「ガンダムF90II-Lタイプ」の版間の差分

 
(4人の利用者による、間の7版が非表示)
31行目: 31行目:
 
[[ガンダムF90II]]に長距離狙撃用のミッションパックを装着した形態。
 
[[ガンダムF90II]]に長距離狙撃用のミッションパックを装着した形態。
  
Lタイプミッションパックは[[ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様|奪われていたガンダムF90 2号機]]をF90IIへ改修するのに合わせて[[ガンダムF90II-Iタイプ|Iタイプ]]のミッションパックと共にロールアウトした物であり、ハードポイント規格が同一である為[[ガンダムF90|ガンダムF90 1号機]]にも難なく装着可能。ただし、本体性能の差も有って1号機装着時では若干性能が落ちる。
+
Lタイプミッションパックは[[ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様|奪われていたガンダムF90 2号機]]をF90IIへ改修するのに合わせて[[ガンダムF90II-Iタイプ|Iタイプ]]のミッションパックと共にロールアウトした物であり、ハードポイント規格が同一である為[[ガンダムF90|ガンダムF90 1号機]]にも装着可能。ただし、本体性能の差も有って1号機装着時では若干性能が落ちる。
  
 
最大の特徴は長距離狙撃用のロングライフルであり、これまで不可能だった同一砲身によるビーム/実体弾の撃ち分けが可能となっている。
 
最大の特徴は長距離狙撃用のロングライフルであり、これまで不可能だった同一砲身によるビーム/実体弾の撃ち分けが可能となっている。
39行目: 39行目:
 
:出典元。
 
:出典元。
 
;[[機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統]]
 
;[[機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統]]
:第2巻の[[イルルヤンカシュ要塞]]攻略作戦に、F90II正式パイロットに選ばれた[[ナナ・タチバナ]]と共に参戦。要塞への長距離狙撃を行った。その後、迎撃に現れたシュテイン・バニィール ([[シュン・タチバナ]])と交戦に入り、ミッションパックをパージして近接戦に移ろうとするも、バイオコンピューターの調整不足によるシステムエラーにより機能停止を引き起こしてしまう。[[カムナ・タチバナ]]の加勢により難を逃れるも、直後に要塞が大爆発、巻き込まれそうになるも改心したシュンによって救出された。
+
:第2巻の[[イルルヤンカシュ要塞]]攻略作戦に、F90II正式パイロットに選ばれた[[ナナ・タチバナ]]と共に参戦。要塞への長距離狙撃や敵MSの[[ビーム・シールド]]の仕様の穴を衝いたアウトレンジ狙撃で戦果を挙げた。その後、迎撃に現れたシュテイン・バニィール ([[シュン・タチバナ]])と交戦に入り、ミッションパックをパージして近接戦に移ろうとするも、バイオコンピューターの調整不足によるシステムエラーにより機能停止を引き起こしてしまう。[[カムナ・タチバナ]]の加勢により難を逃れるも、直後に要塞が大爆発、巻き込まれそうになるも改心したシュンによって救出された。
 +
;[[機動戦士ガンダムF90クラスター]]
 +
:Prologueにて『紡がれし血統』のイルルヤンカシュ要塞攻略作戦再現パートにて登場。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
51行目: 53行目:
 
:左肩に装着される長距離狙撃用複合センサーユニット。
 
:左肩に装着される長距離狙撃用複合センサーユニット。
 
;サーモスコープ
 
;サーモスコープ
:バックパックに装着された精密照準補佐用スコープユニット。非使用時には後ろに跳ね上げた状態にし使用時にアイカメラ前に下す。
+
:バックパックに装着された精密照準補佐用スコープユニット。非使用時には後ろに跳ね上げた状態で装備するが精密射撃時にアイカメラ前に下ろして使用する。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
58行目: 60行目:
 
:頭部に2門装備。
 
:頭部に2門装備。
 
;ビーム・サーベル
 
;ビーム・サーベル
:右肩に2基装備。バックパックにサーモスコープユニットを装着したため、右肩ハードポイントに装着されたラックに移設している。[[ガンダムF90-Sタイプ|Sタイプ]]同様装備の大半をパージしないと使用し難い為、使用頻度の少ない応急装備と思われる。
+
:右肩に2基装備。バックパックの収納部にサーモスコープユニットが干渉する形で装着されるため、右肩ハードポイントに装着されたラックに移設している。[[ガンダムF90-Sタイプ|Sタイプ]]同様装備の大半をパージしないと使用し難い為、使用頻度の少ない応急装備と思われる。
 
