ドムトルーパー | |
---|---|
外国語表記 | Dom Trooper |
登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
---|---|
分類 | 汎用試作型モビルスーツ |
型式番号 | ZGMF-XX09T |
全高 | 17.48m |
本体重量 | 79.44t |
主動力 | バッテリー[1] |
原型機 | ドムトルーパー (オリジナル仕様) |
開発組織 | |
開発拠点 | ファクトリー |
所属 | クライン派 |
主なパイロット |
概要
ZGMF-F999の設計思想から派生し、ザクウォーリアと同じくウィザードシステムによって様々な戦局に対応できるよう想定されていた機体。
主に重力下での使用を想定した大型ホバリングユニットを脚部にマウントし、その鈍重なシルエットとは裏腹に地形によっては二足歩行のモビルスーツよりも高速移動が可能 [2]。反面、高出力化されたスラスターや、特殊な技量を要するホバリング駆動は第1次連合・プラント大戦からジンやゲイツでの戦闘を経験したパイロットが多数を占めるザフト軍内部では不評であり、数機が試作された段階でコンペティションからは外され、乗り継ぎが容易なMSの開発が継続。最終的にニューミレニアムシリーズとしてザクウォーリアが採用される事になる。「ZGMF-XX09T」の型式番号の末尾にある「T」は、ガンダム系MS以降のサードステージでの復活を望んだ開発陣の願いであるとされているが、真相は定かではなく、ザフト内では欠番とされている。
その後、ギルバート・デュランダルによるロゴス討伐を目的としたオーブ連合首長国侵攻にあたって、エターナルからストライクフリーダムと共に地球へ降下。本来友軍となる筈であったザフトのMSからオーブを防衛する貯めに運用された。これは、旧クライン派により前大戦以降エターナルが隠されていた岩礁内の工場(ファクトリー)で極秘に生産されていたものであり、先のコンペで行われた生産ラインまで想定したプレゼンテーション用資料が何等かの経緯で流出し、容易に量産出来た為と思われる。
ドム(DOM)の名称は「Dauntless Obliterator Magnificent(壮大なる不屈の抹殺者)」という意味を持つが、これは当初の開発段階で設計者によるもので、クライン派の意向ではない。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 初登場作品。ヒルダ・ハーケン、マーズ・シメオン、ヘルベルト・フォン・ラインハルトが搭乗し、オーブ防衛戦で実戦投入された。さらにメサイア攻防戦でも多数のザクやグフを撃墜し、ルナマリア・ホークのフォースインパルスガンダムを追い詰めるなどの活躍を見せている。
装備・機能
特殊機能
- G14X31Z スクリーミングニンバス
- 胸部左側に装備されている特殊機構。高エネルギー粒子を放散し、攻性の防御フィールドを展開する。この粒子はビームライフルなどのビームと同じ性質を持ち、触れる物質を破壊する。ミラージュコロイド
- ウィザードシステム
- バックパックはザクシリーズと共通の接続基部を持ち、ウィザードの換装が可能。ドムトルーパーはMA-X848HD強化型ビームサーベルをマウントした「イージーウィザード」を標準装備するが、ザクウォーリアに採用されたウィザードはほぼ全て換装可能。
- EX-EZ 1200 イージーウィザード
- クライン派の生産段階ではザクのウィザードを入手する事が難しかった為に装備された、2基のスラスターとビームサーベルが装備された簡易的な構造を持つウィザード。
武装・必殺攻撃
- MMI-GAU25A 20mmCIWS
- 両肩に内蔵された近接防御火器。インパルスやセイバーの物と同型のものであり、近接戦闘時に効果を発揮する。
- JP536X ギガランチャーDR1マルチプレックス
- ビームと実体弾の双方が使用可能なバズーカ砲。砲身上部が実体弾、下部がビームを発射するという連装式構造を持つ。
設計段階では専用ウィザードと組み合わせて使用する事を想定していたが、クライン派の生産段階でコンパクトに設計変更されている。非使用時には腰部マウントラッチに装着可能。 - MA-X848HD 強化型ビームサーベル
- イージーウィザードに装備されている格闘兵装。インパルス他のセカンドステージシリーズの装備している物よりも以前の設計であるが、改修によって出力が強化されている為、同等以上の威力を持つ。
- MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置
- 両腕にバインドされているビームシールド。ザフト系量産型MSとしては初めて採用された。
当初の設計段階では想定されていなかった装備であるが、同時期に製造されたストライクフリーダムの技術を流用したもので、Dデスティニーと同型のものとなる。
結果的に本体重量の増加を相殺するべく、武装の軽量化が必須であったこの機体にとって、実体シールドを携行する必要のない開発の実用化は、機動性の向上と共に、隠された工場内では実体のシールドより多くの部材を必要としないというメリットをもたらした。
連携攻撃
- ジェットストリームアタック
- ヒルダ達が得意とする三位一体の連携攻撃。黒い三連星が使った同名の技が元ネタ。攻撃の流れはまず、ヒルダ機を先頭にヘルベルト機とマーズ機が追従。ヒルダ機がスクリーミングニンバスを展開し敵機へ突撃、3機による波状攻撃を食らわせる。元ネタでは踏み台にされ技を破られてしまったものの、こちらはスクリーミングニンバスを展開している事により敵機の進入を防ぐだけでなく攻撃も同時に行えるため、元ネタの欠点を克服する事に成功。『SEED DESTINY』劇中で技が破られる事は一度も無かった。
対決・名場面
関連機体
- ドムトルーパー (オリジナル仕様)
- 原型機。
- ストライクフリーダムガンダム/インフィニットジャスティスガンダム
- 同じくファクトリーで完成させた機体。ビームシールドの技術が流用されている。
- ドム
- 本機のオマージュ元。
商品情報
ガンプラ