XM-X1 クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
(Cross Bone Gundam X1 Full Cloth)
- 登場作品:機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人、ガンダムビルドファイターズトライ
- デザイナー:カトキハジメ
- 分類:他衛星用試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
- 頭頂高:15.9m
- 全備重量:不明
- 主動力:熱核融合炉
- 出力:5,280kW
- 推力:25,000kg×4(最大30,000kg×4)
- 開発組織:サナリィ
- 主なパイロット:トビア・アロナクス、ルーカス・ネメシス(ガンプラファイター)
サナリィが開発した宇宙海賊クロスボーン・バンガードの試作型モビルスーツ。
インプルース・コルニグスとの戦闘で損傷したクロスボーン・ガンダムX1パッチワークを改修した機体である。
両肩部には「フルクロス」と呼ばれる追加装備を装着している。これは切れ端を含む残り全てのABCマントを積層化して成型した対ビーム装甲と、X3のIフィールド・ジェネレーターを内蔵したスカルヘッドユニットで構成されており、ビーム攻撃に対して驚異的なまでの防御力を誇る。
両腕はIフィールド・ハンドから通常の物に戻され、武装はムラマサブラスターやピーコックスマッシャーなどが装備されている等、攻撃力も高い。
本機の為に残存している予備パーツ全てを使い切った為、この機体が事実上「最後のクロスボーン・ガンダム」となった…はずであった。
登場作品と操縦者
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
- パイロットはトビア・アロナクス。
「鋼鉄の7人」作戦に参加し、光のカリストの搭乗するユーリディス・シニストラ・ディキトゥスと交戦して撃破するも、本機もコロニーレーザー「シンヴァツ」の爆発の余波で大破し、放棄される。もはや、その姿はほとんど原形をとどめていない状態であった。
- ガンダムビルドファイターズトライ
- 全国大会に出場した徳島県代表『グラナダ学園』のチーム「フォンブラウン」に所属したルーカス・ネメシスの使用ガンプラ。
ベースはHGUCクロスボーン・ガンダムX1をカスタマイズしたものであるが、HGではオミットされていたコア・ファイターの分離機構やシザー・アンカーの展開など、本編で使用された機構をほぼ完全に再現可能。ルーカスが日本に留学し、ガンプラバトルの全国大会に出場する際にフィンランドから取り寄せられた。全国大会においては準々決勝において鹿児島県代表チームホワイトウルフとのバトルに使用し、そのバトルを見たガンプラ学園のキジマからも「選手権全国大会で最も優れたガンプラ」と言わしめた。準決勝のガンプラ学園とのバトルでは友軍機に粒子の補給を受けながら、ガンプラ学園を多彩な武器と様々な戦術で翻弄するも、友軍機が撃墜された事で窮地に追いやられる。最後はガンプラ学園のエース、キジマ・ウィルフリッドのトランジェットガンダムと一騎打ちを行いトランジェットガンダムを敗北寸前まで追い詰めるが敗北している。
装備・機能
特殊機能
- 耐ビームコーティング
- フルクロスの装甲表面を蒸発させる事でエネルギーを打ち消す。積層化と機能分散により、対弾性が向上している。
- スカルヘッドユニット
- 両肩に1基ずつ装備。ユニット1基につきIフィールド・ジェネレーターを2基内蔵しており、これによって機体の周囲にIフィールドを発生させる事が可能。使い方次第では常時Iフィールドを発生させ続ける事も出来る。
- 分離
- コアファイターに分離する。
フルクロスの一部を分離可能(全て分離できるかは不明)。
武装・必殺攻撃
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵。
- ビームサーベル
- 両肩に装備された武器。装備状態のまま、ビームガンとして使うことも出来る。
- ザンバスター
- ビームザンバーとバスターガンを結合させたビームライフル。通常は腰に分離状態でマウントされる。
- グレネードランチャー
- ザンバスターの銃口に装着して発射する実弾兵器。他にも小型核弾頭を含む各種弾頭の発射が可能となっている。
- バスターガン
- 右腰にマウントされるビームピストル。威力はあまり高くない。
- ビームザンバー
- 左腰にマウントされる粒子加速式のビームサーベル。敵のビームシールドごと切り裂く威力を持つ。名前の由来は「斬馬刀」から。
- ヒートダガー
- 脚部内に収納され、脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つことも可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出する使い方も多い。
- シザーアンカー
- 右フロントアーマーが変形する事で使用可能になる装備。本体とチェーンで繋がっている。敵機を捕獲したりする時に使う他、投げた武器をこれで掴んで攻撃するといった使い方もされている。
- スクリューウェッブ
- ドリル状の先端を高速回転させる事で貫通能力を高めた鞭。元々はクァバーゼの武器・スネークハンドに対抗するため、考案・作成された。スネークハンドより威力は劣るが、充分に役に立っている。なお、左側のシザーアンカーの収納スペースにマウントしているため、左側のシザーアンカーは使用不可能となっている。
- ガトリング砲
- 胸部前面に追加装備された実弾兵器。
- ブランドマーカー
- 先端にビームを収束させた武器。ビームシールドとしても使用可能。ビーム発生基部の取り外しが可能で、外してもしばらくは内蔵バッテリーでビームを展開出来る。
- ピーコックスマッシャー
- 海賊軍が廃材などを基に独自に造り上げた携行式の連装ビーム砲。ボウガンのような形状になっている。計9門の砲門が存在しており、威力が高い。また、その内の8門は左右に展開が可能で、ビームを広域発射する事が出来る。弾切れの際にはパーツごと交換するようになっている。
- ムラマサブラスター
- 刀身の左右に配された14本のビームサーベルと、切っ先に配された1門のビームガン(ビームサーベル兼用)を装備した、七支刀のような武器。ビームサーベルとしての破壊力は高く、ビームザンバーと同様、ビームシールドごと敵機を切断する事ができる。これを防げるのは本機のIフィールドのみ。
- ムラマサブラスター(射撃)
- ムラマサブラスターのビームガンをそのまま射撃兵装として運用したもの。
- ヒートカッター
- フルクロスの内部に装備される予定だった武装。実装はされなかった。
- スカルヘッド・ナックルガード
- 外したスカルヘッドユニットを前腕部に直接装着する事でナックルガードとして使い、相手を殴りつける。ユニットが破壊されてもその下に隠れているブランド・マーカーをくらわせる事で相手の不意をつく事が可能。
トビアがとっさに思いついた攻撃手段であり、本来の使用方法とは異なる。