ZGMF-X56S/α フォースインパルスガンダム(Force Impulse Gundam)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- 頭頂高:
- 全高:
- 本体重量:
- 全備重量:
- 主動力:バッテリー
- 出力:
- 推力:
- センサー有効半径:
- 開発組織:ザフト軍
- 主なパイロット:シン・アスカ
ザフト軍が開発した試作型モビルスーツ。インパルスガンダムに中近距離戦闘を想定した機動力強化用シルエット「フォースシルエット」を装着した形態である。
フォースシルエットは大推力スラスターと複数のバーニアスラスターに加え、放熱板兼用の6枚の翼を装備し、宇宙空間での高機動ユニットとして機能しつつ、大気圏内でも高い飛行能力を発揮する。また、ビームサーベルを2本装備し、格闘戦能力も向上させている。
本機は高い機動性とスタンダードな武装、加えて大気圏内での飛行が可能など、汎用性の高い形態のため、最も多用されている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 当初はシン・アスカが搭乗。アーモリーワンの戦闘でソードシルエットからこの装備に換装するが、強奪された3機のガンダムを取り逃がし、ネオの乗るエグザスにも翻弄されてしまう。ユニウスセブン落下阻止の際の戦闘でも出撃したが、大した戦果は挙げられなかった。オーブ沖での戦闘ではザムザザーに撃墜されそうになるが、シンがSEEDを覚醒させ、逆にザムザザーを撃墜。その後も着々と戦果を挙げていった。エンジェルダウン作戦においてはフリーダムガンダムの足止め、及び撃破の任を担い出撃。この戦闘でシンは、破損したチェストフライヤーをフリーダムにぶつける、レッグフライヤーを分離して攻撃を回避するなど、機体の特性を生かした戦いを披露して、機体性能で勝るフリーダムを追い詰め、最後はソードシルエットを使って撃破した。それ以後はルナマリア・ホークが搭乗し、多大な戦果を挙げている。メサイア攻防戦ではエターナルを狙うが、メイリンの説得とドムトルーパーのジェットストリームアタックに圧倒され、一時撤退。その後、アスラン・ザラのインフィニットジャスティスガンダムと交戦するが、一蹴される。さらにその後、∞ジャスティスとデスティニーの戦闘を止めようと2機の間に割り込んで錯乱していたシンのデスティニーに撃墜されそうになるが、∞ジャスティスが間一髪でその攻撃を阻止。直後に撃墜されたデスティニーを追って自らも戦線離脱した。その後、デスティニーと違い、修復が充分に可能だったこの機体がどうなったかは不明である。
装備・機能
特殊機能
- ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で装甲の色が変化するようになった。
- デュートリオンビーム送電システム
- MSにデュートリオンビームを照射してワイヤレスでエネルギーを供給するシステム。これにより、(母艦が存在する限り)帰艦する事なく戦い続ける事が可能となった。
- 換装
- シルエットシステムを換装する。
- 分離
- フォースシルエットを分離する。
武装・必殺攻撃
- MMI-GAU25A 20mmCIWS
- 胸部に2門内蔵された機関砲。敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃、対人戦に用いられる。有効射界が限定されるという欠点がある。
- M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
- 両腰部に収納されている折りたたみ式ナイフ。実体剣と振動波を併用し、エネルギーをほとんど消費しないうえ、ダガーLの胸部装甲を易々と貫くほどの威力がある。
- MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
- フリーダム、ジャスティスに装備されたラケルタを改良したビームサーベル。ラケルタ以上の出力を持ち、エネルギー効率も改善されている。原作では使用されたことはないが、「アンビデクストラス・ハルバード」モードでの使用も可能。
- MA-BAR72 高エネルギービームライフル
- フリーダムやジャスティスに装備されたルプスの改良型。エネルギー消費効率が大幅に向上している。セイバーやカオス、ガイアのビームライフルも外観こそ違うが、基本設計は同一である。
- MMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀
- 本来はソードシルエットに装備されているレーザー対艦刀。対フリーダム戦ではフォースシルエットでこの武装を使用し、フリーダムを撃墜した。最大出力時はレーザー刃部分から刀身先端までビームの刃が発生する。
- RQM60 フラッシュエッジビームブーメラン
- エクスカリバーと同じく、本来はソードシルエット用の装備。アークエンジェルに向かおうとするフリーダムの足を止めるために使用し、シールドを破損させた。
- MMI-RG59V 機動防盾
- 対ビームコーティングが施された実体盾。上下左右にスライドして有効防御面の拡大と取り回しを両立させている。
対決・名場面
- 対フリーダムガンダム
- フリーダムの戦闘記録を元に、シンとレイがシミュレーションして出した結論は「フリーダムのパイロットであるキラ・ヤマトは相手の命を奪う攻撃を選択しない。そこを突いて戦う」ことだった。上半身の「チェストフライヤー」を質量弾として使い、手持ちの盾をビームの反射角に利用するなどトリッキーな戦法で相手の戦術の選択幅を狭め、終始インパルスが追い込む。ダメージが与えられても代替パーツがあるインパルスは、ダメージが残るフリーダムを「ソードシルエット」の「エクスカリバー」で串刺しにして撃墜。インパルスもダメージを受けるが、遂に打倒フリーダムを果たした。シンはステラの仇を取った喜びと共に、やや狂気染みた笑い方をする…。しかし、キラは重症を負うものの生存しており、後にストライクフリーダムガンダムに搭乗して復活。倒したと思った「フリーダム」の影が再び彼を悩ませることになる。