ストライクルージュ | |
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外国語表記 | Strike Rouge |
登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 汎用試作型モビルスーツ |
生産形態 | コピー機 / ワンオフ機 |
型式番号 |
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全高 | 17.72m |
重量 | 64.8t |
動力 | バッテリー |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
開発組織 | モルゲンレーテ社 |
所属組織 | オーブ軍 |
所属部隊 | 三隻同盟 (SEED) |
母艦 | クサナギ (SEED) ⇒ アークエンジェル (DESTINY) |
パイロット |
概要
イージスとの戦闘で大破したストライクの修復時に製造された予備パーツから組み上げられたコピー機であり、機体性能やストライカーパックの運用など、基本的にはストライクとほぼ同等の性能を有するが、モルゲンレーテによって独自の改良が加えられている。
オリジナル機との最大の相違点は強化型バッテリーユニット「パワーエクステンダー」を搭載した事で、これによりエネルギー変換効率が向上し、機体の稼働時間の延長に成功した。同時にPS装甲への供給電力が増加したことでカラーリングも赤主体に変化しており、「ルージュ(フランス語で赤)」の名称の由来となっている。さらにこのシステムを利用して電圧調整による機体色の変更が可能となっており、後にザフトで開発されるヴァリアブルフェイズシフト装甲も本機のシステムが元となっている。
機体OSはナチュラル用に最適化されたものが搭載されているが、MSパイロットとしての経験が少ないカガリ・ユラ・アスハの搭乗を考慮し、オーブ独自開発の操縦支援AIシステムが追加搭載されている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED
- 初出作品。PHASE-46(リマスター版第44話)からカガリ・ユラ・アスハの搭乗機として登場する。オーブ解放作戦時にはパーツ自体は完成しており、クサナギが宇宙へ脱出する際に運び出され、組み立てに約1ヶ月を要した。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で本機に搭乗して出撃し、ルーキーであるにもかかわらず高い戦果を挙げた。 - 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B
- 本機は当初、「強そうだから」と言うカガリの希望でI.W.S.P.が装備される予定だったが、エースパイロットですら扱うのが難しい本装備をルーキーの彼女が扱えるはずもなく、数回に亘る実装テストの後、結局はエールストライカーでの運用が決まった。その為、エールストライカーのパーツ入手の必要が生じ、実戦投入が予定よりも遅れてしまった。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 引き続きカガリ専用機として登場。左肩には彼女のパーソナルマークが施されている。
C.E.73においては、PS装甲以外の優位性はほとんど無く、その性能はザクウォーリアにも劣るとされている。OPではI.W.S.P.を装備した姿で登場しているが、劇中では滞空時間が向上した改良型エールストライカーを装備していた。基本的に戦うことはなく、オーブ軍の説得やデストロイの攻撃から一般市民を護るべく出撃した。
第39話ではエターナル救援のためにキラ・ヤマトが本機に搭乗。その際に機体の設定値を全てストライクと同じに調整した為、トリコロールカラーに変化している。この調整によって運動性能は向上したが、装甲の強度は低下している。
その後、大気圏離脱の際に専用ブースターユニット『ストライクブースター』を装備して宇宙へ打ち上げられた(小説版ではシャトル用のブースターを急遽、ストライク用に調整したとされている)。大気圏を離脱した後、すぐさま戦闘に介入。ザクウォーリアやグフイグナイテッドを数機退けるなど善戦したが、数、性能共に上回る敵軍に劣勢を強いられ、最後は四肢を破壊されつつもストライクフリーダムを受け取る為にエターナルに強制着艦し、収容された。その後は本編には登場しないため処遇は不明。 - HDリマスター版ではI.W.S.P.を発展させたオオトリと呼ばれる新型の複合兵装ストライカーパックを装備している。
装備・機能
特殊機能
- フェイズシフト装甲
- 一定の電圧を持つ電流を流して相転移させる特殊装甲で、展開中は装甲が色づく。実弾兵器に対してはほぼ無敵の防御力を発揮するが、高出力のビーム兵器の前には無力である。
