ラッセ・アイオン(Lasse Aeon)
- 登場作品:機動戦士ガンダム00、劇場版 機動戦士ガンダム00
- 声優:東地宏樹
- 種族・性別:人間・男
- 年齢:25歳→29歳→31歳
- 身長:183cm
- 体重:66kg
- 血液型:A型
- 所属:ソレスタルビーイング
- 役職・称号など:砲撃士、操舵士、予備ガンダムマイスター
- 主な搭乗機:GNアームズTYPE-E、0ガンダム (実戦配備型)
- キャラクターデザイン:高河ゆん
プトレマイオスの砲撃士兼予備のガンダムマイスターであり、エクシアのマイスター候補として有力視されていた。劇中では支援機であるGNアームズTYPE-Eのパイロットも勤める。
以前は裏社会に身を置くマフィアの経歴を持つ。ロックオンと同じく兄貴肌だが、面倒見の良いなんでも相談できるロックオンと比べると、強面でどっしり構えた頼れる兄貴型といった存在で、クルーを引っ張っていった。国連軍との決戦ではGNアームズTYPE-Eに搭乗して、刹那と共に出撃、アルヴァトーレを撃破するが、自らも負傷する(死亡したかとも受け取れる描写だったので、2ndシーズンで生存が発表されるまでは生死不明だった)。その後、アニュー合流までプトレマイオス2の操舵士も兼任していた。決戦時の負傷を引きずっている(小説版によると、擬似GN粒子の毒性による肉体の再生不良。ルイスと同じ症状だったらしい)ため、艦を降りる事を勧められたが、戦い続ける事を選んでいる。イノベイターとの決戦時には0ガンダムのパイロットも務めた。その戦闘中に身体が限界を迎えてしまうが、刹那のトランザム・バーストによって細胞異常が回復した。
頭脳より力を重視するらしく、プールサイドでは一人暑苦しく腕立て伏せに耽り、ブレイクピラー事件の後日談を収録したドラマCDではなぜか景気付けのために誰が一番マッスルかを競う筋力大会をスメラギに提案した事がある。もちろん大会のほうは優勝者が分かっているので即却下された。
余談だが、2ndシーズンではブリッジのクルーが彼以外は全員女性という、世の男性がうらやむような状況にあったのだが、事務的な会話が多くほとんど恋愛に発展しそうな描写はなかった。また、1stシーズン第14話で、傍らの水着美女たちには目もくれずに黙々と筋トレに勤しむシーンもある。
更に余談だが、1stシーズンでは男性と二人きりという状況(リヒティと留守番、イアンとGNアームズ受け取り、刹那と二人で出撃など)が多く、2ndシーズンではマリーを連れて帰艦したアレルヤを「なんか彼女さんと一緒みたいです!」というミレイナのセリフに「か…彼女!?」と冷静な彼にしては大変珍しく狼狽していたなど、一部の視聴者の間では、彼は女性よりも男性に興味があるのではないかという疑惑がもたれている(あくまでもネタ的な範疇だが)。
好意的に捉えれば、プトレマイオスのクルーでは戦闘員は彼だけである。いざというときには自分が矢面に立たなければならないという責任感の表れとも言える。裏社会に身を置いていた過去から、いつ戦いとなってもいいように準備を怠らないのかもしれない。いずれにせよ、実直な彼らしいといえばらしいところ。
武装が搭載されていないプトレマイオスの砲撃士だった事は1stシーズン前半はよく突っ込まれていた。後半は強襲用コンテナやGNアームズに搭乗することもあり、面目躍如の活躍を見せた。これは彼の「なんでも屋」的なポジションを如実に表しており、これは砲撃手兼操舵手兼予備パイロットであり、戦術予報士が実務に当たれない場合はその代役にもなるというオールマイティな実力者の証拠。しかも元々は近接型のエクシアのパイロット候補でありながら、射撃機体であるGNアームズも使いこなし、前線での任務にあたった描写は少ないにもかかわらず刹那との見事な連携もこなす、2ndシーズンでは0ガンダムにも搭乗するなど、誰の代わりにでもなれるという、ある意味では切り札的な存在でもあったと思われる。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダム00
- 1stシーズンではプトレマイオスの砲撃士とGNアームズのパイロットを、2ndシーズンではプトレマイオス2の砲撃士兼操舵士と0ガンダムのパイロットを勤めた。
- 劇場版 機動戦士ガンダム00
- プトレマイオス2改の操舵士として搭乗。クルーの人員補充がされていないため、事実上の操舵士である。ELSとの最終決戦は徐々に汚染されていく艦を駆り、最後まで戦い抜いた。
人間関係
- 刹那・F・セイエイ
- 「ガンダム」と「ソレスタルビーイング」に迷う刹那を一つの答えに導く。
- スメラギ・李・ノリエガ
