「シグーディープアームズ」の版間の差分

タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
16行目: 16行目:
 
{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
 
| タイトル = スペック
 
| タイトル = スペック
| 分類 = [[モビルスーツ]]
+
| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
 
| 生産形態 = ビーム兵器試験機
 
| 生産形態 = ビーム兵器試験機
 
| 型式番号 = YFX-200
 
| 型式番号 = YFX-200
31行目: 31行目:
 
| 所属 = [[ザフト軍]]
 
| 所属 = [[ザフト軍]]
 
| 所属組織 =  
 
| 所属組織 =  
| 所属部隊 =  
+
| 所属部隊 = ジュール隊
 
| 母艦 =  
 
| 母艦 =  
| 主なパイロット = [[シホ・ハーネンフース]]、他
+
| 主なパイロット = [[シホ・ハーネンフース]]
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ザフト軍]]が開発した試作型[[モビルスーツ]]。
+
[[ザフト軍]]が[[シグー]]をベースに開発した試作型[[モビルスーツ]]。[[地球連合軍]]対[[プラント]]の戦争は急激に兵器を進化させ、その結果戦場の主役の座は戦艦や戦闘機などの在来兵器からMSへと移り変わった。それと同時に、火砲の主役もミサイルや砲弾に代表される実体弾兵器から、指向性を持った高エネルギー放射兵器、所謂ビーム兵器へと移行していった。
  
[[地球連合軍]]から奪取した4機の[[GAT-Xシリーズ]]を解析して得た[[MS]]用小型ビーム兵器技術の検証を目的とした実証テスト機であり、敵軍がいち早く実用化に成功した事を受けて自軍でも早期に実用化すべく生み出された。
+
いち早くMSを実用化し、開戦当初こそ優位を発揮したものの、ビーム兵器開発で連合の先行を許すこととなったザフトは、総力を挙げてビーム兵器の実用化に取り組んだ。シグーディープアームズは、その成果として誕生したモビルスーツ搭載可能ビーム兵器の実証テスト機である。
  
[[シグー]]をベースとし、両肩部には大型のビーム砲を装備している。これに伴いバックパックも新たに設計されたコンポーネント・バックパックへと新調され、巨大なビーム砲の運用による負荷の増大に対応した強化冷却システムや増設パワーユニット等が搭載された。右腰部にもバッテリーパックが追加されている。
+
ベース機となったシグーに搭載された初期型ビームユニットは、動作の信頼性を最優先としたため発振ユニットが全長10メートルを超えることになった。この巨大なユニットの搭載による負荷の増大に対処するため、本機のパワーユニット及び冷却系は改良高出力型に換装された。また、バックパックもスラスターが撤去され、代わりに新設計のコンポーネント・バックパックが搭載された。また、肩部にも新たにスラスターが増設されている。
  
頭部も砲撃精度を高める為の強化型統合センサーを内蔵すべくフィンが大型化及び増設され、ハイマウントセンサーによるロングボウ化で障害物越しの精密射撃性能も上がっている。
+
頭部もビーム砲撃の精度向上を目的とした強化型複合センサーを内装するため増設ならびに大型化されており、ハイマウントセンサーによってロングボウ化されたことで遮蔽物の背後からの精密射撃性能も向上している。
  
なお、機体名の「ディープアームズ」は「'''D'''irectional '''E'''nergy '''E'''mission ex'''P'''erimental '''Arms'''(指向性エネルギー放射兵器試験機)」の略称である。
+
ビーム砲の性能は期待通りで、以降に開発されたビーム兵器はすべてこのユニットを基本に設計されている。なお、機体名の「ディープアームズ」とは「'''D'''irectional '''E'''nergy '''E'''mission ex'''P'''erimental '''Arms'''(指向性エネルギー放射兵器試験機)」の意味である。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
<!-- :作品名:説明 -->
 
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV]]
 
:出典元。数機が製造され、実証試験が行われた。実戦にも投入されている。
 
:出典元。数機が製造され、実証試験が行われた。実戦にも投入されている。
54行目: 53行目:
 
:レッドフレーム編で登場。[[ロウ・ギュール]]らが入手した[[バクゥ戦術偵察タイプ]]の頭部内の極秘データを回収する為に出撃して[[ガンダムアストレイ レッドフレーム (フライトユニット装備)|レッドフレーム]]と交戦したが、[[グゥル]]を破壊されて追撃不能になっている。<br />なお、左肩にホウセンカのエンブレムは無いが、この時のパイロットはシホだったとされる。
 
