「ガンダム・キマリス」の版間の差分
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− | + | キマリスは厄祭戦において初代ボードウィン卿が駆ったガンダムで、伝説の英雄アグニカ・カイエルと共に戦い、厄祭戦終結の立役者の1人となった。この功績を以って、ボードウィン家は武の家紋として[[ギャラルホルン]]の[[セブンスターズ]]に名を連ね繁栄し、キマリスもボードウィン家によって長きに渡り管理されることとなる。 | |
− | + | 本機は圧倒的な機動力を活かした突進力が特徴の機体で、脚部の高出力ブースターと大型ランスのグングニールの組み合わせによる一撃離脱戦法は、容易に[[ナノラミネートアーマー]]にダメージを与える威力を発揮する。脚部の高出力ブースターは展開式で、展開することでスラスターが露出。細かい姿勢制御が困難になるという側面を持つが、圧倒的な加速力と機動力を発揮することが可能となる。さらに使いこなすことで素早い方向転換や急加速も可能。フルブースト時の推力は、遠距離からでも一気に間合いを詰め、接近戦に持ち込む程である。 | |
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+ | 頭部には目標を確実に捕捉する高精度センサーが内蔵されている他、各所に設置されたブースターとツインリアクターシステムにより生み出される高出力によって、小回りの利く高機動性と汎用性を両立させた優秀な機体であり、特に宇宙空間での運用性に優れている。その中でも惑星重力の影響を受ける低軌道戦闘においては、抜群の安定感を発揮する。さらにオプション装備として専用の高機動ブースターが用意されており、キマリスの特性をさらに強化することも可能となっている。 | ||
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+ | キマリスの大型ランスを構えた気高い姿には、[[地球]]の古い歴史の中に存在した中世の騎士の面影を見る人もいたとされている。そのため、性能面だけでなく、ギャラルホルンの理念を形にしたシンボリックな機体として、終戦後は式典などに参列することがあり、地球圏の人々にも広く知られた機体であった。しかし、300年という年月と終戦後に実戦投入されていなかったことが原因で、人々の記憶が風化しているのが現状である。 | ||
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+ | P.D.323年に[[ガエリオ・ボードウィン]]によって倉から持ち出され[[鉄華団]]との戦いに投入されたことで、約300年ぶりに実戦に参加することとなった。なおコックピットは[[阿頼耶識システム]]対応型ではなく[[グレイズ]]の物が使用されている。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
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;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]] | ;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]] | ||
− | : | + | :初出作品。パイロットは[[ガエリオ・ボードウィン]]。<br />[[ドルトコロニー群]]での戦闘で[[三日月・オーガス|三日月]]の[[ガンダム・バルバトス]]を急襲し、その高い機動力で翻弄し追い詰めた。だが[[昭弘・アルトランド|昭弘]]の[[ガンダム・グシオンリベイク]]の介入によって逆に追い詰められ、[[アイン・ダルトン|アイン]]の[[シュヴァルベ・グレイズ]]が昭弘の攻撃から自身を庇ってダメージを受けた上に[[アリアンロッド艦隊]]が接近していた事から撤退している。 |
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
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=== 特殊機能 === | === 特殊機能 === | ||
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− | ; | + | :背部に装着可能な追加ブースター。単機での長距離航行や低軌道上での戦闘を主眼に開発された装備で、惑星重力圏内でも高い機動性を維持することができ、大型ランスによる一撃離脱の戦闘スタイルが強化される。本来この高機動ブースターには旋回性能を低下させる大きな欠点があるが、キマリスは両脚部の高出力ブースターとの併用で解消している。パイロットの技量次第では、高機動戦闘時においても通常のMSを凌ぐ旋回性能を維持することも可能とされる。 |
