AMX-011 ザクIII(Zaku III)
概要
旧ジオンの技術者が製作した、ザク系の正統な後継機種。地球連邦軍のハイザックを正当な後継機として認めなかったことから、本機の開発に踏み切られた。コンセプトは、高いポテンシャルの機体に、作戦に応じた兵装を選んで汎用性を高めるというもの。ボディはグレーに塗装され、機動性も大幅に向上している。頭部にはベースジャバーとの連携を強化するために、アンテナが複数装備されている。バックパックにはプロペラントタンクが2基装備されている。
試作機がドーベン・ウルフと同時期に完成し、機動性はこちらが勝っていたが火力の点で大幅に劣った為、量産は見送られた。ラカン・ダカラン等、一部の指揮官が乗り込んだ。
だが最終的には一定数が量産され、戦線に投入されている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 主なパイロットはラカン・ダカラン。
- 機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
- 海賊のリーダーが搭乗。最終的にイフリート・シュナイドに撃破される。
- 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
- サイド1コロニー「シャングリラ」のジャンク屋に放置されていた機体が登場。ガンズ・ランが搭乗し、非合法のMS対戦競技「バトレイヴ」に参加している。この機体は頭部がザクIII改の物に、バックパックとリアスカートは宇宙用の高機動型に換装されていた。
見分けがつかないためザクIII改と呼ばれることもある。
装備・機能
特殊機能
- 換装
- 装備を換装可能。
武装・必殺攻撃
- 銃剣付きビーム・ライフル
- R・ジャジャが装備しているEパック方式のライフル。銃身下部に低出力ヒート剣を装備している。後述するライフルが間に合わなかったため装備している。
- ビーム・サーベル兼用ビーム・キャノン
- 腰部前面に2門装備されている。発射時には上方に起こして使用する。バレル部を取り外すとビーム・サーベルとして使用できる。
- メガ粒子砲
- 口部に内蔵されているビーム・キャノン。出力は低い。
- シールド
- 右肩に固定されている。
- ビーム・サーベル
- シールド内に2基装備されている。予備として装備されている。
- クラッカー
-
- シールド内に装備されている対モビルスーツ用の投擲兵器。直撃でなければ威力が低いので牽制用として用いられる。
- 試作型ビーム・ライフル
- 本機専用の大出力・長射程のライフル。本体より完成が大幅に遅れているため、ほとんどの機体はR・ジャジャのライフルを装備、もしくはビーム・キャノンで代用している。『ラスト・サン』に登場した機体は装備している。この武装の完成品がザクIII改に装備されている。
- 中型ビーム砲
- ビーム・キャノンを換装して装備する。威力は高いがバレル部が剥き出しとなってしまう。『ラスト・サン』に登場した機体が装備している。
- バズーカ
- 脇部ラッチに装着して使用する。
- シールド
- ハンマ・ハンマのシールド。スパイクアーマーのシールドラッチに装着可能。
- 30mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵されている。『ラスト・サン』に登場した機体は頭部がザクIII改の物に換装されていたため装備している。
対決・名場面
- 対ΖΖガンダム
- コロニー落とし作戦の舞台となったダブリンで、ラカン機とΖΖが対決した。
関連機体
- ザクIII (袖付き仕様)
- 袖付きで運用されているザクIII。
- ザクIII改
- 指揮官用の装備に換装した機体。
- ザクIII後期型
- 本機の発展型。バックパックを任務に応じて換装できる。
- ザクIII (A.O.Z版)
- 本機を火星重力下仕様に換装した機体。
- ザクIII強行偵察型
- 本機を偵察・索敵に特化させた機体。
- ザクIIIF型
- バックパックをリゲルグと同型の物に換装した機体。
- ザクIIIG型
- スカート・エキステンションブースターを装備した機体。
- ザクII
- この機体の正統な後継機として開発された。
- ハイザック
- 連邦製ザク。この機体の存在が本機開発の切欠となった。
商品情報