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*登場作品:[[機動戦士Vガンダム]]
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*全備重量:19.8t
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| 全高 =
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| 本体重量 = 11.4t
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| 全備重量 = 19.8t
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| スラスター総推力 = 85,140kg
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ベスパ]]が開発した量産型[[モビルスーツ]]。拠点防衛を想定して開発された。機体カラーは紫。<br>開発系譜的には[[ゴッゾーラ]]の武装強化型に位置しており、重武装化されている。内蔵されているビーム砲だけで8門あり、戦艦に匹敵する火力を保有している。背部には大型スラスターがあり、アポジモーターも高出力の物が採用されているため機動性は高い。一方で近接戦闘を想定していないため運動は低く、航続距離も短くなってしまっている。航続距離が短いことから拠点防衛以外での戦闘には向いておらず、学徒兵の錬成に使用されていた。学徒兵では移動砲台的な運用しか行えず、性能を十分に発揮することはできなかった。
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[[ベスパ]]が、[[ザンスカール帝国]]本国に肉薄する敵の前に立ちはだかり、それを迎撃する目的で開発した首都防衛用対空迎撃[[モビルスーツ]]。頭部センサーはザンスカール系の機体としては珍しく、バイザーで覆われた単眼式センサーとなっている。
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主にザンスカール本国とその近辺のコロニーに配備され、防衛任務に充てられたが、実際にはパイロット不足の為、学徒兵の錬成も兼ねて運用された。
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機体の各部に大小8基のビーム砲を固定武装として搭載しており、全身に散ったビーム砲に死角は存在せず、これらを全放射しての対空防御性能は単機で複数の敵機を撃破する移動砲台として機能しており、その攻撃力は一個中隊ぶんに匹敵する。
  
漫画版『V』では「ギギム」という名前で登場。アニメ版の設定とは正反対に関節技などの格闘戦を得意としていた。
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これら火器の装備は、航続距離を犠牲にしたものだが、大出力のスラスターを搭載し、それを補って余りある戦闘力を保有する。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士Vガンダム]]
 
;[[機動戦士Vガンダム]]
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:初出作品。第23話より登場し、サイド2に接近する[[アイネイアース]]と[[魚の骨]]と遭遇、交戦したがパイロットが学徒兵という事もあり、[[ウッソ・エヴィン]]の前に翻弄され敗退。投降を促され機体は放棄された。その後も本国を空襲する[[リガ・ミリティア]]を迎撃する為に出撃したが、その性能を発揮する事はなかった。
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;[[機動戦士Vガンダム (コミックボンボン版)]]
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:単行本未収録<ref>単行本化にあたり1話分ページ数を削る必要があったため事実上の捨て回である第6章が削られたとの事。[https://twitter.com/toshiya_iwamura/status/1548877332647399424?s=20&t=g5xazd-EJmch3DAb0mwffQ 岩村俊哉氏のツイート]</ref>の第6章にて登場。こちらではラフスケッチ時の名称である「ギギム」として登場し、<ruby>MS格闘家<rt>モビルスーツグラップラー</rt>の</ruby>'''[[ギンザエフ]]'''<ref>ザンギエフではなくギンザエフである。念のため。見た目はマイク・ハガーだが。</ref>によってアニメ版とは正反対に関節技を始めとする格闘技を披露した。帝国本国のコロニーに侵入してきた[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]達からコロニーを守るべく出撃し、格闘技の数々で[[ジュンコ・ジェンコ|ジュンコ]]と[[マーベット・フィンガーハット|マーベット]]を瞬く間に無力化。しかし唐突にストリートファイターを自称し勝負を挑んできたウッソ相手には一筋縄には行かず、互いに<s>ストIIのパクリ技</s>格闘技の数々を繰り出した末、相手の'''<ruby>電龍衝撃波<rt>フルバーニアンソニック</rt></ruby>'''によってギンザエフが負傷し敗北した。
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;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
 
