ガンダムフェニーチェリナーシタ

XXXG-01Wfr ガンダムフェニーチェリナーシタ(Gundam Fenice Rinascita)編集

リカルド・フェリーニが製作したガンプラ
アイラ・ユルキアイネンキュベレイパピヨンとのバトルで大破したウイングガンダムフェニーチェを改修した機体である。かなり手酷くやられた事もあって原型機の面影がほとんど残らない程の全面改修が行われ、機体各部の形状は全体的にかなりシャープなものとなった。装備している武装の多くが追加・変更され、特にビームマントを両肩に内蔵しつつ手持ちのシールドを標準装備する事で防御面が強化されている。大破してから数日と言う短い期間で完成しているが、これは以前から既に武装等の製作に取り掛かっていた為。
フェニーチェはガンプラバトルの度に壊れた箇所の改修を繰り返した事で各部装甲や背部のウイング等が左側だけに集中し、それによってアシンメトリーなシルエットが形成されていたが、本機では全面改修に伴って完全にシンメトリーな姿へと変更された。このような改修が行われたのは、フェリーニが予てよりフェニーチェをバランスのとれた「完全版フェニーチェ」とも呼べるガンプラとして完成させる構想を練っていた為である。なお頭部も損傷部分を直して左右対称な形状とし、ツインアイのカラーリングは緑で統一している。
最大の特徴は可変機構を再導入した事で、バード形態への変形が可能となり機動力や航続距離が大幅に向上している。その反面、構造が複雑化したせいで製作難度が上がり、しかも効果的な変形タイミングを見極める為の判断力が要求される事からファイターを選ぶ機体となってしまっているが、フェリーニはそのどちらもクリアしているので全く問題にならない。

改造する際の本機のコンセプトは「『新機動戦記ガンダムW』劇中にウイングガンダムのマークIIが存在していたら」と言うもので、そこにフェリーニ独自の発想が加えられている。その為、オリジナルのウイングガンダムと同様にバード形態に変形しての高速移動やバスターライフルによる一撃必殺を主な戦闘スタイルとしている。一方で武装を増やしたり、バスターライフルにオリジナルには無い機能を追加したりして継戦能力を向上させる等の強化も行われている。

「リナーシタ」はイタリア語で「復活」を意味し、フェニーチェがキュベレイパピヨンに大破させられた状態から改修されて復活したところから名づけられていると思われる。
なお、名称は「ウイングガンダムフェニーチェリナーシタ」とも表記される事がある。

登場作品と操縦者編集

ガンダムビルドファイターズ
ファイターはリカルド・フェリーニ
ガンプラバトル選手権世界大会決勝戦の前夜祭にて行われたガンプラバトルに参加してサザキ・ススムギャンバルカンや他の参加者のシャッフル・ハートを撃破したが、キララガーベラ・テトラの前に敗北した。その後は暴走する巨大アリスタを破壊する為に投入された。
巨大アリスタ破壊後はセイレイジユウキ・タツヤとの真の決勝戦を行う際、破損していたスタービルドストライクガンダムの両腕の代わりとして本機の物を貸し出している。

装備・機能編集

特殊機能編集

変形
バード形態に変形可能。変形にかかる時間は短い。

武装・必殺攻撃編集

バルカン砲
頭部に2門内蔵。牽制や迎撃等に使用される等、使い勝手はいいが威力は低い。
マシンキャノン
胸部に2門内蔵されている。バルカン砲よりも高威力。
バスターライフルカスタム
本機の主兵装で、「リナーシタライフル」とも表記される。フェニーチェのバスターライフルカスタムの改良型で威力が非常に高く、バスターライフル側には高性能センサーを内蔵しているので命中精度も優れている。最大出力時には一発で多数の敵機を同時に破壊できるが、銃身にもかなりの負荷がかかる。本機の最大出力での発射可能な回数は不明だが、その負荷のせいで撃ち尽くす前に使用できなくなる可能性もあるとされる。しかしそのリスクを差し引いてもかなりのメリットを有する武器であり、フェリーニの技量によって性能を超えた力を発揮している。
以前の物との相違点は銃身の下部に装着された小型のライフルで、やはり分離して使用可能。この小型ライフル自体もビームサーベルとハンドガンに分離して使用できる。ハンドガンは威力が低いものの連射性は高く、バスターライフルが使えない場面で有効に機能する。
不使用時には背部にマウントされる。また、バード形態時は分離して右腕に小型ライフル、左腕にバスターライフルを装着する。降着する際はランディングギアとして機能する両腕の爪への干渉を防ぐため左右に移動するようになっている。
ビームサーベル
小型ライフルのバレル部を分離する事でビームサーベルとして使用可能。大型のビーム刃を形成する為その威力はかなり高く、相手をビームサーベルごと両断できる。ライフル装着時にもビーム刃を展開する事で銃剣としても機能する。バード形態でも高速移動しながら対象を両断するという使い方が可能。
通常サイズの物も1本装備しており、こちらはウイングガンダムのそれと同型。
リナーシタウイングシールド
防御用の実体盾で、メテオホッパーに装着されていた物とは形状が異なっている。
バード形態時には機首となる。また、不要な変形をせずに済ませる為にこれのみでの単独飛行を可能としており、偵察機として運用可能。
ビームマント
両肩に内蔵されている。ビームシールドとして使用可能で、粒子供給量を増やせば面積を拡大できる。
格闘戦時に腕に巻きつけてパンチの威力を引き上げたり、敵機の攻撃を絡めとったりとファイターの発想次第で様々な使用法を編み出す事ができる。
ミサイル
ウイングの白い部分に1門ずつ内蔵されている。ホーミング機能を持ち、使い勝手が良い。
主にバード形態で使用する。

対決・名場面編集

ギャンバルカンシャッフル・ハートガーベラ・テトラ
決勝戦の前夜祭で対戦。
賞品のガンプラ一年分欲しさに格下のサザキ相手に本気で挑んで瞬殺し、セイレイジから「大人気ない」「もはやいじめ」と評された。
続くシャッフル・ハートも瞬殺したが、直後に現れたキララから「お手柔らかに」と釘を刺されて本気を出せず、コブラツイストを仕掛けられて敗北した。ちなみにこの時フェリーニは「これはこれで」とのたまっており(リナーシタも何故か頬を染めている)、観戦していたグレコチョマールワンらをドン引きさせていた。

関連機体編集

ウイングガンダムフェニーチェ
改修前の姿。
ガンダムフェニーチェリベルタ
リナーシタから換装した陸戦仕様。
ガンダムフェニーチェリナーシタアルバ
もう一機のリナーシタ。こちらもフェリーニが製作している。
ウイングガンダム
フェニーチェの原型機。リナーシタはこの機体のマークIIという独自設定の下に製作されている。
スタービルドストライクガンダム
真の決勝戦を行う際、リナーシタの両腕を貸し出している。

商品情報編集

話題まとめ編集

なお、続編である「ガンダムビルドファイターズトライ」で登場人物の使用ガンプラにオリジナル機体が多数登場した背景には本機の評判が良かったという理由が挙げられている。

資料リンク編集

リンク編集