「AEUイナクト」の版間の差分
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− | + | 開発がスタートした西暦2305年は社会情勢から見れば太陽光発電紛争の終結に伴い大規模戦闘の可能性が低くなっていた時期であり、MSが必要とされる局面も減少すると予測されていたが、逆にそのような時代だからこそ、他陣営を圧倒するようなインパクトを持った新兵器が必要だと軍上層部は考えていたとされている。これは、軌道エレベーターの建設の遅れによって世界から下された「AEUは技術力が低い」という不名誉な評価を払拭するためのイメージ戦略的な側面も含まれている。 | |
− | + | AEUでは「バディクラフト」と呼ばれるMS支援用キャリアビーグルに秀でていたが、この技術を発展させても世界を驚かせるようなインパクトを得られないため、開発陣はビーム兵器という全く新しい技術にチャレンジする事になる。ビーム兵器そのものの開発はプランの中核でありながらもっとも難航し、また大量の電力を消費するビーム兵器はMSに搭載したバッテリーではそれを補う事ができなかったため、機体に電源を搭載することを諦め、随時補給可能な体制を作る事になった。機体に内蔵したアンテナは軌道エレベーターから直接パワー供給を受けることが可能であり、設計データ上はパワー切れを起こさない。更に、AEUでは本機を運用するため軌道エレベーターからの受信連携体制を完全整備し、自国領内での連続稼働時間をデータ上は無制限とした。この太陽光発電対応は[[ユニオン]]の[[ユニオンフラッグ|フラッグ]]と同様であるが、これほどの受信連携体制はユニオンでも実現していない。 | |
− | + | イナクトはビーム兵器の完成を見ないまま、エネルギー受信網の整備完了と同時に本機の発表に踏み切ったが、これはフラッグとよく似たコンセプトを有しており、発表が遅れれば「真似をした」と謗られる事になる(事実、発表を急いだにも関わらず同様の評価を受けている)と危惧したこと、そして[[人類革新連盟]]が軌道エレベーター送電開始十年を大々的にアピールしたことも関係していたとされている。 | |
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;ミサイル | ;ミサイル | ||
− | : | + | :脚部ウエポンベイに搭載可能なミサイル。 |
;ディフェンスロッド | ;ディフェンスロッド | ||
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;[[AEUヘリオン]] | ;[[AEUヘリオン]] | ||
:前世代機。 | :前世代機。 | ||
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− | : | + | :開発時に参考とされたため、機体形状が酷似している。 |
== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
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2024年9月16日 (月) 09:17時点における最新版
AEUイナクト | |
---|---|
外国語表記 | AEU Enact |
登場作品 | 機動戦士ガンダム00 |
デザイナー | 福地仁 |
スペック | |
---|---|
分類 | 量産型可変モビルスーツ |
型式番号 | AEU-09 |
頭頂高 | 17.6m |
本体重量 | 66.8t |
装甲材質 | Eカーボン |
開発組織 | AEU |
所属組織 | |
主なパイロット |
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概要編集
AEUが開発した量産型モビルスーツ。軌道エレベーターの完全稼働に至っていないAEUが他国に対して優位性をアピールするために全力をあげて開発された。
開発がスタートした西暦2305年は社会情勢から見れば太陽光発電紛争の終結に伴い大規模戦闘の可能性が低くなっていた時期であり、MSが必要とされる局面も減少すると予測されていたが、逆にそのような時代だからこそ、他陣営を圧倒するようなインパクトを持った新兵器が必要だと軍上層部は考えていたとされている。これは、軌道エレベーターの建設の遅れによって世界から下された「AEUは技術力が低い」という不名誉な評価を払拭するためのイメージ戦略的な側面も含まれている。
