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本機の最大の特徴と言える装備がバックパックに追加された「アームド・アーマーXC」である。この増加サイコフレーム兵装は増設ジェネレーター兼[[サイコミュ]]・ユニットであり、機体性能の向上と頭部アンテナの拡張機能を有している。これにより感応波の送受信能力が大幅に向上しており、[[NT-D]]の発動条件が緩和されている他、システム発動後もパイロットとサイコミュの高い親和性を維持し続けることが可能となっている。 | 本機の最大の特徴と言える装備がバックパックに追加された「アームド・アーマーXC」である。この増加サイコフレーム兵装は増設ジェネレーター兼[[サイコミュ]]・ユニットであり、機体性能の向上と頭部アンテナの拡張機能を有している。これにより感応波の送受信能力が大幅に向上しており、[[NT-D]]の発動条件が緩和されている他、システム発動後もパイロットとサイコミュの高い親和性を維持し続けることが可能となっている。 | ||
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;ハイパー・ビーム・ジャベリン | ;ハイパー・ビーム・ジャベリン | ||
− | : | + | :『DOME-G』の映像作品「ネオ・ジオング、お台場に現る!」および『バンデシネ』で装備している武装。増加サイコフレーム兵装「アームド・アーマー」のプロトタイプとなった武器で、ビームの発生装置にはサイコフレームが使われている。また、シールドやビーム・マグナム等に装着可能。先端部からは槍と斧のような高出力のビーム刃を展開可能で、それぞれ刺突と斬撃に特化されている。長い柄は折り畳む事ができ、槍型のビーム発生装置は外せる仕組みである。本機はシールド裏に二つ折り状態で装着しており、ビーム刃発生器の色が本機に合わせられている。 |
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == |
2024年4月16日 (火) 19:14時点における最新版
バンシィ・ノルン | |
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外国語表記 | Banshee Norn |
登場作品 | 機動戦士ガンダムUC (アニメ版) |
デザイナー | カトキハジメ |
スペック | |
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正式名称 | ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン |
分類 | フル・サイコフレーム実装型試作モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | RX-0[N] |
全高 |
19.7m (ユニコーンモード) 21.7m (デストロイモード) |
本体重量 | 27.3t |
全備重量 | 48.8t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 |
4,520kW (ユニコーンモード) 計測不能 (デストロイモード) |
スラスター総推力 |
185,380kg (ユニコーンモード) 計測不能 (デストロイモード) |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 | 28,600m |
開発組織 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属組織 | ビスト財団 ⇒ 地球連邦軍 |
所属部隊 | ロンド・ベル |
主なパイロット | リディ・マーセナス |
概要編集
ユニコーンガンダム2号機「バンシィ」の装備を、新たなパイロットとなったリディ・マーセナスに合わせて変更・調整した総合性能向上仕様。名称の「ノルン」は「北欧神話」に登場する運命の女神の名を由来としている。
本来ユニコーンガンダムは強化人間の搭乗を前提とした機体であり、強化されていない人間であるリディとの組み合わせには大きな矛盾を孕んでいる。本機の仕様変更はその矛盾を解消するためのもので、一般パイロットでも本機の性能を引き出すことを目的としている。
汎用性に難があった両腕の増加サイコフレーム兵装「アームド・アーマーBS」と「アームド・アーマーVN」は取り外され、新たに「アームド・アーマーDE」とリボリビング・ランチャーを追加したビーム・マグナムが装備されている。これにより素体本来の機能性を阻害することなく、ユニコーンガンダムの問題点であった継戦能力の低さをある程度カバーしている。
