RF高速機動型ザク

RF高速機動型ザク
登場作品 機動戦士ガンダムF90クラスター
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 OMS-01RNF
頭頂高 17.2m
全備重量 34.5t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 3,340kw
スラスター総推力 164,000kg
開発組織 オールズモビル
所属 オールズモビル
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概要編集

宇宙世紀0111年に火星独立ジオン軍(オールズモビル)が開発した試作ニュータイプモビルスーツ

火星の内戦で失われたサイコミュ技術の再確立を企図して開発されたものだが、本機には「安全で廉価な一般人用サイコミュ技術の確立による火星開発用モビルワーカーの開発」と「40m級ニュータイプ用モビルスーツのダウンサイジング」という相反する2つの目的が設定されていた。これは、地球再侵攻を最終目的としながら、空気や水を無償で入手出来ない火星で生活空間の拡充と確保が必須であったことに由来しており、外宇宙のスペースノイドを糾合しての新国家設立を唱えるテクノクラートと地球粛清を唱える軍部強硬派の利害の一致から、両派の求める機能を追求した本機の開発が進められた。

RF高速機動型ザクは、18m級のスケールにおよそ考え得る限りの機能を投入した試験機であり、ムーバブルフレームは腕部と下半身こそ新造のものだが、上半身はギラ・ドーガのものを流用しつつ、ほぼヤクト・ドーガに近い仕様となっている。機体制御のほとんどはコクピット周辺に設置されたサイコフレームによるサイコミュ制御で行うことを主眼としており、コクピットのレバーやペダルは補助用デバイスに過ぎず、サイコミュ・コントローラーによる外部からの遠隔制御にも対応していた。

腕部はサイコミュ駆動のマルチ・ユニットで、指部に搭載された各5門のメガ粒子砲ビーム・サーベルとして運用できるだけでなく、メガ粒子偏向機能によってIフィールド及びビーム・リフレクターとして機能する。有線でのオールレンジ攻撃も可能だが、パイロットのニュータイプ能力が高い場合はワイヤーを切り離して無線攻撃端末としても使用出来た。

脚部は撤廃され、大型のプロペラントタンク及び推進器が搭載されている。この構成は原型となったサイコミュ高機動試験用ザクからそのまま引き継いだ仕様だが、試験目的としては「火星重力圏でのスラスターによるMS単体飛行技術の再確立」が企図されており、スラスター・ベーンは火星大気圏内における姿勢制御に特化している。また、2号機はミノフスキー・フライト及びビーム・バリアーの増設も検討されていたと言われている。

多岐にわたる機能の実装はパイロットに多大な負担をかけるものであり、試作1号機は7度目のテストフライトで大破、テストパイロットの死亡という形で幕を閉じたが、回収されたデータはRFグロムリンIIをはじめとするジオン残党勢力のニュータイプ用兵器開発にフィードバックされ、ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様の改良プランにも反映されている。

登場作品と操縦者編集

機動戦士ガンダムF90クラスター
初登場作品。
月刊モビルマシーン
VOLUME 28で機体解説が掲載された。

装備・機能編集

特殊機能編集

サイコフレーム
機体制御を目的にコクピット周辺に組み込まれたサイコミュデバイス。地球圏では技術封印されているが、そのタブーは外宇宙まで届くものではなかった。
本機の操作はサイコミュを介して行われるもので、レバーやペダルは補助的なものに過ぎず、サイコミュ・コントローラーで外部からの遠隔操作も可能。

武装・必殺攻撃編集

五連サイコミュ式メガ粒子砲
前腕部に搭載されたサイコミュ稼働のマルチ・ユニット。指部に搭載された各5門のメガ粒子砲で、作業用トーチとしての機能を兼ねたビーム・サーベルとして運用出来るだけでなく、メガ粒子偏向機能によってIフィールド・バリア及びビーム・リフレクターとしても機能する。有線でのオールレンジ攻撃が可能だが、パイロットのNT能力が高ければワイヤーを切断して無線攻撃端末として運用出来る。

対決・名場面編集

関連機体編集

サイコミュ高機動試験用ザク
原型機。
ギラ・ドーガ
開発に際してムーバブルフレームが転用されている。胴体部の仕様はヤクト・ドーガに近い。

リンク編集