ガンダムシュピーゲル

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ガンダムシュピーゲル
外国語表記
  • Gundam Spiegel
  • Shadow Gundam (海外表記)
登場作品 機動武闘伝Gガンダム
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 モビルファイター
登録番号 GF13-021NG
全高 16.3m
本体重量 7.3t
全備重量 16.2t
装甲材質
開発組織 ネオドイツ
所属 ネオドイツ
ガンダムファイター シュバルツ・ブルーダー
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概要

第13回ガンダムファイトに向けてネオドイツが開発したモビルファイター。「シュピーゲル」とは独語で「鏡」を意味する。

最大の特徴は、ガンダムファイターであるシュバルツ・ブルーダーの駆使するゲルマン流忍術を寸分違わずにトレースし、隠行、変わり身、分身などといったトリッキーな技の再現、発動を可能としている事にある。それは単に身体的な挙動のトレースのみならず、時には綿密な下準備などを必要とするはずの「忍術」を、モビルファイターによって再現するという驚異的な技術力の証左である。例えば頭部にはレギュレーション違反ではないものの用途不明の遠隔操作端末や搭乗者自身による改造が無数に行われており、特にその機械的な制御を多く処理する頭部ユニットは、ネオドイツが保有する技術がふんだんに盛り込まれている。そしてそれらは、他のMFにはない独自のコンセプトに基づいており、それこそがゲルマン流忍術の運用を可能たらしめている。

ゲルマン流忍術の工業的再現のための手法の詳細は知る由もないが、或いは開発に当たったスタッフ自体がそれを継承する技術者集団の一員であった可能性もある。ネオジャパン戦国時代に固有の存在である「忍術」がネオドイツに存在する理由としては、ネオジャパンは歴史的にネオドイツを規範として近代化を達成した経緯があり、その影響下にある文化や技術が数多く存在し、医学や刀剣類の工業的生産に始まり、陸軍の軍事教練などはゲルマン流を採用している。長い歴史的交流の中である時期には軍事同盟を締結していた事もあり、忍術を会得し駆使する重宝技術者集団である忍者が技術指導や文化交流などの形でネオドイツに取り入れられ、その後独自の発展を遂げたとしても何ら不思議ではないと言われている。

かくしてガンダムシュピーゲルはゲルマン流忍術を駆使する機体としてロールアウトしたが、ガンダムファイトの予選に相当するサバイバルイレブンの期間中にデビルガンダムとの交戦により、「本物の」シュバルツが倒されてしまい、そこでキョウジ・カッシュDG細胞で作り出し、記憶と意識を移植されたサイボーグがシュバルツに代わってファイターを務めていた。本国の支援もなしにサバイバルイレブンを戦い抜いてこれたのも、おそらくはDG細胞の自己再生能力によるものと推測される。シュバルツは強靭的な精神力によってDG細胞の再生機能以外を不活性化させ、機体を自らの支配下に置いていたと言われており、キョウジ=シュバルツにとってネオドイツ代表としてシュピーゲルを駆りファイトを闘い抜く事だけが本物のシュバルツ、ひいてはネオドイツに対して出来る唯一の償い、あるいは敬意の表し方であったと言われている。

登場作品と操縦者

機動武闘伝Gガンダム
初登場作品。第16話で初登場するなり、分身の術で東方不敗を驚愕させた。
続く第17話でも打倒デビルガンダムを志すドモンの修行の為にシャイニングガンダムガンダムファイトを行い、勝利。ギアナ高地デビルガンダムが現れた際には、シャッフル同盟の脱出にも協力する。
その後、マスターガンダムの攻撃でドモンを庇い機体は損傷するが、決勝大会の地であるネオホンコンには復活した状態で現れる。決勝大会でも順当に勝利を重ね、ドモンのゴッドガンダムとの最終戦デスマッチで最終奥義「石破天驚拳」の前に敗れる事となる。
ランタオ島の最終バトルロイヤルで出現したデビルガンダムとの決着を付ける為にライジングガンダムと協力して乱入。デビルガンダムに特攻を仕掛けるが、バルカンの弾幕にさらされ、完全に破壊される(シュバルツは直前に脱出して直接デビルガンダムのコクピットに乗り移り、デビルガンダム破壊に助力している)。

装備・機能

特殊機能

モビルトレースシステム
モビルファイターの標準装備としてバーチャルコクピットシステムと共に搭載が義務付けられている操縦システム。ガンダムファイトの理念である「人機一体」を体現するシステムであり、搭乗者の挙動を正確に反映し、逆に機体が受けるダメージを搭乗者に伝える機能が存在する。
コア・ランダー
ガンダムファイターがモビルファイターに乗り込む際などに使用する小型ビークルの総称。レギュレーションで採用が義務付けられた装備ではないため、不採用の機体も多いが、背部からMFにドッキングした状態でバーチャルコクピットシステムと干渉しないよう設計する必要があるため、高い工業技術と設計技量が必要とされる。
シュピーゲルノコア・ランダーは後方に大出力スラスターと兼用の二対の可動リパルスリフターユニットを装備し、ボディ前方下面の両サイドには補助スラスターが装備されている。他にも各所に用途不明のスリットやピットが装備されており、おそらくは忍術発動のためと推察される。
DG細胞
機体に感染した金属細胞。自己再生、自己進化、自己増殖の三大理論を備え、感染したものを生物・機械の垣根なくデビルガンダムの尖兵とするが、シュバルツは強靭な精神力によってDG細胞を制御しており、自己再生能力以外の機能は不活性化させられ、本来なら可能であったはずの「進化」「増殖」を封印している。