==== ミッションパック側 ====
 
==== ミッションパック側 ====
 
;ロングライフル<ref>一部では「ロングレンジライフル」表記の場合も有る</ref>
 
;ロングライフル<ref>一部では「ロングレンジライフル」表記の場合も有る</ref>
:全長27m越えの折り畳み式複合型スナイパーライフル。リアスカート部ウェポンラックに基部を設置し移動時など不要な時は二分割し折り畳む。ビーム誘導用の[[Iフィールド]]を銃身内に形成する技術が確立したことによって、ビームと実体弾どちらかを選択することができる<ref>この機構をIフィールド技術を用いらずに組み込むと、メガ粒子ビーム熱でライフリングが溶解し、実体弾使用時の命中率が格段に低下するおそれがあった。</ref>。
+
:全長27m越えの折り畳み式複合型スナイパーライフル。リアスカート部ウェポンラックに基部を設置し移動時など不要な時は中央で二分割し折り畳む。ビーム誘導用の[[Iフィールド]]を銃身内に形成する技術が確立したことによって、ビームと実体弾どちらかを選択することができる<ref>この機構をIフィールド技術を用いらずに組み込むと、ビームの熱でライフリングが溶解し、実体弾使用時の命中率が格段に低下するおそれがあった。</ref>。
:ビームは飛翔による距離減衰拡散を極限までに抑える為に収束率を高めた長距離用であり、有効射程はサイド内のコロニー間の距離に匹敵する100km以上にも及ぶ。予備[[エネルギーCAP|Eパック]]を両脚部のハードポイントに装着している。
+
:ビームは飛翔による距離減衰拡散を極限までに抑える為に収束率を高めた長距離用であり、有効射程は[[サイド]]内のコロニー間の距離に匹敵する100km以上にも及ぶ。
:実体弾の方は半誘導式の120mm高速徹甲弾を使用し、射撃前に弾頭に内蔵された記憶チップに情報を入力することで、弾体周囲と尾部に付けられたバーニア・ペレットを使い角度は限定されるものの一度だけ弾道の進路を変更することができる。主にコロニーの残骸や小惑星の陰に隠れた、ビームでは直接狙えない敵に対して使用される。7発の次弾の付いた予備弾帯を左サイドスカートに装着する。
+
:実体弾の方は半誘導式の120mm高速徹甲弾を使用し、射撃前に弾頭に内蔵された記憶チップに情報を入力することで、弾体周囲と尾部に付けられたバーニア・ペレットを使い角度は限定されるものの一度だけ弾道の進路を変更することができる。主にコロニーの残骸や小惑星の陰に隠れた、ビームでは直接狙えない敵に対して使用される。
 +
:ビームと実体弾を撃ち分ける為、予備の[[エネルギーCAP|Eパック]]を両脚部ハードポイントに、実体弾用の予備弾体(装弾数7発)を左サイドスカートに装着している。
 
;連装ミサイルランチャー
 
;連装ミサイルランチャー
 
:腕部ハードポイントに装着された自衛用ミサイル発射機。中距離ミサイル2発(計4発)と照準用センサーを有する。
 
:腕部ハードポイントに装着された自衛用ミサイル発射機。中距離ミサイル2発(計4発)と照準用センサーを有する。
72行目: 75行目:
 
;[[ガンダムF90II]]
 
;[[ガンダムF90II]]
 
:本体。
 
:本体。
;[[ガンダムF90-Lタイプ]]
+
;ガンダムF90-Lタイプ
:1号機のLタイプ装着版。
+
:[[ガンダムF90]]のLタイプ装備。本体性能差による数値スペック差異が存在する。
 +
;[[ガンダムF90-Rタイプ]]
 +
:『F90FF』で本機の物と同一のロングライフルを使用している。この運用の際、Rタイプの射撃に対して後にF90II-Lタイプに乗るナナが反応していた。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX2]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX2]]
 
:『クロスボーン・ガンダム』第1巻第4話で本機の物と同一のロングライフルを使用している。
 
:『クロスボーン・ガンダム』第1巻第4話で本機の物と同一のロングライフルを使用している。
79行目: 84行目:
 
<!-- == 余談 == -->
 
<!-- == 余談 == -->
 
<!-- *説明 -->
 
<!-- *説明 -->
 +
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
=== [[ガンプラ]] ===
 
=== [[ガンプラ]] ===

2024年12月1日 (日) 20:41時点における最新版

ガンダムF90II-Lタイプ
外国語表記 Gundam F90II Longrange Type
登場作品
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ 長距離狙撃仕様
型式番号 F90II-L
全高 15.2m
本体重量 11.5t
全備重量 27.2t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 4,290kW
スラスター総推力 109,800kg
アポジモーター数 58
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
開発組織 サナリィ
所属組織 地球連邦軍
主なパイロット ナナ・タチバナ
テンプレートを表示