:レッドフレーム編で登場。[[ロウ・ギュール]]らが入手した[[バクゥ戦術偵察タイプ]]の頭部内の極秘データを回収する為に出撃して[[ガンダムアストレイ レッドフレーム (フライトユニット装備)|レッドフレーム]]と交戦したが、[[グゥル]]を破壊されて追撃不能になっている。<br />なお、左肩にホウセンカのエンブレムは無いが、この時のパイロットはシホだったとされる。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV戦記]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV戦記]]
:パイロットは[[シホ・ハーネンフース]]<br />[[レナ・イメリア]]の[[バスターダガー]]と交戦していたが、途中で飛来した核ミサイルの迎撃に向かった。
+
:[[シホ・ハーネンフース]]の乗機として登場。<br />[[レナ・イメリア]]の[[バスターダガー]]と交戦していたが、途中で飛来した核ミサイルの迎撃に向かった。
 
;[[戦場に咲くホウセンカ]]
 
;[[戦場に咲くホウセンカ]]
 
:シホと共に主役機として登場。[[ボアズ]]付近の宙域で演習を行っている。
 
:シホと共に主役機として登場。[[ボアズ]]付近の宙域で演習を行っている。
66行目: 65行目:
 
<!-- :機能名:説明 -->
 
<!-- :機能名:説明 -->
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- :武装名:説明 -->
 
 
;JDP8-MSY0270 試製指向性熱エネルギー砲
 
;JDP8-MSY0270 試製指向性熱エネルギー砲
:本機の主兵装となるビーム砲。バックパックから伸びるアームを介して両肩部側面に配置されている。動作の信頼性を最優先としており、その性能は開発陣の期待通りのものが得られている。しかしそのせいで全長が10m以上にまで大型化し、その大半は高性能冷却ユニットで占められている。<br />砲身の発熱問題を解決すべくガスで冷却する仕組みとなっており、発射する度に背部から噴き出すようになっている。ガスの残量が底をつくと通常は使用不能となるが、制御装置を手動で解除すれば一発だけ発射可能(当然、この場合は砲身が熱に耐えられず溶け出してしまう)。<br />後に造られたザフトのビーム兵器の設計は全てこの武装が基本となっている。
+
:バックパックから伸びるアームを介して接続されるビーム砲。動作の信頼性を最優先としたため、発振ユニットの全長が10メートルを超える大型装備となった。<br/>ユニットの大半は強力な冷却システムで占められているが、ビームユニットの発熱問題は深刻で、発砲の度に背部から熱を帯びた大量の冷却ガスを大量に噴出するため、ガスの残量が切れると発砲不可能となる。
 
;NOL-Y941 レーザー重斬刀
 
;NOL-Y941 レーザー重斬刀
:左腰部にマウントされている接近戦用の武装。地球軍から奪取した技術データをベースにして造られており、[[ソードストライクガンダム|ソードストライカーパック]]のシュベルトゲベールに似た基本構造となっている。<br />ちなみに開発期間は3週間とされる。
+
:地球連合軍から強奪した技術データを基にわずか3週間という短期間で開発された近接格闘戦用装備。そのため、基本構造は地球連合軍の対艦刀シュベルトゲベールに酷似したものとなっている。非使用時は左腰部にマウントされる。
 
;MMI-M7S 76mm重突撃機銃
 
;MMI-M7S 76mm重突撃機銃
 
:[[マイウス・ミリタリー・インダストリー社]]が開発した銃で、[[ジン]]が装備しているMMI-M8A3 76mm重突撃機銃の改良型。今後の戦闘がより高度になるであろうことを想定し、命中精度を向上させている。<br />[[第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦]]時にシホ機が装備していた。
 
:[[マイウス・ミリタリー・インダストリー社]]が開発した銃で、[[ジン]]が装備しているMMI-M8A3 76mm重突撃機銃の改良型。今後の戦闘がより高度になるであろうことを想定し、命中精度を向上させている。<br />[[第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦]]時にシホ機が装備していた。
78行目: 76行目:
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
<!-- :機体名:説明 -->
 
 
;[[シグー]]
 
;[[シグー]]
 
:ベース機。
 
:ベース機。
;[[デュエルガンダム]][[バスターガンダム]][[ブリッツガンダム]][[イージスガンダム]]
+
;[[デュエルガンダム]] / [[バスターガンダム]] / [[ブリッツガンダム]] / [[イージスガンダム]]
 
:これらの機体を解析して得た技術が使用されている。
 
:これらの機体を解析して得た技術が使用されている。
  
92行目: 89行目:
 
=== Blu-ray ===
 
=== Blu-ray ===
 
<amazon>B00A7RTXZO</amazon>※プロモーション映像『像機動戦士ガンダムSEED ASTRAY -RED FRAME & BLUE FRAME-』(本機の登場エピソード)を収録
 
<amazon>B00A7RTXZO</amazon>※プロモーション映像『像機動戦士ガンダムSEED ASTRAY -RED FRAME & BLUE FRAME-』(本機の登場エピソード)を収録
 
+
<!-- == 資料リンク == -->
== 資料リンク ==
 
 
<!-- *[[一覧:シグーディープアームズ]] -->
 
<!-- *[[一覧:シグーディープアームズ]] -->
 
 
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]

