ユウキ・タツヤ(Yūki Tatsuya)
- 登場作品:ガンダムビルドファイターズ、ガンダムビルドファイターズD、ガンダムビルドファイターズA、ガンダムビルドファイターズトライ
- 声優:佐藤拓也
- 年齢:17歳(ビルドファイターズ)⇒24歳(ビルドファイターズトライ)
- 身長:180cm
- 所属:私立聖鳳学園高等部3年、PPSEワークスチーム、
- 役職、称号:聖鳳学園生徒会会長、模型部部長、三代目メイジン・カワグチ、紅の彗星
- 主な搭乗機:νガンダムヴレイブ、リアルタイプνガンダムヴレイブ、ザクアメイジング、ケンプファーアメイジング、ガンダムアメイジングエクシア、ガンダムエクシアダークマター、Hi-νガンダムヴレイブ、ガンダムアメイジングレッドウォーリア、ライトニングガンダム
ガンダムビルドファイターズにおける主要人物の1人。
セイの通う私立聖鳳学園の生徒会長にして模型部の部長であり、ファイターとしても現役最強の高校生と称されて最強クラスの1人と言える人物。昨年の世界大会に使用した機体の色から『紅の彗星』と呼称されている。
ファイターとしての実力だけでなく、ビルダーとしての実力も高く、リアルタイプνガンダムやザクアメイジングのように戦車を初めとしたスケール違いの模型を流用してのガンプラ作りを好む。
その容姿と人当たりの良さから学校では人気があり、また他者に対しても常に的確な評価を出している(以前からセイのビルダーとしての技術を高く評価していた)。
普段は温和な性格だが、ガンプラバトルにおいては前髪を荒く掻き上げて目つきも鋭く変貌する。しかし高い技巧と把握能力を有していて、実力差のある相手を破壊せずに降参させる事も少なくない。
かつて二代目メイジン・カワグチの創設した養成機関「ガンプラ塾」の出身で、ビルダーとしての技巧やファイターとしての実力はそこで培ったものと思われる(同期には後に専属ビルダーとなるアラン・アダムスや先輩にして初代メイジンの理想を受け継ごうとしたジュリアン・マッケンジーなどがいる)
登場作品と役柄
- ガンダムビルドファイターズ
- セイとレイジの最大にして最強のライバル。当初はセイやレイジと同じく日本第3ブロック予選に出場していたが、旧友のアランから「メイジンが倒れた」との話を受け、予選を辞退してPPSE社に赴いた。その後、私用と称してセイ、レイジと彼等の作ったビルドストライクガンダム フルパッケージと激戦を繰り広げて戻っていった(結果についてはレイジが「言い訳できないくらいに負けた」と言っていることから、彼が勝利したと思われる。しかしその代償に、ザクアメイジングも大破した模様)以後は空位となっていた「メイジン」の名を引き継ぎ、三代目メイジン・カワグチとして世界大会の特別出場選手となる。
世界大会では新たな愛機として開発されたケンプファーアメイジングを駆り、準々決勝のレナート兄弟と彼等の投入したジムスナイパーK9との戦いに至るまで使い続け、レナート兄弟と当たるまでは圧倒的な実力を見せていた。
レナート兄弟とのバトルで追い詰められた事からPPSEが開発中の新型のガンプラを取り寄せて準決勝戦に臨むが、相手方のファイターは直前に変更となりガンプラ塾時代のかつての先輩であるジュリアン・マッケンジーと対決。アランと共に組み上げた新たな愛機、ガンダムアメイジングエクシアで勝利している。その後、決勝戦の前夜祭にてセイに自身とセイの父親であるイオリ・タケシとの関係を打ち明け、セイとレイジと決勝戦を全力でバトルすると約束を交わして別れるが、決勝戦を確実に勝利する為にマシタによりフラナ機関が開発したゴーグル型のエンボディシステムにより彼の制御化に置かれてしまう。その状態でバトルを行いその際には二代目メイジンカワグチを彷彿させる戦いをするも、セイとレイジに敗北し正気を取り戻す。大型アリスタ破壊戦では当初はガンプラが壊れていた為、参加は出来なかったが、終盤にアランが修理したアメイジングエクシアにて参戦し、イオリ・タケシと共にセイとレイジの道を切り開いた。大型アリスタは破壊後はケンプファーアメイジングのパーツを使って修理したアメイジングエクシアでセイとレイジと再戦を行う。その後はアランと共にガンプラ製作教室を開いたりなどして、メイジンカワグチの名を継いだ本来の目的である楽しいガンプラの復旧に尽力している。
- ガンダムビルドファイターズトライ
- 引き続き三代目メイジンカワグチとして登場する。過去の世界大会を3連覇した事で殿堂入りを果たした事で名実共に最強のファイターとなっている。自身の母校であり、ラルさんが指導している聖鳳学園ガンプラバトル部の試合を観戦している。後にニールセンラボを訪れていたトライファイターズとガンプラ学園のアドウ・サガとのバトルに乱入し、アドウのガンダムジエンドをも圧倒するなど最強のファイターに相応しい実力を見せつけた。その後、アドウとのバトルで自信を喪失したユウマに対してガンプラバトルで思い切り遊ぶと言ってバトルを行い、彼を立ち直らせている。
