「ガンダム・バルバトスルプスレクス」の版間の差分
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− | + | バルバトスルプスからの大きな変更点は、より巨大化した前腕部フレームである。この意図は格闘戦を得意とする三日月とのマッチングを高めた結果で、より大質量の重鈍器類による強力な攻撃が可能となり、さらにリーチも確保できるなど、様々な点でメリットがもたらされている。また腕部には200mm砲やサブアームが内蔵されており、ウェポンベイとしての役割も担っている。 | |
+ | 武装面ではバルバトスからの正常進化と言える超大型メイスの他、三日月の直感的な戦闘を支えるためレクスネイルや爪先に希少金属を用いて格闘性能を向上させているなど、全身の武装化を果たしている。さらに背面には撃破したハシュマルから転用したテイルブレードが装備されており、以前にも増して獰猛なシルエットに変化を遂げている。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
− | + | ;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]] (第二期) | |
− | ;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]] | + | :初出作品。[[ハシュマル]]との戦闘で大破した[[ガンダム・バルバトスルプス]]を全面改修し、ジャスレイのJPTトラストとの戦闘で投入され、多大な戦果を挙げてジャスレイを仕留めた。<br />その後、マクギリスのクーデターの際には地球に降りてギャラルホルンと戦闘し、ヴィーンゴールヴにてガンダムヴィダールと交戦するもガンダムヴィダールに搭載されている疑似阿頼耶識により互角の戦いに持ち込まれるが、ガンダムバエルの起動により戦況が有利になったところで、ガンダムヴィダールは撤退し決着をつける事は無かった。アリアンロッド艦隊との全面対決の際にはジュリエッタの駆るレギンレイズジュリアと交戦する。戦闘そのものは終始優位に立っていたが、ラスタルの為にバルバトスを足止めしようとするジュリエッタの戦いにより戦果を殆ど挙げる事もなく、シノの決死の攻撃を妨害されてしまう。その後、レギンレイズジュリアを大破させるも、撤退命令により撤退した。<br />鉄華団火星本部を包囲された際には多くの敵を撃破し、昭弘のガンダムグシオンリベイクフルシティと最後まで戦うが、その圧倒的な強さが故にラスタルがもはや人ではなく化け物だとして火星軌道上からダインスレイヴを撃ち込み、その余波で大破する。<br />大破するも三日月は最後の力を振り絞り、リミッターを解除してギャラルホルンを相手に戦うが、火星に下りて来たジュリエッタとの戦いの末に最期は力尽きてしまい彼女の駆る[[レギンレイズ・ジュリア]]によって首が跳ねられ、アリアンロッド残存部隊の前に掲げられた。<ref>コックピットハッチを吹き飛ばされた時、三日月は既に意識が消えかけており、事切れる寸前だった。</ref>。<br />戦いの後、本機は放置されたのか、ギャラルホルンに回収されたかは不明だが、愛用のメイスはエピローグで荒野に残っていたものが映し出された。 |
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;サブアーム | ;サブアーム | ||
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=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
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;レクスネイル | ;レクスネイル | ||
− | : | + | :両腕部のマニピュレータ先端に装備されている格闘用クロー。クローには希少金属が用いられており、腕自体が敵機を貫く強力な武器となる。マニピュレータとしての機能はあまり損なわれておらず、従来通り重鈍器類の携行や使用が可能。 |
;200mm砲 | ;200mm砲 | ||
− | : | + | :両腕部に内蔵されている射撃兵装。[[ガンダム・バルバトスルプス|ルプス]]の物と異なり完全な固定武装であり、全てが腕部内に収められている。速射式ではないが反動が抑えられているため、連続での発砲が可能。レクスネイルで突き刺した後に至近距離で発砲するという使い方も可能。 |
;ヒールバンカー | ;ヒールバンカー | ||
− | : | + | :両脚部の踵部に装備されているパイルバンカー。蹴りや踏みつけに合わせて使用することで威力を増大させる。 |
+ | ;テイルブレード | ||
+ | :背面部に装備されている尻尾状の武装。[[ハシュマル]]から転用した武装で、形状やワイヤーの長さなど本機に合わせて改められているが、性能面に変化はない。阿頼耶識システムによりパイロットの感覚通りに伸縮する刺突武器となり、先端に備わった希少金属と合わせて非常に高い威力を発揮する。また格納時には機体のバランスを制御するパーツとしても機能する。自身の手足のように制御できるため、初陣の後三日月は今まで自分に尻尾が付いていない事を不思議がるほどだった。 | ||
+ | ;対艦ランスメイス | ||
