「ガエリオ・ボードウィン」の版間の差分

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==概要==
 
==概要==
ギャラルホルンを統べる七大貴族のひとつであるボードウィン家の長男。[[マクギリス・ファリド]]と同じく監査局に属する特務三佐で、自らもMS戦闘に長けたエースパイロットである。
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[[ギャラルホルン]]を統べるセブンスターズの一家門ボードウィン家の長男。[[マクギリス・ファリド]]と同じく監査局に属する特務三佐であり、MS戦闘に長けたエースパイロット。名門の出ゆえの強い身内意識と無自覚な差別意識を持ち合わせるが、認めた相手には情が熱い。
  
名門の出ゆえの強い身内意識と無自覚な差別意識の持ち主ではあるが認めた相手には情が濃く、ひょうきんながらまっすぐな性格である彼をプロデューサーの小川正和氏は一期後に「ガエリオはアニメでも貴重な存在、ガエリオに感情移入する人が多い方が日本は安泰」と絶賛している。
+
幼少期からの友人であるマクギリスと共に腐敗した組織の改革を目指しているが、彼自身もまた貴族社会特有の価値観が根付いた人間であり、マクギリスからは粛清の対象であると同時に利用出来る「駒」として扱われていた。
  
幼少期からの友人であるマクギリスと共に腐敗した組織の改革を目指していた。年の離れた妹のアルミリアがおり、長男ながら見合いを避けるガエリオより先に9歳のアルミリアがマクギリスと婚約することになった。政略結婚ではあるもののアルミリアはマクギリスに釣り合う女性となりたいと慕い、マクギリスも彼女を大切に想っているようである。ガエリオ自身もアルミリアを時にからかいはしても愛情はある様子。しかし妹が主役である婚約パーティの場で、同性としての気遣いから他の女性を抱くことをマクギリスに勧めるなど、貴族的価値観が根付いている。
+
火星圏の戦いで[[鉄華団]]に辛酸を嘗めさせられた結果打倒鉄華団に固執し、ボードウィン家の家宝であった[[ガンダム・キマリス]]に自ら搭乗して[[アイン・ダルトン]]と共にこれを追撃した。しかし、[[エドモントン]]で[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]を護衛する鉄華団を追撃する最中にモンタークの駆る[[グリムゲルデ]]と交戦。戦闘中にモンタークの正体がマクギリスである事、そしてその目的がギャラルホルンの粛清および掌握であったことを聞かされ、激昂。だが、彼もまたマクギリスが打倒しようとした腐敗の一部であったと返され、涙ながらに感情をぶつけるもそれすら届かずに敗北した。
  
火星圏の戦いで三日月に負けた悔しさもあってか鉄華団を倒すことに固執し、ボードウィン家の家宝であった[[ガンダム・キマリス]]に自ら搭乗してアイン、カルタ達と共に追撃していった。
+
エドモントン戦後、公式記録では戦死したと偽装され、仮面の男「ヴィダール」と名乗りマクギリスへの反撃のチャンスを伺うべく[[ラスタル・エリオン]]の下に身を寄せた。ヴィダールとなった彼は言葉数が減り寡黙な雰囲気を醸し出しながらも、過去の経験から行動に移すまでに物事を冷静に見極める慎重さを身に着けている。
物語後半、議事堂を目指す[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]と鉄華団を阻止しようと市街へと追撃するが、謎の男モンタークの駆る[[グリムゲルデ]]と交戦。その最中、モンターク=マクギリスの目的はギャラルホルンの粛清および掌握であったことを聞かされ、騙されていた怒りと悲しみとともに問いただす。だが返ってきたのは、本来ギャラルホルンが行うべきではない作戦への参加もためらわないガエリオ自身もまた、マクギリスが打倒しようとした腐敗の一部であるという意志を示すものだった。
 