概要編集

ガンダムF90IIに長距離狙撃用のミッションパックを装着した形態。

Lタイプミッションパックは奪われていたガンダムF90 2号機をF90IIへ改修するのに合わせてIタイプのミッションパックと共にロールアウトした物であり、ハードポイント規格が同一である為ガンダムF90 1号機にも装着可能。ただし、本体性能の差も有って1号機装着時では若干性能が落ちる。

最大の特徴は長距離狙撃用のロングライフルであり、これまで不可能だった同一砲身によるビーム/実体弾の撃ち分けが可能となっている。

登場作品と搭乗者編集

機動戦士ガンダムF90
出典元。
機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統
第2巻のイルルヤンカシュ要塞攻略作戦に、F90II正式パイロットに選ばれたナナ・タチバナと共に参戦。要塞への長距離狙撃や敵MSのビーム・シールドの仕様の穴を衝いたアウトレンジ狙撃で戦果を挙げた。その後、迎撃に現れたシュテイン・バニィール (シュン・タチバナ)と交戦に入り、ミッションパックをパージして近接戦に移ろうとするも、バイオコンピューターの調整不足によるシステムエラーにより機能停止を引き起こしてしまう。カムナ・タチバナの加勢により難を逃れるも、直後に要塞が大爆発、巻き込まれそうになるも改心したシュンによって救出された。
機動戦士ガンダムF90クラスター
Prologueにて『紡がれし血統』のイルルヤンカシュ要塞攻略作戦再現パートにて登場。

装備・機能編集

特殊機能編集

F90II本体側編集

試作型バイオコンピューター
F91へ搭載予定の主管制コンピューター兼サイコミュデバイス。F90IIへの改修に伴い、8000系ニューロコンピューターから換装される形で試験的に搭載された。

特殊装備編集

ミッションパック側編集

複合照準ユニット
左肩に装着される長距離狙撃用複合センサーユニット。
サーモスコープ
バックパックに装着された精密照準補佐用スコープユニット。非使用時には後ろに跳ね上げた状態で装備するが精密射撃時にアイカメラ前に下ろして使用する。

武装・必殺攻撃編集

F90II本体側編集

バルカン砲
頭部に2門装備。
ビーム・サーベル
右肩に2基装備。バックパックの収納部にサーモスコープユニットが干渉する形で装着されるため、右肩ハードポイントに装着されたラックに移設している。Sタイプ同様装備の大半をパージしないと使用し難い為、使用頻度の少ない応急装備と思われる。

ミッションパック側編集

ロングライフル[1]
全長27m越えの折り畳み式複合型スナイパーライフル。リアスカート部ウェポンラックに基部を設置し移動時など不要な時は中央で二分割し折り畳む。ビーム誘導用のIフィールドを銃身内に形成する技術が確立したことによって、ビームと実体弾どちらかを選択することができる[2]
ビームは飛翔による距離減衰拡散を極限までに抑える為に収束率を高めた長距離用であり、有効射程はサイド内のコロニー間の距離に匹敵する100km以上にも及ぶ。
実体弾の方は半誘導式の120mm高速徹甲弾を使用し、射撃前に弾頭に内蔵された記憶チップに情報を入力することで、弾体周囲と尾部に付けられたバーニア・ペレットを使い角度は限定されるものの一度だけ弾道の進路を変更することができる。主にコロニーの残骸や小惑星の陰に隠れた、ビームでは直接狙えない敵に対して使用される。
ビームと実体弾を撃ち分ける為、予備のEパックを両脚部ハードポイントに、実体弾用の予備弾体(装弾数7発)を左サイドスカートに装着している。
連装ミサイルランチャー
腕部ハードポイントに装着された自衛用ミサイル発射機。中距離ミサイル2発(計4発)と照準用センサーを有する。

対決・名場面編集

関連機体編集

ガンダムF90II
本体。
ガンダムF90-Lタイプ
ガンダムF90のLタイプ装備。本体性能差による数値スペック差異が存在する。
ガンダムF90-Rタイプ
『F90FF』で本機の物と同一のロングライフルを使用している。この運用の際、Rタイプの射撃に対して後にF90II-Lタイプに乗るナナが反応していた。
クロスボーン・ガンダムX2
『クロスボーン・ガンダム』第1巻第4話で本機の物と同一のロングライフルを使用している。


商品情報編集

ガンプラ編集

リンク編集

脚注編集

  1. 一部では「ロングレンジライフル」表記の場合も有る
  2. この機構をIフィールド技術を用いらずに組み込むと、ビームの熱でライフリングが溶解し、実体弾使用時の命中率が格段に低下するおそれがあった。