パトリック・コーラサワー

2014年9月22日 (月) 21:57時点における118.106.150.31 (トーク)による版

パトリック・コーラサワー(Patrick Colasour)

AEU加盟国であるフランス出身のMSパイロット。階級は少尉。生意気で自意識過剰、おまけに女たらしという性格から上層部も手を焼く問題児であるが、パイロットとしての腕前は優れており、新型MSのイナクトのテストパイロットに選ばれていたりスクランブル2000回以上で模擬戦全勝(よく「模擬戦2000勝」と間違われるので注意)。過去の栄光には拘るが過去の失敗はあっさり忘れるなど、戦いに敗北しても深く考えない性格の様子。

1stシーズンでは、武力介入を始めたソレスタルビーイングガンダムとの初交戦相手となり、圧倒的性能差で敗れる。以後ガンダムに対して強い執着を持ち、名誉挽回のため幾度なく交戦するが、あっさり、あるいはあと一歩のところでお約束のように撃墜されて結果が出なかった。ガンダムに遭遇するたびに落とされても必ず生還するため、半ば驚嘆半ば陰口のような「不死身のコーラサワー」の異名がついたが、本人は褒め言葉であると思っており、誇りに思っている。だが自称エースだけあって、ティエリア・アーデを何度も窮地に追い込んだ他、ニール・ディランディの右目を奪った事からも窺えるが、AEUのエースとしてよりも「最初にガンダムに介入され、倒された男」としてその名が広まっている。

カティ・マネキンが上官になった時は彼女に一目惚れして、カティに世界についての事を尋ねられると、自分は興味はないと即答して、カティを呆れさせた一方で「放っておけん男」と評価された。終盤で撃墜されて死亡したかに思われたが、実はコクピットは無傷で、漂流して太陽系外に流されそうになっていたところを任務中のフォン・スパークの蹴りで生還。最終回エピローグでちゃっかり連邦軍設立式典に出席していた。

2ndシーズンでは、地球連邦設立後はカティから「アロウズに関わるな」と命令を受けていたが、彼女を守りたいという思いからアロウズに転向。その後もカティがクーデター側に合流した際も付き従い、クーデター側のMSパイロットとして出撃するが、カティの乗った艦の盾となり、彼女への想いを言い残し、トランザム状態のガガ3機をまとめて至近で撃破し、そのためにガガ3機の爆発に巻き込まれるという壮絶な自爆を遂げた。…が、案の定またコクピットは無事で生存(しかも、小説版によると無傷で帰還したらしい…)し、エピローグでカティと結婚した。

続編の劇場版においても「パトリック・コーラサワー」と「カティ・マネキン」で登場している。設定ではカティがコーラサワー姓になる事を嫌がったため、コーラサワーが戸籍上「パトリック・マネキン」に改姓したようだ。

ELSとの決戦で戦果を挙げるも機体をELSに侵食されて脱出が出来ない状態となり、外宇宙航行艦「ソレスタルビーイング号」で指揮を取るカティに最後の通信を送り、機体を侵食しているELSを道連れにしてトランザムで自爆を試みるが、ガンダムの放った粒子ビームが機体に直撃して、機体は撃墜されるもその衝撃で機体の外に放り出されて、その後も流れ弾に当たる事もなくやはり無傷で生還する。

「(世界の変化について)興味はない」と断言してしまうなど、何も考えずに戦っている印象があるが、実際には「学のない自分が判断するよりも、相応の人間が判断した事に従えばいい」という本人なりの考えを持っている。コーラサワーにとってはマネキンは自分の判断を預ける事が出来る最良の人間であり、彼女が判断した事ならば、ソレスタルビーイングに味方する事も辞さないとの事(カティは逆に自分の判断にコーラサワーを巻き込んでしまう事を気にしていたのだが)。

ちなみに名字がコーラサワーと炭酸なアレだが、これは元々スタッフたちが彼をコメディリリーフ要員として用意した為であり、スタッフ間でもこの名字について「コーラサワー(笑)」であった。演じた浜田氏も、このキャラクターの苗字を初めて聞いた際は絶句したようである。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム00
誰もが認める、本作における最大のコメディリリーフ。そしてガンダム界最強の死亡フラグクラッシャー。死亡フラグを立てまくったうえで、それを悉くへし折った。
劇場版 機動戦士ガンダム00
劇場版においても相変わらずの様子。ただし、「幸せすぎて」働かなかった為、准尉に降格している。

