ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様

2022年10月1日 (土) 22:20時点におけるジェス中尉 (トーク | 投稿記録)による版
ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様
外国語表記 GUNDAM F90 (Mars independent Zeon specification)
登場作品 機動戦士ガンダムF90
デザイナー
  • 藤田一己[1][2] (F90漫画本編)
  • 大河原邦男 (公式画稿)
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スペック
分類 鹵獲改造型モビルスーツ
生産形態 鹵獲機 / 改修機
型式番号 OMS-90R
頭頂高 15.2m
本体重量 8.9t
全備重量 20.22t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 3,160kW
スラスター推力
  • 27,510kg×2
  • 11,350kg×2
スラスター総推力 77,720kg
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
原型機 ガンダムF90 2号機 (オールズモビルが強奪)
改修 オールズモビル
所属 オールズモビル
主なパイロット ボッシュ・ウェラー
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概要

オールズモビルが強奪したガンダムF90の2号機を改修した機体。ミッションパックによる換装機構をオミット[3]し、外装の8割を変更した事により、モビルスーツ単体としての性能を向上させている。

基本アビオニクスやニューロコンピュータ、疑似人格プログラムには殆ど手は加わっておらず、基本的な性能はF90と殆ど変わらない。重量増加の影響で機動力が僅かに低下しているが、近接戦闘時の防御力に優れている。

改修はオールズモビルの保有する整備部品との互換性を持たせる目的で行われており、駆動部や外装など損耗率の高い箇所を優先して改装が行われている。左肩のスパイクアーマーや襟元の動力パイプといったジオン系MSを意識した改修[4]の他、センサーの大型化やアポジモーターの増設等も行われている。

機体カラーも濃紺系から白と赤を基調としたものに改められた[5]

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダムF90
初出作品。第7~8話で登場した。オールズモビルに寝返ったボッシュが搭乗し、オリンポス基地内でシドの乗るギラ・ドーガ改ジェガン部隊を迎撃。その後ガンダムF90 1号機と交戦し、右腕と左足を破壊されながらも1号機の頭部と左腕を破壊するが、トップアタックを仕掛けた際に胸部にビーム・ライフルの直撃を受け大破した[6]
大破した機体はパーツの6割を喪失していたものの、地球連邦軍に回収され、サナリィによってガンダムF90IIへと再改修された。
機動戦士ガンダムF90FF
プロローグで登場。1号機と激闘を繰り広げた。

装備・機能

特殊機能

C.A(TYPE ”CA-III”)
2号機に搭載されている擬似人格プログラム。機動性が高く、通常のモビルスーツの3倍の速度を出す事が可能。

武装・必殺攻撃

頭部バルカン砲
頭部に左右一対二基内蔵。
ビーム・サーベル
バックパックに装備されている近接用兵装。ベース機では二本装備していたが、本仕様ではバックパック右側に装備している一本のみとなっている。
ビーム・マシンガン
MMP-80マシンガンを髣髴とさせる形状の携行射撃装備。非使用時にはリアスカートにマウントされる。『Gジェネシリーズ』の内、『SPIRITS』など一部タイトルでは元のF90のビーム・ライフルの形状のままビームマシンガンとして実装されている。
対MS用グレネード
腰部サイドスカートに二基ずつ、計四基装備。筒状の発射管から射出される。

対決・名場面

これがガンダム!悪魔の力よ!!
『F90』第8話より。ガンダムの力が欲しいがためにジオン残党へと下ったボッシュと、ジオンの眷属と変わり果てた2号機は、火星基地に侵入してきた1号機とデフの前に立ち塞がる。ベテランの経験の差で押してくるボッシュに対し、装着オプションのパージなどの機転と新世代機故の火力で応戦し形勢逆転するデフだったが、不意打ちにより直撃弾を受けかける。しかし、1号機は咄嗟に左腕で庇って直撃弾を防いだ。ここに来て1号機に搭載されている疑似人格プログラムA・Rが予測行動をしている事を知ったデフに対し、ボッシュはこれまでの戦闘は疑似人格コンピュータを搭載したガンダムの力の成せる技だと言い放つ。そしてガンダムの力に執着する切欠となったνガンダムが引き起こした奇跡を「悪魔の力」と証したボッシュは1号機に再び襲い掛かった。

関連機体

ガンダムF90 2号機
ベース機。鹵獲時の損傷部(右肩アーマー、頭頂部メイン・カメラ)は改修に伴い変更されている。
ガンダムF90II
奪還した機体をサナリィで再改修した機体。ガンダムF91の建造時データがフィードバックされている。

余談

  • 赤色の(混じった)機体色にC.Aと、赤い彗星に肖っている機体であるが、『F90』の脚本を手掛けた山口宏氏曰く「当時は赤いガンダムというものが無かったんで登場させた」との事。実際に漫画本編で中原氏が描いた本機は(白黒ページではあるものの)全身が赤いように見える。また、『F90FF』第7巻巻末のインタビューでは山口氏がTwitter上での発言を踏まえて公式画稿が「赤いガンダム」ではなく「赤とのツートン」である理由について「(ツートンの)大河原さんの公式画稿はその後だと思います。たぶん加藤(智)さんが発注したんじゃないかな。」と推測している。
  • 下半身の後ろ側を見ると、腰部リアアーマーや脚部の形状がνガンダムにやや似通っているのがわかる(サーベルが右側1本しか無い点なども)。この事は上記のインタビューで話題に上がっており、山口氏と小太刀氏は中原氏が意識して描いたのではないかと推測している。

商品情報

漫画 

リンク

脚注

  1. 参照ツイート1
  2. 参照ツイート2
  3. オールズモビル仕様のハードポイントが設定され、OM規格のビーム・シールド等のオプションが用意される予定だったとも言われている。
  4. 頭部も改修に伴いV字アンテナの撤去に加えマスクも「への字」がオミットされた物に変更している。
  5. ジオンマーズ時代から伝わる旧ジオンの親衛隊カラー。2号機もロールアウト当初はハードポイントカバーや脚部の一部が赤く塗装されていた。
  6. 奇しくもこの時のシチュエーションはア・バオア・クー戦でのガンダムジオング最後の攻撃の再現となった。漫画では撃墜シーンが描かれていないものの、『SDガンダム GGENERATION-F』の1号機との対決ムービーではビーム・ライフルで胴部を撃ち抜かれるシーンが描かれた。