ゲトル・デプレ
ゲトル・デプレ | |
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外国語表記 |
Gettle Duprê Gettl Duplê[1] |
登場作品 | 機動戦士Vガンダム |
声優 | 石野竜三 |
プロフィール | |
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種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
没年月日 | 宇宙世紀0153年4月14日 |
職業 |
ラゲーン基地副司令 MSパイロット |
所属組織 | ザンスカール帝国 (ベスパ) |
所属基地 | ラゲーン基地 |
所属部隊 |
ラゲーン基地大隊本部小隊 本部中隊 (デプレ隊) |
階級 | 大尉 |
主な搭乗機 | ゾロ (トップ・ヘリ) |
概要編集
東欧地区ラゲーン基地の副司令。狡猾な手口を厭わない計算高い性格の持ち主である。また、パイロットから指揮官の地位まで上り詰めた実力者であり、ファラ・グリフォン司令の補佐役の他、事務処理なども務めている。なおキャラオケ(カラオケ)を趣味としているらしく、マッキンレー版歌謡大全集のディスクを所有している。
軍の主流派であるムッターマ・ズガンの派閥「ズガン派」に属しており、対立関係であるタシロ・ヴァゴの派閥「タシロ派」との派閥争いの渦中に身を置いている。前述したファラについてもタシロ派に属しているため、補佐を務める一方でその動きを牽制し、最終的に失脚させてタシロ派に対抗しようと目論んでいる。そのため表面上は補佐役として軍務に励みながら、その裏で彼女の発言力が及ばない部分に独自の思惑を挟んで彼女の力を削ごうとした。
宇宙世紀0153年4月12日にファラがギロチン使用の責任を問われてザンスカール本国へ送還された際には、その裏で地上の要衝であるアーティ・ジブラルタルの武力制圧を画策。軍事的な成功による功名を目論み、4月14日にはリガ・ミリティアの暗号文を解読し、彼らが旧ドレスデン(ポイントD.D.)に集結予定である事を解明。自らデプレ隊を率いてD.D.制圧に向かい、途中Vガンダム (ボトム・ファイター)を捕捉し交戦状態に入った。当初は戦力差で優位に立っていたものの、そこにシュラク隊が増援として現れた事で形勢が逆転。味方機を悉く撃墜された末、自身もジュンコ・ジェンコのガンイージに撃墜され戦死した。
登場作品と役柄編集
- 機動戦士Vガンダム
- 初登場作品。第1話から登場し、初登場して早々にクロノクルを挑発して彼が独走する切欠を作った。そして第8話でファラが本国に送還されたのを機に実績を上げようと本格的に行動を開始する。しかし急きすぎて第10話で自ら実戦に出たのが運の尽きとなってしまった。
- 月刊モビルマシーン
- VOLUME 11にてギラ・ドーガ改 (リア・ドーガ)の解説役として登場(時期は宇宙世紀0147年2月23日)。サイド2の現役将校であり、冒頭の挨拶を見るに過去に何度か寄稿している様子。よほどのミリオタなのだろう。文中では同機の開発経緯を解説しつつ、合間で経済に対する不平不満を漏らしている。
人間関係編集
ザンスカール帝国 / ベスパ編集
- ファラ・グリフォン
- ラゲーン基地司令。補佐役を務めるが、タシロ派である彼女を追い落として成り上がろうと目論んでいる。
- クロノクル・アシャー
- ファラの部下。彼を挑発する事で独走するように仕向け、ファラの失脚を狙った。
- アルベオ・ピピニーデン
- ファラの送還後、タシロにより基地に送り込まれてきた士官。ファラに続く競争相手であり、何とか追い落とそうと対抗心を燃やすも……。
- ライオール・サバト
- 基地に駐留する第2戦闘中隊の中隊長。シャッコーに敗れ雪辱戦を志願してきた彼にシャッコー回収任務の指揮権を与え、クロノクルをその指揮下に着かせた。しかしデプレの思惑とは裏腹にクロノクルだけが手柄を上げる結果となった。
