未来世紀

2025年3月4日 (火) 17:11時点におけるTomo (トーク | 投稿記録)による版 (→‎未来世紀の文化 )

未来世紀 (Future Century) 

機動武闘伝Gガンダム』の世界観で用いられている年紀法。略称は「F.C.」。宇宙世紀の次に創作され、それまでのガンダムシリーズとは打って変わったインパクトのある世界観が話題を呼んだ。

人類が人口増加と環境問題に付随する様々な問題を宇宙に進出することで解決しようと試み、地球上の各国家がスペースコロニーを建造。支配階級と中流以上の市民を対象に大規模移住を開始する。しかし、コロニー国家建造にエネルギーを費やされた結果、地上に残った住民らの生活は困窮し、やがてコロニー国家への反発が広がるようになり、それが軋轢となって第一次カオス戦争が勃発。戦争はコロニー国家連合の勝利に終わったが、地球環境は荒廃し、コロニー間の対立を生む結果となった。

コロニー間の諍いは深まり、モビルスーツ開発競争が激化して第二次カオス戦争開戦の危機が訪れる中、E.C.デューサー教授がコロニー間の諸問題を解決するための方策として荒廃した地球でガンダムと呼ばれる機体群を戦わせ、その優勝国に次大会開催までのコロニー連合の主導権を与える「ガンダムファイト」を立案。この大会はF.C.08年より4年に一度開催され、いくつかの問題を抱えながらも大規模紛争の抑止する上で大きな効果を上げていった。

未来世紀の文化 

生活圏
各国家の中流層~支配層はそれぞれ建造したスペースコロニーでの生活を送っており、経済や政治、軍事の中心はコロニーに置かれている。一方、地上はコロニー建造後にエネルギー不足に苛まれ、生活は困窮。第一次カオス戦争と繰り返されるガンダムファイトの影響によって苦しい生活を強いられている。コロニーには擬似重力を発生させる超伝導重力コイルと、地球と同じ大気圏を作り出すバリアが備わっているため、地球と変わらない環境で生活が可能。また、遠心重力を使用しないため、コロニーのデザインは各国のステレオイメージを反映した個性的なものが主流となっている。
技術
第一次カオス戦争中、地上のゲリラ勢力を掃討する目的で作業用機械からモビルスーツが発展。MSはその後モビルトレースシステムガンダリウム合金などの採用によってガンダムファイト用のモビルファイターへと派生することになった。ナノテクノロジーも発展しており、モビルトレースシステムに搭載されたファイティングスーツや、DG細胞の三大理論に活用され、物質をエネルギーに変換あるいはその逆を可能とするエネルギー=マテリアル技術も実用化されているなど、その技術水準は高い。
政治
ガンダムファイトの優勝国がその後の4年間のコロニー国家連合の主導権を得る。ガンダムファイトによって大規模な戦争は抑止されている一方、ファイトの開催が危ぶまれた場合、国家間の緊張は一気に強まることになる。
交通
ガンダムファイト開催中は、敗北などの理由を除きガンダムファイターの地球・コロニー間の移動は不可能。ガンダムファイターはファイト期間中は移動拠点となる輸送機あるいは母艦が用意されているケースもある。また、車輪を用いないエアカーが実用化されており、市民の移動や輸送などで広く普及している。
軍事
ガンダムファイトにリソースをつぎ込むことで軍縮が促されている一方、各国の軍備は確かに存在し、主力兵器としてモビルスーツモビルアーマーを配備している。ただし、国家の技術の粋を集めて建造されたモビルファイターと比較した場合その性能は低く、ガンダムファイト以外で国家間が軍事衝突することもないため、それら兵器はコロニー本土や地上領土の防衛や治安維持に用いられるケースが多い。

用語 

第一次カオス戦争
F.C.02年からF.C.04年にかけて行われた戦争。地球の治安悪化と地域紛争から発展し、それにコロニー国家連合が介入する形で行われた。
ガンダムファイト
第一次カオス戦争後、各国が軍拡を進める中で提唱された代理戦争。これによって第二次カオス戦争などの大規模戦争は回避されているが、一方で地球環境の破壊など問題点も多く存在している。
ガンダムファイター
ガンダムファイトの代表選手。主にモビルトレースシステムを扱える武術の達人が選ばれ、高い身体能力を有している。
デビルガンダム事件(DG事変)
第13回ガンダムファイトに並行して発生した、デビルガンダムを巡る事件。

年表 

時期 出来事 作品名 備考
F.C.以前 人口増加と環境破壊が深刻化、各国がスペースコロニー建造を計画
ドミトリィ・オブローモフ、世界初のコロニー移住を実現
  F.C.制定以前の歴号は西暦とされるが、何年であるかは不明
F.C.01 F.C.制定
地球上の各国家がコロニーを建造し、支配階級と中流以上の市民がコロニーへ移住
F.C.02 第一次カオス戦争勃発
対ゲリラ掃討用兵器としてモビルスーツが発展
 
F.C.04 第一次カオス戦争終結
コロニー国家間の対立が深まり、第二次カオス戦争勃発の機運が高まる
 
F.C.06 コロニー軍事同盟顧問のE.C.デューサー、ガンダムファイトを提唱
各国はこれに反発するが、シャッフル同盟の介入もあって開催が決定する
F.C.08 第1回ガンダムファイト開催
ネオギリシャのバルカンガンダムが初代優勝者となる
F.C.32 第7回ガンダムファイト
大会の裏で秘密結社「カオス」が暗躍し、各国で相手の機体能力を低下させるアブドメンビームが使用されるようになるが、各国ファイターの活躍によってカオスは壊滅に至る
機動武闘外伝ガンダムファイト7th
F.C.40~48 第9~11回ガンダムファイト
ジェントル・チャップマンが三回連続優勝するも、ブリテンガンダムが銃火器類を使用したため、MFに兵器思想が氾濫
 
F.C.52 ガンダムファイトでの銃火器の扱いを巡る議論からコロニー国家間の相互不信に発展
第12回ガンダムファイトの開催が延期
 
F.C.56 銃火器有利の風潮を払拭出来ないまま第12回ガンダムファイトが開催
マスター・アジアクーロンガンダムが優勝したことで火器有利論は払拭される
F.C.59 ウルベ・イシカワライゾウ・カッシュ邸からアルティメットガンダムの接収を試みるも失敗
アルティメットガンダムはライゾウの長子キョウジ・カッシュを乗せて地球へ逃亡
機動武闘伝Gガンダム
F.C.60 第13回ガンダムファイト
デビルガンダム事件
ガンダムファイトはネオジャパンのドモン・カッシュが優勝するが、ネオジャパンはDG事件を受けてコロニー国家連合の主導権を放棄
機動武闘伝Gガンダム 
F.C.61以降 ドモン・カッシュ、レイン・ミカムラと結婚
DGダストが発見され、この完全回収が行われる間ガンダムファイトの中断が決定
CDGCが設立され、DGダストの回収事業がスタート
機動武闘伝Gガンダム外伝 三侠新傳 〜東方の珠〜
F.C.72 東方の珠を巡る戦い
地球からDGダストが一掃され、新ガンダムファイト第1回大会開催が宣言される
ドモン・カッシュ、レインから離婚を突きつけられる
機動武闘伝Gガンダム外伝 三侠新傳 〜東方の珠〜

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