タイガーバウム
タイガーバウム (Tiger Baum) 編集
サイド3の24バンチコロニー。サイド3に属するコロニーの中では数少ない一年戦争時に中立を宣言したコロニーでもある。ただし、コロニーの港湾部周辺には無数の機雷が散布されており、入港した軍艦に対しては強制的に封印措置が行われるなど、過剰とも言えるほど徹底した防護が行われている。
旧世紀の香港や許都をモデルにした観光用コロニーで、内部には中華街も設けられ、コロニーの外壁には竜の絵が描かれている。
第一次ネオ・ジオン抗争時には総監のスタンパ・ハロイがコロニー公社と共謀して重税を課しており、住民は低所得者が多かったが、宇宙世紀0088年11月11日にコロニーに寄港したネェル・アーガマとスタンパの間で一悶着あり、騒動の末にスタンパは死亡。その後、宇宙世紀0100年代にはニューホンコンからルオ商会の手が入り、環境面の向上を果たすことになった。
スタンパの屋敷にはズゴックやアッガイといった旧式モビルスーツのコレクションが展示されているが、これらはコクピットを全天周囲モニター・リニアシート化するなどの近代化改修が施されている。
登場作品 編集
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 初登場作品。第40話~41話の舞台となり、ネェル・アーガマが救助した難民船を引き渡すために寄港するが、スタンパがガンダムチームの女性メンバーや難民船に潜入していたハマーン・カーンを自身のハーレムに加えようと拉致したため、ジュドー・アーシタが地元少年のルナン一行と協力し、彼女たちの奪還のために行動することになった。前半はジュドー達の女装というコミカルな要素も含まれているが、後半では雰囲気が一転。スタンパの悪行でラサラ・ムーンが命を落とし、モンド・アガケが仇討ちのため戦うというシリアス展開を迎える。
- 機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―
- 第一次ネオ・ジオン抗争後にルオ商会の資本が入ったことがウォン・リーの口から語られている。
- 機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム
- ヘイリー・アーフンの出身地として名前が上がっている。彼女の弁によれば、この頃から居住環境は良くなかった模様。
施設・地区 編集
- 屋敷
- スタンパの住む和と中華の要素が入り混じった屋敷。スタンパの部下によってバスに乗せられた女性がここへ連れてこられる。庭園のあちこちに一年戦争のモビルスーツ(レプリカとも)が飾られているが、中には金剛力士像を模した装飾が施されたザクIや、頭に屋根を乗せて神社代わりにされているゴッグがいたりと、スタンパの悪趣味っぷりを象徴する佇まいとなっている。火器に至るまで全て整備されているため戦闘にも使用可能であり、屋敷に潜入したジュドー達やスタンパの部下、更には同じく潜入していたハマーンが乗り込み、モビルスーツ戦が展開された。
- 中華街
- タイガーバウムの繁華街。ビル街が並んでいる一方、港には多数の木造船が浮かんでいる。ハマーンに取り入ろうとしたスタンパがズゴックに乗り、港でラサラ達を襲撃した。