- ガンダムビルドファイターズD、ガンダムビルドファイターズA
- 主人公。本編より過去のガンプラを始めた幼少期やガンプラ塾でのエピソードが語られている。
三代目メイジン・カワグチ
セイ達との激闘を経たユウキ・タツヤがメイジンの名を襲名した姿。先代のメイジンの目指した勝利のみを追求するバトルではなく、初代メイジンの目指した楽しいガンプラの普及を目指す。
人間関係
- イオリ・セイ
- ライバル。当初からビルダーとしての実力に一目を置き、ガンプラバトルの楽しさを教えてくれたタケシの息子としてこだわりを見せていた。
- アリーア・フォン・レイジ・アスナ
- ライバル。初めての勝負こそ圧倒して彼に強烈な印象を残したが、以降はお互いに譲らないハイレベルな戦いを繰り広げる。
- アラン・アダムス
- ガンプラ塾の同期生。メイジンとなった後はセコンドについている。
- イオリ・タケシ
- ガンプラバトルの楽しさを教えてくれた恩人。世界大会の決勝戦を前に前夜祭にて再会する。
- マシタ
- PPSE社の会長。上司ではあるが、世界大会においてバトルに横やりを入れた事から彼の元に乗り込む場面も……
- 二代目メイジン・カワグチ
- ガンプラ塾でガンプラバトルを教えていた。タツヤも感謝はしているがそれは反面教師としてである。
- アイラ・ユルキアイネン
- 決勝の前夜祭でガンプラの制作を教えている。
- コウサカ・チナ
- 学園の後輩。セイの試合を見に来た時にファイターとしての心構えを説いた。トライにおいては弟のユウマに世話になっていると言っている。
- ニルス・ニールセン
- 世界大会においてニルスに対してガンプラバトルが余り好きではないと言う事を指摘している。
- レナート兄弟
- 二代目メイジンの事を知り、三代目となったタツヤの事を認めずに倒す事でメイジンに相応しくないと言う事を露わにしようとしていた。
- ゴンダ・モンタ
- 学園の後輩。生徒会や模型部に属しており、非常に慕われている。
- ジュリアン・マッケンジー
- ガンプラ塾の先輩で慕っていた。バトルにおいては塾生時代は一度も勝てなかった程の実力者。
- サツキ・トオル
- 幼少期に出会った友人でガンプラやガンプラバトルを始めるきっかけとなった。
- クラモチ・ヤナ
- 世話係のメイド。タツヤがガンプラが出来なかった中学生時代には彼がガンプラから離れないように教えを請う形でガンプラに関わらせていた。
- コシナ・カイラ
- トオルとの事でタツヤに対して強い憎悪を向けていたが、バトルをして和解した。後に打倒ユウキ・タツヤの為にガンプラ作りを手伝わされる。
- カースティ・バースティン
- ガンプラ塾の先輩。ガンプラ塾に入塾初日にバトルした。
- エレオノーラ・マクガバン
- ガンプラ塾の講師。二代目の思想を強く信奉しており、彼と真逆のスタイルを貫くタツヤ達を異常に敵視している。
- ソメヤ・ショウキ
- かつてタツヤと対戦したファイター。その冷徹で非道極まりない姿勢から非常に警戒されている。
- ラルさん
- コウサカ・ユウマ
- ユウマの姉のチナに世話になっていると言う事もあって以前から知っており、アーティスティック・ガンプラ・コンテストでユウマが優勝した際には優勝トロフィーを授与している。後にアドウに大敗して自信を喪失した時にはバトルを通じて立ち直らせている。
- レディ・カワグチ
- 同じくカワグチの名を継いだ女流メイジン。
- アドウ・サガ
- アドウの言動が気に入らないとして、バトルに乱入した。自身の実力に絶対の自信を持ちメイジンにすら勝てる気でいたアドウに最強のファイターとしての実力を見せつけた。
名台詞
ガンダムビルドファイターズ
- 「少しばかり、勝負が早く着きすぎたようだ」
- 「これではせっかく集まってくれたギャラリーに申し訳が立たん…そうは思わないか?」
- 「いや! 私はそう思うッ!」
- 反語を全て言い切ってしまうという黒田節全開のシーン。生徒会長としての彼しか知らなかった者は全員度肝を抜かれることとなった。
- 「すまない。そしてありがとう」
- 「それは、バトルに乱入したことへの謝罪と、君達と戦える事への…感謝の言葉だ!」
- 性格が豹変しても、礼儀は忘れない。最強の高校生「紅の彗星」はただ強者であるというだけではないのだ。
- 「燃え上がれ! 燃え上がれ! ガンプラ!」
- 彼の通常の3倍の情熱と一体となったザクアメイジングがビルドストライクガンダムに襲い掛かる。