人間関係

カティ・マネキン
上官。2発殴られて一目惚れ。後に結婚までするとは、視聴者には予測できなかった。結婚後昇進しているにも関わらず、コーラサワーはつい「大佐」と呼んでしまう。
ティエリア・アーデ
AEU時代には彼に何度も一蹴されている。尤も、僚機は消滅している場合でも、コーラサワーは機体が損傷しただけで済んでいる。彼の実力が決して低いわけではないことがさりげなくアピールされているシーンである。
刹那・F・セイエイ
全世界に中継されていた新型MSイナクトの模擬戦中に武力介入を行い、イナクトをフルボッコにしてパトリックに不名誉な肩書を付けた相手。
ダリル・ダッジ
国連軍になった時にコーラサワーがグラハムを軽んじる発言をしたため、詰め寄った。カティが仲裁に入って事なきをえた。
アンドレイ・スミルノフ
恋愛に関してアドバイスしようとしたが鼻で笑われ、ごく自然に無視された。ちなみにコーラサワーは女を口説かせたら間違いなくガンダム00で最強キャラ(1stシーズンではマネキンに惚れる前は金髪の女性と付き合っていた。本人曰く「付き合った女性の数は山ほど」)である。アドバイス…受けておいてもよかったのでは?
フォン・スパーク
直接の面識はないが、ソレスタルビーイング崩壊後のフォンのミッション(太陽炉の回収)中に遭遇。邪魔者扱いされ蹴り飛ばされるが、これにより無事に帰還することとなる。これがなかったら外宇宙へ流されるところだった。
エイミー・ジンバリスト
ユニオン出身のエースパイロット。面識はないが、「『不死身』と呼ばれるからには凄い奴に違いない」とパトリックをライバル視している。

名台詞

1stシーズン

「俺はぁっ!スペシャルでっ!2000回でっ!!模擬戦なんだよぉぉぉぉっ!!
ご存じエクシアに駆逐された時の台詞。余程余裕がなかったのか、意味が分からない台詞になってしまっている。まぁ、だからこそ印象に残る台詞でもあるのだが。
「早く来いよ、ガンダム!ギッタギッタにしてやっからよぉ!!」
モラリア空軍に助太刀に来た時のセリフ。意気込みはよかったのだが…。
「なんじゃそりゃぁぁぁぁっ!!」
予想通り、ヴァーチェにギッタギッタにされた際の台詞。出てきて10秒で退場するその様は、見ているこっちが「なんじゃそりゃぁぁぁ!」であった。なお、彼以外のイナクト達は回避もできずに蒸発しており、一番前にいたのに撃墜だけですんだのはひとえに腕、か。
「二度もぶった!」
カティに殴られての台詞。まさかのアムロのパロディである。蒼月氏はどう思ったのだろうか。
(いい女じゃねえか……)遅刻して申し訳有りません、大佐殿!(惚れたぜ!)
そして惚れる。何故だ。
そしてお前、さっきまでの恋人はどうしたんだ。
「はい、ないです」
マネキンに「変わりつつある世界に対して何か考えることは無いのか」と問われて。上述するように本人なりの考えがあるとはいえ、あんまりな発言だが、これによってマネキンはコーラを「放っておけん男」と感じて最終的には結婚に至るので重要な発言である。
「同性能の機体なら模擬戦で負け知らずな俺に分があるんだよぉ!」
GN-Xに乗り換えて意気軒高のコーラサワー。いかにも噛ませキャラのテンプレのような発言であるがこの戦いでCBのガンダムを散々翻弄してガンダムデュナメスを中破させるなどこれまでにない大活躍を見せ、ヘリオンやイナクトでは発揮しきれなかった操縦技量の高さを見せ付けた。
「すみません、大佐…やられちゃいましたぁ…」
頭部の吹き飛んだGN-Xで遅れて帰艦した時の台詞。ヴァーチェのトランザムの射線からは退避していたのに吹き飛んだ岩を食らっての破損だったのでこの時ばかりは少々ツキがなかったかもしれない。
「大佐のキッスは頂きだぁぁぁ!!」
…本当にマネキンはそんな約束をしたのだろうか。謎である。
「セミヌードのくせに!」
ガンダムナドレと交戦した時の迷言。見たまんまではあるが…
「えっ……」
1stシーズン最終話でナドレに落とされた際の台詞。むしろ視聴者が「えっ……」だった。

