが霧散しつつあるティエリアの前に登場している。戦友を越えた思慕を向けていると記述され、その死後は戦い続けるティエリアにとって指針となっており、2期から劇場版終了後に掛けては、人生の岐路に立つ、或いは世界を見つめるティエリアの彼に対する語りかけが幾度と登場している。なお彼が人ならざるティエリアの何を何処まで知っていたかは不明。
アレルヤ・ハプティズム
彼の過去を知った事が、ティエリアが他のマイスターの事を認めていくきっかけとなった。劇場版までの間、アレルヤとマリーはヴェーダと同化したティエリアから送られたアレルヤの故郷のデータを元にその地を訪れている。
アリー・アル・サーシェス
ロックオン(ニール)の仇。アロウズのパーティから帰投する際に彼に遭遇したティエリアは仇討ちを挑み、その際のセリフがHGセラヴィーのインストに使用されている。最終決戦ではティエリアが身を捨てて行ったトライアルフィールドによって彼の駆るアルケーは機能を停止している。
沙慈・クロスロード
アロウズによるカタロン基地襲撃の間接的要因となったときに頬を張ると共に「無責任」と投げかけた。これは1期のようなヴェーダによる計画を重んじるところからではなく、虐殺されたカタロンメンバーの命の尊さ、および沙慈の「自分は関係ない」という考えに対する憤りからくるものであり、感情の変化が見られた。また小説版ではロックオンを負傷させて失った過去の自分と照らし合わせ、悔恨と狼狽する沙慈の気持ちも充分に分かった上で、敢えて今彼に必要なものをと頬を打つモノローグがある。これは自らがスメラギに打たれたのと同じ理由であった。
ミレイナ・ヴァスティ
機体整備に奮闘してくれた彼女に感謝の気持ちを口にした事がある。こうした2期に散見する仲間への行動は、(人間)の優しさは間違いではない事を自分が証明したいティエリアの想いを示すエピソードとして描かれていたと解説されている。このように精神的に成長したティエリアに片思いした彼女から劇場版では大好きですと告白を受ける。これに本人はリアクションをとっておらず、小説版でも同様でスメラギ視点による周囲の緊張がほぐれる描写として描かれた。ミレイナに対しては「仲間意識ならありますよ」との公式Q&A回答があり、劇場終了後の監督インタビューではマイスターのカップルは唯一アレルヤとマリーだけであると解説されている。
レティシア・アーデ
ELS母星に旅立つ寸前、ガンダムマイスターの不足に対応する為に自身のDNAと劇場版までの記憶を引き継がせて作り上げたイノベイド。見た目や性格はティエリアと似ているが、細部は異なっている。
リボンズ・アルマーク
マイスターとして作られたイノベイドと言う点では同じだが、本来はリボンズが辿る筈だった滅びる道を肩代わりする事になった。リボンズにニール・ディランディという人間に心を許しすぎた結果感化されていると指摘されるが、他のガンダムマイスターと共に戦うことを選びリボンズと対立する。やがて彼により射殺されるもヴェーダのホスト権限を奪還する。人類とイノベイドの未来に対してお互い真逆の道を生きたとも言え、水島監督よりティエリアとリボンズは作品的な対であると語られた。なお最終回のリボンズと対峙するティエリアの絵コンテにはリボンズを抱きしめるように説得するという指示が付けられていた。
リジェネ・レジェッタ
ティエリアと同じ塩基配列パターン0988タイプのイノベイドであり、同位体。計画を導く最上位種を気取るリボンズに対して「計画に沿って梶を切るは自分でも良いのではないか?」との疑問と反発を抱き、必ずしもリボンズに従ってはいなかった。暗躍が明るみになりリボンズに射殺されたものの、最後にはリボンズへの報復としてティエリアのヴェーダ奪還に協力した。
グラーベ・ヴィオレント
外伝00Pの2ndシーズンの主人公。マイスターのスカウト任務を負ったイノベイド。彼とティエリアの模擬戦で起きた事件から、00Pの物語はクライマックスへ加速する。なお彼は「ティエリアは自分をイノベイドだと知らされていないだろう」と見ていたが、アニメ媒体、及び関連書籍ではティエリアは自身が人間でない事を知っている。
ビサイド・ペイン
リボンズの同異体で00Pのラスボス。ティエリアはまったく知らないうちに彼の片棒を担がされていた。

