地球連邦軍 (AGE)

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地球連邦軍(Earth Federation Force)

機動戦士ガンダムAGE』に登場する軍組織。

A.G.101年の「天使の落日」に伴うUEの侵攻開始を契機に地球連邦政府が設立した地球圏最大規模の軍組織。部隊編成は戦闘艦10隻から1艦隊とし、モビルスーツ5機を1小隊とする。

それ以前にも同様の組織は存在していたが、コロニー国家戦争終結と共に解体されており、銀の杯条約によって過去の兵器と軍事技術を廃棄していた事もあってUEと比較して技術力が低く、また結成当初保有していたモビルスーツも条約を批准した設計であり、性能にも大きな制約が課せられていた。その為、天使の落日からガンダムAGE-1がロールアウトするまでの14年間、UEに勝利する事が叶わないでいた。

その後はガンダムとAGEシステムの恩恵によってUEことヴェイガンに対抗しうる戦闘力を持った兵器類を実戦投入していくものの、技術力やXラウンダー研究で大きく出遅れており、劣勢に立たされる事も多く、優秀な指揮官や部隊内での連携といった集団戦法で辛うじて渡り合っていた。

また、長きに渡る戦争で軍内部の腐敗が進行。海賊紛いの行為を行う部隊や、ヴェイガンとの内通者も多く在籍していた時期があり、フリット・アスノによってこれら内通者の綱紀粛正が行われたが、その後も内通者は後を絶たず、同様の勢力はキャプテン・アングラッゾの組織した宇宙海賊ビシディアンによって秘密裏に処理されて来た。

最終的にムーンベースセカンドムーンでの戦闘を経てヴェイガンとの戦争は終結。軍組織は解体される事無くその後も存続している。

登場作品

機動戦士ガンダムAGE(フリット編)
初出作品。各地でUEとの戦いを繰り広げているが、有効打撃を与える事の出来る武装に乏しいため、敗退続きであった。また、相手がほとんど散発的に宇宙コロニーを攻撃しているだけという状況もあり、危機感の無い軍人がかなり多く、どこか消極的であった。
小説版では一部の軍人が辺境コロニーへの攻撃は政府内の危機感を煽り、軍事予算獲得に利用できるため歓迎しているなど、巨大な組織故に既に腐敗が生まれている。また、再軍備完了の段階で、対UE対策が完了したとの意識が蔓延しているのも、危機感の欠如に繋がっている。
機動戦士ガンダムAGE(アセム編)
フリット・アスノが総司令部「ビッグリング」の司令官となり、ヴェイガンが本格的に侵攻し始めた事やアデル等の新型機が配備され始めた事もあってか、戦時中という意識が高まり、積極的に戦っている。ヴェイガンの勢力圏は徐々に拡大されていたが、ビッグリングを初めとした軍の重要拠点に大規模な攻撃こそあったが、フリットによって落とされる事は無かった。特にノートラム攻防戦で地球連邦軍が大勝するとヴェイガンの制宙権は大幅な後退を強いられる事となった。
首都ブルーシアフロイ・オルフェノアが逮捕された事を皮切りにフリット・アスノを中心に粛正委員会が結成され、ヴェイガンと繋がりを持つ政府高官や軍上層部の内通者達を粛正していく事で組織の浄化が行われた。
機動戦士ガンダムAGE(キオ編)
フリットが軍を退役している為、後釜にフリットの腹心の部下であったアルグレアスが就いている。粛正委員会による粛正が行われて以降もヴェイガンと内通する者が後を絶たず、それらの部隊は宇宙海賊ビシディアンによって密かに潰されていた。
A.G.164年の「勇気の日」に総司令部のビッグリング基地がヴェイガンの宇宙要塞ラ・グラミスの攻撃で破壊されて地球軌道上を抑えられてしまい、それと同時に地球上に身を潜めていたヴェイガン部隊の一斉蜂起によって地上の40%を制圧される。当時の連邦軍総司令官であったフレデリック・アルグレアスはこの時ロストロウラン基地に滞在していた為に難を逃れており、彼の発令で同基地を臨時の総司令部として機能させる事になる。
そのロストロウラン基地もスパイによって場所が特定され、ヴェイガンの大規模な攻撃を受けるが何とか守り切っている。
小説版ではフリットがアセムの死をきっかけに引退してしまった事から連邦政府及び軍の改革も中途半端なものとなってしまい、軍全体が弛緩しており、組織の統制に問題が生じている。軍が違法に企業経営を行い、利益を貪っている事例が存在するが、中には艦隊が丸ごとヴェイガン、もしくは国粋主義者(ザラムとエウバ)と内通していた事例まで存在してい。た
機動戦士ガンダムAGE(三世代編)
ヴェイガンの一斉蜂起の際に月のルナベースがヴェイガンに寝返ったことを知り、同基地の奪還作戦を敢行して成功させる。
続く宇宙要塞ラ・グラミスの攻略作戦では予備役となっていたフリット・アスノが現役復帰して指揮を執りヴェイガンとの最終決戦を行った。
機動戦士ガンダムAGE UNKNOWN SOLDIERS
機動戦士ガンダムAGE EXA-LOG
機動戦士ガンダムAGE 追憶のシド

