フェザール・イゼルカント
フェザール・イゼルカント | |
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登場作品 | 機動戦士ガンダムAGE |
声優 | 大友龍三郎 |
デザイナー |
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プロフィール | |
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種族 | 人間 (Xラウンダー) |
性別 | 男 |
年齢 | 不明 (推定年齢80歳以上) |
出身 | 火星 |
所属 | ヴェイガン |
称号 | 総帥 / 指導者 |
主な搭乗機 | ガンダムレギルス |
概要 編集
火星圏独立国家ヴェイガンの総帥。火星移民計画「マーズ・バースデイ」の初期移民でもあり、長い間コールドスリープを繰り返しながらヴェイガンの指導者として国家の運営と地球攻撃の指示を行って来た。自身も高い能力を持つXラウンダー であるが、Xラウンダーについては「人類の進化ではなく退化である」として、その存在について否定的な持論を持つ。
かつて地球圏でEXA-DBのサブユニットからデータを入手し、銀の杯条約以前の歴史を知った事で、争いを繰り返す人類に絶望。そのデータを活かしてヴェイガンの軍備化を進め、マーズレイに苦しむ国民にとって聖地と言える地球から地球連邦を一掃し、ヴェイガン国民を地球に帰艦させる地球侵攻計画「プロジェクト・エデン」を打ち立てた。
国民達からの支持も厚く、ゼハート・ガレットやザナルド・ベイハートの様に彼を慕う腹心も多い[1]など、高い人望とカリスマ性を有し、同時に作戦が失敗した場合に備えた別作戦を前もって構築・実行するなど、極めて研ぎ澄まされた頭脳の持ち主でもある。一方、ヴェイガンの指導者として絶対的な地位にいたが、それ故に後継者のゼハートはその跡を継ごうとした結果道を外れ、ザナルドもゼハートを新たな指導者として認めずに謀反に近い独断行動を起こすなど、その存在が絶対的だった為に指導者を退いた後は国内に不和を引き起こす結果となった
プロジェクト・エデンは地球から連邦を一掃する事を目的としているが、イゼルカントはあえて敵に生き延びる猶予を与えるような作戦を立案する事が多い。これはプロジェクト・エデンの本来の目的である優秀な人類を存続させるの為の篩い分けであり、その対象は自国民にまで及んでおり、火星圏でもいくつかのコロニー事故を故意に引き起こした事も語られている。これらの強行に走ったのは、マーズレイによって人を愛する事を忘れたヴェイガンの内情を見てきた事と、ロミと死別し、自らも病魔に侵されていた事も関係しているとされる。
登場作品と役柄編集
- 機動戦士ガンダムAGE(第一部)
- 終盤で名前のみが登場。
- 機動戦士ガンダムAGE(第二部)
- 回想シーン、口元による声のみの登場。
- 機動戦士ガンダムAGE(第三部)
- 全身絵が発表され、本格的に登場。
立体映像でオリバーノーツに姿を現し、地球侵略の開始を宣言。これを契機に各地に潜伏していたヴェイガンの同志達が一斉に蜂起し、非常に短い期間で地上の40%近くを制圧する事に成功する。
後に、セカンドムーンに連れてこられたキオ・アスノを自ら出迎え、ヴェイガンの直面する現実を目の当たりにさせる。
火星の民の多くがそうであるように、自身もまたマーズ・レイの病に侵されていて、余命半年の宣告を受けている。 - 機動戦士ガンダムAGE(第四部)
- マーズレイが末期症状になる中で、セカンドムーンが地球圏に移動した後にゼハートに「プロジェクトエデン」の真意を問いただされて、真の目的をゼハートに話した。(但し、その過程の実験で火星圏のコロニーを破壊したなどの都合の悪い情報は意図的に伏せていたと思われる)その後「プロジェクトエデン」の全権をゼハートに託しその補佐をザナルドとゼラに任せた。その後はセカンドムーンで病床に伏せていた。ラ・グラミス攻防戦でゼハートの死を知り、最後はキオが世界を変えた事を知り満足しドレーネに看取られて息を引き取った。
