V作戦(Operation V)
地球連邦軍がジオン新兵器モビルスーツに対抗するために立案・実行されたモビルスーツ開発計画。
レビル将軍主導の下、アムロ・レイの父親であるテム・レイを開発主任とし、ジオンから鹵獲したザクIIなどを参考に、ジオン本国「サイド3」から最も遠い辺境の新設コロニー群「サイド7」にて、秘密裏にRX-75 ガンタンク、RX-77 ガンキャノン、RX-78 ガンダムなどを開発。
また同時期にそれらMSの運用用として開発中だった宇宙揚陸艦を再設計・改装してペガサス級空母ホワイトベースが開発された。
史実では完成したペガサス級空母ホワイトベースで完成したモビルスーツとその検証データをジャブローに持ち帰るためにサイド7に入港した所を、それを事前に察知していたシャア・アズナブル率いる部隊が強襲、3種のMS各1機を残して破壊され、また正規軍人の多くが負傷した(小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』では民間人にも死傷者が出ており、当時12歳だったカイン・ラグナードの両親も襲撃に巻き込まれて死亡している)。
この時、V作戦に参加した技術仕官テム・レイの息子アムロ・レイが、避難中にガンダムに搭乗、起動させた事から、歴史の歯車は一気に回り始めた。
ちなみにこの時得られた開発・検証データに関してはルナツーに寄港した際に回収されており、後のジムシリーズの開発に使用されている。
またサイド7の民間人で後にホワイトベースにてRX-77 ガンキャノンのパイロットを務めたカイ・シデンはこれら一連の回収作戦をジオンへの目眩ましのための陽動作戦だと考察している。もしそうだとするならば、この作戦は大きな成功を収めたと言えるだろう。