本機はパワーエクステンダーを搭載したことにより稼働時間がさらに延長されているほか、電圧調整による機体色の変更も可能となっている。 - ストライカーパックシステム
- 背部コネクターを介して各種ストライカーパックを換装可能。ストライカーパックにはバッテリーが搭載されている為、機体の活動時間の延長にも繋がる。
武装・必殺攻撃
ストライクルージュ本体側
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- 頭部に2門装備された近接防御機関砲。主に敵機への威嚇や牽制、ミサイル迎撃などに使われる。
- コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
- 両腰部に格納された折りたたみ式のナイフ。内蔵された電源と超振動モーターによって高周波振動させた刀身でPS装甲以外のほとんどの装甲を切断できる。カガリの技量不足故か、本機での使用シーンは描かれなかった。
- 57mm高エネルギービームライフル
- 携行式のビーム砲。ローラシア級の外装を一撃で貫通するほどの威力がある。ただし、機体のジェネレーターからエネルギーを供給する方式の為、使用した回数に応じて機体の稼働時間に制約を受ける。
- 対ビームシールド
- 対ビームコーティング処理が施された実体型シールド。デュエル等と同規格の大型タイプで、有効防御面が広い。
- バズーカ
- 携行式の実弾兵器で、デュエル用とは異なるタイプ。後部にカートリッジを4つ装填できる。劇中では使用されていないが、ゲームでは装備している場合がある。
エールストライカー側
対決・名場面
- 天空のキラ
- 『SEED DESTINY』第39話より。かつての愛機であるストライクと同じ仕様にセッティングして孤立無援状態のエターナルの元に駆けつけるキラ。数機のザクウォーリア、グフイグナイテッドを戦闘不能に追い込むが、次第に性能差と数の差に押されて損傷し、最終的にはコックピットと頭部を残して大破してしまったが、ストライクフリーダムへの繋ぎの役目を果たした。
関連機体
- ストライクルージュI.W.S.P.
- 統合兵装ストライカーパックを装備した形態。カガリの技量不足ゆえ実戦投入はされなかったが、式典参加時などには力強さを演出するために装備していたとされ、DESTINY本編でもアイキャッチやオープニングで登場している。
- ストライクルージュ オオトリ装備
- 『DESTINY』HDリマスター版で新たに登場した形態。I.W.S.P.をベースとしているが、信頼性や整備性などが改善されており、カガリも問題なく扱えている。
- ストライクガンダム
- 本機のコピー元となった機体。
- ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天 (完全体)
- 型式番号順で本機の前に来るはずだった機体。設計変更に伴い、ベースとなるゴールドフレームの方の型番が用いられた。
- ガンダムアストレイ ターンレッド
- レッドフレームに対抗して開発された機体。レッドフレームの型番から「P」を差し引いた結果「MBF-02VV」となり、偶然にも本機と型番が重複する形となった。
余談
- 番組に登場させるにあたり、当初はフレイ・アルスターがパイロット候補として挙げられていたが没となり、本編ではカガリが搭乗することとなった。機体色が赤なのはフレイ機となる予定だった名残である。
- 本機は単にオリジナルのストライクの色違いという訳ではなく、カメラアイの色や額の刻印に差異がある。ただ、作中ではバンクはそのままに色変えで済ませている場面や差異が反映されていない場面が見られる。
- 本機のカメラアイは緑色になっている点が挙げられるが、フェイズシフトダウン中はオリジナルと同様、黄色になっている場面がある。
- 額の刻印されている文字は本機の場合「STRIKE ROUGE」、オリジナルのストライクの場合「X-105 CINQUE」となっているが、彫られている文字がシーンによって大きく異なっている。
第4クールOP「Realize」の映像および第46話(リマスター版第44話)で初登場した際には本来の「STRIKE ROUGE」、第48話(リマスター版第46話)の出撃シーンではオリジナルと同じ「X-105 CINQUE」となっている[1]。さらにDESTINYリマスター版でオオトリ装備を装着した新規作画カットでは「MBF-02 ROUGE」となっている。
- エールストライカーを装備した状態でも呼称が「ストライクルージュ」のままであるためか、各媒体においても型式番号が「MBF-02」のままである事が殆どである。一応、「MS大全集」などで「エールストライクルージュ」と記載されたり、ガンプラ「HGCE ストライクルージュ」では型式番号が「MBF-02+AQM/E-X01」と記載されるなど、年々、ストライカー装備に見合った表記が用いられるケースも増えている。
商品情報
ガンプラ
フィギュア
リンク
脚注
- ↑ オリジナルのストライクの出撃シーンを色の変更のみで流用しているためである。