家族 編集
- 息子
- 16歳の息子。『V』作中でデプレの口から16歳である事が語られるのみで、詳しい素性や他の家族構成は不明。
名台詞編集
機動戦士Vガンダム 編集
- 「中尉は真の勝利はしていないのです。リガ・ミリティアの残党狩りを望んでいるのが本当のところでは」
- 第1話より、シャッコー奪還に成功したクロノクルを労い本国に送り返そうとしたファラに対する反対意見。ファラとしては女王の弟であるクロノクルを思っての提案だったが、デプレはリガ・ミリティア相手に散々な目に合ったクロノクルの気持ちを汲み取り、クロノクルもそれに同意。ファラは渋々クロノクルの残留を認めた。しかしデプレの発言にはクロノクルを利用しファラの足元をすくう狙いがあった。
- 「フッ、キャラオケは俺の趣味だよ」
- 第10話より。マッキンレー版歌謡大全集を用いたリガ・ミリティアの暗号文を、所有していた同一品を使って解読に成功。部下から「いつ入手したのか」と尋ねられるも「俺の趣味」とうそぶいた。情報の出所を隠そうとした彼なりのユーモアとも受け取れる。彼の熱唱する姿は想像しにくいが、結局のところ実際に趣味だったのかどうかは作中や設定で明かされる事は無かった。
- 「自ら戦闘で指揮をして、手柄を上げなければならんだろ。事務机に腰掛けているだけが自分の仕事ではないからな」
- ポイントD.D.にリガ・ミリティアが集結するという暗号を解読した後、自ら出撃する訳をピピニーデンから問われて。パイロットから実力でのし上がってきた彼のプライド故の発言だろう。しかしピピニーデンはこれに「パイロット上がりとはそういうもの」と挑発。穏便に対応はしたものの、その後コックピットで「実績を上げて貴様をここから追い出してみせる」と恨み言を呟いた。
- 「ライラックの香りの中に身体を沈めるのも、悪くはないぞ」
- 同上。ライラック畑を眼下にボトム・ファイターと相対した際に。しかしその直後、デプレは信じられない光景を目の当たりにする。
- 「あ…?俺の息子でさえ16歳だぞ……。今のは子供だった…もっと子供だった!撃墜はするな!捕捉するんだ、いいな!!」
- 同上。ボトム・ファイターとすれ違いざま(何気にすごい動体視力である)、コックピットにウッソとシャクティの姿を見つけた際に。狡猾な性格の持ち主ではあるが、子供の殺傷を控えようとするなど人としての一線を越える事は避けているようだ。ならばと捕獲して手土産にしようと目論んだが、結果として直後にシュラク隊に付け入る隙を与えてしまう結果となった。
- 「ッ…急速に味方機が見えなくなった…ハッ!?」
- 最期の台詞。シュラク隊やウッソの活躍により瞬く間に味方機が壊滅状態に陥り、デプレも焦りの表情を浮かべる。しかし次の瞬間、横合いにガンイージが現れビーム・ライフルを発砲。避ける間もなくビームはコックピットを直撃し、権力闘争に明け暮れた彼の野心は爆炎と共に消え去った。
月刊モビルマシーン 編集
- 「私事ですが、ようやく教導団出向の折にマッキンレー版の『歌謡大全集』のディスクを手にいれました。まったく、サイド1にはなんでもありますね!このようなサイド間経済格差については、我々青年が声を上げていかねばならないと強く感じます」
- VOLUME 11より、冒頭の挨拶での一文。同企画では『V』におけるキャラオケ趣味発言が事実であると解釈された模様。いかにも愛好家らしいテンションで入手できた喜びを熱く語った。
搭乗機体・関連機体編集
- ゾロ (トップ・ヘリ)
- 『V』第10話で搭乗。部隊では機番001の機体に搭乗している。
- ギラ・ドーガ改 (リア・ドーガ)
- 『月刊モビルマシーン』にて過去に試乗した経験があると語っている。
余談編集
- ファラの補佐役を務めるデプレだが、ファラ役の折笠愛氏とデプレ役の石野竜三は後の『新機動戦記ガンダムW』で共にガンダムパイロットを演じる事となる。
資料リンク 編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ ガンダムファクトファイルより