モビルアーマー(Mobile Armor)
「ガンダムシリーズ」に登場する機動兵器の一種。略称は「MA」。
作品によって扱いや設定等が異なる事がある。
デザイン傾向としてはどちらかと言えば非人型でも機械類を連想させる物よりは有機的な動植物ないしは架空の怪物などの類を連想させる物が多くファンもそういう傾向で見ている事が多い。
宇宙世紀
非人型の機動兵器の総称。人型の汎用性を犠牲にして、加速力や火力などを上げている物が多い。
人型への可変機構を持つ場合、非人型の状態を「MA形態」と呼ぶ。
自重が増すため、陸上よりも宇宙や水中で使用されるものが多いが、ジオン公国が切り札として持ち出したビグ・ザムには、陸上用量産化プランがあったようだ。
ガンタンクは下半身がキャタピラで、支持肢である腕が砲になっているため、モビルアーマーに分類されてもおかしくはないのだが、前述の「MA→有機クリーチャー型」というユーザーの思考傾向がある為かMSないしは戦闘車両とMSの過渡期的な物として扱われる場合が多い。
コズミック・イラ
主に地球連合軍が運用した汎用型の重戦闘機の事を指し、それまでの宇宙用戦闘機の延長線上に存在するとされる。
基本的に敵戦艦を始めとした大型の目標との戦闘を前提としている為、ザフト軍の新兵器「モビルスーツ」の登場により旧式化。その後、地球軍側もモビルスーツの開発に成功し、主力兵器の座を追われる事となった。
ちなみにこの頃の主力MAであったメビウスとザフト軍のジンとの戦力比は3:1であったとされる。
C.E.73年時には宇宙世紀シリーズのMAに近い特性を持つ機体が登場しており、その多くが大型・大火力でなおかつ陽電子リフレクターも搭載している。
西暦
非人型の機動兵器の総称で、主にモビルスーツより前の世代の機体を指している。人類革新連盟(人革連)やAEUが主に運用しており、局地性や補助的な役割を持つ程度に止まっていた。
人革連では「小型モビルアーマー」が主に使われ、「歩兵とモビルスーツの中間」という位置付けである。
主にMSの支援や対人兵器として運用されており、1機に対して小型MAが2~3機程度が随伴している。また、MA同士では有人機が1機、無人機が2機という構成で運用される。
なお、人革連のパイロット達はまず小型MAの操縦法を習得し、そこからMSの操縦訓練を受ける事になっているらしい。
AEUでは「バディクラフト」と呼ばれるMSとの合体も可能なタイプが主流で、戦闘はもちろん物資や兵員の輸送等も行う。
後にイノベイド達が開発した「大型モビルアーマー」が登場。これらは前述のモビルアーマー群とは兵器として全く異なる本質を持っていた為、本来ならば新たなカテゴリー名をつけるべきなのだが、現状では「モビルアーマー」で統一されている。
これらの機体はそのサイズを利用して擬似太陽炉を複数基搭載し、それによる高出力を活かした火力や防御力を増強している。このような機体群が生まれたのは、イノベイド達が少数精鋭であったが故に圧倒的な戦力を見せ付ける必要があったからと考えられている。
該当する機体
宇宙世紀
未来世紀
A.W.
コズミック・イラ
西暦
関連用語
メモ
- 「機動戦士ガンダムAGE」シリーズには「モビルアーマー」という概念は存在しないようである。
一例として、他作品でならば「モビルアーマー」に分類されそうなシドの分類は「モビルスーツ」である。