人物 

関連地名

アリンストン基地
フリット編にて登場した、ガンダム開発を担っていたスペースコロニー・ノーラの軍事基地。配備された正規軍兵力はジェノアス数機と自走ロケット砲のみであった。
ファーデーン
表向きは平和なコロニーだが貧富の差が激しく、ザラムとエウバの両陣営による内戦状態となっている。連邦軍も駐留しているが、この内戦には不干渉を決め込んでいる。
ちなみに通常のコロニーより約2倍近くデカいという超巨大コロニーでもある。
トルディア
ノーラ崩壊後にフリット達が移住する筈だったコロニー。アセム編ではアスノ邸が存在している。基本的に警戒が厳重なコロニーらしいが、A.G.140年から断続的にヴェイガンの襲撃を受ける。一時期はウルフも基地に配備されていたことがある。
ビッグリング
アセム編にて登場。宇宙における連邦軍総司令部で、フリット・アスノが総司令を務める。キオ編ではヴェイガンの要塞ラ・グラミスの攻撃により破壊されている。
ノートラム
地球に最も近い低軌道上にあるスペースコロニー。兵器工廠等の主要な施設がある為、A.G.141年にヴェイガンの大規模な侵攻を受けるが阻止されている。
オリバーノーツ・アクト3基地
地上の北米地域の都市『オリバーノーツ』の基地。A.G.164年のヴェイガンの一斉蜂起の際にゼハートの部隊の襲撃を受けるが起動したガンダムAGE-3の戦果によってオリバーノーツは守られる。キオ編以降のディーヴァのクルーは本基地勤務の軍人である。基地司令はアンディ・ドレイムス。
ロストロウラン
キオ編に登場。南米の大森林の地下にある連邦の一大軍事拠点。壊滅したビッグリングに変わり、暫定的に連邦軍総司令部となる。シャナルア・マレンの行った情報漏洩によって位置が特定され、ゼハート・ガレット率いるヴェイガンの攻撃を受ける。
ルナベース
月面に存在する地球連邦軍基地。ロストロウラン攻略戦の直後に基地司令官のアローン・シモンズが裏切り、ゼハート率いるヴェイガンの駐留基地と化すが、後に連邦軍が奪還作戦を行い奪還される。
小説版では複数ある月面軍事拠点の内、最大規模を誇る当基地が「ルナベース」と呼称されている。ただ戦略的な価値は低く、基地の設営も月都市への保安上の都合によるもので地球侵攻を優先するヴェイガンもルナベースを放置していると思われていた。しかし、その実態はEXA-DBの情報が残された場所の一つで、第一部の頃から密かにヴェイガンと内通し、ヴェイガンの秘密工場として何十年間も機能していた。

関連組織

地球連邦政府 (AGE)
マッドーナ工房
地球連邦軍 (UC) / 地球連邦軍 (00)
他シリーズにおける同名の軍事組織。

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