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=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
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;グングニール | ;グングニール | ||
− | : | + | :キマリスの主武装である大型ランス。一撃離脱の戦闘スタイルに合わせた刺突武器で、高出力ブースターによる加速を活かして強烈な一撃を放つ。その威力は[[ナノラミネートアーマー]]を容易に貫く程で、狙われれば回避も困難である。柄の後部は後方の敵に対する緊急用の打突武器として機能する。 |
− | ;120mm砲 | + | :;120mm砲 |
− | : | + | ::ランス基部に2門内蔵されている機関砲。主に牽制に用いられる武装だが、遠距離攻撃にも対応している。 |
;コンバットナイフ | ;コンバットナイフ | ||
− | : | + | :主に地上や海中での戦闘を想定した折り畳み式の戦闘ナイフ。緊急時用の武装であり、足を止めこの武装を使用する戦闘はキマリスによって不本意である。非使用時には腰背部スカートにマウントされる。 |
;スラッシュディスク | ;スラッシュディスク | ||
− | : | + | :両肩部に内蔵されている電磁式射出武器。[[高硬度レアアロイ]]製の円盤状のディスクを高速回転させて射出する。近距離であればナノラミネートアーマーを切り裂く威力を発揮する。1回のチャージで3枚の連射が可能。 |
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
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== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
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− | ;[[ | + | :長期戦と地上運用を想定した換装形態。 |
− | : | + | ;[[エックスケー]] / [[ガンダム・ヴィダール]] |
− | ;[[ | + | :エドモントンの戦いの後、アリアンロッドによって改修された偽装形態。 |
− | : | + | ;[[ガンダム・キマリスヴィダール]] |
+ | :ガンダム・ヴィダールとして偽装していたキマリスの装甲を換装した決戦形態。 | ||
+ | ;[[ガンダム・バエル|バエル]] / [[ガンダム・ガミジン|ガミジン]] / [[ガンダム・バルバトス|バルバトス]] / [[ガンダム・グシオン|グシオン]] / [[ガンダム・ゼパル|ゼパル]] / [[ガンダム・アスタロト|アスタロト]] / [[ガンダム・アスモデウス|アスモデウス]] / [[ガンダム・マルコシアス|マルコシアス]] / [[ガンダム・ウヴァル|ウヴァル]] / [[ガンダム・ハーゲンティ|ハーゲンティ]] / [[ガンダム・ムルムル|ムルムル]] / [[ガンダム・グレモリー|グレモリー]] / [[ガンダム・フラウロス|フラウロス]] / [[ガンダム・セーレ|セーレ]] / [[ガンダム・ダンタリオン|ダンタリオン]] | ||
+ | :他の[[ガンダム・フレーム]]採用機。 | ||
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== 資料リンク == | == 資料リンク == | ||
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2023年9月25日 (月) 04:13時点における最新版
ガンダム・キマリス | |
---|---|
外国語表記 | Gundam Kimaris |
登場作品 | 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ |
デザイン | 形部一平 |
スペック | |
---|---|
分類 | モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | ASW-G-66 |
全高 | 19.3m |
本体重量 | 31.7t |
主動力 | エイハブ・リアクター×2 (ツインリアクターシステム) |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
フレーム | ガンダム・フレーム |
開発組織 | ギャラルホルンの前身組織 |
所属 | ギャラルホルン (ボードウィン家) |