  
涙ながらにギャラルホルンの改革を夢見た想い、死に瀕してもマクギリスを想ったカルタ、そして妹アルミリアの幸せなどを訴え、奮闘するも虚しく無念の敗北。それにより公式記録では戦死し、埋葬された事になっていた。
+
ヴィダールとなった彼は戦死したアインの脳の一部を使用した[[阿頼耶識システム|阿頼耶識システムType-E]]によって阿頼耶識システムと同等の戦闘能力を得ており、同時にこれで失った半身の機能を補っている。このシステムは倫理的な問題を孕む産物であったが、本人は「戦いを望んでいるに違いないアインの脳を眠らせるのは自身のエゴ」と決断しており、Type-Eを人であればこその力や想いによるものだと肯定的に語っている。
  
===ヴィダール===
+
マクギリスがクーデターの混乱に乗じ[[ガンダム・バエル]]の強奪を目論んだ事で、彼の望む物が「力」だと結論付けたガエリオは、マクギリス打倒を決意して仮面を外し、ガエリオ・ボードウィンとして表舞台に戻り、マクギリスに付き従う革命軍や彼にかつての自分を重ねつつ圧倒し、介入してきたマクギリスとも互角に渡り合う。地球軌道上での会戦ではマクギリスの逃走を許すものの、火星圏へと逃走したマクギリスを逆賊として追撃。激しい戦闘ののち生身で対峙した二人は銃を向け合い、激闘の中で友情を捨てきれない自身を自覚しながらも引き金を引いた。
戦死したかに見せて実際は生き延びており、変声機能のついた仮面を被って「ヴィダール」と名乗り素性を隠したうえでラスタルの元に身を寄せていた。言葉数は減るも時折[[ジュリエッタ・ジュリス]]には彼女のラスタルへ向けた真っ直ぐで妄信的な信頼に忠告することもあった。パイロットとして技量の本領はあくまで[[阿頼耶識システム]]Type-Eによるものであり、不使用時でも武装蜂起したコロニーの勢力を単機で壊滅させる技量を持つ。
 
  
[[阿頼耶識システム]]Type-Eは阿頼耶識システムの手術を施されたアインの脳にMSの操作と阿頼耶識使用の負荷を任せることで、ガエリオ自身は脳へのダメージを受けることなく、三日月並みの高速戦闘を可能にするというシステムである。これ以外にもエドモントンでの戦闘による怪我で歩行不可能になっているため、歩行補助の役割も果たしているとされる。作中描写でも設定的にも「自我のない脳を用いた同意のない人体実験」ではあるのだが、朗読劇にてガエリオは「戦いを望んでいるに違いないアインの脳を眠らせるのは俺のエゴ」と決断し、本編中でもType-Eを人であればこその力や想いによるものだと肯定的に語っている。
+
動乱の終結後には車椅子生活を送っている。これは阿頼耶識システムを用いた歩行補助デバイスを埋め込み恩恵を受けていたのが、その有機デバイスを除去したことによるものだという。
 
 
彼が父親や妹にまで生存を隠してアリアンロッド艦隊に身を置いていた理由はマクギリスの動向を窺い真意を探るためだったが、クーデターの際にマクギリスが[[ガンダム・バエル]]の元に来た事で彼の望む物が力だと結論付け、マクギリス打倒を決意して再びガエリオ・ボードウィンとして表舞台に戻る事になる。
 
 
 
===第二期終盤===
 
アリアンロッドと革命軍・鉄華団の全面会戦ではバエルで戦場に現れたマクギリスを討とうとするが、[[石動・カミ―チェ]]率いる親衛隊と交戦することになる。マクギリスに付き従う革命軍や彼にかつての自分を重ねつつ圧倒し、介入してきたマクギリスとも互角に渡り合うが、最後はマクギリスの逃走を許し、身代わりになった石動を撃墜した。
 
 
 
さらに火星圏へと逃走したマクギリスを逆賊として追撃。激しい戦闘ののち生身で対峙した二人は銃を向け合い、引き金を引いた。マクギリスの最期の言葉については「言うな」と押さえて止めたために聞かずじまいであったが、ガエリオ自身はマクギリスを理解できたと感じている様子。友情を実感できたことで裏切られたわだかまりも消えたのか、すぐ後に阿頼耶識の酷使によってアイン脳が焼き切れたType-Eシステムへと清々しい微笑みを向けていた。
 
 
 
