パーフェクト・ザク

2023年12月11日 (月) 19:00時点におけるTomo (トーク | 投稿記録)による版
パーフェクト・ザク
外国語表記 Perfect Zaku
登場作品 機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン
デザイナー 長谷川裕一
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
頭頂高 20.0m
全高 30.0m (バックモジュール含む)
主動力 熱核融合炉
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
開発者 Dr.Q
所属 真・ジオン公国議会
母艦 工場船102 (幽霊船)
主なパイロット Dr.Q
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概要

Dr.Qが「一個体による完全な決戦機」というコンセプトのもとに考案したモビルスーツ。機体名称はDr.Qによってあえてザクの名を授けられ、そこにパーフェクトと冠された。

一年戦争終結直前のジオン次期MS開発計画はビーム兵器の使えるMSを量産する「プランA」、実体弾による性能強化を目的とした「プランB」とは別にもう一つの「プランC」が存在しており、それが単機で戦局を覆す本機の開発であった。だが、国力のないジオン公国でプランCを開発する事は不可能であり、上層部はこの開発を却下した。しかし、プランの提案社であるDr.Qは諦めておらず、密かに独自開発を続け、2年の歳月をかけてこれを完成させた。真の高性能MSを開発するため、「100のパーツを生産し、その中で最も出来の良い物だけを集めて組み上げる」という思想のもとに建造されており、1機のMSを生み出すためだけに膨大な数のパーツを工場船内で生産していた[1]

武装として大型メガ・キャノン、有線サイコミュ、3連ビーム砲、拡散ビーム砲に加え、シールドを兼ねるヒート・ホークを装備し、破格の攻撃力を誇る。装甲材質はルナ・チタニウム合金であり、また、電磁誘導で本体の周りにビーム撹乱幕を纏う。いわば、ビームでしか破壊出来ない本体を、ビームの効かない霧で二重に守る形となっている。更に、その装甲は銀色の対ビームコーティングを施された上、複雑な曲線カーブで構成されており、ビームであれ実体弾であれ、わずかでも軸線を外れればあらぬ方向へ弾くよう計算されており、防御にも余念が無い。

ジオン共和国攻撃のために運用され、すべてにおいて時代を凌駕する高性能を誇る機体ではあったが、熟練の有志の技量に敗れ、歴史の闇へと沈む事になった。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン
初登場作品。敗戦の怒りの矛先をジオン共和国へ向けるDr.Qが開発し、Q自身の操縦によって開発拠点であった工場船102から出撃。ビームも実体弾も効かない性質でジョニー・ライデンシン・マツナガを翻弄し、共和国に配備されたフルアーマーガンダムすらも圧倒した。
しかし、マツナガがバズーカで撹乱幕を霧散させ、そこへジョニーがビームガンで仕留めるコンビネーション攻撃の前に撃墜された。

装備・機能

特殊機能

ビーム撹乱幕
ビームの威力を減衰させる粒子。本来はもっと広い戦場でビーム兵器の威力を削ぐために散布されるが、それを強力な磁力を使い超高密度で自らまとっている。展開中は霧をまとっているような外見となるが、爆発によって粒子が霧散するため、防御能力が大幅に減退する欠点を持つ。
対ビームコーティング
全身に施されている銀色のビームコーティング。ビーム撹乱幕で絶対的な対ビーム防御を誇るが、補助的に採用されている。

武装・必殺攻撃

3連装ビーム・キャノン
右腕部に装備されている連装ビーム砲。ビーム撹乱幕の外に腕を出して使用する。
拡散ビーム砲
腹部に2門内蔵されているビーム砲。ビーム撹乱幕を纏っている間は使用出来ない物と考えられる。
バックモジュール
背部にアームを介して装備されている複合武装。意図的にジオン軍のマークに似せてデザインされている。
有線サイコミュ
モジュール上部に5基装備されている有線制御式のビーム砲。サイコミュシステムによって制御されている。
大型メガ・キャノン
モジュール下部に装備されている大出力ビーム砲。アームが自在に可動するため射角が広い。Dr.Qはスペースコロニーも撃ち抜けると豪語している。
シールド兼用ヒート・ホーク
左腕部に装備されているルナ・チタニウム合金製のシールド。アームによって前面に展開され、シールドの防御面を閉じる事でヒート・ホークとして使用出来る)

対決・名場面

関連機体

ゲルググ
プランAで実用化された機体。
フルバレットザク
プランBで試作された機体。
ザクシリーズ
本機はザクの名を冠しているが、技術的にも外見的にも特に繋がりはない。

リンク

脚注

  1. 工業製品はどんなに精密であっても一つ一つのパーツの精度にはバラつきが発生するため、このような厳選が行われている。