XM-X1 クロスボーン・ガンダムX1改
(Cross Bone Gundam X1 Custom)
- 登場作品:機動戦士クロスボーン・ガンダム、機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート、ガンダムEXA
- デザイナー:カトキハジメ
- 分類:他衛星用試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
- 頭頂高:15.9m
- 全備重量:24.8t
- 主動力:熱核融合炉
- 出力:5,280kW
- 推力:25,000kg×4(最大30,000kg×4)
- 開発組織:サナリィ
- 主なパイロット:キンケドゥ・ナウ、トビア・アロナクス
サナリィが開発したクロスボーン・バンガードの試作型モビルスーツ。中破したクロスボーン・ガンダムX1を改修した機体で、シザーアンカーを廃し、その代わりにスクリューウェッブを装備している。それ以外は特に変更点はない。
ちなみに、クロスボーン・ガンダム全機の頭部フェイスカバーの開閉機構はそれに不釣り合いな出力を持っている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム
- キンケドゥ・ナウが乗り込み、死の旋風隊を始めとする木星軍モビルスーツと交戦するが、木星帝国に寝返ったザビーネのクロスボーン・ガンダムX2改との一騎打ちに敗北。頭部を破壊され、コクピットをビームサーベルで貫かれて大気圏へと叩き落されている。しかし、ビームシールドを使う事で大気圏突入を成功させたキンケドゥは奇跡的に助かり、機体も修復されて復活。最終決戦でX2改と再戦して勝利し、オリジナルのクラックス・ドゥガチが乗るディビニダドのコクピットを破壊している。戦後はトビア・アロナクスに譲られ、X3を失った彼の新たな乗機となった。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
- キンケドゥが搭乗し、小惑星ネバーランドで木星軍と戦った。
- ガンダムEXA
- 最終決戦でオリジナルのドゥガチを倒した後、地球へ降下してきたバイオ脳のドゥガチのディビニダドと戦うべくキンケドゥからトビアにコアファイターごと代わっている。
装備・機能
特殊機能
- ABCマント
- 名称は「アンチ・ビーム・コーティング・マント」の略。蒸発することでエネルギーを打ち消す、言わば対ビーム用のリアクティブアーマーである。ヴェスバーも1発だけなら何とか防げる。ゾンド・ゲーや強奪したバタラにも装備されていた。作者の作画の負担を減らすためのアイデアでもある。
- M.E.P.E.
- 「Metal Peel-off effect(金属剥離効果)」の略で、機体が最大稼働を行った際に発生する熱を、装甲表面を剥離させる事で放射する現象。これによって放熱フィンなどで排熱しきれなかった熱を放射する事が可能となる。また、この剥離した装甲を敵機のセンサーが誤認してしまい、あたかも本機が分身しているように見えるという現象が起こっており、これは「質量のある残像」と呼ばれ、戦闘の際に大いに役立っている。
本来、本機は最大稼働時にはM.E.P.E.が起きないようになっているが、『G GENERATION DS』ではオリジナル設定でキンケドゥ搭乗時にのみ発動するようになっている。 - 分離
- コアファイターに分離する。
武装・必殺攻撃
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵。
- ビームサーベル
- 両肩に装備された武器。装備状態のまま、ビームガンとして使うことも出来る。
- ザンバスター
- ビームザンバーとバスターガンを結合させたビームライフル。通常は腰に分離状態でマウントされる。
- グレネードランチャー
- ザンバスターの銃口に装着して発射する実弾兵器。他にも小型核弾頭を含む各種弾頭の発射が可能となっている。
- バスターガン
- 右腰にマウントされるビームピストル。威力はあまり高くない。
- ビームザンバー
- 左腰にマウントされる粒子加速式のビームサーベル。敵のビームシールドごと切り裂く威力を持つ。キンケドゥの腕を持ってすれば、ブランド・マーカー2個との併用でヴェスバーすら受け止める事が可能(ただし、そのせいで頭部のセンサーが故障してしまっている)。名前の由来は「斬馬刀」から。
- ヒートダガー
- 脚部内に収納され、脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つことも可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出する使い方も多い。
- ブランドマーカー
- 先端にビームを収束させた武器。ビームシールドとしても使用可能。ビーム発生基部の取り外しが可能で、外してもしばらくは内蔵バッテリーでビームを展開出来る。この特性のため、キンケドゥはヴェスバーを受け止めるという荒業を披露する事が出来た。
- スクリューウェッブ
- ドリル状の先端を高速回転させる事で貫通能力を高めた鞭。クァバーゼの武器、スネークハンドに対抗するため、考案・作成された。スネークハンドより威力は劣るが、充分に役に立っている。なお、シザーアンカーの収納スペースにマウントしているため、シザーアンカーは使用不可能となっている。
- ビームアックス
- トビアの乗機であったペズ・バタラをそのまま武器として使用(トビアは事前に脱出している)。破損していて動かす事こそ出来なかったが、ビームアックスは問題なく使えたので、ビームを発振した状態で振り回した。
- ビームザンバー(連続攻撃)
- その名の通り、ビームザンバーで連続攻撃を仕掛ける。要はX1改の必殺技。スーパーロボット大戦シリーズで使用可能。
- 分身攻撃
- 『G GENERATION DS』で使用可能な攻撃。M.E.P.E.を発生させながらビームザンバーで敵機を切り刻む。
対決・名場面
- 対量産型ガンダムF91
- パイロットの技量差もあり、マシンの性能を引き出せていないF91の部隊を単機で一蹴している。
- 対ハリソン専用ガンダムF91
- ハリソン・マディンの搭乗するF91との一騎討ち。ほぼ互角の勝負だったが、ハリソンがヴェスバーで照準に入れた隙をついて2枚のビームシールドとビームザンバーで無効化し、相手を戦闘不能に追い込んだ。
- 対クロスボーン・ガンダムX2改
- ハリソンのF91との戦闘でセンサーが故障していた為に苦戦を強いられ、結果、敗北して大破する。しかし、サナリィに回収・修復され、再戦。最後はX2改のヒートダガーをフェイスカバーで挟んで防ぎ(文字通り「食い止めた」状態)、X1改のヒートダガーをコクピットに突き刺して撃墜している。