STH-14s 百里 (Hyakuri)
- 登場作品:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- デザイナー:篠原保
- 分類:高機動型モビルスーツ
- 装甲材質:ナノラミネートアーマー
- 全高:18.5m
- 本体重量:33.4t
- 主動力:エイハブ・リアクター
- 開発組織:テイワズ
- 主なパイロット:ラフタ・フランクランド
テイワズが開発したモビルスーツ。「ひゃくり」と呼称する。主力機の一つであり、圏外圏での活動におけるデブリ帯やアステロイドベルトといった障害物の密集している宙域、或いはエイハブ・ウェーブの不安定な宙域での航路確保を目的として造られた機体である。
背部には大型のバックパックが装備され、高い推進力を発揮するブースターユニットとしてのみならずウェポンラックの役割も果たす。またエイハブ・ウェーブ感知用の大型センサーも内蔵され、優れた索敵能力も有している。両腕部をバックパック内に格納する事で巡航形態となり、単独での長距離移動が可能。この状態で僚機を掴まらせたまま移動する事もできる。バックパックが後方に突き出たようなその構造により重量バランスを欠いており、宇宙空間を主な運用領域としている。
基本的に単機での偵察や哨戒任務が主な役割となるが戦闘も可能で、高機動力を活かした一撃離脱戦法で相手を翻弄する。なお下部組織のタービンズでは百錬2機も加えた3機編成で運用される事が多く、切り込み役から後方支援までとその役割は多岐にわたる。
バックパックは複数のバリエーションが存在し、惑星間航行の為に偵察・索敵能力に特化させた情報支援型と拠点防衛を目的として重装備を搭載する火力支援型が確認されている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- パイロットはラフタ・フランクランド。
鉄華団との戦闘でその高い機動力を活かし苦戦させたが、三日月・オーガスのガンダム・バルバトスがワイヤークローで捕縛した事で追い詰められる。しかし直後に鉄華団とタービンズの間で話がついた為、そこで戦闘は終了した。ブルワーズとの戦闘ではアジー・グルミンの百錬を掴まらせて戦場に急行し三日月を支援した他、バルバトス共々囮になってイサリビとハンマーヘッドが敵艦に奇襲をかけるまでの時間稼ぎを行い、マン・ロディと戦っている。
装備・機能
特殊機能
- 補給
- バックパックに武器弾薬を搭載し、友軍機に渡す事が可能。
武装・必殺攻撃
- JEE-101 110mmライフル
- エウロ・エレクトロニクス製の銃で、本機の標準武装。2挺携行している。
巡航形態時には銃身を折り畳んだ状態でバックパック内のマニピュレーターに保持される。無論、この状態でも攻撃可能。 - ナックルシールド
- バックパックの下面装甲の一部を転用した物で、腕部に装着して使用する。ナノラミネートアーマー故に耐弾性は高く、またシールドとしてだけでなく近接戦闘用の武器としても使える。
巡航形態時には腕部を格納するカバーとなる。 - JEE-102 輪胴式グレネードランチャー
- 百里の装備として採用されたリボルバー型の実弾兵器。炸薬弾を発射する。
不使用時は追加されたマウントラックを介してバックパックの側面に装着される。 - JEE-103 四連式ロケットランチャー
- 四連装の実弾兵器で、その見た目に反して重量は比較的軽い。弾頭は炸薬弾とスモーク弾、ナパーム弾等が用意され、用途に応じて使い分けられるようになっている。
こちらも不使用時は追加されたマウントラックを介してバックパックの側面に装着される。
対決・名場面
関連機体
- 百錬、百錬 (アミダ機)
- カッリスト
- アバランチコロニーを拠点とするマフィア「タントテンポ」の武闘派幹部、ジャンマルコ・サレアノの専用機。百里と異なり、推進機関が小回りの利くスラスター内蔵バインダーに換装されている。また、最大の特徴としてガンダム・アスタロトの本来の武装の1つである可変型ブレードシールドを両腕に装備している(但し、このブレードシールドはアスタロトとの交戦で奪い返された)。