動乱の終結後には車椅子生活を送っている。これは阿頼耶識システムを用いた歩行補助デバイスを埋め込み恩恵を受けていたのが、その有機デバイスを除去したことによるものだという。そうした彼の表情は険が取れて一期の頃のように明るくなり、車椅子を押すジュリエッタにもっと肉付きがある方が好みだと語り、にこやかに食事デートに誘っている。
 
 
 
ちなみに第一期後のガエリオの生存がマクギリスの敗北の大きな要因であると公式インタビューや視聴者間などでも語られるが、死亡したと思われていた彼がどのように助かったかは明らかになっていない。これを果たすには「周囲に敵方の人々が通る場所で停止したガンダムキマリス・キマリスの中で重傷を負ったガエリオ・大都市の中で停止した巨大MSに生命維持を任せていたアインやその脳」を、マクギリスや鉄華団や都市の人々に気づかれないようにアリアンロッドのラスタルが確保する、という至難の業が必要となる。
 
 
 
なおガエリオは初期案では第一期で退場する予定であったが、シリーズ構成の岡田麿里氏がガエリオの声優であった松風氏の人柄を気に入ったため予定を変更して続投することになったと明かされている。そのため上記のものを含めて大なり小なり不整合が発生してしまっている。
 
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:セブンスターズのエリオン家当主。アリアンロッド艦隊の司令官で利害の一致から彼の側近となり、ヴィダールの素性を知る数少ない相手。マクギリスの真意を知った後は、ラスタルと共に戦う事になる。一期での怪我の治療やキマリスの確保・改修や脳阿頼耶識の開発など、二期でのガエリオ勝利の全てを担保する存在とも言える。逆にラスタルにとっても二期開始時点でマクギリスの裏切りを知るガエリオを確保できていることこそが多大なアドバンテージになっている。そのため形式的にはラスタルの方が目上なのだが、ガエリオにとってはあくまでも対等の立場。
 
:セブンスターズのエリオン家当主。アリアンロッド艦隊の司令官で利害の一致から彼の側近となり、ヴィダールの素性を知る数少ない相手。マクギリスの真意を知った後は、ラスタルと共に戦う事になる。一期での怪我の治療やキマリスの確保・改修や脳阿頼耶識の開発など、二期でのガエリオ勝利の全てを担保する存在とも言える。逆にラスタルにとっても二期開始時点でマクギリスの裏切りを知るガエリオを確保できていることこそが多大なアドバンテージになっている。そのため形式的にはラスタルの方が目上なのだが、ガエリオにとってはあくまでも対等の立場。
 
;[[ジュリエッタ・ジュリス]]
 
;[[ジュリエッタ・ジュリス]]
:アリアンロッド艦隊所属のパイロット。当初は素顔を隠していたガエリオの事を不審に思っていたが、その戦いを見て認められる。自身を見出したラスタルに対して絶対的な忠誠を誓う姿に、ガエリオにかつてのアインを思い出させる。三日月の強さに恐怖して阿頼耶識は使わず人間として強くなると決意するが、アイン脳の戦闘利用は人間の力だとするガエリオの意見には納得している。気心の知れた信頼関係を結び、成長後にはデートの誘いに応えて肉を所望した。
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:アリアンロッド艦隊所属のパイロット。当初は素顔を隠していたガエリオの事を不審に思っていたが、その戦いを見て認められる。自身を見出したラスタルに対して絶対的な忠誠を誓う姿にガエリオにかつてのアインを思い出させる。三日月の強さに恐怖して阿頼耶識は使わず人間として強くなると決意するが、アインの脳の戦闘利用は人間の力だとするガエリオの意見には納得している。気心の知れた信頼関係を結び、成長後にはデートの誘いに応えて肉を所望した。
 
;[[ヤマジン・トーカ]]
 
;[[ヤマジン・トーカ]]
 
:アリアンロッド艦隊所属の整備兵。ガンダム・ヴィダールを初めとした機密性の高い機体の整備を任されている。
 
:アリアンロッド艦隊所属の整備兵。ガンダム・ヴィダールを初めとした機密性の高い機体の整備を任されている。
 
;[[イオク・クジャン]]
 
;[[イオク・クジャン]]
 