名台詞

1stシーズン

「ヴァーチェ、目標を破砕する」
「万死に値する!」
彼の代名詞とも言える台詞。ガンダム00アニメ解説ムックの広告フレーズにも使用されていた。
「わからないな…何故彼がガンダムマイスターなのか」
第2話におけるティエリアの刹那評。既に(というか、出会った時から)刹那のマイスターとしての資質は疑問視していたようだ。
「死んだかと思った」
「謹んで遠慮します」
「とんだ茶番だ…」
「どうしたんです?いつも飄々としているあなたが?」
第一期におけるティエリアの皮肉の数々。インタビューなどではこれについて、「人間と接したのが初めてで、自分から発した言葉に対して相手がどう反応するかまでは、まだ考えが至ってないのでは」「常に裏表はないまっすぐな性格」と、生まれてからの経験の短さによるものとしている。
「うおおおおっ!!な、何という失態だ…こんな早期に、ナドレの姿を晒してしまうなんて!計画を歪めてしまった…!」
「ああ、ヴェーダ…俺は…僕は…私は…!」
人間の変わりに計画のために作られた事をアイデンティティにしていたティエリアの人格を揺れさせる大きな挫折。ちなみに”俺”は自分に言い聞かせて使っていた人称であることや、ファーストシーズン終盤から最後まで登場する”私”は女性設定時代のなごりといった解説が公開されている。
「人類というものは…人間というものは、ここまで愚かになれるものなのか…」
アレルヤの過去を知った際の発言。もしティエリアが仲間達との絆を深める事が出来なければ、彼もまたリボンズと同じ結論に達してしまっていたのかもしれない。
「過去というものがあの男を縛っているのなら、それは自分の手で払拭する必要がある…」
「それでこそ、ガンダムマイスターだ!」
過去を振り切ろうとするアレルヤに対して。小説版ではこの時初めて彼に仲間意識を持ったとの事。
「初めて意見があったな」
「口にしなくてもわかるだろう」
トリニティと初めて対面した際の刹那に対して。意見があったというのはトリニティの存在に嫌悪感を持った事。角川漫画版ではトリニティへの嫌悪を感じて衝動的に飛び出していくティエリアをロックオンとスメラギが優しい目で見守っている。
「フ、まさか君とフォーメーションを組む日が来るとは思ってもみなかった」
トリニティに単身戦いを挑んだ刹那を助けに現れ、即興でフォーメーションまでこなしてみせた際に。この発言には刹那も「俺もだ」と答えている。
「これが人間か…」
ロックオンの過去の傷を受け止めながら、自身の戦争根絶への思いを「ガンダム」という言葉で表現した刹那。ロックオンが「とんでもねえガンダム馬鹿だ」と言葉を向けると刹那は「ありがとう」と返すのを見ての独白。二人の過去と今の思いを表現する言葉に、人の心のさまざまな側面を感じ取ったようだ。
「ロックオン…悪かった」
「あなたは愚かだ」
ティエリアを庇って傷を負った上で、まだ案じてくれるロックオンに向けて。
「嘘だ……!」
ロックオンの死を知った時の台詞。脚本家である黒田氏の書き下ろしたPS2ガンダムマイスターズでは、サーシェスと交戦するロックオンの後を追いながら戦っており、彼の死に間に合わなかった悲しみが描かれている。
「まだだ…まだ死ねるか…!計画のためにも……ロックオンのためにも!!」
コーラサワーとラストシューティングした際に。セカンドシーズンでは生き延びたティエリアが有志と共にCB再建に尽力すること、ロックオンの意志を最も継いでいると自負していることや、彼の望んだ平和の世界を作るため、セラヴィーを使いもう一度世界と向き合う決意を秘めた事などが明かされている。
「これでやっと逝ける…あなたのもとへ…ロックオン」
この台詞と共に退場した際には、誰もが第二期は途中からの登場と思っただろうが、なんと最初から登場した。なお脚本家の黒田氏によってセカンドシーズンでヴェーダとなった後のティエリアが、改めていつかはロックオンの側に逝き再会を想う内容の独白小説が書かれている。