明らかにファーストガンダムのOP「翔べ! ガンダム」の歌詞を一部変えた物である。 - 「その本気、私の本気で応えよう!」
- レイジがラルさんから教わった「遊びであるが故の本気」には、同じく遊びゆえの本気で応えるのが礼儀というものである。
- 「私はユウキ・タツヤなどという男ではない。聖鳳学園高等部の元生徒会長でもなければ、模型部の部長であった過去もない」
「いいだろう。とくと見るがいい。メイジンの名を受け継いだ男の素顔を!」 - セイとレイジに素性を問われた時の台詞。自信満々でサングラスを取るもサングラスの下は特に変哲の無いユウキ・タツヤ本人である為、セイもレイジも言葉を失っていた。名言と言うよりも迷言ではあるが、これはメイジンとして大会を制すると言う二人に対する決意表明でもあった。
- 「人には運命というものがある。筋書きのないドラマがある。しかし…これは必然だッ!」
- レナート兄弟のジムスナイパーK9に追い詰められた時の台詞。
勝負は時の運であり、そこにドラマが生まれる。諦めずに自機とK9を武器のあるところまで誘導した時点で、逆転勝利は必然だったのだ。 - 「これは戦争などではない! ガンプラバトルだ!」
- 兄弟に逆転勝ちする際の言葉。
ガンプラバトルに相応しい、相応しくないというのは存在しない。只バトルをする意思があれば自由に戦いを繰り広げることが出来る。
自分たちの「戦争」以外のスタイルに理解を示さなかった兄弟が敗れる事もまた必然だったのかもしれない。 - 「アラン! しばし私は『メイジン』を捨てる!」
- 「ユウキ・タツヤとして、あの人を超えるッ!」
- 「その先に、私の目指す『メイジン』がある!」
- タツヤの目指すのは、皆がガンプラを純粋に楽しむこと。その為には肩肘張って『メイジン』を名乗り無双するだけでなく、彼自身がガンプラを楽しんでいる事をさらけ出すこともまた必要である。
- 「紅蓮を纏え! エクシア!」
- 「トランザム!」
- 前回大会で「紅の彗星」として出場した時とは違い、メイジンとして与えられた機体で戦うという使命が彼にはある。だがエクシアが紅蓮を纏い「紅の彗星」となった時、タツヤはその全てをかなぐり捨てて文字通り「ユウキ・タツヤとしてジュリアンを超える」のだ。
ガンダムビルドファイターズトライ
- 「そう、遊ぶのだ。真剣に……心から!」
- ガンプラバトルは「遊びだからこそ本気になれる」。2代目メイジンの在り方を否定した彼の信念は、7年経っても変わる事は無かった。
- 「君の言う『ベスト』とは、自分自身が勝手に設定した限界だ!」
- 「『頑張る』という言葉を慰めに使うな!その言葉は、他者に贈るエールの筈だ!」
- 「『ベストを尽くした』『頑張った』という言葉を呪詛の様に繰り返し、君は自分を甘やかしているッ――――!敢えて言おう、ガンプラに限界は無いッッ!!!!」
- アドウに雪辱を果たせず叩きのめされ、消沈したコウサカ・ユウマ。彼にバトルを挑んだメイジンは、ユウマが知らず知らずのうちに自分を縛りつけててしまっている事を見抜いていた。そんな彼を奮起させるため、彼は負傷したライトニングガンダムでユウマの駆るレッドウォーリアを圧倒し、更には心に抱えていた叫びを吐露したユウマに「自らに限界を求めるな」との意味合いを込めて叱咤した。
搭乗機体・関連機体
- νガンダムヴレイヴ
- 始めて制作したガンプラ。
- リアルタイプνガンダムヴレイブ
- νガンダムヴレイブの改修機。他のスケールの模型の技術が使われている。
- Hi-νガンダムヴレイブ
- ガンプラ塾で制作したHi-νガンダムの改造機。
- ホビーハイザックヴレイブ
- ガンプラ塾で使用した。
- ザクアメイジング
- 第6回の世界大会で使われたガンプラ。「紅の彗星」と呼ばれる所以。
- ケンプファーアメイジング
- PPSE社が制作したガンプラ。
- ガンダムアメイジングエクシア
- ケンプファーアメイジングに代わりPPSE社が用意したガンプラ。
- ガンダムエクシアダークマター
- フラナ機関がアメイジングエクシアを改造したガンプラ。
- ガンダムアメイジングレッドウォーリア
- トライにおける愛機。その完成度は非常に高く、ユウマに貸して対峙した際にはその完成度を自画自賛するほど。
- ライトニングガンダム
- ユウマが制作したガンプラ。ユウマを立ち直らせる際にハンデとして、アドウとのバトルで損傷した状態で使用している。元々の完成度が高い為、タツヤの技量も合わさり当時の愛機であるガンダムアメイジングレッドウォーリアーに勝利している。
- ニャイアガンダム
- ヤナが制作したガイアガンダムの改造機。制作の際に助言している。
- コマンドアストレイガンダム
- カイラが制作したガンダムアストレイグリーンフレームの改造機。制作の際にアランと共に協力している。