フロンティアI(Frontier One)編集
新サイド4(旧サイド5)「フロンティア・サイド」の一つを構成するスペースコロニー。人口は300万人。資源採掘を目的としており、先端部に採掘衛星を接続している他、コロニー内にサナリィのサイド4支社を有する。シリンダー部の直径は6kmで全長は30km。他のコロニーの建設拠点としての側面を持ち、建設用の資源を供給していた。
内部は河岸段丘を思わせる複雑な地形が市街地を中心に広がっており、鉱山労働者用集合住宅の付近には資源コロニーならではのボタ山が見られた。
コスモ・バビロニア建国戦争の際、クロスボーン・バンガードはこのコロニーを重要視せず、戦力投入よりも交渉による投降を促すという方針であったが、フロンティアIVから流入した難民や地球連邦軍の残存部隊が集結してレジスタンス組織を結成し、抵抗活動を行った。宇宙世紀0123年3月31日にはレジスタンスの中核であったスペース・アークがコロニーから脱出し、クロスボーン・バンガードがバグを投入したこともあって抵抗力は低下。その後コロニーはクロスボーン・バンガードに制圧された。
登場作品 編集
- 機動戦士ガンダムF91
- 初登場作品。物語の主な舞台として登場し、フロンティアIVから逃げ込んだシーブック・アノーたちが本コロニーに訪れたスペース・アークに身を寄せた。物語終盤ではコロニー内部にバグが投入され、レジスタンスや一般市民に対し凄惨な無差別殺戮を行ったため、シーブック達がバグの無力化に尽力している。
- 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
- ゲームクリア後、エイブラムがガンダムF91搬入のためフロンティアIに向かうところで物語が終わる。こうして第二次オールズモビル戦役は幕を閉じ、その後、コスモ・バビロニア建国戦争につながることになる。
- 機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91 / 機動戦士ガンダム シルエット・フォーミュラ フォーミュラ91の亡霊
- カロッゾ・ロナの戦死から約24時間後、フロンティアIはクロスボーンに制圧されていたものの、本格的な進駐に備える偵察警戒部隊がいるだけの状態であり、加えてバグの無力化により脅威となるものもいなかったため、コロニー内部は混乱した状況になっている。そのコロニーにサナリィの機密データ回収のため潜入したウォルフ・ライルはデータの回収後、コロニーから脱出。追撃部隊の撃破に成功し任務を完遂した。
- 機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統
- 宇宙世紀0116年にオールズモビルの襲撃を受けたことが語られ、その際にエレン・タチバナが命を落とし、遺された家族が過酷な運命を背負うことになる。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 『紡がれし血統』のオールズモビル襲撃の件が掘り下げられ、レガシィがNSPなどと共にハウゼリー・ロナ暗殺のために襲撃したことが語られた。
施設 編集
外観 編集
- 小惑星部
- シリンダーの北端に接続された資源小惑星。コロニー建設用の資源が採掘されており、内部には核融合発電機がある。
- 港湾部
- シリンダーの南端に設けられた宇宙港。回転軸上とシリンダー側面に存在している。北端が未完成のため、主要港となっている。
内部構造 編集
- 鉱山労働者用集合住宅
- 資源小惑星で働く人々の集合住宅。太陽光の入射角に合わせた階段状の構造が特徴。周囲にはボタ山が点在している。
- 市街地
- フロンティアIの市街地。緑に侵食されたような段丘状の部分が有機的デザインの集合住宅になっている。最下段には道路がある。
- サナリィ フロンティアI支社
- フロンティアIに置かれているサナリィの支社。上層は近代的な建築物だが、下層は段丘状の地形を利用している。
- サナリィ スーパー・サイコ研究所 (Super-Psycho Lab)
- サナリィの保有する病院。宇宙世紀0116年に試製ミノフスキー・ドライブのテスト中に漂流したディル・ライダーが収容され治療を受けた。
関連用語編集
- フロンティア・サイド
- 地球と月の間にあるラグランジュ・ポイントのL1に新設された新興コロニー群。U.C.0123年3月の時点でフロンティアI~IVの4基が建造されている。
- フロンティアIV
- フロンティア・サイドの政庁が置かれているコロニー。コスモ・バビロニア建国戦争でCV軍に真っ先に制圧された。
- サナリィ
- 連邦軍直轄の海軍戦略研究所。
- スペースコロニー
- 宇宙空間に建造された人工の植民地。フロンティアIにも支社が置かれている。
- ヘリオポリス
- 『機動戦士ガンダムSEED』に登場するコロニー。資源衛星に島3号型コロニーを接続した構造を有する点で共通しており、コロニーの外観も類似している。