本機の最大の特徴と言える装備がバックパックに追加された「アームド・アーマーXC」である。この増加サイコフレーム兵装は増設ジェネレーター兼サイコミュ・ユニットであり、機体性能の向上と頭部アンテナの拡張機能を有している。これにより感応波の送受信能力が大幅に向上しており、NT-Dの発動条件が緩和されている他、システム発動後もパイロットとサイコミュの高い親和性を維持し続けることが可能となっている。
登場作品と操縦者編集
装備・機能編集
特殊機能編集
- NT-D
- 本機に搭載されているOSで、「エヌティーディー」と呼称する。名称は「ニュータイプ・ドライブ」の略称とされているが、実は「ニュータイプ・デストロイヤー」の略称で、ニュータイプを抹殺するために開発されたシステムである。発動させる条件は敵機、あるいは本機のパイロットがニュータイプか強化人間である事。発動するとデストロイモードに変形し、機体性能を飛躍的に向上させたり、サイコミュ・ジャック(後述)が可能となる。しかし、パイロットや機体にも負担が大きく、5分間が限度とされる。システム起動時の負担を軽減するためにシートが変形するようになっており、パイロットスーツも専用の物を用意して薬理的にGを軽減する機能を付加している。
- ニュータイプやそれに類する存在に反応する事、ニュータイプ殲滅を目的としている事など、一年戦争時にごく少数のMSに搭載されたEXAMシステムとよく似た特徴を持っているが、関連性は不明。
- インテンション・オートマチック・システム
- デストロイモード時に発動する、サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。ユニコーンモード時でも機能を制限された状態で稼働している。要は「考えるだけで機体を動かせる」というもので、離れた位置に置かれた機体を思考による遠隔操作で呼び寄せるといった芸当も可能。また、自分以外にも敵の脳波を傍受できる。その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事も度々あった。
- フル・サイコフレーム
- その名の通り、全身のムーバブルフレームをサイコフレームで構成したもの。本機に従来機とは比べ物にならない程の高い追従性を持たせている。デストロイモード時はフレームの色が金色に輝くが、ある一定数値を超えた思念波を感知するとエメラルドグリーンの光を放つようになり、機体を覆うように燐光を発する。それに合わせてシートの操作パネルに表示される色もグリーンに変化する。また、この状態では機体の出力がアップする事が確認されている。
- Iフィールド
- 対ビームバリア。シールドから発生させる。ユニコーン、デストロイ両形態で使用可能。
- 変形
- ユニコーンモードからデストロイモードへ変形する。その様子から「変身」とよく言われる。
- サイコミュ・ジャック
- ファンネルのコントロールを奪う等、敵のサイコミュシステムを自分の制御下に置く事を可能とする機能。デストロイモード時にのみ行える。ちなみに変身する際に角が割れるのは、送信能力を高める事でこの機能をより効果的に使う為。
- サイコ・フィールド
- デストロイモード時に発動できるエネルギーフィールド。パイロットやパイロットに関わった人物、機体の周囲にいる周囲の人物の意志に反応し、様々な挙動を見せる。主な現象はバリアー(ビームを湾曲させて機体への直撃を回避する)、サイコフレームの物理的強度の向上、物体への干渉(対象物の捕縛、破壊、移動)など超能力(念力)的なものが多い。その力の上限は未知数で、コロニーレーザーの無力化などが確認されている。
- Episode 7のクライマックスで本機は金色のサイコ・フィールドを展開しているが、この状態ではコロニー・レーザーを防ぎきれず、貫通しそうになっていた。しかしリディがニュータイプとして覚醒し、サイコフレームがグリーンの燐光を放つようになった直後にフィールドの色もグリーンへと変化、レーザーを完全に遮断する事に成功している。
武装・必殺攻撃編集
- 60mmバルカン砲
- 頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
- ビーム・サーベル
- バックパックに2基、両前腕部に1基ずつの計4基装備されている接近戦用ビーム兵器。ユニコーンモード時には基本的に腕部の物を携行し使用する。
- ビーム・トンファー
- 前腕部のサーベル・ホルダーを展開し、ビーム・サーベルを取り外さずにそのままビーム刃を発振した状態。デストロイモード時にのみ使用可能。
- ビーム・マグナム
- RX-0シリーズ専用のビーム・ライフル。5連結されたEパックを使用し、一射につきEパックを一つ消費する。その威力はメガ・バズーカ・ランチャーに匹敵するが、継戦能力が低いという欠点を有する。非使用時にはバックパックや腕部にマウント可能。予備のEパックはリアスカートに2基まで装着可能。
- リボルビング・ランチャー