武装・必殺攻撃

シュピーゲルブレード
ガンダムシュピーゲルが装備する斬撃用の武装。使用時には肘の後側に備わった大型の刃を前方に回転させる。近年のガンダムファイトにおいてはビームサーベルなどのビーム併記が主流となりつつあるが、依然として実体弾や物理的な打突・斬撃・。投擲武装などを装備するMFは多い。
ネオドイツと言えばメーカー名が刃物を意味する程の高品質が知れ渡っているが、この武装はそれに加えて忍者がもたらした日本刀のノウハウも融合しているという説もあり、敵MFを両断する威力を持ちながら、例えば人毛を縦に10本に切り分ける事も可能だと噂されている。
メッサーグランツ
小型爆弾が内蔵された投げクナイ。
外伝『天地天愕』では「ゲルマン・クナイ」と呼ばれる武装を使用しているが、同一装備かは不明。
アイアンネット
鋼鉄製の網。腕部に内蔵されており、主に対象の動きを封じる為に用いられる。

技・必殺技 

ゲルマン流忍法術
シュバルツ・ブルーダーの用いる忍術。所謂「忍術」とは、忍者が駆使する荒唐無稽な空想上の技能であると考えられているが、実際には当時の戦略、戦術理論や自然科学の最先端技術を採り入れた技術体系であり、それを応用、実践、発展させる技術者たちが「忍者」と言われていた。そういった意味で部外者が見れば巷間に伝わるようなファンタジックな「ニンジュツ」も、その手の内やタネが判ってしまえさえすれば意外に理に適ったものである場合が多い。無論、それらが具体的にどのような技術や概念、あるいは理念に基づくものであるかは知る由もないが、MFga駆使できるということは、工業的な再現や威力の拡大が可能であり、その事自体が少なくともシュバルツとシュピーゲルを建造した技術者たちにとっては了解済みの事項だという事になる。
シュツルム・ウント・ドランク
シュピーゲルブレードを展開した両腕を大きく広げて全身を高速回転させながら対象に突進して切り裂く技。技名を約すと「疾風怒濤」。まさにその名の通り、止まらぬ勢いでガンダムファイト決勝大会を勝ち進んでいき、シャッフル同盟ですらドモンを除いて太刀打ちができなかった。

対決・名場面

機動武闘伝Gガンダム 

バイキングガンダム
第28話より。無数のオールを投げつけてくるバイキングガンダムに対し防戦一方に追い込まれるガンダムシュピーゲル。止めを刺そうと投げつけられてきた銛を畳返し(ならぬタイル返し)で防ごうとするも、タイルごと深々と突き刺さってしまった。勝利を確信するエリックだったが、タイルが砕けるとそこには乗り捨てたオセベルクの姿が。シュピーゲルは変わり身の術を使っていたのだ。次の瞬間、地面からシュピーゲルが登場。バイキングガンダムの両腕を瞬く間に切り裂き、勝利を収めた。
ゴッドガンダム
第40話より、爆弾金網デスマッチでの対決。調整不足によりゴッドフィンガーが出せないゴッドガンダムに怒涛の連撃を加えるシュピーゲル。不利な状況に陥っても自分1人で戦えるというドモンにシュバルツは喝を入れ、ドモンに大切な人達と共に戦う事の大切さを再認識させた。そして遂にシュピーゲルとゴッドの必殺技が炸裂。決着の瞬間、リングが爆発し、2機は爆炎に飲まれる。爆発が収まった時、そこに立っていたのはゴッドガンダムだった。
デビルガンダム
第44話より。東方不敗の手によりデビルガンダムのコアにされようとするドモンを救うべく、シュバルツは意識が消えかける中、単身デビルガンダムの下へと向かう。激しい攻撃にさらされバラバラになっていくシュピーゲル。しかし、破壊される寸前にシュバルツはデビルガンダムのコックピットへ飛び移る事に成功する。キョウジに代わるコアを手に入れようとシュバルツを取り込もうとするデビルガンダムに対し、シュバルツは自分とキョウジごとデビルガンダムを撃てとドモンに叫ぶ。ドモンは愛する兄達を呪いから解き放つため、石破天驚拳を撃とうと決意する。

関連機体 

カイザーガンダム
第7回ガンダムファイトでネオドイツが使用したモビルファイター。

商品情報

ガンプラ

資料リンク

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