「アプサラスIII」の版間の差分
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機体中央部に大口径[[メガ粒子砲]]を有し、その上にコクピットと[[ザクII]]の頭部を有する構造はアプサラスIIと同様だが、アプサラスIIIはアプサラス計画のコンセプトである「弾道飛行による目標地点への強襲」を確実なものとする為に[[ミノフスキークラフト]]が機体の左右に二基搭載され<ref>この構造によって、半球状の機体構造を有していたアプサラスI、IIと違い横に長いシルエットとなった。</ref>、高度1万メートル程度までの上昇能力と長時間の巡航という計画に必要とされる性能を実現した。 | 機体中央部に大口径[[メガ粒子砲]]を有し、その上にコクピットと[[ザクII]]の頭部を有する構造はアプサラスIIと同様だが、アプサラスIIIはアプサラス計画のコンセプトである「弾道飛行による目標地点への強襲」を確実なものとする為に[[ミノフスキークラフト]]が機体の左右に二基搭載され<ref>この構造によって、半球状の機体構造を有していたアプサラスI、IIと違い横に長いシルエットとなった。</ref>、高度1万メートル程度までの上昇能力と長時間の巡航という計画に必要とされる性能を実現した。 | ||
− | しかし、ミノフスキークラフトの稼働には膨大な電力が必要であり、アプサラスIIの試験運用でも[[メガ粒子砲]] | + | しかし、ミノフスキークラフトの稼働には膨大な電力が必要であり、アプサラスIIの試験運用でも[[メガ粒子砲]]の併用に課題を残していた。アプサラスIIIではその問題を解決するべく[[リック・ドム]]3機分のジェネレーターを搭載し、その出力によってシステムの安定稼働とメガ粒子砲による大火力を両立させている。 |
また、アプサラスIIで明らかになったメガ粒子砲発射時の姿勢制御の問題点を解決するべく、3基のスタビライザーを機体下方へ展開・接地する機構が追加され、これによって安定した射撃が可能となった。ただし、この状態ではミノフスキークラフトが機外に大きく露出する事になり、外見上の弱点となっている。 | また、アプサラスIIで明らかになったメガ粒子砲発射時の姿勢制御の問題点を解決するべく、3基のスタビライザーを機体下方へ展開・接地する機構が追加され、これによって安定した射撃が可能となった。ただし、この状態ではミノフスキークラフトが機外に大きく露出する事になり、外見上の弱点となっている。 | ||
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:機体左右の球形のユニットに搭載された、空中浮遊システム。アプサラスI、IIと比較して安定した飛行が可能となったが、稼働には膨大な電力が必要となる為、機体に[[リック・ドム]]用のジェネレーターが3基転用される事になった。 | :機体左右の球形のユニットに搭載された、空中浮遊システム。アプサラスI、IIと比較して安定した飛行が可能となったが、稼働には膨大な電力が必要となる為、機体に[[リック・ドム]]用のジェネレーターが3基転用される事になった。 | ||
;スタビライザー | ;スタビライザー | ||
− | : | + | :機体左右と後部に取り付けられた降着脚。メガ粒子砲発射時に展開され、射撃時の安定性を確保するが、その構造は脚部と言うには極めて細い。また、左右のスタビライザーは展開時にミノフスキークラフトも機外に露出する<ref>この際のシルエットから「子宮」とも揶揄されている。</ref>為、外見上の弱点ともなる。 |
=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
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;大型メガ粒子砲 | ;大型メガ粒子砲 | ||
:本体中央に搭載された大口径の[[メガ粒子砲]]。砲口の外側に搭載された反射パネルによってビームの拡散や収束を自由に行うことができる。 | :本体中央に搭載された大口径の[[メガ粒子砲]]。砲口の外側に搭載された反射パネルによってビームの拡散や収束を自由に行うことができる。 | ||
− | : | + | :収束発射時は山を貫通する威力のビームを発射し、それに伴うショックウェーブはMSの装甲を変形させるだけの高熱を発する程であったが、その威力故に連射は不可能となる。一方の拡散発射時は反射パネルにビームを反射させ、任意の方向へビームを発射できた。広範囲への攻撃も可能であり、このモードでもMSを一撃で破壊するだけの威力を持つ。 |
