ΖプラスC4型
ΖプラスC4型 | |
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外国語表記 | Ζ Plus C4 |
登場作品 |
スペック | |
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分類 | 試作型可変モビルスーツ |
型式番号 | MSZ-006C4 |
全長 | 24.64m (WR形態) |
頭頂高 | 19.86m (MS形態) |
全高 | 22.03m (MS形態) |
全幅 | 19.58m (WR形態) |
本体重量 | 32.56t |
全備重量 | 84.15t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 2,770kW |
ロケット推力 |
18,600kg×4 12,400kg×4 |
姿勢制御バーニア数 | 12基 |
装甲材質 | ガンダリウムγコンポジット |
センサー有効半径 | 16,600m |
開発組織 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属 | 地球連邦軍 |
主なパイロット | 連邦兵 |
概要編集
アナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作可変モビルスーツ「Ζプラス」の内、C型に分類される機体の一機種。
Ζプラスの特徴であるウィング・バインダーはMS/MA両形態で有効に使われていたが、大気圏上層での機動はΖガンダムのフライング・アーマー型のバインダーに劣るものだった。ΖプラスのVG翼は大気圏内では低空から高々度まで良好な揚抗比を持つが、大気圏上層部を極超音速で飛行する際、大きな主翼には大変な抗力が掛かってしまう。これはカラバが地上での展開を企てるために設計したバインダーを流用したためであり、こういった領域の飛行性能には無理が生じてしまう。
そこで低軌道~大気圏上層を守備範囲とする目的で逆V字型の正面形の厚く大きな後退角を持った小さな主翼のウェイブライダー(WR)になるように再設計されたのが本機、C4型である。基本的には宇宙用のΖプラスC1型と共通部分が多いものの、WR形態を重視した機体構造になっているのが特徴。背面はVG翼からΖガンダムと同様のフライング・アーマー型のバインダーに変更されており、事実上の先祖返りを果たしている。このフライング・アーマーはΖガンダムの物より数段洗練されており、ショック・ウェイブを形成するのに剛性的に無理があった3段式展開フライング・アーマーは先端翼のみ回転収納式に改められている。また、テール・スタビレーターもC1型と比して小型の物が装備されている。腰部のフロント・スカートも整流効果の高い大型の物に変更され、大腿部はビーム・カノンをオミットした代わりに純粋なフェアリング(MS形態時にはサイドスカートとして機能)が追加されている。
通常の機体では大気圏突入などの際、マッハ20以上の極超音速で発生する衝撃波に包まれ、大気が高温に熱され電離してしまうため機体はブラックアウト状態となってしまう。しかし、C4型のWRはこの衝撃波を機体下面に集中させるため、電離した大気に覆われる事も無く、また抗力の一部を揚力として取り出すためこの領域の飛行条件に適している。本機はWRの優れた飛行性能を活かして大気圏ターンを利用した低軌道戦闘や敵の再突入時の奇襲攻撃で活躍し大きな戦果を収めた。
登場作品と操縦者編集
- ガンダム・センチネル
- 出典元。設定のみで作中には未登場。文字設定は「モデルグラフィックス」1989年1月号が初出。その後、3月号に1/220 WR形態の模型作例、4月号にMS・WR形態の画稿が掲載されている。
- 機動戦士ガンダム ムーンクライシス
装備・機能編集
特殊機能編集
- 変形
- ウェイブライダー形態への変形が可能。C1型などの系列機が「ウェイブライダー」を通称としてしか残していないのに対し、本機はショック・ウェイブを形成できる真意のウェイブライダーである。機首は他の系列機よりも短く、機体の三角形のフォルムは特異とも言える。また、大型化したフロント・スカートが変形用サブ・ユニット及びフライング・アーマーとフィットする事で、機体下面はフラットな形状となる。フライング・アーマー内にはランディング・ギアも有する。
武装・必殺攻撃編集
- 頭部60mmバルカン
- 頭部に2門内蔵されている機関砲。
- ビーム・サーベル
- 両腰部のサイドスカートに1本ずつ収納されている近接格闘兵装。出力は0.9MW。
- 変形用サブ・ユニット
- WR形態時に機首を形成するシールド。系列機と同様、左腕のマウントラッチに装着されるが、ビーム・カノンとして使用する場合は半回転させて射撃姿勢を取る。
- ビーム・カノン
- オミットされた大腿部ビーム・カノンに代わってサブ・ユニット先端に1門搭載されたビーム・キャノン。出力は14MW。
対決・名場面編集
関連機体編集
余談編集
- 模型作成用に描かれた第一稿には「ウルトラのβ号に足、鼻、翼端を付けたした感じ」という指定書きがあり、特撮番組『ウルトラセブン』の登場メカ「ウルトラホーク1号 β号」がモデルになっている事が分かる。