人間関係編集
家族 編集
- ドレーネ・イゼルカント
- 妻。コールドスリープの影響か若々しく、病床に伏した彼に付き添いその最後を看取った。
- ロミ・イゼルカント
- 今は亡き息子でキオ・アスノとは瓜二つ。最期の言葉が原因でキオを彼の生まれ代わりだと信じ込んでいる。彼の死が全ての元凶となる。
ヴェイガン 編集
- ギーラ・ゾイ
- 第一部におけるイゼルカントの尖兵たる指揮官。戦死しても魂になり地球に帰れるという旨の教義を授けられている。
- デシル・ガレット
- Xラウンダーとしての才能を見こまれ温存されていた(とデシル本人は思っていた)。一応、イゼルガントは彼のことを優良種と認定してはいたが、それがデシルを認めての事か単に計画の為に利用していただけなのかは定かではない。
- ゼハート・ガレット
- デシルの弟。幼少の頃から目をかけていたXラウンダー。2部では地球制圧軍の総司令に任命する。また、ゼハートを死なせない為にイゼルカントは離れた場所から彼の意識の中に直接語りかけて助けた事も。全幅の信頼を置いていた彼に対して最終的に自分が長くない事を伝え、彼に自身の後継者としてプロジェクトエデンの全権とガンダムレギルスを託した。
- メデル・ザント
- 第二部における尖兵たる指揮官。エデン(ヴェイガンの楽園)の姿を教示されていた。
- ザナルド・ベイハート
- 第三部における側近。これまでにない巨大要塞や大規模な部隊を任されている。
- キオ・アスノ
- 第三部における憧れのクルー。ザナルドによってセカンドムーンに連行された彼に、ヴェイガンの直面する現実を目の当たりにさせる。亡き息子ロミと面差しの似たキオを直々に迎え、自身の真意を包み隠さず明かした。
- ゴドム・タイナム
- ファントム3のリーダー。セリックとの戦いで乗機を破壊され、戦死する。
- ディーン・アノン
- セカンドムーンの住人。ザナルドによって殺害される。
- ルウ・アノン
- セカンドムーンの住人。最終的に息を引き取る。
- ゼラ・ギンス
- イゼルカントの遺伝子から作られた強化クローン人間。イゼルカントと同等のXラウンダー能力を持つヴェイガン最強のパイロット。本来ならば、自身の後継者としてプロジェクトエデンの全権はゼラに引き継がせる筈だったが、ゼラはイゼルカントの「力」を受け継ぐ事に成功したが、「魂」までは受け継がせる事が出来なかった為、イゼルカントの「魂」を受け継いだゼハートにプロジェクトエデンの全権は委ねられる事になった。
地球連邦 編集
- フロイ・オルフェノア
- 地球側の交渉相手だが、公の場でスパイとして処刑されかけた事を考えると、交渉相手としては重要な相手ではなかった。
- フリット・アスノ
- 直接的な面識はないが長年の宿敵。
名台詞編集
第一部では別人が話した名前しか存在しなかった。 第二部ではシルエットのみだったが、第三部以降では全身が写るようになった。
第一部編集
- 「(ギーラ)我々も魂になれば、地球に帰れる……。イゼルカント様、そうですよね?私もこれで、地球に……。」
- ギーラの台詞のみ登場。
- 「(メデル・ザント)気に病むことはない。イゼルカント様の計画はまだ始まったばかりだ。」
- メデル・ザントの台詞のみ登場。
第二部編集
- 「ゼハートよ。」
- 「時代が移り変わろうと、人が愚かであることは変わらない。無益な戦いを繰り返すのだ。いつの日か、この愚かな連鎖を断ち切らねばならん。だからこそ、私はこの計画を立案した。」
- 「嘗て地球種は、火星圏に移住した我等の先祖を見捨て、人間らしく生きる権利を奪った。そのような愚劣な者から母なる大地を取り戻し、我々だけの新世界を作る。」
- 「それが我が計画。私が紡ぐ物語だ。」
- 「そこには戦いなどない。人が穏やかに暮らす素晴しい世界だ……。」