2ndシーズン

「彼は来る。生きているのなら、必ず」
トレミーで誰もが4年前に刹那が死んだものと思っていたであろうところを、ティエリアだけが生存を確信していた。
「4年ぶりか。ずいぶん雰囲気が変わった」
「よく言われる。」
刹那の危機を救い、再会した際に。後者は「そういうお前は何も変わっていない。あの頃のままだ」と返される。不老のティエリアはTV・劇場を通じて写真から抜け出たように容姿は変わらないと形容される。
「君は現実を知らなさ過ぎる。自分のいる世界くらい、自分の目で見たらどうだ?」
闇雲にCBを憎む沙慈に対して。1stシーズンでヴェーダを失い自らの目と価値観で世界に触れる4年間となったティエリアの変化が伺える。この時のティエリアは沙慈の視野の狭さに呆れていたのはもちろん、沙慈が知らなかったとは言え、戦争で人生を歪まされ、それ故に戦争を根絶する道を選んだ刹那の生き様を全否定した事に対して不快感を持っていたようにも思える。
「それでこそ、スメラギ・李・ノリエガ」
仲間への信頼を感じさせるセリフが多い。これについてティエリアはロックオン(ニール)に与えられた感情として「今は一緒に戦う人々を仲間と呼んでいる」と語っている。
「残りの2分で、もう一人も助けたらどうだ?」
アレルヤ救出作戦の際に。もう一人とはマリナの事。任務に私情を挟むことを自ら勧めるという、初期のティエリアからは考えられない台詞であり、ティエリアの変化を端的に示した台詞と言える。なお総集編2ではマリナが捕まっている事を刹那に伝える人物がフェルトからティエリアに変更されている。
「ここは死守する!」
「梃子でも動かん!!」
同じくアレルヤ救出作戦時、無人のダブルオーをGNフィールドで守りながら。尚、余談だが後者の台詞はトレーディングカードゲーム『ガンダムウォー』にてカード化された2ndシーズン版ティエリアのフレーバーテキストとして採用されている。
「ふっ…変わらないな、君は」
「無理に変わる必要なんてないさ…おかえり、アレルヤ」
アレルヤの救出に成功し、4年間幽閉されていたアレルヤを労う。人類のもつ個々のパーソナルを許容する度量を得た表現と解説される。
「なんなら、そのまま帰って来なくてもいい」
マリナをアザディスタンに送り届ける刹那に対して。ティエリア人生初の冗談となった。直前にマリナからも「一緒にアザディスタンに来ない?」と誘われていた刹那なだけに彼の心情を考えるとシャレになっていない。
「本気で言ったさ」
「ふ…冗談だよ」
上記の冗談を飛ばした後、アレルヤから困惑気味に問いただされた際に。冗談を言うタイプじゃないだけに、リアクションに困ったアレルヤとスメラギの反応が傑作。
「彼らの命を奪ったのは君だ!君の愚かな振る舞いだ!『自分は違う』『自分は関係ない』『違う世界の出来事だ』…そういう現実から目を背ける行為が無自覚な悪意となり、このような結果を招く!」
軽率な行動が原因で、アロウズによってカタロンの多くの人々が虐殺される事態を招いた沙慈を平手打ちして説教する。第1話で沙慈が刹那に向けた台詞を踏まえた上での発言。小説版ではこの時のティエリアが、過去にロックオン(ニール)に傷を負わせてしまった事が遠因で彼を失い狼狽した己を思いだし、沙慈の心情も理解した上で、敢えて沙慈を律し立たせるため一番必要なものを…と叱咤役を買って出た事がわかる。
「君も来い。ここにいたら、何をされるか分からないからな」
カタロンの撤退を援護するために艦に戻る際、(カタロンのアジト襲撃の原因を作った)沙慈に。文面だけで見れば「連邦への情報提供、あるいはそれ以上の破壊工作などもされうるから」とも取れるが、実際は「事実を知ったカタロンに、沙慈が何をされるか分からないから」という意味合いのようだ。事実、具体的に何をしたのかは刹那にそれとなく話した程度で、他のメンバーは言わなかったようだ。
「連邦の権力にすがり利権を求めるクズ共が…」
ティエリア(女装)時に。見目麗しい美女の笑顔の裏でえげつない毒を吐く姿に、視聴者は絶句。しかしごく一部ではご褒美と喜ばれたとか。
「貴様ぁぁぁぁぁッ!」
ティエリアに向けて敢えてロックオン(ニール)の生き様を愚弄したリボンズ。冷静であろうと努めていたティエリアが彼に激情の銃口を向ける。「自身が笑われたことよりも、ロックオンの名を口にされたことの方が神経を逆撫でする」「もはや冷却などきかない」とのこと。
「違う!僕は人間だ!!」
同胞だと迫るブリングに対して言い放ったセリフ。小説版ではこのセリフに至る直前「それにあの人が言ってくれた」と1期でニール・ディランディから掛けられた言葉を思い出している。
「勝手に殺してもらっては困るな」
リボンズに額を撃ち抜かれたティエリアの肉体を見て「仇は取る!」と意気込む刹那に対して。
「さよなら、みんな…」
いかにも昇天しそうな台詞だが、ヴェーダに一体化してもティエリアと言う存在をやめることはなかった。なおヴェーダを掌握したティエリアが別れ際にその秘匿領域に隠されていた純正GNドライブの全製造データをトレミーにのみ開示したことから、劇場では新生GNドライブが作られる事となっている。