:セブンスターズのクジャン家当主にてアリアンロッド艦隊第二艦隊司令官。
 
:セブンスターズのクジャン家当主にてアリアンロッド艦隊第二艦隊司令官。
: 同じ七星の若者ではあるが、カルタやマクギリスとは違いあまり交流がなかったのか劇中ではお互い事務的なやり取りに終始し、ヴィダールの正体が明らかになった後も確執も関係描写もほとんどない。同じ七星の若者として幼なじみであるはずだがそういった会話もなかった。また、イオクが火星に行く事になったのは元はといえば七星勲章に関するヴィダール(ガエリオ)の何気ない発言が発端だが、火星でのMAが起こした騒動の際にもガエリオとは同じ場所にいなかった。
+
: 同じ七星の若者ではあるがカルタやマクギリスとは違い、あまり交流がなかったらしく、劇中では、お互い事務的なやり取りに終始し、ヴィダールの正体が明らかになった後も確執も関係描写もほとんどない。一方、第1期でのガエリオはイオク同様に高貴な環境で育ったこともあり、正義感は強いものの若さゆえの未熟さが見られた。
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:イオクが火星に行く事になったのは元はといえば七星勲章に関するヴィダール(ガエリオ)の何気ない発言が発端だが火星でのMAが起こした騒動の際にもガエリオとは同じ場所にいなかった。
 
;[[石動・カミーチェ]]
 
;[[石動・カミーチェ]]
 
:マクギリスの目指す未来に夢を見て付き従う部下。マクギリスは部下の事すら道具にしか思っていない男だというガエリオの主張に対して、石動はそのような感傷的な関係をマクギリスに求めていないと反論した。マクギリスの語る理想に夢を見た者同士ではあったが、裏切られたことでマクギリスと決別しセブンスターズとしての自分を選んだガエリオと冷遇されるコロニー出身者として最後までマクギリスの未来に夢を見ていた彼とは分かり合う事は無かった。
 
:マクギリスの目指す未来に夢を見て付き従う部下。マクギリスは部下の事すら道具にしか思っていない男だというガエリオの主張に対して、石動はそのような感傷的な関係をマクギリスに求めていないと反論した。マクギリスの語る理想に夢を見た者同士ではあったが、裏切られたことでマクギリスと決別しセブンスターズとしての自分を選んだガエリオと冷遇されるコロニー出身者として最後までマクギリスの未来に夢を見ていた彼とは分かり合う事は無かった。
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=== 鉄華団 ===
 
=== 鉄華団 ===
 
;[[三日月・オーガス]]
 
;[[三日月・オーガス]]
:自身にとって因縁浅からぬ宿敵。火星において、グリフォン姉妹の件で軽率な行動をした三日月に首を締め上げられた上、ロクな謝罪をされなかったこと(三日月が謝り慣れていないこともあるが)に端を発し、軌道上での戦いは回線越しの声からお互いに相手の正体を看破することもあった。<br />しかし出会う度に「チョコレートの隣の人」だの「ガリガリ」だの好き放題に呼ばれており、名前をまともに覚えて貰えない模様。一期では三日月の阿頼耶識を見たことで嘔吐し、アインが阿頼耶識を施したのちも本物で三日月たちの阿頼耶識をまがいものだと扱っていた。だが二期にてギャラルホルンの本部で交戦した際には、自らも阿頼耶識システムを用いたことで心境の変化があったのか、阿頼耶識の施術を受けている彼らを唾棄すべき存在だとした事を一応謝罪している。
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:自身にとって因縁浅からぬ宿敵。火星において、グリフォン姉妹の件で軽率な行動をした三日月に首を締め上げられた上、ロクな謝罪をされなかったこと(三日月が謝り慣れていないこともあるが)に端を発し、軌道上での戦いは回線越しの声からお互いに相手の正体を看破することもあった。<br />しかし出会う度に「チョコレートの隣の人」だの「ガリガリ」だの好き放題に呼ばれており、名前をまともに覚えて貰えない模様。一期では三日月の阿頼耶識を見たことで嘔吐し、アインが阿頼耶識を施したのちも三日月たちの阿頼耶識を紛い物だと扱っていた<ref>圏外圏で横行している阿頼耶識手術は技術衰退や知識の欠落によって300年前と比較して大きく劣化している所があるのもまた事実である。</ref>。だが二期にてギャラルホルンの本部で交戦した際には、自らも阿頼耶識システムを用いたことで心境の変化があったのか、阿頼耶識の施術を受けている彼らを唾棄すべき存在だとした事を一応謝罪している。
  
