クロエ・クローチェ
クロエ・クローチェ | |
---|---|
外国語表記 | Chloe Croce |
登場作品 | 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク |
声優 | 能登麻美子 |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 人間 (アースノイド) |
性別 | 女 |
年齢 | 15歳 ⇒ 25歳 |
職業 | MSパイロット |
所属 | 地球連邦軍オーガスタ特殊研究機関 ⇒ エゥーゴ ⇒ ネオ・ジオン軍 ⇒ 新生ネオ・ジオン軍 ⇒ 民間人 |
階級 |
|
主な搭乗機 |
|
概要
ペイルライダー計画の被験者の1人。戦争孤児となりオーガスタ研究所に引き取られ、そこで被験者として身体強化やHADESとの協調性を高める神経伝達系の強化などの処置を受けた、初期の強化人間とも言える存在である。
正規の軍属ではないが、実戦投入時のトラブルを避け、ある程度以上の裁量権を得るために、軍上層部から便宜上少尉の階級が与えられている。強化された能力により人知を超えた反応速度や操縦技量を持つが、幾度となる強化や調整により記憶障害など多くの副作用に苦しんでいる。また、ジオンが敵という擦り込みも行われているようで、指示があれば命令に従い破壊の限りを尽くす。
一年戦争終盤のア・バオア・クーにてマルコシアス隊と交戦し、ヴィンセント以外を撃破するものの乗機ごと捕獲された。記憶障害の影響でヴィンセントに懐いたこともあり、共に様々な陣営で戦い続け、宇宙世紀0090年には新生ネオ・ジオンに参加したが、彼女の体は実験やHADESの影響で限界に近かった。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク (ゲーム版)
- 初出作品。ジオン軍編のラストステージである第18話でようやく喋るが、この時点で容姿が映るシーンは無い。設定画もヘルメットのバイザーに影がかかっており、その表情を伺う事はできない。本格的に登場するのは大人へと成長した終章のペイルライダー編であり、アンネローゼとの死闘を経てようやくHADESの呪縛から開放される事となる。
一年戦争時の容姿については後の媒体で登場するものの、宇宙世紀0090年時の容姿とあまり違いのないデザインのため少女らしかぬ大人びた姿となっている。 - 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク (コミカライズ版)
人間関係
地球連邦軍
- グレイヴ
- 自身を引き取った人物。
- サラ・シャノン
- 漫画版にのみ登場するグレイヴ麾下のMSパイロット。クロエの監視役で、母のように心配している。
- ターニャ
- 『アグレッサー』の登場人物。彼女もクロエと同様にグレイヴによって引き取られた後、強化処置が施された少女の1人であり、サノ・カオリに保護されるまでレッドライダーのテストパイロットを務めていた。
ジオン公国軍 / 新生ネオ・ジオン
- ヴィンセント・グライスナー
- マルコシアス隊のMSパイロット。一年戦争後彼に保護され懐くが、彼の仲間を殺してしまった贖罪をしなければとも考えており、殺されるのなら彼に撃たれたいと願っている。ネオ・ジオンを抜けた後は共に過ごしており、HADESの影響から解放され子供をもうけている。
スレイヴ・レイス
- トラヴィス・カークランド
- 特殊部隊スレイヴ・レイスの隊長。一年戦争時に数度交戦している。宇宙世紀0090年にはグレミー軍残党との戦闘で共闘し、戦いの後、彼の提案によりヴィンセント達と共に引き取られる。
ネオ・ジオン (グレミー派残党)
- アンネローゼ・ローゼンハイン
- 元マルコシアス隊のニュータイプ。ア・バオア・クー攻防戦で仲間を殺された恨みからクロエ共々ヴィンセント達を抹殺しようとするも、最後はクロエと共に乗機を失い、トラヴィスの説得を聞き入れ、彼に引き取られる。
名台詞
機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク (ゲーム版)
- 「H・A・D・E・S…。」
「フフフフ…フフフフ……。」
「コッチ、コッチ…。ネェネェ、モットアソンデヨ…。」
「キャァアアアー!」 - ジオン編第18話より、戦闘中の台詞。既にHADESによって精神を支配されているらしく、台詞が全てカタカナ表記という狂気に満ちた内容となっている。
- 「みんな、どこ……1人に、しないで……。」
- 同話より、ペイルライダー撃破後のイベントムービーにて。仲間の犠牲を払いながらも死闘の末にペイルライダーを撃破したヴィンセントが見たものは、自分達を殺した相手が幼い少女であるというあまりにも惨い現実であった。孤独に震える少女を前にヴィンセントは、ただ絶叫するしかなかった――。
- 「昔のことは、夢の中みたいにボンヤリしてる。ヴィンセントに助けられた時、私の人生は始まった。」
- 「私はヴィンセントと一緒に戦いつづけた。2人なら、どんな戦場も怖くなかった。」
- 「新生ネオ・ジオンに参加することを決めた私たちに、出撃指令が言い渡される。」
- (中略)
- 「なんだか、嫌な予感がする…。」
- 「だけど、もし何かあっても、ヴィンセントだけはこの身に代えて守ってみせる。」
- 終章第1話より、ブリーフィング画面での独白。
- 「戦争で1人ぼっちになった私は不思議な施設に引き取られた。そこではみんな優しかった。けど、『検査』の後は頭が痛くなったし、薬はとても不味かった。どんどんいろんな事を忘れていって、私という存在がボヤけていくのが怖かった。」
- 「施設での毎日で、私が1番好きだったのはMSに乗るとき。私はとても大きく、強くなれた。」
- 「狭いコクピットに1人でいるときだけ「自由」を感じられた」
- 「戦闘に出るときは薬の量が増えるせいか前後の記憶がほとんどない。」
- 終章第3話より、ブリーフィング画面での独白。研究所に収容されてから戦いに赴くに至るまでの経緯が彼女自身の口から明かされている。
- 「何度目かの戦いの後、目覚めた時に映ったヴィンセントの顔をとてもよく覚えている。」
- 「怒りとか悲しみとか憐みとか…、色んな感情が混ざった顔だった。」
- 「あれから10年、2人で死線をくぐりぬけてきた。」
- 「でも、私知ってるの。」
- 「戦闘中に彼の銃口が私の背中に向けられること。」
- 「そしてその後、決まってあの時と同じ顔をして、すごく優しくしてくれること。」
- 「私の願い…。ヴィンセントとずっと一緒にいたい。そして最後は彼に引き金を引いてもらうこと。」
- 「そのあと、私のために泣いてくれたらいいな。」
- 「それでやっと、彼は本当の笑顔を取り戻せると思うから。」
- 上記の続き。ヴィンセントとの出会いを経て、新たな生き方を見つけたクロエは、自らの死を以って彼に本当の幸せを齎そうと願うものの…。