劇場版

「セラヴィー!」
「僕にも脳量子波は使える!」
ELSとの対話に失敗した刹那の救出のため、戦況の悪化する中ティエリアが動く。ラファエルガンダムからセラヴィーガンダムIIを分離させ、そしてセラヴィーによる刹那救出までの寸暇を、イノベイドの特性である脳量子波の発生で稼ぐ。しかしそれは、自らがELSの標的となることを意味していた…。
「刹那を頼む!」
「対話のために、刹那をやらせる訳にはいかない!」
上記の後、ELSの追跡を集中的に受けるティエリアを援護するロックオンらに対して。この決死の覚悟を受け、ロックオンらは刹那救出の援護に向かう。
「人類の存亡を賭けた、対話の始まり!」
ELS本星にて、ダブルオークアンタがクアンタムバーストを発動する直前。文字通りこの後の「対話」により、人類は救われた。

その他

「ナドレ?!そこの友軍機!貴様、どこからナドレの情報を手に入れた!」
ゲーム「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム NEXT」にて。ヴァーチェ搭乗時、僚機がノーベルガンダムの際の発言。たしかに髪があるMSなんぞそうはいないので、誤認してもおかしくはない。

搭乗機体・関連機体

ガンダムヴァーチェ
ガンダムナドレ
1stシーズンでの搭乗機。
セラヴィーガンダム
セラヴィーガンダムGNHW/B
セラフィムガンダム
2ndシーズンでの搭乗機。
ラファエルガンダム
劇場版での搭乗機。
セラヴィーガンダムII
脳量子波でコントロールしている無人機。
セラヴィーガンダムGNHW/3G
スメラギと共にこの装備での出撃を検討していた。
ラファエルガンダム ドミニオンズ
「EXA」で搭乗。
セラ
脳量子波でコントロールしている無人機。
ダブルオーガンダム
ツインドライヴシステムのマッチングテスト時に搭乗している。

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話題まとめ

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