アースノイド(Earthnoid)
宇宙世紀シリーズと『機動新世紀ガンダムX』などで用いられる用語。
地球に居住する人類を示す言葉で、宇宙に居住するスペースノイドの対義語である。人の種の総称としての人類や、太陽系外まで視野に入れた地球人という語に対し、スペースノイドとの政治的・軍事的対立を表す際に使われる。
スペースノイドの言い分によれば、「宇宙に生きる人々について無関心であり、地球という揺り籠で安穏と暮らす人々」。そしてスペースノイドのプロパガンタでは、「アースノイドと地球連邦政府とが諸悪の根源である」とされるが、実際はそんな単純な理屈にはならない。
地球の経済事情は非常に不安定な上に、極端なまでの格差社会となっており、アースノイドでも特権階級や既得権益を持つ者はほんのごく僅かで、残る大多数のアースノイド達は、コロニーで暮らすスペースノイド達以上に貧しい生活を強いられている。また、スペースノイド達が「コロニーの維持」の為の高度な機械知識の取得を義務付けられてコンピューター等の操作を当たり前にこなせているのに対し、貧しいアースノイド達にはコンピューターの操作や自動車の操縦等もろくに出来ない為、最新テクノロジーの塊であるコロニーでの生活にはそもそも適応が出来ないのである。
コロニーで暮らしたくてもそれが出来ない大多数のアースノイド達の事情を理解しているアナハイム・エレクトロニクス社の会長であるメラニー・ヒュー・カーバインは、後に記者であるカイ・シデンとの対面にて、全ての人々が宇宙に上がると言う理想を掲げたジオン・ズム・ダイクン、キャスバル・レム・ダイクンの親子に対し、「地球の経済事情をロクに理解せず、地球で暮らす事しかできない無学なアースノイド達を『重力に魂を引かれた人々』として切り捨てたのだ」と痛烈に批判している[1]。
登場作品
- 宇宙世紀シリーズ
- 機動新世紀ガンダムX
関連用語
リンク
- ↑ 公式設定資料集『アナハイム・ジャーナル』参照。