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;ビーム・ライフル
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;[[ビーム・ライフル]]
:銃剣型のビーム・サーベルが銃身下部に装備されているライフル。
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:本機用に最適化されたビーム・ライフル。取り回しと連射性能に優れている。
;ビーム・キャノン
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:;[[ビーム・サーベル]]
:バックパックに2門、脚部爪先に2門内蔵されている。
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::銃身下部に追加可能なオプション兵装。フォアグリップも兼ねたビーム・サーベルで、緊急時用の武装として位置付けられている。
;ビーム・ガン
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;ショルダー・ビーム・キャノン
:胸部に2門、大腿部に2門内蔵されている。
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:バックパックに2門内蔵されている大出力ビーム砲。
;[[ビームシールド|ビーム・シールド]]
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;胸部ビーム・ガン
:左腕部手首に内蔵されている。
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:胸部に2門内蔵されているビーム砲。ビーム・キャノンより威力は抑えられている。
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;脚部ビーム・ガン
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:両大腿部に2門内蔵されているビーム砲。砲口の角度を変更することが可能で、側面にも発射出来る。
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;足部ビーム・キャノン
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:両脚爪先部に内蔵されている大出力ビーム砲。
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;[[ビーム・シールド]]
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:左腕部に内蔵されている防御兵装。[[コンティオ]]の試作機と同じ、袖口周りに展開する方式が採用されている。
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=== 技・必殺技 ===
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;ギギムセメントクラッシュ
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:『ボンボン版V』でジュンコの[[ガンイージ]]を破壊した関節技。相手を羽交い絞めにして力ずくで粉砕する技で、羽交い絞めにしたガンイージの頭部と両腕をへし折ってバラバラにした。ウッソのVガンダムに対しても繰り出したが、粉砕されたと見せかけてドッキングを解除する事で拘束から逃れられてしまった。
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;<ruby>内破砕衝撃波<rt>バーニングソニック</rt></ruby>
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:上記の技の直後にマーベットの[[Vガンダムヘキサ]]を戦闘不能に追い込んだMS拳法奥技。いわゆる波動拳である。機体を破壊せずに内部の操縦者にのみダメージを与える技であり、技を受けたマーベットを失神させた。ギンザエフ曰く「これをくらってたちあがった者はいない」との事。ウッソがギンザエフを打ち負かした電龍衝撃波はこれの模倣・応用技にあたる。
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;<ruby>千裂張手<rt>サウザンドプレッシャー</rt></ruby>
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:『ボンボン版V』でウッソ相手に繰り出したMS拳奥技。無数の残像が出るほどの勢いの張り手を繰り出す。いわゆる百裂張り手である。しかしウッソには通用せず「本物の拳には<ruby>闘気<rt>オーラ</rt></ruby>がある」と本物の拳を受け止められてしまった。
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:千裂張手に続いて繰り出した技。いわゆるスーパー頭突きである。ウッソには避けられ、逆にスピニングヴィクトリーキックを食らった。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[ゴッゾーラ]]
 
:ベース機。
 
 
;[[シャイターン (近衛師団仕様)]]
 
;[[シャイターン (近衛師団仕様)]]
 
:近衛師団用のカスタム機。
 
:近衛師団用のカスタム機。
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:ラフスケッチの段階ではこちらが「シャイターン」の名称を持っていた。
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;シャイターン(未採用モビルスーツ)
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<!-- == 余談 == -->
 
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*[http://www.v-gundam.net/mechanic/32.html 『機動戦士Vガンダム』公式サイト:シャイターン]
  
 
== リンク ==
 
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*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
  
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2023年1月18日 (水) 20:40時点における最新版

シャイターン
外国語表記 Shy-Tarn
登場作品 機動戦士Vガンダム
デザイナー 石垣純哉
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スペック
分類 首都防衛用対空迎撃モビルスーツ
型式番号 ZM-S19S
頭頂高 15.9m
本体重量 11.4t
全備重量 19.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 4,990kW
スラスター総推力 85,140kg
アポジモーター数 16
装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材
開発組織 ベスパ
所属 ザンスカール帝国
主なパイロット ニコライ・ハンス
パトリック・ブーン
ザンスカール兵
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概要編集

ベスパが、ザンスカール帝国本国に肉薄する敵の前に立ちはだかり、それを迎撃する目的で開発した首都防衛用対空迎撃モビルスーツ。頭部センサーはザンスカール系の機体としては珍しく、バイザーで覆われた単眼式センサーとなっている。

主にザンスカール本国とその近辺のコロニーに配備され、防衛任務に充てられたが、実際にはパイロット不足の為、学徒兵の錬成も兼ねて運用された。

機体の各部に大小8基のビーム砲を固定武装として搭載しており、全身に散ったビーム砲に死角は存在せず、これらを全放射しての対空防御性能は単機で複数の敵機を撃破する移動砲台として機能しており、その攻撃力は一個中隊ぶんに匹敵する。

