サイコフレーム（Psycho Frame）
サイコミュ機能を持ったLSIクラスのコンピューターチップを金属粒子レベルで組み込んだモビルスーツ用の特殊フレーム。
従来のサイコミュシステムは親機となる装置が必要で、MAクラスのサイズが要求されたが、このフレームの開発によりMS内に占めるサイコミュ装置のスペースが大幅に縮小されたバイオ・センサーの発展型である。
ネオ・ジオン軍が実用化にこぎつけた技術ではあったが、アムロと互角の状況で戦いたいというシャアの意思により、意図的にアナハイム・エレクトロニクス社を通してロンド・ベルへと流出させる事になる。
バイオ・センサー同様にパイロットの脳波を増幅してサイコミュ操作や操縦補助を行うデバイスであるが、同時に人の意思を物理的な力に変えるという未知の特性を有しており、これは時に重力に引かれているはずの小惑星を動かしたり、直径数十キロにも及ぶコロニーレーザーを無力化する等のオカルトじみた常識外の現象を起こした。ちなみにこの小惑星アクシズを動かした現象は後に「アクシズ・ショック」と名づけられ、これが原因でサイコフレームは半分封印される扱いとなった。また一方ではサイコフレームの謎の発光現象なども確認されており、「光る兵器などナンセンスだ」という意見もある。
このサイコフレームを全身骨格に採用したユニコーンガンダムはまさに未知の塊であり、理論上あり得ない現象をいくつも起こした。
たとえば推進装置のないサイコフレーム搭載シールドをファンネルのように操ったり、機体積載重量を遥かに凌駕する戦艦を大気圏内から持ち上げ、しかも損傷が外装だけだったり、相手の意識や記憶に干渉する等もした。
関係者の話では、サイコフレームは本来、この時代にあってはならないオーバーテクノロジーであり、一万年後にようやく文明が釣り合うとされている。
ユニコーンガンダムは最後、このサイコフレームの性能をフルに発揮することでコロニーレーザーを無力化するが、同時に過去・現在・未来に存在する全ての意識を融合し、人機一体となる新たな生物（存在）を生み出した。
それは全ての意思を共有した意識の集合体とも呼べる存在で我々の定義するところの神に近い存在である。この状態では人外の認識力と力を有し、腕の一振りで数え切れないミサイル群を全破壊する等の圧倒的な力を見せつけた。
登場作品
関連機体
メモ
『機動戦士ガンダムUC』の作者福井晴敏氏は富野監督とのトークショーで「サイコフレームとイデオンは同様の原理」といった旨の発言をしている。（リンク先の「イデ」の項を参考）