ストライクルージュ オオトリ装備
ストライクルージュ オオトリ装備 | |
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外国語表記 | Strike Rouge Ootori |
登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY HDリマスター |
デザイン | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 試作型モビルスーツ |
生産形態 | コピー機 / 換装形態 |
型式番号 | MBF-02+EW454F |
全高 | 17.72m |
重量 | 89.3t |
動力 | バッテリー |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
開発組織 | モルゲンレーテ社 |
所属 | オーブ軍 |
母艦 | アークエンジェル |
パイロット |
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概要編集
ストライクルージュが専用のストライカーパックEW454F「オオトリ」を装備した形態。オオトリは、PMP社が開発していたI.W.S.P.をベースに、地球連合軍のストライクシリーズの規格に合わせてモルゲンレーテ社が完成させた多目的ストライカーパックである。
ストライクは本来、シンプルなモビルスーツ本体と単機能に特化したストライカーパックとを組み合わせる事で、低コストであらゆる戦況に対応する事を目的とした兵器システムであった。しかし、実戦ではストライカーパックを換装出来ない環境下で、刻一刻と変化する状況に対応しなければならない事態が多発。そうした状況に対応するため、ストライクのデータ解析から連合軍は万能型ストライカーパックの必要性を再認識し、万能型ストライカーパックであるI.W.S.P.の開発をPMP社に依頼した。しかし、PMP社は技術的問題からI.W.S.P.の開発及び実戦投入を断念する。その後、I.W.S.P.のデータを入手したモルゲンレーテ社が独自の技術を投入して開発したのがオオトリである。
オオトリの開発はストライクルージュ本体と同時に進められ、その用途と構造から大量の電力を消費するため、開発に際しては実用に耐えられるパワーソースの確保が必須とされた。その一環としてモルゲンレーテ社はオオトリの原型となったI.W.S.P.をベースにストライカーパックの省電力化に着手。ストライクルージュへのパワーエクステンダーの搭載により、MS本体とパワーソース双方において大幅な燃費の向上を達成した[1]。
本装備は武装として高出力のビームランチャー、電磁加速砲(レールガン)、大型対艦刀、実体弾火砲の全てが標準仕様で搭載されており、大気圏内での動力飛行を可能とする航空システムを搭載し、あらゆる戦況・地形に対応可能である。ベースとなったI.W.S.P.は構造の複雑さに伴う信頼性及び整備性の低さに悩まされたが、オオトリは設計を根本から見直す事でこの問題を解決している。また、ストライカーパック自体を無人機として運用する事ができ、このコンセプトはオオワシに踏襲されている。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY HDリマスター
- 初登場作品。HDリマスター化に伴い、エールストライカーがオオトリに差し替えられる形で登場。第39話ではキラ・ヤマトがエターナルを救援するために搭乗し、その武装やギミックの大半を活用しながら中破し、エターナルへと回収された。
- 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
- 劇中での合体は無いものの、エンディングシーンにおいて、オオトリのストライカーがストライクルージュに随伴飛行している姿が見られる。
装備・機能編集
特殊機能編集
- フェイズシフト装甲
- 一定の電圧を持つ電流を流す事で相転移する特殊金属で構成された装甲。相転移した装甲は一定のエネルギー消費と引き換えに物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能。
この金属は相転移に伴って装甲面の分子配列が変化する性質があるため、パーツごとに色彩も変化する。非展開時のカラーリングは概ねメタリックグレーで、その状態は「ディアクティブモード」と呼ばれる。
本機の物はパワーエクステンダーの影響で起動色が赤系にシフトしており、それが「ルージュ」の機体名の由来となり、後のヴァリアブルフェイズシフト装甲の雛形となった。なお、電圧調整による機体色の変更も可能でありキラ搭乗時はストライクと同じトリコロールカラーへと変化している。 - ストライカーパックシステム
- 背部コネクターを介してストライク用に開発された各種ストライカーパックを換装可能。ストライカー自体をメインのパワーパックとした事で、他の機体と比べて戦闘中のバッテリー補給が容易になるというメリットも存在した。
