EB-06/tc グレイズ改 (Graze Custom)
- 登場作品:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- デザイナー:海老川兼武
- 分類:主力量産型モビルスーツ
- 装甲:ナノラミネートアーマー
- 全高:17.9m
- 本体重量:28.2t
- 主動力:エイハブ・リアクター
- 開発組織:ギャラルホルン(ベース機)、鉄華団(改修)
- 主なパイロット:明弘・アルトランド
鉄華団が保有するモビルスーツ。ギャラルホルンから鹵獲したグレイズ2機を使いナディ・雪之丞・カッサバやヤマギ・ギルマトンらが改修を行った機体である。
クランク・ゼントの一般機とオーリス・ステンジャの指揮官機の流用可能なパーツを組み合わせる事で1機のMSとして完成させている。動力のエイハブ・リアクターはクランク機の物が使用されている。背部にはブースターが1基追加され、これはベース機が装備していた物とは異なり大型バーニアが1発だけで腰部への移動も不可能。ガンダム・バルバトスとの戦闘で損傷が激しかった頭部や両肩部、胸部の装甲は鉄華団が独自に用意した白い装甲へと変更された。この装甲は本来の装甲よりも強度が低い(マン・ロディとの戦闘時に実弾で破損する描写が存在する事からナノラミネートアーマーではない可能性もある)が、結果的に重量が2t軽くなり、背部ブースターと相まって宇宙空間における機体の機動力や旋回性を高めている。
グレイズが元々汎用性や整備性に優れた機体という事もあり、MSの運用ノウハウを持たない鉄華団でも問題なく運用できている。武装もグレイズと同じ物を使用する。コクピットも通常型のままであり、阿頼耶識システムは搭載されていない。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- パイロットは明弘・アルトランド。
当初は転売される予定だったが、低軌道ステーションにおけるギャラルホルンとの戦闘で急遽実戦投入される事となり、三日月・オーガスのガンダム・バルバトスを支援した。これ以降も鉄華団の戦力の一つとして運用され続けている。
装備・機能
特殊機能
- 換装
- 環境に合わせて装甲や武装、オプションを換装可能。
武装・必殺攻撃
- GR-W01 120mmライフル
- 携行式の速射砲。高い集弾性を持ち、メインウェポンとしてはもちろん支援武器としても有効である。精密射撃用のサブグリップも設置されている。両側面にはマガジンが取り付けられ、丸型と四角型の2種類が存在する。
銃身は着脱が可能で、外した状態でも発砲できる。 - GR-H01 9.8mバトルアックス
- 対MS戦闘用の格闘兵装。直接打撃によってナノラミネートアーマーを破壊する。
- バズーカ砲
- 標準武装として開発された大型火器。ロケット弾を発射する。
マウントラック付きの専用肩部装甲が用意されており、換装する事でマウントしたままの発射が可能となる。
低軌道ステーションでの戦闘の際にドサクサに紛れて鹵獲している。 - メイス
- ガンダム・バルバトスの主兵装。MSのフレームにも使われている高硬度レアアロイ製で、巨大な槍のような質量破壊兵器となっている。ナノラミネートアーマーを一撃で粉砕できる程の威力を持つ。先端部にはパイルバンカーのような射出機能が存在し、こちらもナノラミネートアーマーを容易く貫通するだけの威力がある。
通常は手に持って振り回すが、投擲武器として使われる事もある。
初陣の際に装備し、バルバトスに投げ渡している。 - 300mm滑空砲
- バルバトスの背部に装着される実弾砲。無重力空間での使用を前提として造られ、命中精度よりも威力を重視している。ナノラミネートアーマーの前では無力だが、至近距離から撃った場合はその限りではない。
砲身は折り畳みが可能。
初陣の際にバルバトスから渡され、支援した。その際、明弘は阿頼耶識システム無しの機体にまだ慣れていないにもかかわらず敵機に命中させている。
対決・名場面
関連機体
- 流星号
- 更なる改修を受けたグレイズ改。
- グレイズ、グレイズ (指揮官機)
- ベース機。
- シュヴァルべ・グレイズ
- グレイズの姉妹機。
- ガンダム・バルバトス
- 鉄華団で運用されている機体。