 
=== 家族 ===
 
=== 家族 ===
 
;[[アルミリア・ボードウィン]]
 
;[[アルミリア・ボードウィン]]
:年の離れた幼い妹。マクギリスに恋焦がれており、後に婚約が成された。二期では会話の機会はなく、ガエリオにとっても憎き仇の元で暮らしていることになるが、お互いへの言及もほとんどないままだった。最終回では、マクギリスの事を殺したのはガエリオだということも知っているはずだが、そもそも出番がない為マクギリス事件後はどういう関係かも不明である。
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:年の離れた幼い妹。マクギリスに恋焦がれており、後に婚約が成された。二期では会話の機会はなく、ガエリオにとっても憎き仇の元で暮らしていることになるが、お互いへの言及もほとんどないままだった。最終回では、マクギリスの事を殺したのはガエリオだということも知っているはずだが、そもそも出番がない為マクギリス事件後はどういう関係かも不明。ただし、鉄ラジにおけるコメントによると、'''兄がマクギリスを殺した事実を知ったショックから人前に出られる状態では無くなってしまった'''との事。
 
;[[ガルス・ボードウィン]]
 
;[[ガルス・ボードウィン]]
:父親。ボードウィン家の現当主。
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:父親。ボードウィン家の現当主。ガエリオの死を聞いた際はショックを受けていたようだが、それをマクギリスが陥れた物である事を知った後は、当然ながらマクギリスを激しく憎む様になっている。
  
 
=== 火星 ===
 
=== 火星 ===
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「そのクソ生意気な声、あの時のガキか!?」
 
;「そのクソ生意気な声、あの時のガキか!?」
;「ガエリオ・ボードウィンだッ!火星人は――――――火星に帰れェーーーーーーッ!!!」
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;「ガエリオ・ボードウィンだッ!火星人は火星に帰れェーーーーーーッ!!!」
 
:火星軌道上で三日月と邂逅した時の台詞。思いもよらない相手であったが、この戦闘を期に幾度となく相見えていく事になる。
 
:火星軌道上で三日月と邂逅した時の台詞。思いもよらない相手であったが、この戦闘を期に幾度となく相見えていく事になる。
  
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;[[ガンダム・キマリスヴィダール]]
 
;[[ガンダム・キマリスヴィダール]]
 
:ガンダムヴィダールの偽装を解き、本来の姿を取り戻した機体。仮面を脱ぎ再びガエリオへと戻った際に搭乗し、マクギリスとの決着をつけた。
 
:ガンダムヴィダールの偽装を解き、本来の姿を取り戻した機体。仮面を脱ぎ再びガエリオへと戻った際に搭乗し、マクギリスとの決着をつけた。
 
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;[[エックスケー]]
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:『鉄血のオルフェンズG』の期間限定イベント「ヴィダール前夜」で搭乗した機体。
 
<!-- == 余談 == -->
 
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<!-- *説明 -->
 
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
<!-- <amazon>ASIN</amazon> -->
 
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*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
  
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== 脚注 ==
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2024年9月1日 (日) 04:55時点における最新版

ガエリオ・ボードウィン
外国語表記 Gaelio Bauduin
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
声優 松風雅也
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プロフィール
あだ名
  • チョコレートの隣の人 (三日月)
  • ガリガリ (同上)
偽名 ヴィダール
種族 人間
性別 男性
出身 地球、ボードウィン家
所属組織 ギャラルホルン
所属部隊 監査局 ⇒ アリアンロッド
階級 特務三佐
主な搭乗機 シュヴァルべ・グレイズ (ガエリオ機)ガンダム・キマリスガンダム・キマリストルーパーガンダム・ヴィダールガンダム・キマリスヴィダール
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概要編集