AEUでは「バディクラフト」と呼ばれるMS支援用キャリアビーグルに秀でていたが、この技術を発展させても世界を驚かせるようなインパクトを得られないため、開発陣はビーム兵器という全く新しい技術にチャレンジする事になる。ビーム兵器そのものの開発はプランの中核でありながらもっとも難航し、また大量の電力を消費するビーム兵器はMSに搭載したバッテリーではそれを補う事ができなかったため、機体に電源を搭載することを諦め、随時補給可能な体制を作る事になった。機体に内蔵したアンテナは軌道エレベーターから直接パワー供給を受けることが可能であり、設計データ上はパワー切れを起こさない。更に、AEUでは本機を運用するため軌道エレベーターからの受信連携体制を完全整備し、自国領内での連続稼働時間をデータ上は無制限とした。この太陽光発電対応はユニオンのフラッグと同様であるが、これほどの受信連携体制はユニオンでも実現していない。
イナクトはビーム兵器の完成を見ないまま、エネルギー受信網の整備完了と同時に本機の発表に踏み切ったが、これはフラッグとよく似たコンセプトを有しており、発表が遅れれば「真似をした」と謗られる事になる(事実、発表を急いだにも関わらず同様の評価を受けている)と危惧したこと、そして人類革新連盟が軌道エレベーター送電開始十年を大々的にアピールしたことも関係していたとされている。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダム00(1stシーズン)
- 初登場作品。第1話でデモカラー機が登場し、ヘリオンとともにAEUの主力機として運用されるが、ほとんど出番が無く、やられ役に徹している。
- 機動戦士ガンダム00(2ndシーズン)
- 地球連邦軍の主力となっている他、カタロンでも運用されている。
- ブレイクピラーの際、端の方で小さくフラッグとイナクトが交戦している。
装備・機能編集
特殊機能編集
- 変形
- 飛行形態に変形可能。フラッグと同じく装備換装による変形ではなく、作戦行動中の変形にも対応している。AEUの変形システムは長距離&広範囲の運用を想定しておらず、他国の運用ではなく空中移動により複雑に入り込んだ地形を回避し、AEU内にいまだ残る「国境」を越えて展開する事を目的としている。
- ウエポンベイ
- 脚部は空洞であり、ウェポンベイになっている。通常はミサイルなど長距離武装が収納されているが、長距離飛行時などは予備の燃料を搭載したり、多目的に使用することが可能である。
武装・必殺攻撃編集
- リニアライフル
- 本機の主兵装。銃の後部に装着したバッテリーにより電磁加速した実体弾を撃ち出す。ビームライフルほどの威力はないものの、その破壊力はMS戦において十分なものである。開発計画では本体が受信した太陽光発電のパワーを銃へも供給する事を予定していたが、完成する事はなかった。
- ソニックブレイド
- 格闘戦における主兵装。超硬質カーボン製の剣で、刃の部分は高周波振動によって高い切断能力を持つ。
- プラズマソード
- ソニックブレイドの刃の周囲にプラズマを纏わせた状態。出力を高めれば、ガンダムのビームサーベルと一時的ながら打ち合うことも可能。
- 20mm機銃
- 股関節に内蔵された円形パーツの左側に装備された実体弾機銃。飛行時に敵ミサイルの迎撃に使用される他、人型時の対人・対車輌など大きな火力を必要としない時に使用される。威力がない代わりに連射が可能であり、その利用価値は高いが、一方で対MS戦では牽制目的の使用がほとんどである。
- ミサイル
- 脚部ウエポンベイに搭載可能なミサイル。
- ディフェンスロッド
- 敵からの攻撃に対し、その弾着の角度を調整して跳弾を狙う盾。使用時には腕の軸を中心に可動する。重い盾を装備できない飛行機体ならではの装備だが、仮に正面から攻撃を受けた場合にはロッドが折れてしまう事もある。飛行形態では使用しないため、飛行形態のみのミッションでは装備されない。
対決・名場面編集
関連機体編集
別仕様・装備バリエーション 編集
- AEUイナクト指揮官型
- 指揮官仕様。
- AEUイナクト (デモカラー)
- デモンストレーション用の機体。
- サーシェス専用AEUイナクトカスタム (モラリア開発実験型)
- サーシェス専用機。
- サーシェス専用AEUイナクトカスタム (アグリッサ型)
- サーシェス機がアグリッサと合体した形態。
- AEUイナクト宇宙型
- カタロンが運用した宇宙戦用の機体。
- AEUイナクト スイール王宮警護型
- スイール王国の近衛兵仕様。
- クラウス専用イナクト ランドストライカーパッケージ
- クラウス・グラード専用機。
系列機・派生機 編集
商品情報編集
ガンプラ編集
- 量産型を再現できるパーツが付属。