バンシィ (U.C.0095Ver.) | |
---|---|
外国語表記 | Banshee [U.C.0095Ver.] |
登場作品 | |
デザイナー | カトキハジメ |
スペック | |
---|---|
正式名称 | ユニコーンガンダム2号機 バンシィ |
分類 | フル・サイコフレーム実装型試作モビルスーツ |
型式番号 | RX-0 |
全高 |
19.7m(ユニコーンモード) 21.7m(デストロイモード) |
本体重量 | 23.7t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 |
3,480kW(ユニコーンモード) 測定不能(デストロイモード) |
スラスター総推力 |
142,600kg(ユニコーンモード) 測定不能(デストロイモード) |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 |
22,000m(ユニコーンモード) 測定不能(デストロイモード) |
開発組織 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
概要編集
バンシィのU.C.0095年12月3日に実施したフェネクスとの合同評価試験における姿。首回りの形状がユニコーンガンダムと同じで、武装は左腕にビーム・マグナム、右腕にアームド・アーマーVNを装備している。この武装配置はパイロットの操縦特性によるものであるとされる。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two
- フェネクスとの合同評価試験に参加している。袖付きの機体であるリバウと戦闘になりNT-Dを発動させるが、フェネクスも発動し戦闘状態になってしまう。この戦闘で胸部を破壊されており、後に改修されている(アニメ版では形状も変更されている)。
- UC-MSV
- 上記『One of Seventy Two』への登場に伴い、UC-MSV枠に追加されている。
- 機動戦士ガンダムNT(漫画版)
- 上記と同じ合同評価試験での出来事が描かれている。戦闘描写は異なっておりフェネクスによって左腕を切断され、NT-Dを発動しようとするが頭部アンテナを掴まれて阻止され頭部をビーム・トンファーで切り裂かれている。
装備・機能編集
特殊機能編集
- NT-D
- 本機に搭載されているOSで、「エヌティーディー」と呼称する。名称は「ニュータイプ・ドライブ」の略称とされているが、実は「ニュータイプ・デストロイヤー」の略称で、ニュータイプを抹殺するために開発されたシステムである。発動させる条件は敵機、あるいは本機のパイロットがニュータイプか強化人間である事。発動するとデストロイモードに変形し、機体性能を飛躍的に向上させたり、サイコミュ・ジャック(後述)が可能となる。しかし、パイロットや機体にも負担が大きく、5分間が限度とされる。システム起動時の負担を軽減するためにシートが変形するようになっており、パイロットスーツも専用の物を用意して薬理的にGを軽減する機能を付加している。
- インテンション・オートマチック・システム
- デストロイモード時に発動する、サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。ユニコーンモード時でも機能を制限された状態で稼働している。要は「考えるだけで機体を動かせる」というもので、離れた位置に置かれた機体を思考による遠隔操作で呼び寄せるといった芸当も可能。また、自分以外にも敵の脳波を傍受できる。
その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事も度々あった。 - フル・サイコフレーム
- その名の通り、全身のムーバブルフレームをサイコフレームで構成したもの。本機に従来機とは比べ物にならない程の高い追従性を持たせている。
- 変形
- ユニコーンモードからデストロイモードへ変形する。その様子から「"変身"」とよく言われる。
- デストロイ・アンチェインド
- デストロイモードからさらに変形する第三の形態。機体と搭乗するニュータイプが、インテンション・オートマチック・システムを通して過剰に交感し、NT-Dシステムの稼働レベルが制御できる数値を超えてしまった場合に、搭乗者の意思とは関係なしに自動的にこの状態に移行する。全身の外部装甲が更に展開し、内部のサイコフレームがより露出する。この状態ではサイコミュ接続の流動制限がカットされ、操縦権がパイロットからNT-Dシステムに移行する。この際パイロットは生体部品扱いとなり、その生存率は一切考慮されず、敵機を撃墜することのみを目的とする完全な戦闘マシンに変貌してしまう。
- サイコミュ・ジャック
- ファンネルのコントロールを奪う等、敵のサイコミュシステムを自分の制御下に置く事を可能とする機能。デストロイモード時にのみ行える。
ちなみに変身する際に角が割れるのは、送信能力を高める事でこの機能をより効果的に使う為。
武装・必殺攻撃編集
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵。主に牽制などに使用されるが、パイロットの技量次第では相手に致命傷を与える事も可能とされる。
- ビーム・マグナム
- 本機の主兵装で、エネルギーのスパーク光を帯びた強力なビーム弾を発射する。このスパーク光はビーム・サーベルのような効果があり、触れる物全てを両断できる。この為、MS程度なら掠っただけでも撃破可能。1発で通常のビームライフル4発分の威力があり、大型MA相手でも一撃で撃破出来る。その分、1発撃つだけで通常のエネルギーパック1つ分のエネルギーを消費してしまう為、「マグナム・カートリッジ」と呼ばれる5つを連結した特別製のエネルギーパックからエネルギーを供給するようになっている(発射するごとにエネルギーパックは1つずつ排莢される)。また、威力がありすぎて使い所が限定されてしまうという欠点がある。
不使用時は背部や腕部に装着可能。予備カートリッジはリアスカートに2つまで装着できる。
本機はパイロットに合わせて左腕に装備されている。 - ビーム・サーベル
- 背部に2基、両腕部に1基ずつの計4基を装備。ユニコーンモード時は基本的に腕部の物を外して使用する。
- ビーム・トンファー
- 両腕部にマウントされたビーム・サーベルを外さずにそのまま使用した状態。ユニコーンモード時は使用不可。
- アームド・アーマーVN
- 増加サイコフレーム兵装の一つ。「VN」は「Vibro-Nail」の略称。
パイロットの感応波を受信した際に起こるサイコフレームの強靭性を利用した格闘武装で、デストロイモード時にはクロー状に展開される。対象を捕らえた後で超振動によって破砕する仕組みだが、展開前でも質量兵器として使用可能で、高い攻撃力を有している。これを受ければ、例えユニコーンガンダムでも一溜まりも無いという。また、耐ビームコーティング処理が施されており、シールドとしての機能も持っている。
ユニコーンモード時でも全機能を使う事が可能。
対決・名場面編集
関連機体編集
- バンシィ
- 修復された本機。アニメ版では胸部形状が変更されている。
- ユニコーンガンダム / フルアーマー・ユニコーンガンダム
- 1号機、及びその決戦仕様。
- フェネクス
- 3号機。
- シナンジュ・スタイン / シナンジュ
- 本機の兄弟機、及びその改修機。