スペースコロニー(Space Colony)
人類が宇宙空間で生活するために作った大規模な「人工の大地」。数百から数千人の人類が自給自足できるように作られている。その大きさのため、月と地球との関係で安定するラグランジュポイントを周回するように設置されることが多い。
ガンダムにおいてはほとんどの作品で登場する。
宇宙世紀のスペースコロニー
人口増加や環境汚染などの問題を解決する手段として宇宙移民が開始され、それを受け入れるためのものとして作られ始める。
全長35km、直径6.4kmの円筒形をしており、1基で100億トンもの重量を持つ。形は密閉型及び開放型(外にミラーがついていて外光を取り入れられるようになっている、おなじみのアレ)とがある。
設置箇所であるラグランジュポイントは各々サイド1~サイド7と呼ばれている。
「サイド」はそこに群立するコロニー群を指す。「ルウム」「ムンゾ」「ノア」など呼称を持つ。その中での各コロニーは建造順に「バンチ」で番号を付けられる(個別に名をつけられるものもある)。
- サイド1、2、4
- 一年戦争(厳密には一週間戦争)開戦時にジオン公国に奇襲を受け、住民は全滅。サイド2のコロニーの一基がブリティッシュ作戦=地球への大質量投下攻撃に用いられる。
一年戦争後は復興されるも、サイド1の30番地では反地球連邦運動家撲滅のための毒ガス攻撃「30バンチ事件」が起き、住民は全滅。
サイド2の12バンチはティターンズのグリプス2のコロニーレーザーにより破壊。
同じくサイド2の21バンチはティターンズの毒ガス攻撃により住民全員死亡。
また、サイド4の某コロニーはネオ・ジオンのコロニー落としに使われてしまう。
…と、いいとこなしのコロニー群である。
なお、U.C.0106年以降に再びコロニーはその数を増やすが、それは新興団体の登場を呼ぶものであった。 - サイド3
- 地球から見て月の向こう側のポイント。U.C.0062年に独立を宣言、ジオン共和国を樹立する。だが指導者の死、共和制から公国への移行などもあり以後地球連邦との溝を深める。
一年戦争末期にザビ家一党がほぼ戦死した後、残った指導者層が降伏、ジオン共和国として自治を維持する。 - サイド5
- かの有名な「ルウム戦役」の行われた場所。コロニーの開発もあまり行われておらず、被害もほとんど無かったようである。
テキサスコロニーがあるのもここである。 - サイド6
- 一年戦争開戦直後に中立を宣言。そのためこのコロニー内(宙域ではない)での戦闘行為及び兵装の開封等は地球連邦、ジオンの別なく厳しく制限される。
連邦軍人とジオン軍人が互いの立場を知らずに出会ってしまうことのよくある場所である。 - サイド7
- 月から見て地球の裏側のポイント。開発の遅れたポイントであるが、月及びサイド3から遠いために地球連邦が兵器開発等に用いた。軍用コロニーが数機あるだけで民間コロニーはほとんどない。
一年戦争後は「グリーン・オアシス」となり、ティターンズのお庭と化す。
Gガンダムのスペースコロニー
国家は地上を離れ、全て独自のコロニーを持つに至っている(そして地球の管理権を争い、ガンダムファイトが行われる)。
終盤になってやっと各国のコロニーの全容が明らかになるが…その姿は宇宙世紀ファンの脳天に致命的な一撃を与えた。
各国の宗教観等を表していて非常に面白い。
ガンダムWのコロニー
ガンダムXのコロニー
∀ガンダムのコロニー
作品上、地球と月しか出てこないので、地球と月の中間点以外の場所は登場しない。
登場するものも「ザックトレーガー」と呼ばれる自転を利用した大型射出装置のみである。
ガンダムSEED及びSEED DESTINYのコロニー
作中でのコロニーは全て「プラント」という、それまでのガンダムで描かれた気密型および開放型とはまったく違った「砂時計型」とでもいう形をしている(採光には問題ないのだが、どうやって重力を生み出しているのかは不明である。自転している様子も無い)。
なお、この世界でのスペースコロニーは、ナチュラル(遺伝子操作していない人、しない人)とコーディネイター(遺伝子操作している人)との住み分けとして機能している。
場所はL5(地球から見て月の向かって右側のラグランジュポイント)にあるらしい。最初に登場したヘリオポリスも同様である。