2024年2月22日 (木) 14:40時点における最新版

シグーディープアームズ
外国語表記 Cgue Type D.E.E.P.Arms
登場作品
デザイナー ビークラフト
テンプレートを表示
スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 ビーム兵器試験機
型式番号 YFX-200
全高 21.55m
本体重量 81.83t
主動力 バッテリー
開発組織 ザフト軍
所属 ザフト軍
所属部隊 ジュール隊
主なパイロット シホ・ハーネンフース
テンプレートを表示

概要編集

ザフト軍シグーをベースに開発した試作型モビルスーツ地球連合軍プラントの戦争は急激に兵器を進化させ、その結果戦場の主役の座は戦艦や戦闘機などの在来兵器からMSへと移り変わった。それと同時に、火砲の主役もミサイルや砲弾に代表される実体弾兵器から、指向性を持った高エネルギー放射兵器、所謂ビーム兵器へと移行していった。

いち早くMSを実用化し、開戦当初こそ優位を発揮したものの、ビーム兵器開発で連合の先行を許すこととなったザフトは、総力を挙げてビーム兵器の実用化に取り組んだ。シグーディープアームズは、その成果として誕生したモビルスーツ搭載可能ビーム兵器の実証テスト機である。

ベース機となったシグーに搭載された初期型ビームユニットは、動作の信頼性を最優先としたため発振ユニットが全長10メートルを超えることになった。この巨大なユニットの搭載による負荷の増大に対処するため、本機のパワーユニット及び冷却系は改良高出力型に換装された。また、バックパックもスラスターが撤去され、代わりに新設計のコンポーネント・バックパックが搭載された。また、肩部にも新たにスラスターが増設されている。

頭部もビーム砲撃の精度向上を目的とした強化型複合センサーを内装するため増設ならびに大型化されており、ハイマウントセンサーによってロングボウ化されたことで遮蔽物の背後からの精密射撃性能も向上している。

ビーム砲の性能は期待通りで、以降に開発されたビーム兵器はすべてこのユニットを基本に設計されている。なお、機体名の「ディープアームズ」とは「Directional Energy Emission exPerimental Arms(指向性エネルギー放射兵器試験機)」の意味である。

登場作品と操縦者編集

機動戦士ガンダムSEED MSV
出典元。数機が製造され、実証試験が行われた。実戦にも投入されている。
機動戦士ガンダムSEED MSV (プロモーションビデオ)
レッドフレーム編で登場。ロウ・ギュールらが入手したバクゥ戦術偵察タイプの頭部内の極秘データを回収する為に出撃してレッドフレームと交戦したが、グゥルを破壊されて追撃不能になっている。
なお、左肩にホウセンカのエンブレムは無いが、この時のパイロットはシホだったとされる。
機動戦士ガンダムSEED MSV戦記
シホ・ハーネンフースの乗機として登場。
レナ・イメリアバスターダガーと交戦していたが、途中で飛来した核ミサイルの迎撃に向かった。
戦場に咲くホウセンカ
シホと共に主役機として登場。ボアズ付近の宙域で演習を行っている。
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションIII 鳴動の宇宙
機動戦士ガンダムSEED HDリマスター
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において火器運用試験型ゲイツ改と共に戦闘を行っているが、ジャスティスガンダムによって撃墜された。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
シホ機が登場。
南米独立戦争に他のザフト機と共に介入し、南米軍側を支援した。

装備・機能編集

武装・必殺攻撃編集

JDP8-MSY0270 試製指向性熱エネルギー砲
バックパックから伸びるアームを介して接続されるビーム砲。動作の信頼性を最優先としたため、発振ユニットの全長が10メートルを超える大型装備となった。
ユニットの大半は強力な冷却システムで占められているが、ビームユニットの発熱問題は深刻で、発砲の度に背部から熱を帯びた大量の冷却ガスを大量に噴出するため、ガスの残量が切れると発砲不可能となる。
NOL-Y941 レーザー重斬刀
地球連合軍から強奪した技術データを基にわずか3週間という短期間で開発された近接格闘戦用装備。そのため、基本構造は地球連合軍の対艦刀シュベルトゲベールに酷似したものとなっている。非使用時は左腰部にマウントされる。
MMI-M7S 76mm重突撃機銃
マイウス・ミリタリー・インダストリー社が開発した銃で、ジンが装備しているMMI-M8A3 76mm重突撃機銃の改良型。今後の戦闘がより高度になるであろうことを想定し、命中精度を向上させている。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦時にシホ機が装備していた。

対決・名場面編集

関連機体編集

シグー
ベース機。
デュエルガンダム / バスターガンダム / ブリッツガンダム / イージスガンダム
これらの機体を解析して得た技術が使用されている。

商品情報編集

ガンプラ編集

Blu-ray編集

※プロモーション映像『像機動戦士ガンダムSEED ASTRAY -RED FRAME & BLUE FRAME-』(本機の登場エピソード)を収録

リンク編集