ギャラルホルンを統べるセブンスターズの一家門ボードウィン家の長男。マクギリス・ファリドと同じく監査局に属する特務三佐であり、MS戦闘に長けたエースパイロット。名門の出ゆえの強い身内意識と無自覚な差別意識を持ち合わせるが、認めた相手には情が熱い。

幼少期からの友人であるマクギリスと共に腐敗した組織の改革を目指しているが、彼自身もまた貴族社会特有の価値観が根付いた人間であり、マクギリスからは粛清の対象であると同時に利用出来る「駒」として扱われていた。

火星圏の戦いで鉄華団に辛酸を嘗めさせられた結果打倒鉄華団に固執し、ボードウィン家の家宝であったガンダム・キマリスに自ら搭乗してアイン・ダルトンと共にこれを追撃した。しかし、エドモントンクーデリア・藍那・バーンスタインを護衛する鉄華団を追撃する最中にモンタークの駆るグリムゲルデと交戦。戦闘中にモンタークの正体がマクギリスである事、そしてその目的がギャラルホルンの粛清および掌握であったことを聞かされ、激昂。だが、彼もまたマクギリスが打倒しようとした腐敗の一部であったと返され、涙ながらに感情をぶつけるもそれすら届かずに敗北した。

エドモントン戦後、公式記録では戦死したと偽装され、仮面の男「ヴィダール」と名乗りマクギリスへの反撃のチャンスを伺うべくラスタル・エリオンの下に身を寄せた。ヴィダールとなった彼は言葉数が減り寡黙な雰囲気を醸し出しながらも、過去の経験から行動に移すまでに物事を冷静に見極める慎重さを身に着けている。

ヴィダールとなった彼は戦死したアインの脳の一部を使用した阿頼耶識システムType-Eによって阿頼耶識システムと同等の戦闘能力を得ており、同時にこれで失った半身の機能を補っている。このシステムは倫理的な問題を孕む産物であったが、本人は「戦いを望んでいるに違いないアインの脳を眠らせるのは自身のエゴ」と決断しており、Type-Eを人であればこその力や想いによるものだと肯定的に語っている。

マクギリスがクーデターの混乱に乗じガンダム・バエルの強奪を目論んだ事で、彼の望む物が「力」だと結論付けたガエリオは、マクギリス打倒を決意して仮面を外し、ガエリオ・ボードウィンとして表舞台に戻り、マクギリスに付き従う革命軍や彼にかつての自分を重ねつつ圧倒し、介入してきたマクギリスとも互角に渡り合う。地球軌道上での会戦ではマクギリスの逃走を許すものの、火星圏へと逃走したマクギリスを逆賊として追撃。激しい戦闘ののち生身で対峙した二人は銃を向け合い、激闘の中で友情を捨てきれない自身を自覚しながらも引き金を引いた。

動乱の終結後には車椅子生活を送っている。これは阿頼耶識システムを用いた歩行補助デバイスを埋め込み恩恵を受けていたのが、その有機デバイスを除去したことによるものだという。

登場作品と役柄編集

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
初登場作品。当初は火星支局への査察に赴いたマクギリスに同行。支局長コーラル・コンラッドの不正を紐解いていく中で、偶然にも三日月達と遭遇(このときは自身の運転する車がクッキー達を撥ねそうになったため、激昂した三日月に首根っこを掴み上げられる羽目になった)。このときマクギリスがお詫びにチョコをあげたことから、三日月には「チョコの隣の人」と認識されるようになる。直後の火星軌道上の戦闘では初めて刃を交える事になった。乗機は、当初は専用のランスユニットを装備した紫色のシュヴァルべ・グレイズだったが三日月には全く歯が立たずに終わる。後にボードウィン家の蔵に眠っていたガンダム・キマリスに乗り換えると、ガンダム・バルバトスに対して性能相性が良いようで、互角の戦闘を披露した。