主なパイロット |
初代ボードウィン卿 ガエリオ・ボードウィン |
概要編集
300年前の厄祭戦末期に開発された72機のガンダム・フレーム採用機の1機。名称の「キマリス」はソロモン72悪魔の序列66番目の大公爵を由来とし、馬にまたがった戦士の姿で現れると伝えられている。
キマリスは厄祭戦において初代ボードウィン卿が駆ったガンダムで、伝説の英雄アグニカ・カイエルと共に戦い、厄祭戦終結の立役者の1人となった。この功績を以って、ボードウィン家は武の家紋としてギャラルホルンのセブンスターズに名を連ね繁栄し、キマリスもボードウィン家によって長きに渡り管理されることとなる。
本機は圧倒的な機動力を活かした突進力が特徴の機体で、脚部の高出力ブースターと大型ランスのグングニールの組み合わせによる一撃離脱戦法は、容易にナノラミネートアーマーにダメージを与える威力を発揮する。脚部の高出力ブースターは展開式で、展開することでスラスターが露出。細かい姿勢制御が困難になるという側面を持つが、圧倒的な加速力と機動力を発揮することが可能となる。さらに使いこなすことで素早い方向転換や急加速も可能。フルブースト時の推力は、遠距離からでも一気に間合いを詰め、接近戦に持ち込む程である。
頭部には目標を確実に捕捉する高精度センサーが内蔵されている他、各所に設置されたブースターとツインリアクターシステムにより生み出される高出力によって、小回りの利く高機動性と汎用性を両立させた優秀な機体であり、特に宇宙空間での運用性に優れている。その中でも惑星重力の影響を受ける低軌道戦闘においては、抜群の安定感を発揮する。さらにオプション装備として専用の高機動ブースターが用意されており、キマリスの特性をさらに強化することも可能となっている。
キマリスの大型ランスを構えた気高い姿には、地球の古い歴史の中に存在した中世の騎士の面影を見る人もいたとされている。そのため、性能面だけでなく、ギャラルホルンの理念を形にしたシンボリックな機体として、終戦後は式典などに参列することがあり、地球圏の人々にも広く知られた機体であった。しかし、300年という年月と終戦後に実戦投入されていなかったことが原因で、人々の記憶が風化しているのが現状である。
P.D.323年にガエリオ・ボードウィンによって倉から持ち出され鉄華団との戦いに投入されたことで、約300年ぶりに実戦に参加することとなった。なおコックピットは阿頼耶識システム対応型ではなくグレイズの物が使用されている。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- 初出作品。パイロットはガエリオ・ボードウィン。
ドルトコロニー群での戦闘で三日月のガンダム・バルバトスを急襲し、その高い機動力で翻弄し追い詰めた。だが昭弘のガンダム・グシオンリベイクの介入によって逆に追い詰められ、アインのシュヴァルベ・グレイズが昭弘の攻撃から自身を庇ってダメージを受けた上にアリアンロッド艦隊が接近していた事から撤退している。
装備・機能編集
特殊機能編集
- キマリス用高機動ブースター
- 背部に装着可能な追加ブースター。単機での長距離航行や低軌道上での戦闘を主眼に開発された装備で、惑星重力圏内でも高い機動性を維持することができ、大型ランスによる一撃離脱の戦闘スタイルが強化される。本来この高機動ブースターには旋回性能を低下させる大きな欠点があるが、キマリスは両脚部の高出力ブースターとの併用で解消している。パイロットの技量次第では、高機動戦闘時においても通常のMSを凌ぐ旋回性能を維持することも可能とされる。
武装・必殺攻撃編集
- 閃光弾
- 頭部に左右二対計4門備わっている発射口から撃ち出される閃光弾。離脱用の装備で、使用時にはセンサーをシャッターで遮蔽し保護する。その際にセンサー感度は70%低下する。
- グングニール
- キマリスの主武装である大型ランス。一撃離脱の戦闘スタイルに合わせた刺突武器で、高出力ブースターによる加速を活かして強烈な一撃を放つ。その威力はナノラミネートアーマーを容易に貫く程で、狙われれば回避も困難である。柄の後部は後方の敵に対する緊急用の打突武器として機能する。
- 120mm砲
- ランス基部に2門内蔵されている機関砲。主に牽制に用いられる武装だが、遠距離攻撃にも対応している。
- コンバットナイフ
- 主に地上や海中での戦闘を想定した折り畳み式の戦闘ナイフ。緊急時用の武装であり、足を止めこの武装を使用する戦闘はキマリスによって不本意である。非使用時には腰背部スカートにマウントされる。
- スラッシュディスク
- 両肩部に内蔵されている電磁式射出武器。高硬度レアアロイ製の円盤状のディスクを高速回転させて射出する。近距離であればナノラミネートアーマーを切り裂く威力を発揮する。1回のチャージで3枚の連射が可能。
対決・名場面編集
関連機体編集
商品情報編集
ガンプラ編集
フィギュア編集