マリア主義
マリア主義
編集宇宙世紀0140年代にザンスカール帝国の女王マリア・ピァ・アーモニアが提唱した、「男性的な闘争を捨て、母なる者を敬う」という考えのもと「母性」を中心とした社会システムを作ろうとする思想。
長く続いた男性優位の体制こそが社会悪の根源と捉え、それを見直すべきという考えであり、それ自体は宇宙世紀0080年代のパプテマス・シロッコからある思想であった。体系的にはエレズム(地球聖地思想)の影響下にあり、マリア主義において人類は「宇宙において特別な存在ではなく、単に地球で生まれただけの存在であり、今なお愚かさを払拭できずにいる」と規定している。そのため、人類には母なる存在による救済と慰謝が必要であり、それがマリアを通して語られる言葉であるとされた。また、ガチ党はこの主義において母なる存在を守る者として位置づけられている。
元々はマリアがヒーリング能力の覚醒とともにサイド1のアルバニアンで始めた相談所から始まったもので、宇宙世紀0144年には彼女の信奉者と共に「マリアの光教団」を設立。この時点では小規模な団体でしかなかったが、フォンセ・カガチがマリアをサイド2に連れ出し、ザンスカールの女王として担ぎ出したことでその考えはアメリアコロニーの民衆たちに受け入れられていった。しかし、その結果として基本的に戦争に反対の立場を取るはずの女性が戦争に反対しなくなり、マリア主義を宇宙へ広めるためならギロチンも辞さないという気質のもと、ザンスカール帝国は軍国主義へと傾倒していくことになった。
登場作品
編集- 機動戦士Vガンダム
- 出典元。マリア・ピァ・アーモニアの掲げる思想として位置づけられ、ザンスカール帝国の国家理念及び戦争理由ともなっているが、その実態はフォンセ・カガチによる人類粛清の口実であるとも言え、カテジナ・ルースを筆頭としてそれに傾倒していった人々はその人生を歪ませることになった。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
- ローズマリー・スズキがマリア主義についての取材を行っていたことが語られ、第29話では彼女とカーティス・ロスコによって概要がザックリと解説された。心地の良い思想に傾倒していくことでそれまで自分の意見を口にしていた人間が思考を放棄し、どこかの誰かと同じ意見を繰り返しているだけになるとされており、その様子は現地を取材したローズマリーをして「人間がゾンビになる」「恐怖映画の中にいるみたい」と言わしめ、この話を聞いたフォント・ボーも大義の心地よさが独裁者の台頭を許したかつてのジオン公国の愚行を思い起こしている。
- 月刊モビルマシーン
- ガチ党の台頭によってアメリアがマリア主義へと傾倒していく様子が軍事雑誌の観点から描かれている。ガチ党からマリア主義に即した誌面の刷新を要求され、記事の冒頭と末尾にマリア主義への美辞麗句が掲載されるようになった他、ライターにもマリア主義者が増え、また編集部にガチ党の息のかかったお目付け役が送り込まれるなど、時代の変遷と共にきな臭さを醸し出していった。