- 戦術予報士としてプトレマイオスクルーを指揮する彼女の手腕を信頼していた。2ndでスメラギが離脱した際には一時的にプトレマイオスの指揮を代役するなどした。
- クリスティナ・シエラ
- 同じプトレマイオスクルーとして任務に従事していたが、お互いに恋愛感情的なものはなかった模様。ラッセは恋愛に興味がないようで、面喰いのクリスティナは「暑苦しい」と好みではなかったようだ。
- フェルト・グレイス
- こちらもプトレマイオスクルーとして任務に従事していた。1stでは引っ込み思案なフェルトとあまり接点はなかったものの、2ndからはお互い信頼しあっているような描写が多く見られた。
- リヒテンダール・ツエーリ
- プトレマイオスクルーとして任務に従事していた。同性ということもあって仲は悪くなかったが、リヒティの誘いをすげなく却下するなど案外冷たいところも見せた。この辺りは仲がいいからのじゃれあいのようなものだが。操舵手としての技量は相当信頼していたようで、「リヒティがいてくれれば……!」と思わずこぼすシーンもあった。
- イアン・ヴァスティ
- プトレマイオスクルーとして、ブリッジとドックの配置は違うものの仲は良かったようだ。イアンはラッセの技量を良く知っているらしく、GNアームズやオーライザーのコ・パイロットとして想定していた。
- JB・モレノ
- プトレマイオスクルーとして任務に従事していた。あまり接点はなかったようだが、日頃体を鍛えている健康体のラッセのこと、メディカルルームに足を運ぶことは少なかっただろう。2ndでは擬似GN粒子による細胞以上や撃たれたりでしげく通うハメになってしまったが……。
- ミレイナ・ヴァスティ
- 2ndからのプトレマイオスクルーとしてブリッジで従事。明るく天真爛漫な彼女に引っ張られてか、ラッセの口数も心なし多くなっていたように思われる。イアンの娘ということもあるが、ブリッジクルーとしてもメカニックとしても優れた技量を持っていた彼女を子供とは扱わず、かなり信頼していたようだ。
名台詞
1stシーズン
- 「断る」
- 任務前に自由時間をもらってはしゃぐクリスとフェルトを見て、「ラッセさん!」と声をかけたリヒティに。彼が何を言おうとしていたのかは分からないが、すげなく断られるところを見ると前例があるようだ。ラッセのことだからトレーニングをしたかっただけかもしれないが。
- 「お?お前もしかして刹那のこと……?」
- トリニティをプトレマイオスに招き、早速トラブルを起こしていた一部始終を見ていたクリスが(刹那にキスしたネーナに)「私、あの子嫌ーい」とつぶやいたのを聞いて。年頃のクリスということもあって軽い冷やかしのようだったが、強面のラッセにしては珍しい軽口であるが、案外こういう気さくなところはあったようだ。2ndではこの軽口が原因?でひどい目にあってしまう。
- 「正直、俺は紛争根絶が出来るなんて思っちゃいねえ。だがな、俺達のバカげた行いは、良きにしろ悪しきにしろ、人々の心に刻まれた。今になって思う。ソレスタルビーイングは、俺達は、存在することに意義があるんじゃねえかってな」
「人間は経験したことでしか、本当の意味で理解しないということさ」 - 刹那に対して、迷いを断ち切るきっかけをつくることになる台詞。後に形を変え、2期の刹那、劇場版のグラハム・エーカーへと継がれていく。
- 「刹那、ドッキングだ!!」
- 最終決戦、対アルヴァトーレ戦にて。苦戦するエクシアに、GNアームズとの合体を促す台詞である。しかし、この時点で既に、一部ファンの間でラッセのゲイ疑惑が囁かれていたこと、エクシアの後ろから抱き締めるようなGNアームズの合体方法などの条件が重なって、「ドッキング」を卑猥な意味で捉えてしまった一部の視聴者の笑いを誘った。
- 「やったか!?」
- 見事なフラグ。苦戦するアルヴァトーレに起死回生の一撃を加えるも、全くの無傷だった。
2ndシーズン
- 「クソッ、リヒティがいてくれれば!!」
- 1stシーズンでリヒティが戦死し、本来は砲撃手のラッセが操舵を担当していたため、砲撃にまで手が回らない状況に陥っての一言。このときは指揮官のスメラギもブリッジにおらず、メカニックのイアンが砲撃を担当することになるなど、人員不足というトレミーの弱点が如実に現れたシーンである。
- 「まさに狙い撃ちだな」
- ロックオン(ライル)に、クルーみんなの聞いている前で「愛してる」と言われたアニューへのひやかし。後にラッセは、イノベイターに覚醒したアニューに撃たれることとなるのだが、ファンの間ではこのセクハラまがいの発言が本当の原因ではないのかと話題となった。
劇場版
- 「俺たちはただ黙って存在してりゃいいのさ」