+ | :本機専用のランス型メイス。超大型メイスと同様に対艦戦闘を視野に入れた武装で、先端には希少金属が用いられている。さらに先端にはパイルバンカーも装備されており、艦艇の装甲すら貫く威力を発揮する。柄は自在に伸縮する。また投擲武器としても使用可能。漫画版でのみ使用した。 | ||
+ | ;GR-H01 9.8mバトルアックス | ||
+ | :最後の戦いで敵機の[[グレイズ]]から奪って使用した。 | ||
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
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== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
− | + | ;[[ガンダム・バルバトスルプス]] | |
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;[[ハシュマル]] | ;[[ハシュマル]] | ||
:テイルブレードを流用している。 | :テイルブレードを流用している。 | ||
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+ | == 余談 == | ||
+ | *設定資料等で幻となったルプスレクスの最終決戦仕様が公開されている。左肩部に[[レギンレイズ]]のシールドユニットを装備し、左腕部をガントレットを装備した[[ガンダム・バルバトス|バルバトス]]第1形態の物に換装しており、頭部左側のアンテナがへし折れている。この改修プランが実際に採用されることはなく、実戦では披露されなかった。 | ||
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+ | <!-- ASINにはAmazonの商品ページに記載されている10桁の番号を入力してください。 --> | ||
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+ | == 資料リンク== | ||
+ | *[http://g-tekketsu.com/2nd/ms/23.php 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』公式サイト:ガンダム・バルバトスルプスレクス] | ||
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== リンク == | == リンク == | ||
*[[登場メカ]] | *[[登場メカ]] | ||
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+ | == 脚注 == | ||
+ | <!-- <references /> --> | ||
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2023年5月31日 (水) 09:06時点における最新版
ガンダム・バルバトスルプスレクス | |
---|---|
外国語表記 | Gundam Barbatos Lupus Rex |
登場作品 | 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第二期) |
デザイナー | 鷲尾直広 |
スペック | |
---|---|
分類 | モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | ASW-G-08 |
全高 | 19.0m |
本体重量 | 31.2t |
主動力 | エイハブ・リアクター×2 (ツインリアクターシステム) |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
フレーム | ガンダム・フレーム |
搭載システム | 阿頼耶識システム |
原型機 | ガンダム・バルバトスルプス |
改修 | テイワズ |
所属 | 鉄華団 |
母艦 | イサリビ |
主なパイロット | 三日月・オーガス |
概要編集
ハシュマルとの戦闘で深刻なダメージを負ったバルバトスルプスを、テイワズの歳星のモビルスーツ工房で大幅改修した機体。名称に追加された「レクス」はラテン語で「王」を意味し、マクギリスはルプスと合わせて「狼の王」と称した。
ハシュマル戦で機体は大きく損壊し、パイロットの三日月も半身不随になるなど失うものは多かったが、モビルアーマーとの極限の戦闘は貴重なデータをサンプリングできる機会でもあった。そのためルプスのコンセプトを引き継ぎ、機体と三日月との一体化をさらに推し進める大規模な改修が行われた。
破損したガンダム・フレームの右腕は修復され、阿頼耶識システムとの同調が進んだ三日月の戦闘データを基に、フレームレベルでの調整が加えられている。その結果、機体の反応速度を理論値の限界まで高めることに成功している。加えて高度なレベルで細微な調整がなされ、フレームの各部関節の挙動はパイロットの肌感覚に一致させている。なお三日月が半身不随となったためコックピットハッチの構造が変更されており、上部装甲のスライド式ではなく前面装甲を開放する方式となっている。これによって体が不自由でも乗降しやすい構造となっている。