- イゼルカントが紡ぐ回想として登場。
- 「この作戦は失敗をするはずのない作戦なのだからな。」
- 「お前にはまだやるべきことがある。」
- 第27話の回想に登場。
- 「ゼハート。私と共に、夢を叶えようではないか。」
- 「今は眠れ。次の時代にもお前の役目はある。ゼハート……。」
第三部編集
- 「我が名はイゼルカント。ヴェイガンの最高指導者である。よく聞くがいい、地球種よ。ヴェイガンはここに、地球侵略の全面開始を宣言する。」
- 「分かるかキオ。我々は死ぬ事が悲しいのではない。人として生きられないことが悲しいのだ。」
- 「行ったはずだ。」
- 「他でもない。君のモビルスーツのことだ。」
- 「(ザナルド)我々の新たなるガンダムは完成に向け、最終段階に入っています。」
- 「(ザナルド)しかし、1つ問題が。」
- 「ん?」
- 「(ザナルド)パイロットが使う認証デバイスのセキュリティが複雑で、完全に解析できていないのです。あの少年の生体データと認証コードが分かればあるいは……。」
- 「ここに敵が?」
- 「(ザナルド)はい。ビシディアンが見えざる傘の技術を利用して、近づいてきたようです。まさか、我々の技術を保有しているとは……。」
- 「対応は任せる。被害は最小限に留めろ!」
- 「(ザナルド)はっ!」
- 「生まれ変わったのなら…生まれ変わって私の前に現れたのなら、なぜ分からないのだ!?」
- 亡き息子・ロミと生き写しなキオに対して。真相は不明であるが、ロミとキオは『他人の空似』にしては出来過ぎているほど本当にそっくりである。
第四部編集
- 「神ではない。」
- 「ザナルド!ゼハートを助けてやるのだぞ。」
- 「私は、プロジェクト・エデンの全権を、ゼハートに委ねた。」
- 「ゼハートならば、皆を正しい未来へと導くことができるだろう。お前はゼハートの右腕として力となってやってくれ。」
- 「分からんか。」
- 「私の狂気に……。」
- 「本来、私の座は、お前が受け継ぐはずだった……。だが、私のDNAを受け継ぐお前に、私の魂まで移すことはできなかった。魂はゼハートが継いだ。お前は最強のパイロットとして、ゼハートと共に力を尽くすのだ。よいな……。ゼラよ。」
- 「いよいよ終わるな。ドレーネ……。私は全てを受け継いで来た。もう生き残れないのだ……。」
- 「あああああああ!!!!!!!」
- 「ゼハート……。」
- 「う!」
- セカンドムーンの深夜。最終決戦に気づき、モニターでヴェイガン機の塵が漂う宇宙を見ているドレーネとイゼルカント。そして、イゼルカントにも最期の時が来た……。
- 「ドレーネ……。いよいよ、最後の戦いが始まるな……。」
- 「もちろんだな。ゼハート……。」
- 「ああ、私もドレーネと生きる道を選んでいた……。」
- 「ゼハートが教えてくれたことをな……。私はそう思っているから……。私はお前の魂だ。もうこれで、終わる日が来るのだ……。」
- 第47話「青い星 散りゆく命」での感想。Xラウンダーが無害になったため、イゼルカントは病による発作を起こす。
- 「ドレーネ……私は戦争をしたかったわけではない……。ただ作りたかっただけなのだ……。人が人らしく生きていける新世界を……。」
「私は今でもあの子が、ロミの生まれ変わりではないかと思っている……。」
「ありがとう、キオ。地球はお前に託そう……。」
(どうか見せてくれ……人が人でいられる…未来を……。) - 病床の伏せながらも、自身の思いと妻のドレーネに話し、世界が変わりキオに人の未来を託した。その後、イゼルカントは意識を失う。イゼルカントは狂気に染まらずにやり方さえ間違えなければ歴史に名を残す良き指導者になっていただろう。
搭乗機体・関連機体編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ とりわけゼハートには幼い頃から目をかけ、彼に対しては作戦に失敗しても常に寛大な処置を行っている。