人間関係編集

ギャラルホルン編集

マクギリス・ファリド
幼少期からの親友。元はファリド家に迎えられた養子であったが、そんなマクギリスを毅然と認めたカルタの影響もあってか出会った頃から対等な付き合いをしてきている。共にギャラルホルンに属してからは妹アルミリアとの婚約の事もあり、良好な関係。しかしガエリオにとっては幼少から劣等感と裏腹の憧れの対象でもあり、優男の仮面によって人望も備えたマクギリスが仮面を外して本音で話し、共に理想を語り合える親友として認められることに喜びを感じてもいた。一期では「マクギリスはガエリオのことが実は嫌い」という設定もあったようで、ガエリオ声優の松風氏が担当キャラが死ぬ可能性を危惧して親友関係を主張していくことにした、というエピソードが明かされている。
彼が本性を現し、カルタと自身の命を奪ってまで野望を達成しようとすると、彼の真意を見極めたうえで全面対決を宣言。自身と友人を殺めた仇として、世界の敵として引導を渡す。それでも友情は消えず、最後は泣きながら彼を看取った。
アイン・ダルトン
鉄華団追撃任務に際して、アインの志願に応えたマクギリスがガエリオの新たな部下として配属させたパイロット。鉄火団との戦いで戦死したクランクを強く慕い仇を取るために戦う姿勢に共感し自身がガンダムキマリスに乗り換えた際には自分のシュバルベ・グレイズを譲るなどして強い信頼を結ぶこととなる。鉄華団との戦闘でアインが自分を庇って意識不明の重体に陥った際には彼を救うために奔走。医師がアインの生存に不可欠だとした(地球で差別対象である義肢や人工臓器などの)機械化処置を「機械の化け物」だと拒否するとともに、アインを戦える身体に戻せと要求。そこでなされたマクギリスの進言によって、禁忌とされる阿頼耶識システムの投入を決意した。
カルタ・イシュー
ギャラルホルンの名家であるイシュー家の長女にして、マクギリスと同じく幼馴染の1人(付き合いに関してはマクギリスよりも長い)。周囲に流されず、自分が認めた他者に対等に接するといった共通点があり、ガエリオにとっては憎まれ口を叩く事もあり、ある種の苦手意識を持っていた節もあったがよき親友でもある。アインとカルタの死は、後々までガエリオが戦う理由となっていた。
イズナリオ・ファリド
マクギリスの義父にして地球本部長。
ラスタル・エリオン
セブンスターズのエリオン家当主。アリアンロッド艦隊の司令官で利害の一致から彼の側近となり、ヴィダールの素性を知る数少ない相手。マクギリスの真意を知った後は、ラスタルと共に戦う事になる。一期での怪我の治療やキマリスの確保・改修や脳阿頼耶識の開発など、二期でのガエリオ勝利の全てを担保する存在とも言える。逆にラスタルにとっても二期開始時点でマクギリスの裏切りを知るガエリオを確保できていることこそが多大なアドバンテージになっている。そのため形式的にはラスタルの方が目上なのだが、ガエリオにとってはあくまでも対等の立場。
ジュリエッタ・ジュリス
アリアンロッド艦隊所属のパイロット。当初は素顔を隠していたガエリオの事を不審に思っていたが、その戦いを見て認められる。自身を見出したラスタルに対して絶対的な忠誠を誓う姿にガエリオにかつてのアインを思い出させる。三日月の強さに恐怖して阿頼耶識は使わず人間として強くなると決意するが、アインの脳の戦闘利用は人間の力だとするガエリオの意見には納得している。気心の知れた信頼関係を結び、成長後にはデートの誘いに応えて肉を所望した。
ヤマジン・トーカ
アリアンロッド艦隊所属の整備兵。ガンダム・ヴィダールを初めとした機密性の高い機体の整備を任されている。
イオク・クジャン
セブンスターズのクジャン家当主にてアリアンロッド艦隊第二艦隊司令官。
同じ七星の若者ではあるがカルタやマクギリスとは違い、あまり交流がなかったらしく、劇中では、お互い事務的なやり取りに終始し、ヴィダールの正体が明らかになった後も確執も関係描写もほとんどない。一方、第1期でのガエリオはイオク同様に高貴な環境で育ったこともあり、正義感は強いものの若さゆえの未熟さが見られた。
イオクが火星に行く事になったのは元はといえば七星勲章に関するヴィダール(ガエリオ)の何気ない発言が発端だが火星でのMAが起こした騒動の際にもガエリオとは同じ場所にいなかった。
石動・カミーチェ
マクギリスの目指す未来に夢を見て付き従う部下。マクギリスは部下の事すら道具にしか思っていない男だというガエリオの主張に対して、石動はそのような感傷的な関係をマクギリスに求めていないと反論した。マクギリスの語る理想に夢を見た者同士ではあったが、裏切られたことでマクギリスと決別しセブンスターズとしての自分を選んだガエリオと冷遇されるコロニー出身者として最後までマクギリスの未来に夢を見ていた彼とは分かり合う事は無かった。