バルバトスルプスからの大きな変更点は、より巨大化した前腕部フレームである。この意図は格闘戦を得意とする三日月とのマッチングを高めた結果で、より大質量の重鈍器類による強力な攻撃が可能となり、さらにリーチも確保できるなど、様々な点でメリットがもたらされている。また腕部には200mm砲やサブアームが内蔵されており、ウェポンベイとしての役割も担っている。
武装面ではバルバトスからの正常進化と言える超大型メイスの他、三日月の直感的な戦闘を支えるためレクスネイルや爪先に希少金属を用いて格闘性能を向上させているなど、全身の武装化を果たしている。さらに背面には撃破したハシュマルから転用したテイルブレードが装備されており、以前にも増して獰猛なシルエットに変化を遂げている。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第二期)
- 初出作品。ハシュマルとの戦闘で大破したガンダム・バルバトスルプスを全面改修し、ジャスレイのJPTトラストとの戦闘で投入され、多大な戦果を挙げてジャスレイを仕留めた。
その後、マクギリスのクーデターの際には地球に降りてギャラルホルンと戦闘し、ヴィーンゴールヴにてガンダムヴィダールと交戦するもガンダムヴィダールに搭載されている疑似阿頼耶識により互角の戦いに持ち込まれるが、ガンダムバエルの起動により戦況が有利になったところで、ガンダムヴィダールは撤退し決着をつける事は無かった。アリアンロッド艦隊との全面対決の際にはジュリエッタの駆るレギンレイズジュリアと交戦する。戦闘そのものは終始優位に立っていたが、ラスタルの為にバルバトスを足止めしようとするジュリエッタの戦いにより戦果を殆ど挙げる事もなく、シノの決死の攻撃を妨害されてしまう。その後、レギンレイズジュリアを大破させるも、撤退命令により撤退した。
鉄華団火星本部を包囲された際には多くの敵を撃破し、昭弘のガンダムグシオンリベイクフルシティと最後まで戦うが、その圧倒的な強さが故にラスタルがもはや人ではなく化け物だとして火星軌道上からダインスレイヴを撃ち込み、その余波で大破する。
大破するも三日月は最後の力を振り絞り、リミッターを解除してギャラルホルンを相手に戦うが、火星に下りて来たジュリエッタとの戦いの末に最期は力尽きてしまい彼女の駆るレギンレイズ・ジュリアによって首が跳ねられ、アリアンロッド残存部隊の前に掲げられた。[1]。
戦いの後、本機は放置されたのか、ギャラルホルンに回収されたかは不明だが、愛用のメイスはエピローグで荒野に残っていたものが映し出された。
装備・機能編集
特殊機能編集
- 阿頼耶識システム
- ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを繋げる有機デバイスシステム。引き続きリミッター解除も可能だが、本機はダインスレイヴにより半壊した際に敵機がモビルスーツにも関わらずリミッターを解除している。
- サブアーム
- 両腕部に計2基格納されているサブアーム。伸縮式のアームにより各種武装の保持や携行に用いられる他、敵機の捕縛等にも使用可能。
武装・必殺攻撃編集
- 超大型メイス
- テイワズの技術者がルプスレクス用に新造した超大型メイス。かつてバルバトスが装備していたメイスをそのまま大型化したような外見で、対艦戦闘も視野に入れた武装となっている。柄は間合いに合わせて伸縮自在で、先端と柄の底部にはパイルバンカーが装備されている。ブレード部にはマウント用ラッチが設けられており、非使用時には腰背部にマウント可能。
- レクスネイル
- 両腕部のマニピュレータ先端に装備されている格闘用クロー。クローには希少金属が用いられており、腕自体が敵機を貫く強力な武器となる。マニピュレータとしての機能はあまり損なわれておらず、従来通り重鈍器類の携行や使用が可能。
- 200mm砲
- 両腕部に内蔵されている射撃兵装。ルプスの物と異なり完全な固定武装であり、全てが腕部内に収められている。速射式ではないが反動が抑えられているため、連続での発砲が可能。レクスネイルで突き刺した後に至近距離で発砲するという使い方も可能。
- ヒールバンカー
- 両脚部の踵部に装備されているパイルバンカー。蹴りや踏みつけに合わせて使用することで威力を増大させる。
- テイルブレード
- 背面部に装備されている尻尾状の武装。ハシュマルから転用した武装で、形状やワイヤーの長さなど本機に合わせて改められているが、性能面に変化はない。阿頼耶識システムによりパイロットの感覚通りに伸縮する刺突武器となり、先端に備わった希少金属と合わせて非常に高い威力を発揮する。また格納時には機体のバランスを制御するパーツとしても機能する。自身の手足のように制御できるため、初陣の後三日月は今まで自分に尻尾が付いていない事を不思議がるほどだった。
- 対艦ランスメイス
- 本機専用のランス型メイス。超大型メイスと同様に対艦戦闘を視野に入れた武装で、先端には希少金属が用いられている。さらに先端にはパイルバンカーも装備されており、艦艇の装甲すら貫く威力を発揮する。柄は自在に伸縮する。また投擲武器としても使用可能。漫画版でのみ使用した。
- GR-H01 9.8mバトルアックス
- 最後の戦いで敵機のグレイズから奪って使用した。
対決・名場面編集
- 対ガンダム・ヴィダール
- 対レギンレイズ・ジュリア
関連機体編集
- ガンダム・バルバトスルプス
- 原型機。
- ハシュマル
- テイルブレードを流用している。
余談編集
商品情報編集
ガンプラ編集
資料リンク編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ コックピットハッチを吹き飛ばされた時、三日月は既に意識が消えかけており、事切れる寸前だった。