オオトリは機体から分離後、無人機としても使用可能であり、オオトリの型式番号の「EW」は「エレクトリック・ウォーフェア」を意味する。 - パワーエクステンダー
- ストライクの最大の欠点である運用時間の制約を解決し、機体の長時間運用を可能にする目的で搭載された高出力パワーパック。ストライクルージュはオオトリと同時に開発が進行しており、膨大な消費電力に対応する目的で搭載されていた。
- ストライクブースター
- 第39話で使用した大気圏離脱用の専用ブースターユニット。小説版ではシャトル用の物を急遽ストライク用に調整した物とされている。機体の下半身に接続するため、この状態でもビームライフル等による攻撃は可能。劇中では大気圏離脱後にパージされた。
下半身がブースターという点がガンダム+Bパーツに類似している。
武装・必殺攻撃編集
ストライクルージュ本体側編集
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- ストライクにも搭載されていた対空機銃。車両や航空機といったソフトスキンへの対応や牽制、ミサイルなどの迎撃などが主な使用法であった。なお、弾倉は頭部ではなく胸部に収められている。
- コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
- 使用時には刀身を振動させる事で、極めて高い切断能力を発揮する。リーチが極めて短いが、投擲や肉薄攻撃などにも対応するため、即応性の高い兵装と言える。
- 57mm高エネルギービームライフル
- ストライクと同型の主兵装。本機唯一の射撃兵器として多用された他、M1アストレイの71式ビームライフルの開発にも影響を与えたと考えられている。
- 対ビームシールド
- M1アストレイと同タイプのシールド。表面に対ビームコーティングが施されている他、特殊な複合材を使用しているため、実体弾/ビーム兵器双方に高い防御力を発揮する。
- バズーカ
- 携行式の実弾兵器で、デュエル用とは異なるタイプ。後部にカートリッジを4つ装填できる。劇中では使用されていないが、ゲームでは装備している場合がある。
オオトリ側 編集
- レールガン
- オオトリ左舷の可動アーム式ハードポイントに装備されている電磁加速砲。フェイズシフト装甲を貫通、または破砕する事が可能とされている。
- ビームランチャー
- オオトリ右舷の可動アーム式ハードポイントに装備されている高出力ビーム砲。レールガンと共に開発時点において最大級の威力と有効射程を誇った。
- 大型対艦刀
- オオトリ上面右舷のハードポイントに装備されている対艦刀。ソードストライカーのシュベルトゲベールと似た実体剣とビームサーベルの複合兵装であり、その名が示すように本来は対艦艇用兵装であったが、現在では対MS近接戦闘用兵器として位置づけられている。
- ミサイルランチャー
- オオトリ上面左舷に装備されている小型ミサイル。この装備は機関砲や電子戦兵器に換装できる。
- 3連小型ミサイル
- 翼下ハードポイントに計4基装備される。3基のミサイルが1セットでハードポイントに接続される。
- ドロップタンク
- 翼下ハードポイントに2基装備されている増槽。ドップタンクではなく、ミラージュコロイドを搭載したステルス支援システムとも言われているが詳細は不明。
対決・名場面編集
機動戦士ガンダムSEED DESTINY HDリマスター編集
- 天空のキラ
- 第39話より。HDリマスター化によるエールストライカーからの差し替えで、登場シーンが全て新規作画となっている。ザフトの大部隊に襲われる孤立無援のエターナルを救うべく、キラはルージュのOSをかつての愛機と同じ仕様に変更し、単身救援へと向かう。全身の火器を余すことなく使い、最新鋭機相手に奮戦するも遂に大破。しかし、ストライクフリーダムへの繋ぎの役目は果たし、エターナルへと回収された。
関連機体編集
系列機・派生機 編集
- ストライクルージュ
- 機体本体。
- ストライクルージュI.W.S.P.
- 統合兵装ストライカーパックを装備した形態。本機の原型でもある。
- オオワシアカツキ
- オオトリの流れを汲むオオワシを装備している。
- エクリプスガンダム ライジン装備 / マニューバエクリプスガンダム
- エクリプスの装備バリエーション。ストライカーパックの自立飛行化を進めたライジンストライカー及びマニューバストライカーをそれぞれ装備している。
その他 編集
- ビルドストライクガンダム フルパッケージ
- ストライクガンダムを改造したガンプラ。オオトリを原型とする支援メカ「ビルドブースター」を装備している。
商品情報編集
ガンプラ編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ なお、この技術は公式・非公式ルートを通じて外部に流出し、広く普及する事になる。そのため、連合・ザフト両陣営がその後開発したMSは揃って大幅な出力の向上と活動時間の延長を実現する事になった。