鉄華団編集

三日月・オーガス
自身にとって因縁浅からぬ宿敵。火星において、グリフォン姉妹の件で軽率な行動をした三日月に首を締め上げられた上、ロクな謝罪をされなかったこと(三日月が謝り慣れていないこともあるが)に端を発し、軌道上での戦いは回線越しの声からお互いに相手の正体を看破することもあった。
しかし出会う度に「チョコレートの隣の人」だの「ガリガリ」だの好き放題に呼ばれており、名前をまともに覚えて貰えない模様。一期では三日月の阿頼耶識を見たことで嘔吐し、アインが阿頼耶識を施したのちも三日月たちの阿頼耶識を紛い物だと扱っていた[1]。だが二期にてギャラルホルンの本部で交戦した際には、自らも阿頼耶識システムを用いたことで心境の変化があったのか、阿頼耶識の施術を受けている彼らを唾棄すべき存在だとした事を一応謝罪している。

家族編集

アルミリア・ボードウィン
年の離れた幼い妹。マクギリスに恋焦がれており、後に婚約が成された。二期では会話の機会はなく、ガエリオにとっても憎き仇の元で暮らしていることになるが、お互いへの言及もほとんどないままだった。最終回では、マクギリスの事を殺したのはガエリオだということも知っているはずだが、そもそも出番がない為マクギリス事件後はどういう関係かも不明。ただし、鉄ラジにおけるコメントによると、兄がマクギリスを殺した事実を知ったショックから人前に出られる状態では無くなってしまったとの事。
ガルス・ボードウィン
父親。ボードウィン家の現当主。ガエリオの死を聞いた際はショックを受けていたようだが、それをマクギリスが陥れた物である事を知った後は、当然ながらマクギリスを激しく憎む様になっている。

火星編集

クッキー・グリフォンクラッカ・グリフォン
火星で車を運転中に飛び出してきた彼女たちの安否を確認しに行った際、その場に居合わせた三日月に問答無用で首を絞められる羽目に。ある意味、三日月との因縁を作ってくれた姉妹である。

名台詞編集

「そのクソ生意気な声、あの時のガキか!?」
「ガエリオ・ボードウィンだッ!火星人は火星に帰れェーーーーーーッ!!!」
火星軌道上で三日月と邂逅した時の台詞。思いもよらない相手であったが、この戦闘を期に幾度となく相見えていく事になる。

搭乗機体・関連機体編集

シュヴァルべ・グレイズ (ガエリオ機)
当初の搭乗機。自身のスタイルに合わせてランスユニットを装備するなど専用機として改修されている。
ガンダム・キマリス
ボードウィン家から投入したガンダム・フレーム機。
ガンダム・キマリストルーパー
キマリスを地上様に改修した形態。窮地に陥ったカルタの救援やエドモントンでの戦闘において使用されている。
ガンダム・ヴィダール
仮面の男ヴィダールを名乗っていた時に搭乗した機体。戦死したアインの脳を介した疑似阿頼耶識を搭載している。
ガンダム・キマリスヴィダール
ガンダムヴィダールの偽装を解き、本来の姿を取り戻した機体。仮面を脱ぎ再びガエリオへと戻った際に搭乗し、マクギリスとの決着をつけた。
エックスケー
『鉄血のオルフェンズG』の期間限定イベント「ヴィダール前夜」で搭乗した機体。

商品情報編集

雑貨 編集

資料リンク 編集

リンク編集

脚注編集

  1. 圏外圏で横行している阿頼耶識手術は技術衰退や知識の欠落によって300年前と比較して大きく劣化している所があるのもまた事実である。