- ビーム・マグナムの銃身下部に装着されている実弾兵器。砲口が4つ存在し、各種カートリッジユニットを装填する事によって用途に合った使い分けが出来るようになっている。本機で装填されているのは瞬光式徹甲榴弾(MGaAP)やボップ・ミサイル、ビーム・ジュッテ、マイクロハイド・ボンブで、これによってビーム・マグナムはあらゆる間合いで力を発揮できるマルチウェポンへと変化した。その一方で使用するカートリッジごとに切り替えが必要であり、その際に隙が生じることがある。リアスカートには予備弾倉を装着可能。
- アームド・アーマーDE
- 増加サイコフレーム兵装の一つで、「アームド・アーマー」の中で最も初期に造られた。「DE」は「Defense-Extension」の略称。シールドの上から被せる形で装着され、その機能を拡張する事に主眼が置かれている。また展開式スラスターとメガ・キャノンを内蔵しており、前者は機体の機動力を強化する。特に背部に装着する事によって可変モビルスーツに匹敵する推力が得られるとされる。後者は広範囲への攻撃を可能とする他、ビーム・マグナムの扱い辛さをカバーする事が可能である。
- シールド
- サイコフレームが使用されている実体シールド。デストロイモード時には中央部がスライドしてサイコフレームをX字状に展開し、Iフィールド・ジェネレーターが現れる仕組みとなっており、通常時より防御力が向上する。アームド・アーマーDEが装着された状態でも、Iフィールド・ジェネレーターは機能する。
- アームド・アーマーXC
- 増加サイコフレーム兵装の一つで、背部に装着されている。「XC」は「Xeno-Connect」の略称。こちらは複数あるアームド・アーマーの中でも後期に造られ、以前に存在していた「とある忌むべき技術」との関連性が少なくないとされる。サイコミュシステムと搭乗しているパイロットの親和性の向上及びジェネレーター出力のアップ、頭部アンテナの機能の拡張に効力を発揮する。特にNT-Dシステムとの連動でその本領が発揮できるようになり、パイロットと常にリンクしつつ感応波の送受信能力を大幅に高める事で強化人間でないリディでもデストロイモードへの「変身」が行えるよう条件緩和している。ちなみにデストロイモード時には頭部のアンテナと合わせて、まるで獅子の鬣のような形状へと姿を変える。
- ハイパー・ビーム・ジャベリン
- 『DOME-G』の映像作品「ネオ・ジオング、お台場に現る!」および『バンデシネ』で装備している武装。増加サイコフレーム兵装「アームド・アーマー」のプロトタイプとなった武器で、ビームの発生装置にはサイコフレームが使われている。また、シールドやビーム・マグナム等に装着可能。先端部からは槍と斧のような高出力のビーム刃を展開可能で、それぞれ刺突と斬撃に特化されている。長い柄は折り畳む事ができ、槍型のビーム発生装置は外せる仕組みである。本機はシールド裏に二つ折り状態で装着しており、ビーム刃発生器の色が本機に合わせられている。
対決・名場面編集
- 対フルアーマー・ユニコーンガンダム
- メガラニカに向かうべくネェル・アーガマからバナージが出撃した直後に交戦。
激しい攻防を繰り広げる中、リディは自機のNT-Dが発動する気配すら見せない事に苛立ちを募らせる。更にバナージがユニコーンのNT-Dの発動を抑えながら戦っている事を知って「手加減されている」と感じ取り激昂。そのリディの怒りに呼応するかのようにバンシィ・ノルンが「変身」し、それに引っ張られるようにしてユニコーンもデストロイモードへと移行する。
戦いながらなおも説得を続けるバナージとそれに耳を貸さないリディ。そこに現れたのはマリーダのクシャトリヤ・リペアードであった。 - 対クシャトリヤ・リペアード
- バナージの下に駆けつけたマリーダは彼にネェル・アーガマの援護に向かうよう指示すると、バンシィ・ノルンを足止めすべく攻撃を仕掛けてくる。機体も自身も万全とは言えない状態でありながらも奮闘するマリーダを何とか振り切ろうとするも、改造ファンネルによる攻撃で右脚を失う。
その後、サイコミュを通してオードリーやマリーダらの声を聞き、一時は戦意を失いかけるが、差し出されたバンシィ・ノルンの右腕にビーム・マグナムが当たった直後、その声がまるで呪縛のようにリディに襲い掛かる。これを「皆で自分を否定しようとしている」と感じた彼はビーム・マグナムを構え、マリーダに向かって引き金を引いてしまう。その一撃はコクピットを正確に撃ち抜き、クシャトリヤ・リペアードは爆散した。 - 対ネオ・ジオング
- 『箱』を巡る最後の戦いに、フル・フロンタルの搭乗するネオ・ジオングにバナージ・リンクスのユニコーンガンダムと協力してこれに挑む。ビーム・マグナムすら無効化するIフィールドと巨体に対し、スピードに優れる2機の機動力を活かした波状攻撃でシュツルム・ブースターを破壊。しかしサイコ・シャードを展開され、効果を見定められないうちに武装をすべて失い、一時離脱。身動きできなくなったユニコーンガンダムを救出すべく、徒手空拳で突撃するも背面の隠し腕に捕らえられ、絶対絶命。しかしバナージとフル・フロンタルの感応によってネオ・ジオングが自壊し、解放された。
関連機体編集
商品情報編集
ガンプラ編集
フィギュア編集