2ndシーズン

「大佐ぁ~!来ちゃいましたぁ~~!」
アロウズに配属された際の台詞。
「アロウズには自分から志願しました。大佐を守りたいからであります」
明らかにマネキンへの口説き文句。
「お言葉ですが、自分は7度のガンダム戦を生き抜いてきました。仲間から付けられたあだ名は『不死身のコーラサワー』です。」
マネキンに「死ぬぞ」と警告された際に、迷いなく。実際は当てこすり(要するに運がいいだけで戦果を上げてないことを揶揄されている)にも関わらず、自信満々で言い放つあたり彼らしい。
その後「アハハ~!」と笑うパトリックにマネキンの目から緊張が溶ける。かけがいのない存在になりつつあるのは間違いないだろう。
「またかよぉぉぉ!」
例によって落とされた時の台詞。撃墜時の台詞がこんなに多いヤツも珍しいのではないだろうか。
「遅いんだよ、ガンダム!」
味方となったダブルオーライザーに助けられて。さんざんプライドを傷つけられたガンダムも、今となっては頼りになる仲間扱いである。過ぎた事には執着しないさっぱりとした性格と褒めるべきか、あるいは何とも都合のいい性格と呆れるべきなのか…。
「俺の大佐にぃっ!手を、出すなぁぁぁぁ!!」
ガガの大群からマネキンの乗る艦を庇った際の台詞。
「大好きです…カティ……!」
上記の台詞の後、爆発に巻き込まれながら。寂しげに笑みを浮かべたその姿に「今度こそ死ぬのか?」と思った人もいるのではないだろうか。
どうやら本人もこの時ばかりは死を覚悟していたようだったが、大方の予想通り生還した
……そうさ、惚れた女を守れるんだ。最高じゃねえか!だからさ――惚れてる女を守るために――!
「一緒に逝こうぜ、コンチクショウ――!」
小説版にて、上の台詞の後、さらに放った絶叫。トランザム状態のガガを一気に三機道連れにして彼のジンクスIIIは爆散した。そして、これだけ言っておいて無傷で帰還した。
「いやぁ~ハハッ、不死身のコーラサワー改め、幸せのコーラサワーになりましたぁ!」
最終話にて。二人腕を組合いながらヴァージンロードを歩く様は、まさにお似合いの二人である。

劇場版

「うわっ、何だ!?同じ顔をしてるぞ!?」
作業をしているイノベイドに驚いた時の一言。
「いやぁ、ドジりました。幸せすぎて不死身じゃなくなっちゃったみたいです…」
機体がELSに侵食された際に発した台詞。遂に不死身のコーラサワーにも最期が訪れようとしていた。そしてコーラサワーは機体を自爆させようとするが…ガンダムに救出される。
「YES、YES♪いつでもどこでもYES、YES♪」
劇場来場者特典のキャラクターカード裏面に記載されていた台詞。カティを少しでもリラックスさせようと歌っているらしい。

搭乗機体・関連機体

AEUイナクト (デモカラー)
この機体のお披露目最中にエクシアに介入される。本人は無事だったが、イナクトはこれがケチのつき始め。
AEUイナクト指揮官型
モラリア戦から搭乗。鹵獲作戦では僚機との連携によりヴァーチェを鹵獲することに成功。スローネアインにより撃墜されるが本人は無事だった。
ジンクス
彼の活躍はこのGN-Xから。最後はナドレと相打ちになるが、本人は無事に生還する。
ジンクス III
アロウズ用と、連邦正規軍用両方に搭乗。正規軍使用はイノベイターとの最終決戦時にカティを守るためにガガを道ずれに壮絶な最後を遂げるが無傷で帰還する。
ジンクスIV (指揮官機)
劇場版での乗機。ELSに侵食され、脱出不可になり自爆を試みるが案の定無傷で生還した。

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