これら火器の装備は、航続距離を犠牲にしたものだが、大出力のスラスターを搭載し、それを補って余りある戦闘力を保有する。

登場作品と操縦者編集

機動戦士Vガンダム
初出作品。第23話より登場し、サイド2に接近するアイネイアース魚の骨と遭遇、交戦したがパイロットが学徒兵という事もあり、ウッソ・エヴィンの前に翻弄され敗退。投降を促され機体は放棄された。その後も本国を空襲するリガ・ミリティアを迎撃する為に出撃したが、その性能を発揮する事はなかった。
機動戦士Vガンダム (コミックボンボン版)
単行本未収録[1]の第6章にて登場。こちらではラフスケッチ時の名称である「ギギム」として登場し、MS格闘家モビルスーツグラップラーギンザエフ[2]によってアニメ版とは正反対に関節技を始めとする格闘技を披露した。帝国本国のコロニーに侵入してきたウッソ達からコロニーを守るべく出撃し、格闘技の数々でジュンコマーベットを瞬く間に無力化。しかし唐突にストリートファイターを自称し勝負を挑んできたウッソ相手には一筋縄には行かず、互いにストIIのパクリ技格闘技の数々を繰り出した末、相手の電龍衝撃波フルバーニアンソニックによってギンザエフが負傷し敗北した。
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト

装備・機能編集

武装・必殺攻撃編集

ビーム・ライフル
本機用に最適化されたビーム・ライフル。取り回しと連射性能に優れている。
ビーム・サーベル
銃身下部に追加可能なオプション兵装。フォアグリップも兼ねたビーム・サーベルで、緊急時用の武装として位置付けられている。
ショルダー・ビーム・キャノン
バックパックに2門内蔵されている大出力ビーム砲。
胸部ビーム・ガン
胸部に2門内蔵されているビーム砲。ビーム・キャノンより威力は抑えられている。
脚部ビーム・ガン
両大腿部に2門内蔵されているビーム砲。砲口の角度を変更することが可能で、側面にも発射出来る。
足部ビーム・キャノン
両脚爪先部に内蔵されている大出力ビーム砲。
ビーム・シールド
左腕部に内蔵されている防御兵装。コンティオの試作機と同じ、袖口周りに展開する方式が採用されている。

技・必殺技 編集

ギギムセメントクラッシュ
『ボンボン版V』でジュンコのガンイージを破壊した関節技。相手を羽交い絞めにして力ずくで粉砕する技で、羽交い絞めにしたガンイージの頭部と両腕をへし折ってバラバラにした。ウッソのVガンダムに対しても繰り出したが、粉砕されたと見せかけてドッキングを解除する事で拘束から逃れられてしまった。
内破砕衝撃波バーニングソニック
上記の技の直後にマーベットのVガンダムヘキサを戦闘不能に追い込んだMS拳法奥技。いわゆる波動拳である。機体を破壊せずに内部の操縦者にのみダメージを与える技であり、技を受けたマーベットを失神させた。ギンザエフ曰く「これをくらってたちあがった者はいない」との事。ウッソがギンザエフを打ち負かした電龍衝撃波はこれの模倣・応用技にあたる。
千裂張手サウザンドプレッシャー
『ボンボン版V』でウッソ相手に繰り出したMS拳奥技。無数の残像が出るほどの勢いの張り手を繰り出す。いわゆる百裂張り手である。しかしウッソには通用せず「本物の拳には闘気オーラがある」と本物の拳を受け止められてしまった。
超重量頭突きギガトンヘッドバット
千裂張手に続いて繰り出した技。いわゆるスーパー頭突きである。ウッソには避けられ、逆にスピニングヴィクトリーキックを食らった。

対決・名場面編集

関連機体編集

シャイターン (近衛師団仕様)
近衛師団用のカスタム機。
ゴッゾーラ
同じ開発系譜に属する機体。
ビルケナウ
ラフスケッチの段階ではこちらが「シャイターン」の名称を持っていた。
シャイターン(未採用モビルスーツ)
DVD-BOXの「石垣純哉デザインワークス」に収録されたラフ。ミノフスキードライブと複数の有線ビーム砲を搭載している。「シャイターン」は仮名で、最終回でクロノクル・アシャーが乗る想定だったとのこと。

商品情報編集

ガンプラ編集

資料リンク編集

リンク編集

脚注編集

  1. 単行本化にあたり1話分ページ数を削る必要があったため事実上の捨て回である第6章が削られたとの事。岩村俊哉氏のツイート
  2. ザンギエフではなくギンザエフである。念のため。見た目はマイク・ハガーだが。