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
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;[[アプサラスII]] | ;[[アプサラスII]] | ||
:1号機にメガ粒子砲を搭載した2号機。 | :1号機にメガ粒子砲を搭載した2号機。 | ||
+ | ;[[アッザム改修型|アッザム<ruby>改修型<rt>リペア</rt></ruby>]] | ||
+ | :[[キンバライド基地]]による[[アッザム]]の改修機。本機のミノフスキー・クラフトの技術が流用されている。 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == |
2024年5月15日 (水) 21:49時点における最新版
アプサラスIII | |
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外国語表記 | Apsaras III |
登場作品 | 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 |
デザイナー | カトキハジメ |
スペック | |
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分類 | 試作実験型モビルアーマー |
型式番号 | なし[1] |
主動力 | 熱核融合炉 |
開発組織 | ジオン公国軍 |
所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット |
概要編集
アプサラス計画によって開発されたアプサラスの3号機。アプサラスI、アプサラスIIの各種データを反映した完成形となる。
機体中央部に大口径メガ粒子砲を有し、その上にコクピットとザクIIの頭部を有する構造はアプサラスIIと同様だが、アプサラスIIIはアプサラス計画のコンセプトである「弾道飛行による目標地点への強襲」を確実なものとする為にミノフスキークラフトが機体の左右に二基搭載され[2]、高度1万メートル程度までの上昇能力と長時間の巡航という計画に必要とされる性能を実現した。
しかし、ミノフスキークラフトの稼働には膨大な電力が必要であり、アプサラスIIの試験運用でもメガ粒子砲の併用に課題を残していた。アプサラスIIIではその問題を解決するべくリック・ドム3機分のジェネレーターを搭載し、その出力によってシステムの安定稼働とメガ粒子砲による大火力を両立させている。
また、アプサラスIIで明らかになったメガ粒子砲発射時の姿勢制御の問題点を解決するべく、3基のスタビライザーを機体下方へ展開・接地する機構が追加され、これによって安定した射撃が可能となった。ただし、この状態ではミノフスキークラフトが機外に大きく露出する事になり、外見上の弱点となっている。
計画案では下部にブースター・ユニットを装着し、成層圏まで上昇させる「パーフェクトアプサラス」も存在していたが、実戦で使用される事はなかった。
登場作品と操縦者編集
装備・機能編集
特殊機能 編集
- ミノフスキークラフト
- 機体左右の球形のユニットに搭載された、空中浮遊システム。アプサラスI、IIと比較して安定した飛行が可能となったが、稼働には膨大な電力が必要となる為、機体にリック・ドム用のジェネレーターが3基転用される事になった。
- スタビライザー
- 機体左右と後部に取り付けられた降着脚。メガ粒子砲発射時に展開され、射撃時の安定性を確保するが、その構造は脚部と言うには極めて細い。また、左右のスタビライザーは展開時にミノフスキークラフトも機外に露出する[3]為、外見上の弱点ともなる。
武装・必殺攻撃編集
- 大型メガ粒子砲
- 本体中央に搭載された大口径のメガ粒子砲。砲口の外側に搭載された反射パネルによってビームの拡散や収束を自由に行うことができる。
- 収束発射時は山を貫通する威力のビームを発射し、それに伴うショックウェーブはMSの装甲を変形させるだけの高熱を発する程であったが、その威力故に連射は不可能となる。一方の拡散発射時は反射パネルにビームを反射させ、任意の方向へビームを発射できた。広範囲への攻撃も可能であり、このモードでもMSを一撃で破壊するだけの威力を持つ。